国師ヶ岳〜北奥千丈岳〜金峰山〜瑞牆山
- GPS
- 12:24
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,464m
- 下り
- 2,307m
コースタイム
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 4:39
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 7:29
天候 | 初日午前のみ晴れ、後は基本曇り。2日め早朝まで雨だったが行動中は降られず。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
すれ違った人達によると、瑞牆山の登山道は以前よりかなり荒れてしまっていた模様。 |
写真
感想
シルバーウィークの4連休の終わりに有給休暇を組み合わせて金峰山と瑞牆山という奥秩父の日本百名山2座の縦走に一泊二日で行ってきました。本当は常念山脈に行きたかったところでしたが、コロナ禍で登山もろくにできず、天気も持ちそうになく不安だったので最終的にこのルートに決めました。
【1日目】
塩山駅から予約していたバスとジャンボタクシーで大弛峠に向かいます。距離が長いうえに途中で乗り換えたジャンボタクシー内にアブが入り込んでいて、近くでブンブン飛び回っていて「早く着いてくれ〜」と心の中で念じていましたw
大弛峠についたら日差しがキツくて結構暑い。とりあえず金峰山に向かう前の前座的に三百名山の国師ヶ岳と山域最高峰の北奥千丈岳に向かいます。しかし、やはり標高が高いのと体が登山に慣れていないので、最初の木の階段が続くところでいきなり心拍150超え、これからが思いやられますorz
それでも淡々と進んで前国師岳を経て国師ヶ岳に到着。雲はあるもののかろうじて富士山の山頂だけは見えていました。その後はちょっと戻って北奥千丈岳に。こちらも結構な眺望があり、これから行く金峰山頂の五丈岩も遠くに見えます。「え、あそこまで行くの?」的な不安もありますが、楽しみも増します。
夢の庭園を経由して大垂水峠に戻り、そのまま休憩無しで金峰山への縦走路へ。しばらくは樹林帯を進みますがここも案外と登りがキツく、有無を言わさずダメージが溜まっていきます。そこまで標高差がないはずなのになあ、と思いながら何とか進むと朝日峠に到着。ここでしばらく休憩しました。
再び進むとある時点で森林限界を超え始めたのか、樹林帯を抜けて岩場主体の道に。しかしこの時点で既に眺望はなく、むしろガスに覆われている感じです。さっさと金峰山に向かっていればなあ、とも思いつつ、まあ仕方がないと進んで朝日岳山頂でまたちょっと休憩。
その後は淡々と岩場の登山道を進みますが、結構歩きづらくて疲れた身には効きましたね。スマホの地図を見る限りは山頂まで後ちょっとなんだけど、なかなか進まない。それでも何とか山頂まであとちょっとのところまで来たけど、岩の大きさも変わりすんなりとは進ませてもらえない感じですが、ようやく山頂に到達できました。
しかし既にこの時点で眺望は本当になく、ちょっと先の五丈岩でさえろくに見えませんw山頂表示のところで自撮り写真を撮り五丈岩に降りますが、でかい岩を何とか跨いでいく感じで結構しんどい。
五丈岩には先客が何人か登っておりそれをしばらく見ていましたが、自分の今の疲れ方だと到底登るのは無理と感じたことと既に結構寒くなっていて、登るのは諦めました。人がいなくなるまで待って無人の五丈岩を撮影の後、小屋へ下ります。この下りも自然の造形で大きめの岩だらけで初めて歩く感じであり、なかなか進みませんが何とか小屋に到着。宿泊料金を払い寝床に移動し、体を拭いて着替えてしばし休みます。
夕食は噂通りの豪華なワンプレートで、食べ終えたらカレーがおかわりで待っていました。せっかくなのでワインもつけて、山小屋とは思えない豪華な夕食を楽しみました。その後はしばらく起きていましたが、消灯後しばらくして就寝。
