【高尾演習】北高尾山稜・堂所山・景信山・小仏城山・南高尾山稜・高尾山【戊69.4】
- GPS
- 12:38
- 距離
- 40.3km
- 登り
- 2,159m
- 下り
- 2,156m
コースタイム
- 山行
- 11:08
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八王子城址:細かい道があちこちに走っているので要注意。 北高尾山稜:急坂のアップダウンが続く。 堂所山〜景信山:幅も広く歩きやすい道。 景信山〜一丁平:特に山頂付近がぬかるんでいる。 一丁平〜南高尾山稜:再度落ち着いた歩きやすい道になる。 高尾山:6号路は沢沿いの道で濡れているので要注意。 飲食店:景信山・小仏城山・高尾山に茶屋あり。 |
写真
感想
風邪をひくのは仕方がないが、移されるのは許せない。12月24日の聖夜に高尾山から大東京にメリークリスマスでもするか(高尾山でもこの日は人少ないだろう)と思っていたのだが、直前の21日に近くのスーパー銭湯に行ったらミストサウナで前に座っているのがケホケホやっているわけである。「嫌だなあ」と思っていると咽喉の奥に何かがピトッと着く感触があり、それ以後、咽喉の状態が悪くなる。薬をサボったり、そもそも買った薬が咽喉向けでなかったりと初期対応を誤ったほか、年末年始をまたいで飲酒する機会もあってなかなか治らず、1月第2週に入ってようやくほぼ完治した。症状が咽喉だけで熱や頭痛がなかったのが不幸中の幸いだった。
このように、風邪をひいているのに公衆浴場に来る行為、電車内等で咳をするのに口を塞がない・マスクをしない行為はバイオテロであり、そのような行為をする人はテロリストである。ダメ。ゼッタイ。
とりあえず治ってよかった。ちょっと遅めの初詣がてら散歩でもするかと年末の計画を流用。高尾山でウロウロしていたら歩行距離が40kmを超えてしまい、体の動きにくい冬場に膝をはじめとする脚に結構負荷をかけてしまったが、以下はその概要である。
【八王子城跡】
展望地で日の出を拝めるよう時間を見計らって高尾駅出発。以前歩いた時に比べかなり真っ暗だったが、鳥居を潜って暫く歩けば空は白み、東の空は真っ赤に燃える。
見よ東海の空明けて 旭日高く輝けば
天地の精気溌溂と 希望は踊る大八洲
日の出前に山頂部に着き、朝靄煙る大東京のビル群の彼方に揚がる太陽を眺める。
八王子城から北高尾山稜へ至る途中には本線の他に紛らわしい薄いトレースもあるので道を外れないよう要注意だ。
【北高尾山稜】
富士見台で何にも遮られることなく富士山を拝めるが、以降は展望は木と木の間や枝越しに得ることとなる。カメラで撮ると手前の枝や幹が主張してしまうが、肉眼で楽しむ分には申し分ない。ただ、落葉期だから展望を得られたのであって、春以降は展望は期待薄か。それでも途中擦れ違ったのは女性1名のみと静かな山道で、適度にアップダウンもある。歩くことに集中したい場合に適していると言える。
【関東ふれあいの道】
浅間尾根や東京西部の市街地等を木の間に眺めつつ堂所山に到達すると再度富士山を望む。ただ、惜しむらくは富士山が木の間からしか見えない。山頂部にある程度の広さがあるだけに残念。
堂所山からは関東ふれあいの道となる。東京都の財政力の恩恵か、道幅も段違いに広くて歩きやすく、行き交う人の数も多くなる。
景信山・小仏城山付近は歩く人が多くて凍結した土が早く融けるのか、軽く泥濘と化している。各山頂とも都心部・富士山の両方が見え、広いスペースに茶屋があるため大盛況。景信山では餅つきも行われていた。私も末席に座って名物のなめこ汁をいただく。茶屋ごとに内容が違うのが良い。
景信山からは再度道が細くなるが相変わらず行き交う人は多い。小仏城山でなめこ汁休憩を挟みつつ歩いたが、小仏城山、一丁平ともに多くの人で賑わっていた。
【南高尾山稜】
一丁平を過ぎ、大垂水峠で国道20号線を超えると道は再び静けさを取り戻す。日が十分昇っていることもあり、団体がいたり、各山頂部ではそれなりに人が休んでいたりするが、人が多過ぎるということはない。本丸(高尾山)が騒がしい昨今にあって、同じ山域でなお落ち着いた山行ができる貴重なルートである。何にも遮られない展望を得られるのは見晴台と草戸山くらいだが、木の間、枝越しに津久井湖や丹沢、城山湖等々を垣間見ることができる。
草戸山を過ぎると気持ちが下山モードになったが、その後もアップダウンが続く。気持ちを切り替えなおすのに苦労する。下山モードで歩いていると、「また上り?」と辟易してくる。そのくらいアップダウンがある。
