槍ヶ岳 中崎尾根 爆弾低気圧のドカ雪ラッセル!
- GPS
- 26:10
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 2,433m
- 下り
- 2,380m
コースタイム
13日 TS7:00-千丈乗越9:56-槍ヶ岳山荘11:30-12:00槍ヶ岳-12:34山荘冬季小屋12:55-千丈乗越13:28-TS15:47-槍平小屋16:34
14日 槍平小屋4:33-白出沢出合8:40-穂高平小屋9:53-新穂高11:24
天候 | 12日 曇り〜夜半雪 13日 晴れ〜曇り 14日 大雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白出沢出会から滝谷までのブドウ谷、チビ谷は、雪崩に注意。 千丈乗越直下は、急勾配なので、滑落注意。 槍ヶ岳の穂先は、雪が少ないので、問題なし。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
12日
冬季の新穂高の無料駐車場はトイレの下で、すでに10台位停まっている。ライトが点いていたから明るくなるのを待っているのか?
準備をして暗い中、ヘッデン点けて出発。去年の10月の餓鬼岳以来のお泊りと冬季装備で重荷が辛い。
林道にトレースが付いているで淡々と歩き1時間ほどで穂高平山荘に着く。先行者2名がいて西穂西尾根に取り付いていった。
この先もトレースがあり順調に林道を進み、白出沢出会でビーコンの電源入れて、登山道へ入っていく。
雪崩の心配なブドウ谷、チビ谷は、一人ずつ横断。雪は安定している感じだった。
滝沢出合からは、トラバースしながら登っていき、正午前に槍平小屋に到着。
小屋右手の水場で水補給し、ワカンを付けて中崎尾根に取り付く。
登り始めがかなりの急斜面に梃子摺ったが直に緩やかな尾根になった。
稜線手前の嫌らしいトラバースをクリアして、2時間弱でやっと稜線に乗る。
雪が締まっていてそれほど沈まないので、順調に薄いトレースを追って明日のために距離を稼ぐ。
15時前に森林限界手前の幕営地点に到着。皆で整地してテント設営。夕飯は、すいとん汁に高級な牛肉でした。
5人用のテントに冬季に5人寝るとかなり狭い!密着して寝る事になり、これが結構暖かった。7時過ぎに就寝。
夕方から降り始めた雪は、一晩中降り続いていた。
13日
4時半起床しラーメン食べて、外に出ると晴天で絶好のアタック日和。槍から大キレット、穂高の稜線がすばらしい。
テントをデポし、ワカン付けて、遅くなったが7時に出発。夜半の降雪は、30CM位。
トレースは、しっかり消えてしまったが、ワカンを履いてのラッセルは、新雪で雪が軽いのでそれほど苦労せずに進めた。
標高2500m付近で雪質が硬くなってきたので、アイゼンにチェンジし、ワカンをデポ。
千丈乗越までは、急斜面を登ったり、硬い雪面のトラバースがあったりで緊張した。
西鎌尾根に乗ると雪が少なく岩稜の夏道を通り、最後の硬い雪面を登りきると槍ヶ岳の肩に出た。
しかし、途端に強風が吹きさらす。すぐに槍ヶ岳に取り付くと陰になったのか風が治まった。
穂先へは、雪もさほど付いてなく通常ルートでよじ登るが、部分的に雪面があるので慎重に登り12時に槍ヶ岳登頂。
肩よりは、風も穏やかで、展望も良く写真撮りまくり。剱岳、薬師、後立山の北アの北部は、雪が多く真っ白。
北穂〜西穂までの西側は、風が強いのか岩肌が出ている。東側は、逆に雪が多い。
ちょっと気温が高いので遠望は霞んでいるが、富士山、八ヶ岳、南ア、白山までの大展望。
4ヶ月ぶりの北鎌尾根を眺めるとトレース無し。いつかは、冬季の北鎌をやっつけたい。
10分ほどで下山し、山荘の冬季小屋にて大休憩。後は、下るだけと気楽に下山に掛かるが、千丈乗越からが核心部だった。
登ってきた雪壁を下るのが怖かったので、そのまま稜線を進みナイフリッジを通過したが、やはり雪壁を下るしかなく、
フリーでクライムダウン。後は、淡々と下りワカンを回収し、履き替えてテントまで戻った。
本来ならここでもう一泊だが、明日の天気予報が大雪の為、最低でも槍平までと決めテント撤収。
登ってきた尾根までラッセルも大変なので、適当な尾根を一気に下る。飛騨沢のスキーのトレースを追い4時半に槍平小屋に到着。
ここまでくればもう安心と思い、冬季小屋にお世話になる。今夜は、自分達のみの貸切。
夕飯は、キムチ鍋。もう下るだけなので、残った食材、酒、つまみを食いあげる。
小屋内は、寒かったのでテント設営して中で寝たが、これが暑すぎて寝つきが悪かった。8時に就寝。
14日
予報通り、夜半から雪。30cmは、積もったか?2時に起床し、4時過ぎにワカン付けて出発。
2日前の自分達のトレースを追っていくが、もう消えかけている。昨日のスキーのトレースも追うがこれも消えかけ。
暗いのもあってよく分からず、彷徨いながらGPSのログ頼り南沢を横断すれば、無事にルートに復帰。
滝谷からは、チビ谷手前のルンゼ通過時にプチ雪崩が起こるし、雪面が割れる音がしたのでトラバースルートは、
危険と判断し沢筋へ逃げ込む。雪崩の心配がなくなったので、スキーのトレースを追いながら、ひたすらラッセル!
白出沢出合いまで4時間半掛かった。後は、林道を下るだけなのだが、なんとトレースが消えつつある。
膝下のラッセルを5人で交代しながら3時間半でやっと駐車場に到着。
雪に埋もれている車を掘り出し、車道に出すまでも一苦労。ひらゆの森で温泉に入って帰路に付くが、沢渡から大渋滞。
家に着くまで渋滞が続きかなりヘロヘロ。塩見につぐ記憶に残る山行となった。
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