8時半に美濃戸口を出発。たぶん歩くのは私のほうが速いだろうと思っていたら、リーダーがすたすた先へ行ってしまうので慌ててペースを合わせる。
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8時半に美濃戸口を出発。たぶん歩くのは私のほうが速いだろうと思っていたら、リーダーがすたすた先へ行ってしまうので慌ててペースを合わせる。
美濃戸山荘でおいしい水をいただく。リーダーに「歩くペースはどうですか?」と聞くと、「速い」(速すぎる)と一言。えっ、じゃあ今までのハイペースは何だったの!?(パチクリ)
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美濃戸山荘でおいしい水をいただく。リーダーに「歩くペースはどうですか?」と聞くと、「速い」(速すぎる)と一言。えっ、じゃあ今までのハイペースは何だったの!?(パチクリ)
ということで、リーダーにマイペースで先を歩いてもらい南沢へ。木漏れ日が気持ちいい。4週間前はアイスバーンだったところも適度に雪が積もり、歩きやすい。
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ということで、リーダーにマイペースで先を歩いてもらい南沢へ。木漏れ日が気持ちいい。4週間前はアイスバーンだったところも適度に雪が積もり、歩きやすい。
視界が開け、横岳が見えてきた。
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視界が開け、横岳が見えてきた。
リーダーは黙々と歩く。私も山行中に無駄口を叩く人は嫌いだが、何となく次第にペースが落ちている気も・・・。後で聞いたら「すごく眠かった」とのこと。だから無言だったのか!?(ビックリ)
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リーダーは黙々と歩く。私も山行中に無駄口を叩く人は嫌いだが、何となく次第にペースが落ちている気も・・・。後で聞いたら「すごく眠かった」とのこと。だから無言だったのか!?(ビックリ)
ここからの景色は何度見ても感動する。
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ここからの景色は何度見ても感動する。
赤岳も勇ましい。
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赤岳も勇ましい。
行者小屋に到着。うっそうとした樹林越しに阿弥陀岳を望む。
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行者小屋に到着。うっそうとした樹林越しに阿弥陀岳を望む。
あれが北稜か・・・。
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あれが北稜か・・・。
行者小屋前で身支度を整え(念のためハーネスも装着)、不要なものをデポ。しかし、いつも準備ののろい私のせいで、ここで1時間もロスしてしまった。
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行者小屋前で身支度を整え(念のためハーネスも装着)、不要なものをデポ。しかし、いつも準備ののろい私のせいで、ここで1時間もロスしてしまった。
行者小屋から文三郎道へ向かうと間もなく、右へ分かれるトレースがあった。これは北稜下部からアプローチする道だろうか。
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行者小屋から文三郎道へ向かうと間もなく、右へ分かれるトレースがあった。これは北稜下部からアプローチする道だろうか。
さらに進むと、文三郎道と中岳沢方面の分岐(道標)がある。今回はここを中岳沢方面へ進む。トレースはばっちり付いている。
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さらに進むと、文三郎道と中岳沢方面の分岐(道標)がある。今回はここを中岳沢方面へ進む。トレースはばっちり付いている。
一旦、右手の樹林の中へ入る。
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一旦、右手の樹林の中へ入る。
浅い沢沿いにトレースが続く。
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浅い沢沿いにトレースが続く。
そのまましばらく沢に沿って進む。
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そのまましばらく沢に沿って進む。
ここで沢を離れ、右手の急斜面に取り付く。
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ここで沢を離れ、右手の急斜面に取り付く。
この斜面は雪がもろく、足下が崩れてなかなか体が上がらないところも。
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この斜面は雪がもろく、足下が崩れてなかなか体が上がらないところも。
急斜面を登り切ると、北稜の支尾根上に出る。
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急斜面を登り切ると、北稜の支尾根上に出る。
支尾根から赤岳、中岳を望む。
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支尾根から赤岳、中岳を望む。
支尾根を登り切ると、ジャンクションピーク(JP)。
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支尾根を登り切ると、ジャンクションピーク(JP)。
JPから岩稜を望む。上部にフォローをビレイしている人が見える。
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JPから岩稜を望む。上部にフォローをビレイしている人が見える。
第一岩峰取付へ向かう。
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第一岩峰取付へ向かう。
振り向けば横岳と硫黄岳。今日はまったく風がなく、周囲の山にも雪煙が上がっていない。写真手前がJP。
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振り向けば横岳と硫黄岳。今日はまったく風がなく、周囲の山にも雪煙が上がっていない。写真手前がJP。
下方には行者小屋が見える。
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下方には行者小屋が見える。
