大峯奥駈道 (柳の渡し→熊野大社)
- GPS
- 50:13
- 距離
- 99.1km
- 登り
- 7,593m
- 下り
- 7,684m
コースタイム
- 山行
- 11:01
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 12:09
- 山行
- 15:55
- 休憩
- 3:23
- 合計
- 19:18
- 山行
- 17:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 18:27
天候 | 19日 快晴。無風。夜半から雨 20日 午前雨。午後曇り時々晴れ。夕方以降濃霧 21日 快晴。無風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
東京→京都(新幹線)→ 近鉄特急橿原神宮前 → 近鉄吉野線六田駅 ・帰り:約7時間 熊野本宮大社 バス→ JR紀伊田辺駅 紀伊田辺→ 新大阪(新幹線)→東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大峯奥駈道は人があまり入っていないようで基本的に踏み跡不明瞭、倒木も多い。ナイトハイクには辛い。南アルプスのバリルートより分かりづらい。ピークが存在しないので、登ったり下ったり延々と繰り返し。基本思想がピークハントと違うのだ。 孔雀岳から大日岳が核心。 急峻な岩場の連続するクサリ場、馬の背もあります!ここは夜は通りたくない。 |
その他周辺情報 | 熊野大社は午後5時で閉まります。 それに合わせてお店も閉まるので7時に全ての店が終了。コンビニもない。唯一、くまのこ食堂が21時までやってますが大人気店ゆえほぼ入れない。 はらぺこで途方に暮れること必至w |
写真
感想
鬱蒼とした山。
鬱蒼とした森というものはよく聞くし山に入るといつも感じることができるが、鬱蒼とした山というのは初めての感覚だった。顕著な山があるわけでもなく、2000m以下の山が連なりその連なりが延々と続く。ガスも停滞しやすい地形なので永遠に抜けられないんじゃないかという恐怖すら感じるが慣れるとずっと山に抱かれて歩いていたいという欲望も沸き起こってくる不思議な山々であった。
1日目 柳の渡し→弥山小屋 40k
金曜日最終で来る予定が仕事終わらず土曜の始発て。鎌倉から6時間かけて六田駅まで。結構なゴーツゥトラベルだが何も割引きはない。
昼12時スタート。本当は0時スタートしたかった。気を取り直して柳の渡しからレッツゴー!吉野山付近は美味しそうなお店多く目移りする。柿の葉寿司を買ってしまった。古い魅力的な神社が多く寄り道が多くなる。
45k先の楊子の小屋まで行きたいがどうだろうか?調子はよいので早足で行こう。
大峯奥駈道は人気なルートかと思いきや、誰にも合わず一人旅のようだ。
久々のナイトハイク。怖さは感じない。今日も森に守られている。
小笹の宿で初めて人に会う。熊野大社まで行くそうな。4、5日かけるという。ここでお休みとのことで、先行く。と、後から来て次の行者還小屋まで行くという、一緒に行きましょう。前にも歩いたことあるそうで先導してもらう。そして早い!ついていくの精一杯。ありがとうございました。お互いの健闘を祈って別れる。
ここから先の登山道がマジで分かりにくい!踏み跡薄いしピンクテープもない。ヤマレコを頻繁に見ないとすぐに道を踏み外す。この後もそうなので大峯奥駈道はピンクテープわざとつけなてないのかも?!国見岳辺りで何度も道をロストし冷汗タラタラ。やっとのこと弥山小屋に着いた。朝5時。深夜からしとしとと雨で濡れてまだ止む気配はないので、少し休ませてもらう。体が冷えて来たのでダウン上下、エマージェンシーシート、ツェルトにくるまって仮眠。7時ころ目が覚めて小屋の方がいたのでカップラーメンを売ってもらう。ありがたい!暖かい!体も気持ちも復活したので雨の中出発!
テント場には5張り。宿泊はトレランな方が1人泊まっていた。この小屋は広いし食べ物もあるし携帯も繋がるので、宿、補給として最適!
