県民の森-初冠雪の岩手山-三ツ石山-源太ヶ岳-松川温泉
- GPS
- 35:58
- 距離
- 40.6km
- 登り
- 2,826m
- 下り
- 2,505m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:17
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:53
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:54
・スタート地点は八幡平マウンテンホテルバス停からちょっと行ったとこ。「県民の森」に入ってすぐから。直通バスがなくても、1時間あれば登山口へ行ける。
・二日目、岩手山から奥宮で20分あるのは、道を間違えて、ぐるっとお鉢巡りのコースを辿りかけ、引き返したから。
・姥倉分岐から姥倉山往復に30分なのは、道を間違えていて、松川温泉方向へ少し行ってしまったから。コースタイムは片道10分だけど、そんなものだと思う。
・三日目、源太ヶ岳登山口からゴールまで時間がかかってるのは、単純にログを切り忘れたから。松川温泉登山口最寄の峡雲荘まで5分位。
天候 | 晴れ→雪・雨→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:松川温泉から八幡平マウンテンホテル乗換えで盛岡駅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道】 <七滝コース登山口から大地獄谷を経て稜線まで> ぬかるみ多し。渡渉箇所あり。ここのぬかるみは、油断すると足がもぐる。道ははっきりしている。 <鬼が城経由で八合目避難小屋> 岩場もあるが、手がかり足がかりは豊富で、さほど難しくはない。もっとも雨の日はオススメしない。また、一箇所、崖上の砂礫のトラバース道あり。(岩場、トラバース道は写真参照) 岩場には目印あり。 <八合目避難小屋から岩手山・お花畑を経て三ツ石山荘まで> 登山道に危険箇所なし。妙倉山手前は、火山ガスが噴出する箇所もあるそうで、登山道から外れると危険とか。登山道はロープが地面に張ってあるのでわかりやすい。 姥倉山手前の三ツ石山荘への分岐、私は一回見落としたが、ちゃんとロープが地面に張ってあり、はっきりした道がある。 一ヶ所オレンジのテープがあり、道と紛らわしい場所があるが、すぐに踏みしだかれた枝だらけの道になり、その道も消える。三ツ石山荘への分岐は、(岩手山から見て)その手前。 <三ツ石山荘から源太ヶ岳を経て松川温泉> えぐれてる箇所多し。危険箇所なし。 【避難小屋】 三箇所利用した。(宿泊は二箇所) いずれもきれい。トイレには紙あり。 <不動平避難小屋> 既に冬支度になっていて、一階の入り口は使用不可だった。出入りは二階か三階から。二階と三階の出入り口は、一階入り口から右に回りこんだ壁面にあり、それぞれ長短のはしごがかけてある。三階のほうが出入りしやすい。水場なし。 <八合目避難小屋> ホームページにはいると書いてなかったが、私が行った日(16日)は管理人の方がいらした。その日が最後で、翌日には小屋締めとか。水はどこからか引いてきているので、小屋締めの後は使えるかどうか。 <三ツ石山荘> ロケーションは最高だが、水は枯れているし、入り口付近に寝てるとちょっとトイレの匂いが・・・。トイレが汚れているわけではなく、密閉された土間をトイレと居室で挟む形になっているせいかと。でもやっぱりロケーションが最高なので、コース取りによってはまた行くだろうな。 【水場】 利用したのは八合目避難小屋の水場と、犬倉山手前の水場。三ツ石山荘の水場は枯れていた。 ・八合目避難小屋の水場はどこからか引いてきたもので、小屋の直ぐ前にある。小屋締め後は使えないかも。 ・犬倉山手前の水場は、標識がある。標識に従って下るとすぐ沢があり、沢に沿って数メートル行くとある。(写真) ・三ツ石山荘の水場は滝ノ上温泉方向に木道を辿っていく。直ぐに二俣に分かれ、その一方にある。私が行った時には枯れていた。枯れることも多いそうだ。 |
その他周辺情報 | <松川温泉> 混浴もあるが、女湯と男湯もある。少なくとも女湯はシャワーなし。蛇口をひねると水が出るので、石造りの枡の中のお湯をすくい、自分で調節して使う。内湯と露天風呂あり。わりと広い。 お湯は真っ白で、湯船の底が全く見えない。ので、露天風呂の中の段差に気付かず、転ぶところだった(笑)「あらあら」って傍の人に言われ、「真っ白ですねー」って照れ笑いしたのもいい思い出。 お湯を頭にかけてたら、「大変でしょう。流してあげる。」って流してくれた人もいたし、お風呂自体も良いお湯なんだけど、人が貴重かも。 旅館の人は登山者にも優しい。そして入浴料600円。お財布にも優しい。 旅館のまん前にバスが停車するのもありがたい。 下山時、もうちょっと早く降りればよかったなあ・・・。ゆっくりしたかった・・。 <八幡平マウンテンホテル> バスの乗り換えの為、ここで下車。バス停で待ってたら、ホテルの人が「ロビーでお休みください」って言ってくれた。 売店もあり、お土産など置いてある。特筆すべきは地場野菜ですよ。ワタクシ、主婦なので、目ざとい。高そうなホテルなのに、地場野菜が安い。素敵。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ(ウール)