JPから少し進むと、灌木と草付のちょっといやらしい急斜面になる。両手にピッケル(アックス)を持ち、一歩ずつ着実に登る。
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JPから少し進むと、灌木と草付のちょっといやらしい急斜面になる。両手にピッケル(アックス)を持ち、一歩ずつ着実に登る。
ここからしか見ることのできない富士山の眺め。
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ここからしか見ることのできない富士山の眺め。
第一岩峰取付に着いた。
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第一岩峰取付に着いた。
上部に登攀中の人がいる。写真ではすでに登り切っているが、アイゼンでのクライミングに慣れないためか、やや苦戦していたように見えた。
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上部に登攀中の人がいる。写真ではすでに登り切っているが、アイゼンでのクライミングに慣れないためか、やや苦戦していたように見えた。
岩峰左面の上部にハンガーボルトがある。中間支点には使えるが、高すぎてビレイヤーのセルフには使えなさそう(それ以前に、私たちが受ける講習は残置無視かも)。
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岩峰左面の上部にハンガーボルトがある。中間支点には使えるが、高すぎてビレイヤーのセルフには使えなさそう(それ以前に、私たちが受ける講習は残置無視かも)。
振り返ると横岳が屏風のようだ。
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振り返ると横岳が屏風のようだ。
赤岳、中岳。
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赤岳、中岳。
すでに時間が遅く気温も下がってきたので、山頂へは明日登ることにして今日は取付で引き返す。急な雪壁は後ろ向きでクライムダウン。
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すでに時間が遅く気温も下がってきたので、山頂へは明日登ることにして今日は取付で引き返す。急な雪壁は後ろ向きでクライムダウン。
赤岳。岩と雪のコントラストが素晴らしい。
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赤岳。岩と雪のコントラストが素晴らしい。
中岳沢まで下降。横岳を望む。
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中岳沢まで下降。横岳を望む。
行者小屋に到着。好天の3連休とあってかテントが所狭しと並ぶ。
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行者小屋に到着。好天の3連休とあってかテントが所狭しと並ぶ。
我々は楽をして、赤岳鉱泉に山小屋泊。
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我々は楽をして、赤岳鉱泉に山小屋泊。
赤岳鉱泉の夕食(ご飯とスープはおかわり自由)。
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赤岳鉱泉の夕食(ご飯とスープはおかわり自由)。
翌朝は5時起床、6時出発・・・のはずが、またしても私の準備がのろくて6:18出発(リーダーすみません)。
行者小屋に到着。山頂付近にはガスがかかり、やや不安にさせる。
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翌朝は5時起床、6時出発・・・のはずが、またしても私の準備がのろくて6:18出発(リーダーすみません)。
行者小屋に到着。山頂付近にはガスがかかり、やや不安にさせる。
昨日と同じルートを進む。一晩経ってやや締まってはいるが、雪質は昨日とほぼ変わらない感じだ。
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昨日と同じルートを進む。一晩経ってやや締まってはいるが、雪質は昨日とほぼ変わらない感じだ。
阿弥陀岳を正面に見て進む。
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阿弥陀岳を正面に見て進む。
赤岳山頂にはまだ雲がかかっている。
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赤岳山頂にはまだ雲がかかっている。
支尾根への急斜面から、私が先行させてもらう。
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支尾根への急斜面から、私が先行させてもらう。
隣の尾根上(あれが北稜か?)を登るパーティー。
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隣の尾根上(あれが北稜か?)を登るパーティー。
蓼科、霧ヶ峰方面を望む。
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蓼科、霧ヶ峰方面を望む。
急斜面を登高する。完全無風だった昨日とは違って今日は風があり、雪煙が舞う。
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急斜面を登高する。完全無風だった昨日とは違って今日は風があり、雪煙が舞う。
北稜は人気がありすぎて渋滞中。
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北稜は人気がありすぎて渋滞中。
赤岳の雲間から太陽が輝く。
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赤岳の雲間から太陽が輝く。
草付の急斜面も、2回目とあってか昨日より順調にこなす。
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草付の急斜面も、2回目とあってか昨日より順調にこなす。
後続のパーティーも続々と登ってくる。
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後続のパーティーも続々と登ってくる。
ビレイ中の他パーティーの方。格好いい!
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ビレイ中の他パーティーの方。格好いい!
