岩木山 厳冬期雪洞一泊練習
- GPS
- 26:24
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,191m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
09:08 嶽温泉 出発
12:03 標高1000m
13:25 八合目リフト乗り場
13:30 八合目レストハウス脇に雪洞製作開始
14:40 雪洞完成
その後一名は岩木山山頂へ
残り四名は休憩・夕食
19:30 就寝
12月23日
03:30 雪洞の異変に気が付いて起床
荷物をまとめて外に出し、雪洞内の天井拡幅工事
工事終了後、雪洞内で朝食・休憩
07:00 雪洞出発
07:05 八合目リフト乗り場から山頂に出発
07:53 九合目リフト降り場
08:10 鳳鳴ヒュッテ
08:41 岩木山山頂
休憩
08:52 下山開始
09:08 鳳鳴ヒュッテ
09:22 九合目
09:35 八合目
休憩
09:47 八合目より下山開始
11:20 嶽温泉 到着
天候 | 12/22 曇りのち雪 12/23 七合目より上は吹雪、下は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 登山ポストは有ったはずですが、雪の下に埋もれてしまっています (笑) よって、各自それなりの対処が必要となります。 ※ 嶽温泉の駐車場には公衆トイレがあります。 ※ 嶽コースはブナ林が切り開かれているので、八合目直下までは迷う可能性は少ないと思います。 ※ 七合目付近から樹林が薄くなり、天候もだいたいその辺りから悪くなってきます。 ※ 八合目直下で高い木の森林限界となりますので、雲の中に入ったりすると視界が悪くなるとともに目標物がほとんど無くなります。 しっかりとコンパスを合わせて登るなどしてください。 特に下山時は、踏み跡が消えている可能性が高いので要注意です ! ※ 八合目からはリフトの下を歩くと安心です。 ただし、途中で傾斜がきつくなるとともに、クラストしてきます。 ※ 九合目からは目標物らしき物はありません。 夏場の雰囲気とも全く違いますから、この周辺での冬場経験が少ない場合、現在位置の把握に苦労すると思います。 ※ 鳳鳴ヒュッテを見つけられると、そこからはコンパスを山頂に合わせて急斜面を直登です。 スノーシューよりは輪カンの方が登りやすいでしょう。 雪の状態によってはアイゼンが必要になってくると思います。 ※ 山頂部の東側には雪庇ができている可能性がありますので、あまり端には行かないようにした方がよいと思います。 ※ 八合目直下の斜面は雪崩の危険がありますので、下山の場合は注意が必要だと思います。 また、あわせて尾根を間違えやすい地形となっていますので、細心の注意が必要だと思います。 ※ 下山後の温泉は、出発地点が嶽温泉なのでいくらでもあります。 「嶽温泉旅館組合」の下記ホームページを参考にしてください。 http://www.dake-onsen.com/ |
写真
感想
今回の山行は前の週から聞いてはいましたが、何となく気が進まない山行でした。
それは何故か・・・・・まだテン泊というのを夏冬通して登山では経験していなかったから。
ましてや今回は冬の岩木山でツェルト泊か雪洞泊! そりゃー緊張しちゃいますよ (;^。^A アセアセ…
三日前にKさんから酔った勢い?(笑)での、お誘いの電話がありましたが、その場では参加の返事はできませんでした。
しかし何事も経験あるのみ!メンバーも完全に信頼できる人達が揃っている!このチャンスを生かすしかないだろう!
そう思って山行二日前の夜に参加を表明し、前日の夜に自分が持っていて必要と考えられる装備の準備をし、山行当日の朝を迎えました。
若干一人で緊張しながら嶽温泉を五人で出発。心の中では期待したトレースはなかったものの、天候はチラチラ青空が見えるほどのいい天気でした。
泊りの装備を背負ってのラッセルはすぐに汗を噴き出させます。コマメにレイヤリングの調整をしながら、時間を決めてラッセルを交代して登りました。
途中で一人の日帰りスキーヤーに追いつかれ、その人に負けじと私達から離れてスキーでグイグイ登りだすOさん(笑)。
さすがに背負っている荷物の多さで八合目直下で降参したようで、私達を待っていてくれました。
その辺りからは視界も悪くなり、それと共に斜度も急になる所です。雪崩の心配もあるためルートを吟味しながら全員で確実に登り、無事に八合目に着きました。
リフト乗り場からは4〜50m離れたレストハウスは見えませんでしたが、それなりに見当をつけて進むと、今にも雪に埋もれそうなレストハウスが見えてきました。
今回のリーダーであるTさんが、レストハウス脇の吹き溜まりに今夜の宿泊場所を決め、全員で雪洞の掘り出し開始!
時間にして約1時間10分後に、二名部屋と三名部屋を内部で合流させた広く快適な雪洞が完成しました。
雪洞内の天井は、朝までには下がる事が予想できていたので、座ったうえに余裕のある高さで仕上げてみました。
この広さならかなり快適な感じがし、私の初雪洞宿泊体験も安心して過ごすことができると思っていました。
雪洞完成後にリーダーのTさんが単独で岩木山山頂に行きましたが、私は雪洞宿泊が主目的でしたので、無理して視界が悪い時に山頂までは行かなくてもよいと思っていたので一緒には行きません(^^ゞ
Tさんが戻ってくるまでに、すっかり四人はくつろいでしまい、お腹も気持ちも完全に満たされてしまっていました(笑)。
Tさんが戻ってからも楽しい雪洞パーティーは続きましたが、なんと19時過ぎには寝床を作り始め、そのまま快適な雪洞の中で全員眠りに入ってしまいます。
この後、明け方と言うか、どんな状況で起きる事になるかも知らずに(爆)
今考えると、夜中に顔に滴が落ちてきて一回目が覚めた時に気が付くべきでした。
その時は何も考えずにヘッデンを点け、顔の上にできていた雪の出っ張りを寝たまま手を伸ばして均し、そのまま再度眠りに入ってしまったんです。
滴が落ちていると言う事は、それなりに雪洞内の温度が上がっている証拠!
