【熊(?)に大接近】西黒尾根→谷川岳→土樽駅
- GPS
- 06:42
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,752m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:39
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・西黒の登り及び谷川岳ピーク付近は陀紋岩で滑りやすい。(特に日陰となる部分は霜が溶けて湿るため悪質) ・茂倉岳先は粘土質の地面でこちらも滑りやすい。特に雨天時やその翌日要注意。 ・全体通して時折獣臭あり。熊に注意。 |
その他周辺情報 | 電車でアクセス可能ないい感じの日帰り温泉が見つかりませんでした。むしろご教示願います。 |
写真
感想
【アクセス】
1ヶ月半ぶりのソロ山行。
レンタカーだと割高なので電車で向かうことにする。(結局奮発して往復ともに新幹線を利用したので、むしろ割高だったかも)
電車で向かう場合、高崎側からだと始発でも8:37着になってしまうため、越後湯沢に前泊。
新潟側から南下すると始発で6:37着となり、2時間も余裕ができる。
【装備】
装備は下記の通り。軽量化を図るため、火器やスマホ充電器は自宅に置いてきた。
・ナイフ、笛、コンパス
・ヘッドライト
・レインウェア上
・防寒具(ウルトラライトダウン、手袋、ニット帽)
・食料(おにぎり2つ、パン2つ、ウィダーゼリー)
・飲料(ポカリ0.5L、水1L)
・ウェットティッシュ
・その他下界装備
合計 7.5(ザック込み)
寒さ対策でいろいろ持ってきたが、手袋を数回装着した程度で、ダウンと帽子は使用せず。
【紅葉】
ネットの情報にあった通り、見頃なのは標高1,000m前後であった。
西黒の登りでは黄色くなる木々が多い印象。
茂倉から土樽にかけての方がカラフルで綺麗だった。
ピークから見た山肌は、枯れた茶色と笹の鈍い黄緑のみでうーん、、、という感じ。
【熊情報】
○西黒尾根
事前情報に違わず、登山開始直後から時折獣臭さが漂う。
とはいえ西黒尾根は登山者も多い(自分より先にスタートしてる人だけで体感50人近くいた)ので、熊の気配を感じることはなかった。
○茂倉岳避難小屋先
一週間前の記録では熊を目撃した人もいたようなので、警戒してナイフや笛を持参したが杞憂に終わってよかった、さっさと下りて温泉でも入ろうと茂倉避難小屋から快速下山を始めたすぐ後のことである。
写真にもUPした例のエリアに到着。ふと気配を感じて立ち止まり、右手に広がる笹の茂みを見ると、なんとガサガサ揺れているではないか。その距離ほんの数メートル!
周囲に他の登山者は見当たらない。
一人で未知の存在と対峙することになってしまった。
それほど高さのない笹に全身が隠れている以上、鹿ではなさそうである。残る可能性で即座に思いつくものは、猪もしくは四つん這いになった小熊である。
もし後者なら近くに親熊がいる可能性が高い。
しかも、子連れの熊は気性が荒いことで知られている。
下界では味わうことのない緊張感に包まれる。
一先ず周りを見渡したが、揺れているのはその一点のみ。多少冷静さを取り戻す。
そして、仮に熊だとしても本州にいるのは所詮ツキノワグマ。
登別のヒグマ牧場で熊耐性をつけた私の相手ではないと己を鼓舞する。
ナイフを出そうか迷ったが、ザックを開けると食料の匂いが漏れて、先方を刺激してしまうかもしれないため断念。
このまま茂みから出てこられて、登山道で鉢合わせするのは嫌だったので、とりあえず声を出してこちらの存在を認知させることにする。
「すみません。もしかして熊さんですか?」
沈黙の幕が下りた。
お互いに微動だにしないまま1分ほどが経過しただろうか。
先に痺れを切らしたのは私の方だった。
「ちょっと通りますね?」
と一言断ったうえで、そろりそろりと歩を進める。
そしてちょうど真横辺りに来た時である。
茂みを注視していたため、足元が一段下がっていたことに気づかず、盛大に滑ってしまった。
ドシンッと音を立てて地面に手をつく。
今日一番の緊張感に冷や汗が吹き出る。
しかし、驚いたのは先方も同じだったようで
「ぐひん!」
と一声鳴いて反対側へ逃げていった。
怪我の功名とはまさにこの事である。
とりあえず事なきを得たので快速下山を続行。
すれ違った登山者には注意を促しておく。
土樽側から登ってくる人もそれなりにいて、トータルで15人弱とすれ違った。
しかし、この人数では野生動物を寄せ付けないまでには至らないようである。
【感想】
2ヶ月前に肩ノ小屋でリタイアした時の半以下のタイムで登ることができ、リベンジに成功。
紅葉のピークを逃したことだけが心残りである。
次にこの山域に来るときは、武尊山か馬蹄型縦走かな。
以上、目を通していただきありがとうございました。
コメント
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プーさんは御機嫌が良かったようですね
丁度一月前に西黒尾根を往復した時は、ザンゲ岩の下で実に見事な熊の落し物がありました 。真っ黒で少しユルメで、臭いこそしないけどまだ温かい感じでした。
あと少しタイミングがずれていたら、排出中の熊と気まずい遭遇でしたね。笑
それにしてもザンゲ岩ということは結構な高度まで登ってくるのですね。
ドングリはもとより食べられそうなものは実ってなさそうですが、もしや登山をEnjoyしている…?
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