こちらのリーダーも、なんか格好いいんですけど!(笑)
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こちらのリーダーも、なんか格好いいんですけど!(笑)
取付も渋滞でこの状態。怒声のようなコールが飛び交い、ピリピリした空気が漂う。
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取付も渋滞でこの状態。怒声のようなコールが飛び交い、ピリピリした空気が漂う。
ルーファイさえ間違えなければ、階段状に見えるが・・・。ただ、厚いグローブと登山靴にアイゼンを着けて、さらにザックを背負って登るというのがスポートクライミングとの大きな違いか。
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ルーファイさえ間違えなければ、階段状に見えるが・・・。ただ、厚いグローブと登山靴にアイゼンを着けて、さらにザックを背負って登るというのがスポートクライミングとの大きな違いか。
岩峰のやや上部。リーダー(トップ)がどこでどうやってビレイしているのか、ここからはよく見えない。
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岩峰のやや上部。リーダー(トップ)がどこでどうやってビレイしているのか、ここからはよく見えない。
我々は岩峰左側の巻き道へ進む。登攀具を持たずに巻き道を登っていく人がほかにもいて、すでにいくつかの足跡が付いている。
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我々は岩峰左側の巻き道へ進む。登攀具を持たずに巻き道を登っていく人がほかにもいて、すでにいくつかの足跡が付いている。
巻き道をほぼ登り切り、ナイフリッジを振り返る。これは予想以上に鋭くて怖そうだ。
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巻き道をほぼ登り切り、ナイフリッジを振り返る。これは予想以上に鋭くて怖そうだ。
他パーティーの方を見ていると、途中の灌木(頼りなさそう)に中間支点を取り、リッジに両手をかけてカニのヨコバイのようにナイフリッジを渡っていた。
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他パーティーの方を見ていると、途中の灌木(頼りなさそう)に中間支点を取り、リッジに両手をかけてカニのヨコバイのようにナイフリッジを渡っていた。
そしてフォローのビレイに入る。元々雪面からスリングが2本出ていたが、残置か?
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そしてフォローのビレイに入る。元々雪面からスリングが2本出ていたが、残置か?
山頂を望む。
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山頂を望む。
巻き道もかなり急な雪壁で、滑落は許されない(ビレイされていないぶん、岩峰より危険かも)。上に行くほど雪がもろくなり、ピッケルとアイゼンを深く効かせて登る。
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巻き道もかなり急な雪壁で、滑落は許されない(ビレイされていないぶん、岩峰より危険かも)。上に行くほど雪がもろくなり、ピッケルとアイゼンを深く効かせて登る。
雪庇がかなり発達している。
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雪庇がかなり発達している。
ようやく斜面がなだらかになり、リーダーに先頭を代わってもらう。
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ようやく斜面がなだらかになり、リーダーに先頭を代わってもらう。
阿弥陀岳山頂に到着。
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阿弥陀岳山頂に到着。
山頂の道標は「阿」の字まで雪に埋まっていた。
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山頂の道標は「阿」の字まで雪に埋まっていた。
中岳、赤岳へと続く鋭い稜線。阿弥陀岳の山頂直下は岩が出ていて夏道を辿れたが、途中から完全に雪に埋まり、急斜面は後ろ向きに下った。
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中岳、赤岳へと続く鋭い稜線。阿弥陀岳の山頂直下は岩が出ていて夏道を辿れたが、途中から完全に雪に埋まり、急斜面は後ろ向きに下った。
横岳、硫黄岳。
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横岳、硫黄岳。
ようやく赤岳もガスが晴れた。写真下は中岳のコルで休む人たち。
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ようやく赤岳もガスが晴れた。写真下は中岳のコルで休む人たち。
阿弥陀岳の下降路を振り返る。こうして見るとさほど急ではなさそうだが、見てる間に1人が15mくらいプチ滑落していた(雪がぐずぐずなので無事止まったようだが)。
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阿弥陀岳の下降路を振り返る。こうして見るとさほど急ではなさそうだが、見てる間に1人が15mくらいプチ滑落していた(雪がぐずぐずなので無事止まったようだが)。
中岳のコルから北稜の岩稜帯を見る。巻き道を登っているときに感じた以上に急斜面だ。
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中岳のコルから北稜の岩稜帯を見る。巻き道を登っているときに感じた以上に急斜面だ。
写真右下から、JP、比較的なだらかな雪稜、草付の急斜面、岩稜帯。
