畦ヶ丸 - 5日前に誓った鳥ノ胸山の借りは返しましたが、まぁたいへんな1日でした。


- GPS
- 10:16
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,675m
- 下り
- 1,661m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 10:09
07:20 的様
08:14 林道越後線分岐
09:52 平指山
10:05 雑木ノ頭
10:29 鳥ノ胸山
11:30 浦安峠
12:03 大界木山
12:46 モロクボ沢ノ頭
13:08 畦ヶ丸
13:15 畦ヶ丸避難小屋 13:55
14:09 モロクボ沢ノ頭
14:27 バン木ノ頭
14:44 シャガクチ丸
15:20 水晶沢ノ頭
15:33 白石峠
15:45 道志村加入道山分岐
16:43 湯花ノ沢休憩舎
17:15 駐車場
天候 | 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは、道志の湯そばにあります。 この時期は道路が凍結するので、車で中央高速道から道志村へ向かう際は、相模湖ICから県道76号線を利用せず、遠回りになりますが、相模湖東IC(出口のみ)から国道412-413号線を利用することを勧めます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは無かったと思います。 平日ということもあり、誰一人として会うことはありませんでした。 <駐車場 ~ 鳥ノ胸山> 浦安峠までの林道途中の野外活動センター手前で、ショートカットすべく林道越後線に入り、動物的勘(?)で道なき道を進み、何とか平指山に出ることができましたが、地図・コンパス・GPS等で、自身の位置を確認できない方には勧められません。 そもそも、時間的にはショートカットなっていません。 <鳥ノ胸山 ~ 浦安峠> 問題ありません。 <浦安峠 ~ 大界木山> 浦安峠に登山口の標柱があり、林道を挟んだ反対側が登り口になります。 登り口だけは崩れかけの砂地なので今後が心配です。雪が積もると厳しいかも。 ちなみに、主稜線に出る手前に、間違えやすい場所があります。(写真の解説参照) <大界木山 ~ 畦ヶ丸> 痩せ尾根やクサリがありますが、大きな問題はありません。 <モロクボ沢ノ頭 ~ 道志村加入道山分岐> 前半は概ね快適な尾根歩きで、後半は徐々に登りがきつくなります。 水晶沢ノ頭の手前ではルートは不明瞭になりますが、基本的には鹿柵沿いに進めば問題ありません。 <道志村加入道山分岐 ~ 駐車場> 一気の下りです。下り始めは道幅も狭く、すれ違い時や滑落に注意が必要です。 特に今日のように積雪時には、スリップに注意です。私も細心の注意を払いましたが、それでも転倒しました。 |
写真
感想
今日、家に帰るなりカミさんに言われた。「そのうち遭難するよ。」と。
確かにその可能性が、無くは無かったな。
さて今日は、先日(12/23)のリベンジを果たすために、引き続き道志村にやってきましたが、単に同じルートを辿るのではつまらないので、鳥ノ胸山の後は、大界木山を経由して畦ヶ丸、加入道山を廻るという、道志の湯付近を起点にした、この時期には(少なくとも私には)無謀かもしれない約10時間の周回ルートです。但し、鳥ノ胸山までの約3時間を半分くらいに縮められそうな、不確実な期待を持ってスタートしました。
ヤマレコで見つけた西棚ノ沢を登って行く記事には、沢に平行して山道があるらしいので、それに期待し、スタート後30分くらいの的様(まとさま)辺りから、西棚ノ沢とノマノ沢の合流点に下りて、西棚ノ沢沿いに登れるかどうか見てみたのですが、沢に平行した山道の存在を確認できないどころか、水量が多いうえ岩が凍り付いていたりして、沢の向こう側へ渡ることさえできず、期待した時間短縮は敢え無く断念させられました。(と言うか、逆に15分くらいロスしました。)
こうなったからには、とにかく少しでもペースを上げて歩くしかないと、クネクネ林道を浦安峠目指して歩いていると、野外活動センター手前付近で右に分かれる林道が。。。期待したくなる方向なので先のことも考えずに進みましたが、まぁとんでもないことが待っていました。
その林道は期待に反し、どんどん下っています。これではいけないと、途中から強引に尾根に登りましたが、登った尾根の筋は希望する方向には伸びていませんでした。改めて周りの地形と相談し、とある沢(たぶん西棚ノ沢の支流)沿いを登ることに決め進みました。しばらく進むと、沢は更に二手に分かれており選択を迫られましたが、それぞれをよく見ると、どちらも沢沿いに歩けるスペースがありません。
