池平山(南峰) - 北峰目指すも叶わず -
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- GPS
- 24:53
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 3,283m
- 下り
- 4,276m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:30
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 10:28
天候 | 12日: 曇り, 13日:曇り後雨一時雷雨後晴れ,14日: 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
去年以来池平山に行こうとして、天候理由だったり週末の個人的都合などでなかなか行けないでいた。
今年になってコロナ禍で池ノ平の小屋もキャンプ場も使えずアクセスが制限され、ルート選びが悩ましく、今回は立山室堂から往復、剱沢を下りて真砂沢ロッジのテン場をベースに2泊の計画で出かけた。
池平山南峰までは一応一般路だが、北峰へはバリエーションでこちらが若干高く主峰である。
。ロープ、ハーネスも用意して目指したのだが...
1日目
室堂から真砂沢ロッジへ。テン泊装備に登攀具、アイゼン・ピッケルも一応持とうか、テントは風雨に弱いいつもの超軽量テントではない方にと、乾燥重量18kgでやって来た。剱御前小屋までの登りがまぁしんど。ここから下りで楽かと思いきや、剱沢小屋から長次郎出合間がほぼ雪渓が消えた夏道で、ガレ場にしろ岩場にしろ滑ったら危ない、重荷には特に緊張の連続だった。雪上歩きは平蔵出合で少しと、長次郎出合で右岸から左岸に渡る所。ロッジが見えて来たところで支配人の坂本心平さんが長靴姿で登ってきた。小屋に誰もいないから先にテント張っていてと。戻って来た心平さんから告げられたのが、長次郎の横断箇所の雪渓がもう薄くて危険なので通行禁止にすると。新ルート工作するが、月曜に通れるようになるかは分からない、戻るには黒部ダムの方にとのことだった。
2日目
今日の問題は天気。山行前の予報から、昼頃には雨、早ければ10時位からかと読んでいた。明け方テントを出るときには曇りがちながら月・星も少し見えていた。剱沢を下りて二股、仙人新道を登って仙人峠、身も軽く順調である。ところが池の平小屋に向かう辺りでポツポツ雨が降り始めた。池の平小屋で7:30、まだ2,3時間持つかと思ったのに、早すぎるよ。南峰への登りで本降りになった。風雨となり、ともかく南峰には着かないと、しかし一旦止んだりしてくれないと北峰は厳しいなと思いながら頑張っていた。そしてガス中の南峰へ。山頂写真を1枚撮り、北峰へ行くチャンスはまだあるだろうか、もう濡れて危険だし止めようかどうしようかと躊躇していた。そこへゴロゴロと雷鳴が、こりゃだめだと即座に撤退を決意。ゴロゴロドーンは数回、稲光は(近くはなかったが)1回あった。山頂付近の稜線、その下の草付き斜面も安全地帯ではない。川と化したえぐれた登山路を下り続け、小屋近くの樹林帯まで下りてもう大丈夫だろう。小屋の屋根の下でしばらく休憩した。
雨が強いと今度は剱沢沿いの道の枝沢の増水が危なくなると心配したが、雨脚は弱まり、仙人新道を下りる間には止み、ついには日差しも出てきた。3時間位小屋で待っていれば最後まで登れたかと思ったが結果論でしょうがない。
真砂沢ロッジに戻ると、心平さんはルート工作で戻ってなく誰もいない。小屋の飲み物はセルフサービスでお金を置いて持って行って良いことになっている。期限切れの缶ビールが300円と格安で活用しました。
3日目
剱沢のルートは開通させたが、長次郎出合の雪渓を回避して岩場を川床まで下りて渡渉するとのことである。渡渉の岩間が広く重荷の人には厳しいとのことで、ダムルートで帰ることにした。こちらも梯子谷乗越と内蔵助谷の道が初級者向けでないワイルドなものではある。でも剣御前小屋までの標高差1000mの登り返しを、下りて来た時より一層厳しくなったのを行きたくはなかった。荷物は、テント、シュラフにロープなども濡らしたし、空き缶もいっぱいあって来た時よりも重い。
黒部ダムまで誰にも会わないのではないかと思っていたが、3人も出会った。1人目、スローペースで梯子谷乗越へ登り終え休んでいると追いついて来た男性。仙人池ヒュッテから来たと。2人目、内蔵助平から谷の道を歩き出して間もなく登って来た男性。僕の逆コースでこの日は真砂沢ロッジか剱沢キャンプ場まで行きたいと言うので、長次郎出合までの道をロッジで聞くように言っておいた。3人目、その後しばらくで道端に休んでいた、世間的にはお爺さんと言われるだろう男性。自分も歳とって来たので相手がずっと年上だと思ってもそうでなかったりする、その辺は分からない。ものすごく年期の入った大きめのザックで、剱岳北方稜線に行くのだと言う。
この日は終始天気が良くて、昨日のことを思うと憎たらしかった。樹林帯歩きが大半なので日焼け止めはいらんだろうと使わなかったら、しっかり鼻は赤くなっていた。内蔵助谷を終えると危ない所はもうないと一安心。黒部川沿いの散歩道を行き、ダムが見えると放水のしぶきがやって来る。これで最後とダム上への登り返しを頑張り、電気バストンネルの入り口では、職員の人にお疲れさまと声かけてもらって終了。黒部ケーブルカー、ロープウエイ、トロリーバス、高原バス、立山ケーブルカー全て待ちなく順調に帰れた。
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