【高尾山】
自分の高尾山の歩き方。ミシュランにも乗った高尾山。いろいろ紹介されて毎週末激混み必至。そんな高尾山へは午前9時までに登頂するか、午後3時以降入山するのがよい。尤も、人でごった返して賑やかなのが良いという人は正午±3時間の間に行くと良い。
今回、北高尾を歩き、南高尾を歩いた。こう歩いてくると、真ん中の本丸である高尾山に行かないと画竜点睛を欠くのではないかということになってくる。まあ最初から歩く気満々でライトも持ってきていたのだが。日の出を八王子城跡で見、日の入りを高尾山で見る。いやあ良いじゃないかと自画自賛しながら高尾山に入ったのが午後3時過ぎであった。最近稲荷山コースを歩くことが多かったので、今回は6号路を歩く。登山路ごとに趣が異なるのも高尾山の魅力だろう。沢沿いの道で滝あり岩屋ありといろいろ楽しめる。日中混雑している時間帯にはゆったりもできないのだろうが。地面が濡れている箇所があり、そんな所で混雑して擦れ違いにも難渋するような状況は想像するだに恐ろしい。
山頂に到達すると太陽が丹沢方面の空に傾いていた。日没までの時間を確認し、薬王院の境内を散策、所期の目的である「初詣」を済ませる。そもそも初詣って元旦じゃなくても良いんじゃないの?
再度山頂に戻り残った携行食料を頬張りながら日没を待つ。ただ、日没方向はかなり霞んでしまっていて、日の出のように「始まった」「終わった」という確認はできず、時計で日没予定時刻到達を確認して「日が暮れたなあ」と感じるだけになってしまった。
日没10分ほど前、若い男1女2のグループが「懐中電灯持ってこればよかった」と言いながら稲荷山コース方面へ降りていったが、その後1号路から下ったかケーブルカーで降りたと思いたい(ケーブルカーで降りるんなら懐中電灯云々は言わないだろうが。)。
恐らく日没時刻が何時という認識は無く「何だか暗くなってきたなあ」程度の認識だったのだろう。山筋なら最後まで光が残るだろうが、当日の月齢は1.3しかない。日没後20分もすると辺りは真っ暗になったので稲荷山コースや6号路から下山したのなら最後の何十分かは携帯・スマホのライトを頼りに下ったんだろうさ。何しろ山道に街灯は無いからな。
日没後の1号路を下りながら、彼らのことをずっと考えていた。
「装備」「装備」とよく言われるが、やはり「意識」が問題なのだと思う。
変な「武勇伝」が生まれていませんように。
日没後真っ暗になるまで山頂に留まるか考えたのだが、寒い中じっと日が暮れるのを待っているなど論の外なので下山を開始する。待たなくても薬王院を出る頃には夜の闇が濃さを増していた。「あ、1号路は街灯がある!ライト使わなくていいな」とぬか喜びしたが、ケーブルカー駅前で夜景を楽しんだ後は街灯無く真っ暗。目が暗闇に慣れてくると道が見えてくるが、基本ライトは点けた方が良いだろう。
今回は行きたいところを隅から隅までズズズイッと歩けたので非常に満足している。何より無事薬王院へ詣でることができたのが真にありがたいことであった。
今回のように何でもかんでもうまくいく場合ばかりではないだろうが、何時いかなる場合も安全山行・無事下山を第一に歩いていくことを誓って今年最初の山行記録を締めることとする。
〜おしまい〜
あの、北高尾ですれ違ったのは私じゃないでしょうか。
湯ノ花山から下っているときではありませんか?
そのとき私がすれ違った男性は紺色のジャケットを腕に引っ掛けていました。
山歩きの格好っぽくなくてとても印象に残っていました。
そして、南高尾でもすれ違ったかと思います。
私も北〜南高尾を一周していたのです。
ホントに印象深い出来事だったのでレコに書いてしまいました。
この日、私は30キロ越えを目標にしていたんですが、
narodnikiさんはもっと長い距離を歩かれたのですね。
北高尾ですれ違ったとき、
narodnikiさんにはタダモノではない雰囲気が漂っていたので
山歩きっぽくない格好だけど健脚さんのように感じました。
だから私は、narodnikiさんとまた南高尾ですれ違うかもしれないと
何となく、ほ〜〜〜んのり思っていました。
だから気付いたんだと思います。
しかし、ヤマレコに
その2回すれ違った人のレコがあるとは思いもしませんでした。
自分のレコをアップしたら関連する記録の中に表示され、
見つけたときは驚きましたよ〜
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