ズボン
靴下
防寒着(フリース
薄手ダウン
ソフトシェル
ウール手袋
ゴム手袋
ネックウォーマー)
雨具
靴
ザック
ザックカバー
食糧
水
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図
ハイキング地図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
スマホ(GPS)
モバイルバッテリー
充電用コード(予備含め2本)
絆創膏
テープ
エマージェンシーケット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
サングラス
ストック
シェラフ
シュラフカバー
シュラフマット
温泉セット(タオル
着替え)
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感想
天気予報をにらみ、コースを決めた。
岩手山から八幡平。
その日の夜、出発。
行ってみたら、中腹の紅葉でまず足止め。
圧倒されるような紅葉。
振り返ると、手前の鮮やかな紅葉と、
その向こうに赤く霞む八幡平。
何度も振り返った。
稜線からは、秋田駒も、八幡平も見えた。
赤い。
二日目の朝は雪。
岩手山は信仰の山でもある。
カルデラのふちの道に点々と立つ
仏の姿を彫り込んだ石碑。
山頂や奥宮に奉納されたもろもろ。
そこに込められた思いも今は雪に埋もれる。
雪が舞う中、そんな雪景色の寂莫感を愛でる。
その中でどういうわけか鼻歌。
♪きっと君は来ない
彼岸に雪が降るならば、
鼻歌うたいながら私は歩いていくんじゃなかろうか。
三日目。
八幡平へ向かおうと思っていたが、
前日の降雪で通行止めのまま、
解除の情報が出ない。
松川温泉に降りることにした。
空は青空、気持ちよく晴れている。
ここの稜線はゆるやかに延び、
稜線というほどのくっきりさのない、
手前から少し遠くまでの山々の連なりがのびやかさを感じる。
晴れた日に、ここを歩けるのは、ほんと幸せ。
そしてここから眺める岩手山は、
ゆったりと山すそが広がり、
富士山にも似た美しい姿をしている。
その山頂にかかった雲から光が漏れていた。
天使のはしご。
祝福されたように、紅葉が光を受けている。
どうしても写真に残したくて、
何度もシャッターを切った。
ダメだった。
この場所、この時間でしか、私にしか見れない光景だったのだろうか。
松川温泉に降りる途中、最後に岩手山を望める場所があった。
目の前に紅葉のピークを過ぎた、それでもまだなお美しい森が広がり、
その向うに岩手山の山容を望む。
その後は、上から見た紅葉の中を行く。
すばらしいコースだった。
もうひとつ、素晴らしいのは、ひと。
なんだか思いやりが伝わってくる。
県民の森の中、トイレの場所を聞いたときのおばさん、
木工教室のおじさん、フォレストのお姉さん、
登山道のぬかるみは足がもぐるから気をつけてって言ってくれたおじいさん、
八合目避難小屋の管理人さん、三ツ石山荘で一緒になったひとたち、
松川温泉で出会ったひとたち。
楽しく言葉を交わすことも。
良い思い出をたくさん持って帰ってきた。
また行きたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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山の素晴らしさはもちろん、人があったかい。地元を褒めていただき、ただただ嬉しくて。
新幹線から見える岩手山。
開運橋から見える岩手山。
家から見えた岩手山。
いつもずっとそこにある。
離れていてもいつもずっとそこに在るという安心感。
そんな岩手山を見て育ったから今でも山が好きなのかも。
mizuyokanさんの感想、意図せずの感情ってな感じがすごく好きです。
なんか褒めていただいてありがとうございます。
岩手の人たち、ほんとに暖かくて、良い思い出になったんです。
岩手山も素敵なところで。
今でもSNSで岩手山の画像見ると嬉しくなってイイネしちゃうくらい。
mamio_mantanさんには岩手山がふるさとなんですね。
登っても素敵な山ですが、
眺めても素敵な山で、
そして、そびえ立つ感じじゃなくて、
ふもとで生活してる人がふと撮った感じがいいなあって思ってます。
素敵なふるさとだと思います。
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