2日目 弥山小屋→持経の宿 20k
20k先の持経の宿目指して出発。
明るくなったトレイルを歩いても、やはり踏み跡は薄く、ピンクテープがほとんどない。勝手にメジャールートだと思っていたけど、むしろマイナールートなんだと再認識。エスケープルートもないし景色もあまり変わらないしピークハントもないし、地味ではある。それがよいのだと気づいた。静かに黙々と歩みを進めるのみ。なんてことを思いながら楊子の宿に到着。水場まで5分ほど下ると枯れていた。水たまりっぽいのはありますが、うーむ。先を急ごう。
ここから咲は笹藪元気でトレイル埋まってる。背丈ほどの場所もあり、足場も悪い。これはバリルートと行ってもよいレベル。
孔雀岳から先は、テクニカルなキレキレ岩登りの連続、濡れてるので相当神経使う、正に修行。静かな山行どころではまったくなかった。
釈迦ヶ岳付近でやっと人に会う。前鬼から来たそうな。大日岳付近で白装束の方と登山者とすれ違う。やっと大峯奥駈道な人と出会った。
大日岳から先やっと落ち着いた道になった。と思ったら木々にクマの爪痕多数でまたまた危険地帯!落ち着いていられない。天狗山まで来てホッとする。ここから先はブナの森で落ち着く。テントも二張りあり楽しそう。この辺りはテント場適地多い。
暗くなると同時にガスが溜まってきた。非常にいやな感じ。ヘッデンの明かりも全然見えない。ランタンをポールに吊るし提灯のように掲げなんとか見える。がそもそも踏み跡不明瞭なので本当に怖い。何度も現在地をチェックしても迷った。神経が研ぎ澄まされ、足裏で道を外れたことが判るようになってくる、土が柔らかいと戻れ!のサインだ。修行も極まってきたw
這々の体で持経の宿にたどり着く。ふっ〜。
1人泊まりの方おりましたが、広々とした宿で余裕がある。水量豊富な水場でありがたい。
明日中には着きたいので0時出発目標にしょう。エマージェンシーシート、ツェルトにくるまって就寝。
3日目 持経の宿→熊野大社 40k
寒さて0時前に起きたので、準備して出発。ガスは消えヘッデンでちゃんと前にもが見える!よかった!
太陽が登ると気持ちのよい風が心地よい。今日は良い日になりそうだ。
笠捨山までは気持ちよくサクサク進む。ここから先また急峻な岩場が続く。よくこんな道作ったなと感心。お地蔵様もあるし。今日は岩場も乾いているので危険なクサリ場、キレットも楽しんで通過!
香精山を超えると走れるトレイルも出てきた。どうやら今日中に熊野大社にたどり着けそう。
ここまで誰にも合わず。人気ないのか。
玉置神社まで来ると本当に一安心した。やっとここまで来た。神社を巡りながら感動に浸る。
山の水をありがたく頂き熊野大社へレッツゴー!
走って下さいと言わんばかりの下りトレイル。しかもフッカフカ!走りましょう!
大森山の頂上から今日の宿を電話しまくって奇跡的に発見!しかも温泉!行くしかない!さらにスピードアップして汗だくで激走!どうせ誰もいないので叫びながらw
もちろんイヤらしい登りが何度も出てきますが荒れた呼吸を整えるのに丁度良い。鼻呼吸ならどこまでも登るのだ。それにしても久しぶりにこんなに走った。以外に体力残ってた。肩だけザックが食い込んで痛い。足は元気。前半もっと飛ばすべきだったか。後さっき転んで肘が血まみれw。
残念ながら明るいうちにたどり着けませんでしたが、川も渡ることもできたのて大満足。日中なら超気持ちいいでしょうね。
熊野大社は5時で閉まり、周りのお店も7時で閉まりコンビニなども全くない静かな街。はらぺこで途方を暮れる。
途方に暮れる、ということを心から味わった!お腹はこれでもかとグーグー鳴いている。宿の人に迎えに来てもらうが予約した時間遅くて夕飯はない。松茸ご飯のアルファ米で精一杯の宴w
でもゆっくり温泉に入れるのは本当に良い!布団フカフカ!感謝!
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