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Yamareco

記録ID: 2565181
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

大無間山

2020年09月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:07
距離
17.5km
登り
2,036m
下り
1,981m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:32
休憩
0:31
合計
11:03
5:56
64
7:00
7:13
156
尾根鉄塔
9:49
9:49
105
11:34
11:46
81
13:07
13:11
181
16:12
16:13
21
No.9鉄塔
16:34
16:35
24
16:59
天候 曇り→9時頃より雨→14時頃より晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白樺荘の駐車場
(登山・下山届はこちらで提出できます。入山前にドコモが安心して繋がる最後の場所?)
コース状況/
危険箇所等
<概況>
・鉄塔から小無間山まではコースと呼べるほど明瞭なものはありませんが、全般に新しめのピンクテープがあり、古いテープ(黄&スズラン白)を補っているため、これらを忠実に守る(特に下山時に新たなテープが見つからない場合はそれが急登であっても直前のテープに戻ることを徹底する。明瞭な踏み跡や痩せ尾根の場合は別。)ことができれば迷わずに済みます。
・霧や午後の日差し等でピンクテープを見つけにくくなる場合は危険だと思います。
・小無間山、大無間山ともに、山頂からのコース分岐は標識あるので迷う心配はないでしょう。

<登り>
・登山口となる擁壁タラップを登り、右手の樹脂製階段を20段程進むと崩壊地を復旧するために設置されたコンクリート製の土留群と水路が見える。最下段の土留付近でこの水路を渡れば巡視道があり、鉄塔まで迷うことなくたどり着けるでしょう。
・鉄塔から先は尾根に進み、高い方へ高い方へ登り続ければ小無間山。道中の小ピークでは必ずピンクテープが下りの正しい尾根を指し示してくれます。
・小無間山〜大無間山の間は、ほとんどが明瞭な登山道で幾つかの曖昧な箇所はピンクテープが見事に補完しています。

<下り>
・ピンクテープを忠実に守れば大丈夫です。
・要注意箇所は、おサル返し手前と、鉄塔下降点。
・おサル返し手前では踏み跡が90°折れますが、この折れのピンクテープ(上から見えるテープのすぐ横にあるが上からは見えない)を初見で見つけるのは難しいような気がします。私は登り返しを要しました。
・No.9鉄塔とはおそらく森の中の鉄塔のことで、そのすぐ上(尾根)にも、鉄塔があります。下りで尾根鉄塔まで来てしまった場合、巡視路分岐を過ぎていますが、鉄塔の向こう側にも昔のテープ類が無数にあり、何故かピンクテープまで混じっているので、誘われないよう気をつけてください。巡視路は送電線よりも西側です。