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写真右下から、JP、比較的なだらかな雪稜、草付の急斜面、岩稜帯。
南には権現岳と富士山、南アルプス。
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南には権現岳と富士山、南アルプス。
再び横岳。何度見ても感動的で、写真を撮らずにいられない。
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再び横岳。何度見ても感動的で、写真を撮らずにいられない。
雪崩の危険がある中岳沢は避けて文三郎道を下る予定だったが、後続の人たちがみな当然のように中岳沢を下っていくので、自分たちもそうすることにした(文三郎道はいつでも歩けるけど、冬の中岳沢はなかなか機会がないし)。
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雪崩の危険がある中岳沢は避けて文三郎道を下る予定だったが、後続の人たちがみな当然のように中岳沢を下っていくので、自分たちもそうすることにした(文三郎道はいつでも歩けるけど、冬の中岳沢はなかなか機会がないし)。
行く手に行者小屋が見える。
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行く手に行者小屋が見える。
アプローチした道に戻ってきた。
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アプローチした道に戻ってきた。
文三郎道から分かれて樹林へ入る場所を振り返る。トレースがないと、ここで迷いそうな感じ。
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文三郎道から分かれて樹林へ入る場所を振り返る。トレースがないと、ここで迷いそうな感じ。
行者小屋へ到着。日差しの中、テントが花盛り。
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行者小屋へ到着。日差しの中、テントが花盛り。
赤岳、中岳ともしばしのお別れ。
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赤岳、中岳ともしばしのお別れ。
リーダーは登りとは別人のように、うかうかすると置いていかれそうなスピードで南沢を下り、美濃戸山荘へ。昨日は流れていた水が今日は凍っていて飲めなかったのが残念。
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リーダーは登りとは別人のように、うかうかすると置いていかれそうなスピードで南沢を下り、美濃戸山荘へ。昨日は流れていた水が今日は凍っていて飲めなかったのが残念。
危険個所を歩いてきただけに、平坦な樹林帯は何とものどかに感じる。
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危険個所を歩いてきただけに、平坦な樹林帯は何とものどかに感じる。
美濃戸口へ無事帰着。北稜の下見としても雪山トレーニングとしても、大変有意義な山行になった。
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美濃戸口へ無事帰着。北稜の下見としても雪山トレーニングとしても、大変有意義な山行になった。
無事下見を完遂されたようで何よりです。
何かmfさんらしからぬユーモアのあるレコで、笑ってしまいました。
リーダーめっちゃ格好いいですやん。
行者小屋まで2時間ちょっとなら、全然遅くないじゃないですか!
一番遅いのはワタクシかも。
やはり阿弥陀岳から中岳までの下りは怖そうですねー。
懸垂できそうな支点はなかったですか?
天気も晴れてよかったですねー。
あっ、でも本番は吹雪かも。
追記
スミマセン。勘違いしてました。
行者小屋まで3時間ちょっとですね。普通でした。
ありがとうございます。
完全な予定どおりではなかったですが、結果的にベストな山行でした。
やっぱり単独行と人と行くのとでは違いますね〜。
思い出すといろいろ可笑しくて(笑)。
でもリーダー、冬山装備が決まっていて格好よかったですよ。
こっちはまだ新品の装備ばかりで、ピカピカの一年生状態でした。
阿弥陀岳から中岳のコルへの下り、あまり懸垂できそうな感じでは
ありませんでした。
やっぱりピッケル、アイゼンを効かせてスピーディに危険地帯を
通過するのが一番ではないかなあ〜?
歩くスピードは、未だによく判断がつきません。
私もテント泊装備なら、美濃戸口から行者小屋まで3時間以上
かかります。
少なくとも下りのリーダーは、文句なしに速かったです。
10日、私は赤岳へ行ってました。
阿弥陀岳北稜、長い人の列が出来てましたね。巻き道にも
人が確かにいらっしゃいました。時間的に、私は
mount-fineさんの背中を見ていたかもしれません(笑)
今回冬の赤岳に初めて登った自分にとって阿弥陀岳
北稜に行くことは、巻き道でもあっても憧れです!
このレコを将来参考に出来ればと思っています。
大変参考になりました。
こんにちは。コメントありがとうございます。
赤岳は一般ルートも決して易しくないですから、阿弥陀岳北稜
(しかも巻き道)だったら案外近い将来かもしれませんよ(^.^)。
阿弥陀北陵、ずいぶんと混雑してたんですね
写真をみて人がたくさん映っているものが多く、びっくりしました。
阿弥陀は人が少なくて静かな場所だと思っていましたが、こうなると結構賑やかそうですね
アルパインはやらないのですが、 コース状況の写真がたくさんでとってもわかりやすかったです
こんにちは。コメントありがとうございます。
阿弥陀北陵、一般ルートかと思うほどトレースが付いてたくさんの人が
登っていました。
実際、普通の雪山装備で巻き道を登る人や、「文三郎道と間違えて来て
しまった」なんて危なっかしい人もいました。
アルパインはやらないとのことですが、s3214さんの壮絶なレコを拝見すると
アルパインを超えてますよ〜(笑)。
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