水晶岳(海からワンディ)
- GPS
- 21:16
- 距離
- 140km
- 登り
- 6,189m
- 下り
- 6,179m
コースタイム
- 山行
- 18:41
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 20:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
以前エベレストをベンガル湾の海抜0mから登頂した登山家の記録を呼んだことがありえらく感動した。これまで富士山、白山、剱岳、白馬岳、立山、薬師岳、乗鞍岳、朝日岳などを海から登ったが百名山の中でも最も里から遠い位置にある水晶岳の海から登山を是非以前からやりたかった。人生節目の年にチャリオ君を誘って決行した。チャリオ君は最近売出し中の若手でチャリミネンコで今年に入って赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳さらに先日は双六岳をピクッてる。二人なら写真も撮れるし楽しいだろうから声をかけたら是非ということだった。
深夜23時常願寺川河口の日本海近くの公園で待ち合わせとした。二人共まともに寝る時間もなく現地へ向かう。自分は流杉インターで降りそこなって立山インターまで走ってしまうお馬鹿さんでした。出だしからミスったが23時ギリギリ公園に着くとチャリオ君はすでにスタンバっていた。ちなみにチャリオ君は大作と同じ金沢在住27歳である。
公園から海まで移動して記念写真を撮ったらいざスタート、常願寺川に沿ってひたすらチャリを漕いで行く、亀谷温泉の有峰ゲートまで30km、さらに折立まで20km、計50km標高差1350mの登り一辺倒のヒルクライムである。雄山神社までは斜度は緩いがここからジワジワ斜度は増し重荷を背負ってのダンシングとなる。1時間半で亀谷ゲートに着いた。ここで休憩して折立まで気合のヒルクライム、今日はバトルはなしという約束だったがアリミネンコを過ぎると一気にペースを上げてみたがチャリオ君は疲労してたみたいでついてこないのでお先に折立に着き待っていた。スタートから3時間18分、ゲートでの休憩を引くと3時間のチャリ修行であった。すでにお腹いっぱいという感じ。
この時期折立の車も閑散としていた。チャリをデポし2時半過ぎ折立を出発、激しいバトルはなかったので疲労はなく脚は問題なく前に出た。三角点を過ぎると少しずつ寒くなってきた。薄曇りだが視界は良かった。5時過ぎ太郎平小屋に着いたがまだ真っ暗で人の気配はなかった。スルーして薬師沢小屋へ向かうと随分冷え込んでいて周り一面霜が降りていて木道は凍っていた。何度もスリップして転けそうになった。チャリオ君は転けまくって辛そうだった。薬師沢小屋までの中間あたりで明るくなってきてようやく長い夜から開放された。
薬師沢小屋はもう店じまいの準備をしていた。橋を渡り急登をガシガシ雲ノ平へ、急登をこなして木道が現れると草紅葉の素敵な雲の平が現れた。視界も良く振り返れば薬師岳、さらに黒部五郎が圧巻であった。庭園を楽しみながら進むと眼前に目指す水晶岳がドン、まだまだ遠いがモチは上がった。今日の水晶岳は雲ひとつ無く最高の展望だった。何度もチャリオ君を入れて写真を撮った。貸し切りの雲ノ平を祖父岳まで上がると登山者が1名休憩していた。
祖父岳からの展望も素晴らしい、鷲羽を始め槍から穂高まで一望できた。ここから岩苔乗越まで下って最後の水晶の登り水晶小屋も店じまいしていた。ジワジワ水晶が近づく、最後岩場をクリアーして12時間かけて11時過ぎについにピークに着いた。海から70km長い道のりであった。360度の大展望、水晶にはスキーを始めとして何度も来たが今日も感無量であった。
展望を楽しんだらさあ帰りも長いのでゆっくりは出来ない急いで戻ろう。岩苔乗越までは下りだが祖父岳までの登りがきつかった。祖父岳で水晶に別れを告げて雲ノ平の木道はダッシュで降りた。薬師沢への下りは降りても降りてもまだかというくらい長かった。薬師沢小屋手前の水場で休憩して最後の太郎までの登りに備える。帰りの木道はもう乾いていて滑らないから嬉しい。元気で到着した太郎平小屋にはもう登山者はいなかった。
太郎平の下りで一面濃霧となった。おまけに随分冷え込んだ。三角点で暗くなりライトを付けた。もうこんな時間登山者はいないと思ったら折立手前で三名のパーティ、抜きざまに先生と声をかけられたが、検査に来られたことのある方であった。ご挨拶して先に行かせてもらう。
折立はもう真っ暗、防寒をしっかりしてゲートまでダウンヒル、しかし小雨がポツポツ、勘弁してほしい、雄山神社からは常願寺川をひたすら海へ、帰りは下りだからと思ったが長かった。もう暗くて河川敷の道が不明瞭で何度も行き止まりにぶち当たり引き返した。ようやく海に着いたのは20時過ぎ、スタートから21時間経過していた。
チャリオ君はかなり疲労したみたいでこれまでで一番辛かったとウルウルしていた。僕はもっとつらい経験は何度もあるので意外によっちゃんであった。まあ人生節目の年に楽しい思い出作りができて良かった。海から登山は水晶で完結しよう。今日も完全燃焼であった。
YSHR先生から海から水晶へ行こう、と誘われた。せんせ、凄いこと考えるなーと仰天しながらも、即OKの返事をした。しかし不安要素がある。僕は20Km以上チャリで走ったことがない。果たしてついていけるだろうか。決行前にYSHR先生にフライングさせて下さい!とお願いしたら同時スタートだと釘を刺された。これで頑張るしかなくなった。
本番では健闘虚しく、有峰湖で千切れた。チャリで頑張った分、山歩きもでも脚が重い。頑張って水晶岳のピークに立てた時は嬉しかった。
帰りのチャリでも先生について行くことができず、ひたすら常願寺川沿いを海に向かって漕いだ。
全てが終わって、海についた時には疲労と達成感で頭がクラクラした。
相変わらず「凄いチャレンジ」されてますね!記録見てるだけで疲れます(笑)。私も前日に新穂高から鷲羽岳、水晶岳、行って来ました。今は足が棒になってます。そろそろスキーのシーズンですね。私はスキーはゲレンデしかできませんが…。今シーズンも怪我、事故などないように、白山連続お参りも続くといいですね。これからもご活躍お祈りいたします。お体もご自愛ください。
レス有難うございます。
水晶は10年以上前に冬季ワンディした思い入れの強い山です。海から登山の中でも最も時間がかかりました。誰も思いつかないような馬鹿馬鹿しい企画ですが、一生の思い出になりました。
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