考えた末、沢と沢との間の尾根を登ることにしました。自分なりに、登り続ければ登山道がある稜線に辿り着けると判断した結果ではありますが、正直、戻るに戻れず、現在位置もはっきりしない状況の中、不安でいっぱいでした。
道なき道を進み、結果的には、幸運にも平指山に辿り着くことができ、胸を撫で下ろしましたが、やはり反省すべき行動でした。
何はともあれ正規ルートに復帰できましたが、時刻を確認すると、素直に浦安峠を回って来るよりも約30分遅れでがっかり。でも、ここで鳥ノ胸山を諦めては、何のために山中を彷徨ったのかわからないので、予定通り、鳥ノ胸山に急ぎます。
鳥ノ胸山に着いた後は休憩もそこそこに引き返して、浦安峠経由で大界木山に着いた時には既に12時になっていました。残りのルートは約5時間。この時点で日没前にゴールできないかもしれないことを覚悟しました。
モロクボ沢ノ頭では、ここで畦ヶ丸を諦めれば約1時間早くゴールできるなぁ、と一応考えはしましたが、日没を覚悟していたことが逆に決行させてしまい、更には、のんびりとはいかないまでも、畦ヶ丸避難小屋で昼食まで取りました。こんなんで大丈夫かいな。
日没を覚悟したとは言え、急がなければならない状況に変わりはありません。ペースを上げて進んでいたところ、なんと、水晶沢ノ頭近くまで来ると予想外の雪がチラついてきました。木の間から見える加入道山は白く霞んでいます。これはヤバイ。まだしばらく登らなければならないし、登った後は急降下なのに。。。
何とか道志村への分岐(降り口)まで登り着きました。雪もいよいよ本降りになってきました。15分先の加入道山はさすがに断念し、急いで下山しますが、斜面を斜めに下る細い下山道は雪のせいもあって超危険。ここで滑ったら一巻の終わり。ゆっくり一歩一歩慎重に歩きました。
難所を抜けた後では、安心して気が緩んだせいか、雪に隠れていた木の根に足を取られ、久しぶりに転倒しました。幸運にも肘の打撲程度で済みましたが、少し運が悪ければ、大事に至ったかもしれないと気付き、遅ればせながら最近買ったばかりの軽アイゼンを慣れない手つきで装着しました。
この頃、カミさんから「大丈夫?」とCメールあり。写真付きのEメールで返そうとしましたが圏外で送信できずCメールで「大丈夫。」とだけ返信しました。Cメールって圏外でも届くんだなぁ、と感心しました。
その後は、駐車場そばの加入道山登山口まで、暗闇の中、これも初めてのヘッ電の明かりを頼りに慎重に下りましたが、新雪でルートがわかり辛く、あと2-3Cm多く積もったら見分けが付かなかったかもしれないと思うと、改めて危険はどこにでも潜んでいるんだなぁ、と実感させられました。
今年最後の山行は少々無茶をしてしまいましたが、良い経験にもなりました。
1.鳥ノ胸山に向かう際に山中を彷徨い、かつてないほど真剣に地形を観察したこと。
2.日没後の雪道を下山したことと、その際にアイゼンとヘッ電を初めて使用したこと。
3.おまけで、雪道をノーマルタイヤで帰ったこと。
大事に至らなかったのは幸運だっただけだと肝に命じ、謙虚に今後の山行に活かしたいと思います。
コメント
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kinoeさん
明けましておめでとうございます
このルート。
12月23日にワタシもほぼこのルートを周ろうと思ってました。
結果、道間違えで行けませんでしたが・・・
こんな感じだと写真で確認出来たので良かったです
次回の参考にしたいと思います。
ありがとうございました
zenithさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
私の場合とは状況が違うと思いますが、zenithさんも雑木ノ頭で間違えたようですね。魔物が棲んでいるのかもしれません。
もうご存知と思いますが、雑木ノ頭の案内は「道志の湯」方向が浦安峠、または大界木山、果ては畦ヶ丸方面になります。直線で考えると、道志の湯の方向とは全く違うので、混乱させられるのかもしれませんね。
この時期は足元が悪いうえ日没も早いので、再挑戦する際は、くれぐれも余裕を持って行かれることをお勧めします。
今年もお互い、楽しく山を歩きましょう。
kinoe
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