【2日目】
普段11時就寝5時起床な感じなので、9時に寝たら3時には目が覚めてしまいましたw 同宿の団体さんが4時台には出るとのことで3時半には動き出したので、自分もついでに起きました。団体さんが準備するのを見ていたら、しばらくして朝食が準備完了。このお粥がまた美味しくて何度かおかわりしてしまいました。
起きたときはまだ雨がぱらついていたのですが、5時半過ぎにはほぼ止んだので、この隙きに行けるところまで行こうと6時ちょっと前に出発。小屋の周りではきれいに八ヶ岳や北アルプスが見えていたので、これなら山頂の眺望もそこそこあるかもと思い、再度金峰山頂へ。
昨日降りるのを苦労した道、登るのもやっぱり結構大変ですが眺望があるだけ気分良く登れ、再び山頂に。南側は雲が多くて富士山は見えなかったのですが、南アルプスは結構きれいに見えていました。しばらくウロウロしながら写真を撮って、ようやく瑞牆山方面に移動開始です。
山頂〜小屋の道を更にアップグレードした感じでこういうところに慣れない身には結構厳しかったですが、ある程度は楽しみながら歩いていきます。しかし、いよいよ下降傾向がはっきりしたところくらいではかなり一苦労気味に。最後の方の鎖場(思えばこの日何度も出てくる最初の鎖でした)の辺りで結構疲労気味……。
その後森林限界を下回り、樹林帯を抜けていきます。ある程度勝手知ったる山の下りではありますが、延々と下っていくので結構きつい。ようやく開けたかな、と思ったら大日岩の辺りで再び鎖場。これまでほとんど鎖場らしい鎖場の経験がない自分にはなかなか辛かったですが、鎖場の基礎を思い出しつつ慎重に下りました。
その後しばし進むと大日小屋を越えてようやく道も穏やかになり、富士見平小屋に到着。ここで大休止してこのあとどうすべきか考えます。雨は大丈夫そうなんですが、瑞牆山に登る余力があるのかどうか慎重に検討し、まだ行けそうだということで瑞牆山方面に進むことにしました。
沢までは上り下りを繰り返し、沢を越えて木の階段を2つ登ってからいよいよ本格的な登りとなります。去年の台風あたりの影響か、かなり登山道周辺は荒れており、もともと厳しめな登りをさらにハードに見せてくれています……。しかも平日なのでほとんど人がいませんから、余計にハードさが増します。
鎖場は何度も出てくるし、鎖がないところもどういうルートを取ればよいのか悩む岩場も結構あり、そもそも傾斜もきついしで、途中で登山で初めて泣いて逃げ出したくなっていましたが、地図を見るとそれなりのところに進んでいたので、ここまで来てそれもないだろうと気を取り直して進んでいき、何とか山頂に。誰もいないので思わず「やったぞー」と叫んでいましたw
その後は来た道を下りますが、登りで苦労するということは下りではさらに苦労するのは当たり前。登ったルートでは降りられないところも何箇所かあり、道を探すのにも一苦労です。こういうときには本当に脚の短さを実感させられますwww
もうかなり疲れているのでとにかく大きな怪我をしないようにということだけ考えてゆっくりと降り、ようやく富士見平小屋に戻ったときには本当に安堵しました。水がなくなっていたので小屋の下の水場で補給し、瑞牆山荘まで下ります。ここまでくればもう普通の下り(?)なので、適度なペースで降り進め、山荘前に降りて無事下山完了です。
周りには誰もいないのでささっと着替えてバスを待ち、やってきたバスに乗って韮崎駅へ。駅の蕎麦屋で遅いお昼を食べてから、甲府まで行ってあずさに乗り換え。ホームの売店で買ったワインで車内で打ち上げをして今回の旅は終わりました。
正直言って今の環境ではかなり厳しいルートだったのですが、終わってみれば予定通りペースで歩けていたので一安心。良い経験ができました。
俺が去年の12/30に泊まった時は台風の影響で荷揚げできなくて煮込みうどんでした。。。
このプレート食べたかった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する