<その他>
・下山後に地下足袋を脱ごうとしたところ、フックの隙間にヒルが2匹挟まってました。私は水路付近が怪しいと睨んでます。
その他周辺情報 白樺荘
温泉510円〜18時まで。食事15時まで。
明神橋を白樺荘側より
2020年09月12日 05:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 5:48
明神橋を白樺荘側より
明神橋を田代集落側より
2020年09月12日 05:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 5:50
明神橋を田代集落側より
おいしい水の取水点と入山ポイントとなるタラップ
2020年09月12日 05:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 5:52
おいしい水の取水点と入山ポイントとなるタラップ
タラップをあがり右に行くと、階段がお辞儀で迎えてくれる。
ここを右に行って水路を越えるのが正解(私は水路の先に道があると思わずに左へ…)
2020年09月12日 05:53撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 5:53
タラップをあがり右に行くと、階段がお辞儀で迎えてくれる。
ここを右に行って水路を越えるのが正解(私は水路の先に道があると思わずに左へ…)
左にいった場合。写真左のガレと右手の岩地帯に挟まれた尾根を進む(進まざるを得ない)
2020年09月12日 06:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 6:04
左にいった場合。写真左のガレと右手の岩地帯に挟まれた尾根を進む(進まざるを得ない)
初めてのテープ(赤)。かつては登山ルートだったのだろうか…。
2020年09月12日 06:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 6:34
初めてのテープ(赤)。かつては登山ルートだったのだろうか…。
尾根鉄塔。これをNo.9鉄塔だと思っていたが、No.9鉄塔はこの直下の森の中にある。(尾根鉄塔からは直接見えない).
2020年09月12日 07:00撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 7:00
尾根鉄塔。これをNo.9鉄塔だと思っていたが、No.9鉄塔はこの直下の森の中にある。(尾根鉄塔からは直接見えない).
尾根鉄塔より。
畑薙ダムが見えるので、あのガレは畑薙山か。
とするとあそこが茶臼で、とするとあの谷が仁田河内で隣は信濃俣河内で…。
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尾根鉄塔より。
畑薙ダムが見えるので、あのガレは畑薙山か。
とするとあそこが茶臼で、とするとあの谷が仁田河内で隣は信濃俣河内で…。
次は東河内方面。奥が青薙山だろうから、あの辺が核心部分(青薙崩れ)か。
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次は東河内方面。奥が青薙山だろうから、あの辺が核心部分(青薙崩れ)か。
あの辺拡大。
ボケボケだけど峠っぽく見えるのがきっと…。
2020年09月12日 07:13撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 7:13
あの辺拡大。
ボケボケだけど峠っぽく見えるのがきっと…。
昔の遺構
2020年09月12日 07:37撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 7:37
昔の遺構
小無間山手前のP達
凶悪なナイフリッジは樹々に覆われて見ることができない。
2020年09月12日 08:56撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 8:56
小無間山手前のP達
凶悪なナイフリッジは樹々に覆われて見ることができない。
おサル返し
2020年09月12日 09:06撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 9:06
おサル返し
小無間山ピーク。
判読困難の標識もちらほら。
2020年09月12日 09:48撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 9:48
小無間山ピーク。
判読困難の標識もちらほら。
唐松谷ノ頭。晴れていれば大無間山の展望があるらしい。
2020年09月12日 10:04撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 10:04
唐松谷ノ頭。晴れていれば大無間山の展望があるらしい。
唐松谷ノ頭の付近を進むと、突然崩壊地を背に、中無間山へ向かう明瞭な登山道が出現。一気に下る。
2020年09月12日 12:52撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 12:52
唐松谷ノ頭の付近を進むと、突然崩壊地を背に、中無間山へ向かう明瞭な登山道が出現。一気に下る。
中無間山。大無間山から来た時にはこのロープがいい感じに通せんぼしてくれるが、小無間山から来る位置にまでロープが伸びてないのでちょっと要注意。
2020年09月12日 10:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 10:35
中無間山。大無間山から来た時にはこのロープがいい感じに通せんぼしてくれるが、小無間山から来る位置にまでロープが伸びてないのでちょっと要注意。
大無間山ピーク。
眺望はご覧のとおり。
綺麗な標識の下に転がる大井川鉄道の看板がまた良い。
2020年09月12日 11:35撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 11:35
大無間山ピーク。
眺望はご覧のとおり。
綺麗な標識の下に転がる大井川鉄道の看板がまた良い。
ピーク手前のY字路に落ちてる。この分岐標識を見逃すことはまずないだろう。
2020年09月12日 11:50撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 11:50
ピーク手前のY字路に落ちてる。この分岐標識を見逃すことはまずないだろう。
ピーク手前に小さな展望地。隠れ窓的だが実際行くとお立ち台(石) があり150°?位の真っ白な展望が楽しめた。
「聖・光・大根沢山が見える」(山と高原地図)
見たい!!!!!
2020年09月12日 11:58撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 11:58
ピーク手前に小さな展望地。隠れ窓的だが実際行くとお立ち台(石) があり150°?位の真っ白な展望が楽しめた。
「聖・光・大根沢山が見える」(山と高原地図)
見たい!!!!!
小無間山からの下降点
ピーク自体が狭いうえピンクテープもかかっているので、すぐ見つかる。
2020年09月12日 13:07撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 13:07
小無間山からの下降点
ピーク自体が狭いうえピンクテープもかかっているので、すぐ見つかる。
小無間からの下降。直角のイメージだったが、他の方の記録で急斜面を右手に見ながら降りる手法を知る。(実際は現在地把握すらままならず、この知識を使うことはなかった。)
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小無間からの下降。直角のイメージだったが、他の方の記録で急斜面を右手に見ながら降りる手法を知る。(実際は現在地把握すらままならず、この知識を使うことはなかった。)
ピンクテープを見失うとこんな感じの中に放り出される。
2020年09月12日 13:42撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 13:42
ピンクテープを見失うとこんな感じの中に放り出される。
H=1,805mピーク。下りの正解ルートにはピンクテープが強力サポート。
2020年09月12日 14:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 14:32
H=1,805mピーク。下りの正解ルートにはピンクテープが強力サポート。
この付近から急に白スズランテープに置き換わる。
後から思えばこの時点で下降点を通り過ぎていた。
2020年09月12日 15:21撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 15:21
この付近から急に白スズランテープに置き換わる。
後から思えばこの時点で下降点を通り過ぎていた。
尾根鉄塔あたりからは青スズランテープが出現。尾根沿いをどんどん下っていくが乗ってはいけない。
2020年09月12日 15:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 15:32
尾根鉄塔あたりからは青スズランテープが出現。尾根沿いをどんどん下っていくが乗ってはいけない。
巡視路発見!小無間山〜尾根鉄塔間に比べれば、この巡視路は快適そのもの。
2020年09月12日 16:06撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 16:06
巡視路発見!小無間山〜尾根鉄塔間に比べれば、この巡視路は快適そのもの。
巡視路は最下段の土留め壁で途切れるが、既に南アルプス公園線が見えている。
2020年09月12日 16:29撮影 by  iPhone 6s, Apple
9/12 16:29
巡視路は最下段の土留め壁で途切れるが、既に南アルプス公園線が見えている。
水路。
2020年09月12日 16:30撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 16:30
水路。
実はこの水路を渡るのが少し厄介。
下は岩樋、上は土留め壁なので、その間で渡りたいが、水跳ねで土が柔らかく、踏んだ分だけ崩れていく。
2020年09月12日 16:32撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 16:32
実はこの水路を渡るのが少し厄介。
下は岩樋、上は土留め壁なので、その間で渡りたいが、水跳ねで土が柔らかく、踏んだ分だけ崩れていく。
明神橋とNo.9鉄塔(赤丸)
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明神橋とNo.9鉄塔(赤丸)
白樺荘に到着。歩いて30分弱なので沼平ゲート〜畑薙大吊橋よりも近い。
2020年09月12日 17:12撮影 by  iPhone 6s, Apple
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9/12 17:12
白樺荘に到着。歩いて30分弱なので沼平ゲート〜畑薙大吊橋よりも近い。
(参考)通常の登山ルートで小無間へ向かうと山頂直前で登場するナイフリッジ。2014撮影。
2014年07月06日 11:01撮影 by  iPhone 5, Apple
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7/6 11:01
(参考)通常の登山ルートで小無間へ向かうと山頂直前で登場するナイフリッジ。2014撮影。