寝たまま天井に手が届くと言う事は、その時点でかなり天井が下がっている証拠!
さらに、皆の寝息は聞こえるけど、外の音は何も聞こえない・・・・・つまり出入口が完全に雪に埋まっている!
全く何も考えないで気持ちよく眠りに再突入してしまいました (^^ゞ
その眠りが早朝の3時半に終了〜
Oさんかな?起きて異変に気が付き、その声で全員目が覚めました。
なんか雪洞内が大変な事になっているらしい・・・・・(*+_+)ノ・・・ネ・・ネムゥ・・・・・何?(。・_・?)ハテ?
ヘッデンを各自点けて雪洞内が明るくなると、うげげぇ〜〜〜〜〜・・・(゜_゜i)タラー・・・
天井がムッチャ落ちてるぅーーーーー!
起き上がると頭がつっかえる感じ(爆)
とにかく一旦荷物を全てまとめザックを外に出し、天井の拡幅工事をすることにしました。
いやー、無茶苦茶焦って荷物をまとめましたよ(笑)
荷物をまとめて雪洞から出る時になっても一騒動〜、出入口が完璧に雪で埋まってるようです。。。。。
Oさんが雪まみれになりながら何とか這い出すと、外に出てみてビックリ仰天。
1mくらいの雪で出入口が埋まっていました!(核爆)
その後は暗闇の吹雪の中、全員で手分けしながら雪洞の天井拡幅工事をし、落ち着いたところで再度雪洞に入ってシミジミと・・・・・
モソモソと朝食をとりながら、何が原因だったのかを話して夜明けまで待ちました。
まずは雪洞の設置場所でしょう。思いっきりの風の通り道に作ってしまった。
次は出入口の外側に防風壁を作ってしまったこと。見事に風に乗った雪が巻き込んでキレイに出入口周辺が完全に埋まり、雪洞内と外気が完全に遮断された。
決定的な事は、外の吹雪が聞こえない事に気が付かないほど、酔っぱらって寝てしまった(笑)
こんな騒動のおかげで、初体験の雪洞泊で貴重な経験をすることができました。
その後夜が明け、なんとなくそのまま下山するかのような雰囲気もありましたが、八合目のリフト乗り場に来てみると、確かにガスと雪で視界はよくありませんが、風はそれほどでもないような感じで、荷物をリフト乗り場にデポして山頂に行ってみる事になりました。
とは言うけど、私にとってはそれなりに立派な風で、一人だったらホボ間違いなく山頂は諦める条件は揃っていました(笑)
視界は20m程度でしょうか?八合目からのリフトの支柱が何とか見える範囲です。
リフト降り場からは一層厳しい環境となり、視界は更に悪くなってきました。
強めの風雪でのアップダウンをしていると、どこをどう歩いているのかかなり微妙な雰囲気(~_~;)
事前に分担して合わせていたコンパスで、火口に落ちないようにトラバースしながら歩いていくと、何とか鳳鳴ヒュッテを見つける事ができました。
いや〜夏場とは全く違う状況で、初めて冬にこの辺りに来ると全然地形が読めない物ですね。
鳳鳴ヒュッテからは山頂を目指して直登するのみです。
傾斜もキツクなって厳しくなりますが、幸い何とかスノーシューでもキックステップでジワジワ登る事ができました。
山頂らしき所に着いてみてビックリ\(◎o◎)/!
夏場は岩でボコボコしている山頂ですが、岩の間に雪が詰まり、ただ単なる平面になっているじゃないですか〜。
こうやって私は初めて冬の岩木山山頂に立った・・・・・と言うか、立たせてもらいました。
私にとって今回の山行は初めてづくしの山行でしたが、これも今回同行してくれたメンバー全員のおかげです。
今回経験した色々な事を、今後の山行に生かしていければと思います。
いつも言ってる事ですが、まだまだ未熟で体力も足りない私ですが、少しでも皆さんに追いつけるように努力していきたいと思います。
これからもどうか宜しくお願いします。
皆さん本当にありがとうございました。
と、真面目に終わると堅苦しいので(笑)
今回も色々ありましたが、ガヤガヤゲラゲラ本当に楽しい山行でしたね♪
やっぱり楽しいのが一番だと思います。
ビビル場面もありますが、今年の山行も怪我なく無事に下山する事ができてよかったですね。
来年も皆さん一緒にワイワイガヤガヤ楽しい山行をしていきましょうね。
見事な雪洞ですね!
棚が作られたり、作業台が刺さってたりと、立派な「民宿」みたいですね
翌朝の写真は首が痛くなりそうですが
皆さま、夜はぐっすりだったんですね
マメに色々作って楽しんでみました(笑)
なんせ相手は雪ですからね
楽にサクサク作れちゃうんです
また、水を作れば更にスペースが広がって一石二鳥でしたよ
ただ、起きたときに、雪で作った棚に置いてあったサーモスが、天井との間に挟まっちゃってて、
引っこ抜く時に、抜いた途端に天井が落ちるんじゃないかビビりながら抜きましたよ(笑)
夜は静かで寒くもなく、みんなぐっすり寝てましたね
それがどういう事かもわからないでね(爆)
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