装備

個人装備
ウィンドブレーカー 防寒着 雨具 地下足袋 グローブ 帽子 2本ストック ザック(36L) 食事(行動食+非常食含む) 水分(飲料720ml+水1L) 地形図 コンパス ヘッドランプ(予備電池含む) 保険証 時計 携帯(GPSアプリ+予備バッテリー含む) テント(1人用・銀マット含む・グランドシートなし) 寝袋 双眼鏡

感想

山名に惹かれ2014年に挑むも、ナイフリッジを見て挫折、撤退。
その後、千枚小屋の方に教わり、ずっと行きたいと思っていたルートです。
茶臼や上河内からよく見える山域なので、こちらからも茶臼や上河内を見てみたかったのですが、天候により叶わず。
それでも、登頂は嬉しいものです。
また、ライチョウのいる山域ではありませんが、トラツグミ、オオアカゲラ、ウソ(♀)を目視でき、ゴジュウカラやアオバト、メボソムシクイ達の鳴き声を楽しむこともできました。山に来た甲斐があったというものです。

山行としては、地図読みしながらの1泊2日を想定して臨んだものの、ピンクテープがたくさんあったので方針転換。すると順調にさくさく進み、まさかの日帰りに。
結果的にはピンクテープ様々で、尾根鉄塔からのくだりも「今まであんなに親切だったピンクテープ(を貼った人の優しさ)がここでなくなる訳がない!」と思い直したことで巡視路の発見につながりました。
今回の山行では、自分にはバリエーション下降できる力がまったくないことを思い知らされました。最低でも高度計くらいないと現在地すらわからず、お話になりません。
しばらくは、約束された下山ルートを持つ山を巡ろうと思います。

余談ですが…
引越しに伴って閑蔵線ルートにデビュー(さようなら三ツ峰落合線。年々悪化する井川集落目前の地すべりの行く末を見守りたかった…)したのですが、国道473、362を信じられない速度で飛ばす車が多く、本山行中で最大の恐怖体験でした。
道路自体は、広くて、多数のトンネルにより直線的で、開けた星空は美しく、千頭駅にSLは停泊してるし、良さそうな食事処もあったので、良かったのですが。。。

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