八ヶ岳(赤岳)
- GPS
- 08:40
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,475m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
天候 | 快晴! 稜線上の風もほとんどなし 美濃戸口駐車場05:30頃時点で気温はマイナス13度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場内はスケートリンクみたいにツルツル |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 美濃戸口/美濃戸にあり。 【コース状況】 登りは行者小屋からアイゼン、ピッケルを装着。下りは美濃戸口まで。 ●美濃戸口〜美濃戸山荘 轍が凍結してアイスバーンになっているので転倒注意。 ショートカットルートもツルツルでノーアイゼンの場合は素直に林道を歩いた方がよいでしょう。 ●美濃戸〜行者小屋(南沢) 日曜日の入山なのでしっかりしたトレースがありました。 凍結し易い箇所には緑のロープが張ってある。危険箇所は特になし。 前方に横岳が見える開けた場所に出ると行者小屋はもうすぐ。 ●行者小屋〜文三郎尾根分岐 鉄階段は雪に埋没。クサリの手すりもほぼ埋没していた。 この日は風がほとんどなく登っている最中は暑いくらい。 ●文三郎尾根分岐〜赤岳 雪が飛んだザレ場(だいたいいつも強風だけどこの日は微風)を通過し、山頂直下の岩場へ進む。 山頂直下の岩場は岩と雪にミックス。鎖は使用可能。 ●赤岳〜地蔵の頭 岩がちょうど隠れるくらいの適度な雪の付き方で歩きやすい。 赤岳天望荘の厳冬期営業は3月4日(日)宿泊までとのこと。 ●地蔵の頭〜行者小屋 地蔵の頭直下に痩せ尾根あり。 その後もトラバース気味に進む箇所あり。直下からしばらくは集中が必要。 樹林帯に入る直前の斜面は尻セードで。緩斜面になると行者小屋はすぐ。 ●行者小屋〜赤岳鉱泉 中山乗越まで緩やかな登り赤岳鉱泉まで下る。危険箇所なし。のんびり歩けます。 ●赤岳鉱泉〜美濃戸山荘(北沢) 赤岳鉱泉から堰堤広場までは、凍結箇所もほとんどなくとても歩きやすい(下りやすい)。 堰堤広場から美濃戸山荘までは林道。 |
写真
感想
「赤岳に行きたい!」と珍しくkomemameがリクエスト。
そう言えばkomemameは意外にも赤岳は未踏。
ということ美濃戸口にクルマを走らせる。
5:30過ぎに美濃戸口に到着すると八ヶ岳観光の駐車場が
3段目までクルマで埋まっていてビックリ。
これまでは混んでいても2段目まで。しかも3段目もラスト2台でギリギリ滑り込みセーフ。
この日はホントに天候に恵まれ風もほとんどなく、
ノホホンと文三郎尾根を登ることができた。
岩稜帯に入ると、どこかで見かけたことがあるような人がいて、
山頂でお声をかけさせていただいたらやっぱりnoborundaさん(と相方の自称kudarundaさん)だった。
頂上山荘の脇で何となくお昼ごはんを隣同士で食べ、少しの間ご一緒することに。
この日はちょっと仕事が残っていてあまり遅くなれないのだけれど、
いざ登っちゃうと赤岳だけだ物足りなく感じちゃって
半ば本気で「阿弥陀行くよ!」と言ったもののこの餌にはまったく食いつかない様子。
ショボンとおとなしく地蔵尾根から下り赤岳鉱泉経由で北沢から帰りました。
その代わり今回は登る赤岳よりも撮る赤岳をガンバリました。
私のはじめての雪山は、前シーズンに行った硫黄岳。
冬靴の重さ、足の自由の効かなさ、ピッケル持つ手がじんじん冷えていく感じ、
山頂のびっくりするくらいの強風の洗礼を受け、恐怖を感じたり、
下山でアイゼンを自分の足に引っ掛けてこけそうになってヒヤッとしたり。
「雪山ってなんて怖いとこなんだろう><」ってちょっと泣きそうになったっけ(しみじみ…)。
でも今思い返すと、雪たっぷりの山道、ざくざくと雪道を歩く感触、そして山頂からみた雪景色…
このとき、私はすっかり雪山にはまってしまっていたんだろうなぁ。
「あれが八ヶ岳の最高峰、赤岳だよ」
硫黄岳から見えた赤岳は、ゴツゴツしていて怖そうで、
「あんなところ行く人はすごいなぁ」なんて関心するばかりで、
自分には関係ないんだろうなぁ、なんて他人事のような思いを抱いていた。
でもそれから何度も雪山に通うようになって、
あのとき見たゴツゴツの雪山は、私の中でいつか行きたいあこがれの場所になっていた。
…とまぁ、前置きが長くなったけど、
そろそろ行っても大丈夫でしょ!というわけでいざ赤岳へ♪
この日は私の赤岳への思いが通じたのか、天気も良くしかもほぼ無風!
前の週、山歩きをサボったため体はしんどかったけど、気分は爽快。
行者小屋までは、比較的なだらか。でもいつもながらペースはあがらず亀の歩みで、
雪景色を楽しみながら進む。
すると行者小屋の手前で、赤岳の姿が。登っている人の姿も見える。
こうしてみると、あれ?赤岳って近いんじゃん、なんて思う。
行者小屋で、トイレ休憩&栄養補給&アイゼン・ヘルメット装着。
目の前に立ちはだかる道を前に、
あらためて、きゅっと気を引き締める。
そしていきなりの急登。「あぁ、やっぱり赤岳ってのは大変なとこだ」と、
右足、左足、右足、左足・・・と心の中でかけ声をしながら、一歩一歩進む。
でも辛くなりそうな気持ちを吹き飛ばすかのような、この日の天気の良さ!
風もそよ風程度、ときどき立ち止まっては振り返り、景色を満喫する余裕も持てるほど。
「あーこんな日に来れてなんて幸せー♡」とつい頬がゆるむ。
気分が良いせいか、疲れも山頂までの急登もしだいに気にならなくなってくるのが不思議。
そうこうしているうちに、山頂直前のゴツゴツした岩稜帯に。
いよいよここが危険なところ、核心部か!気をつけないと、、、と思ったら、
あれ?あれあれ?平気そう。
確かに危険箇所はあるけれど、一歩前に出ることをためらうほどでもない。
しっかり確実に進めば、問題ない。
もくもくと登り、ふと顔をあげると目の前に山頂が。
念願の赤岳は、天気が味方してくれたのか、私に少しでも経験と力がついたのか、
道のりに関して言えば、意外や意外、あっけないものだった。
とはいえ、山頂からの景色はすごすぎて大感動!!!
いつもなら山頂で写真をとったらさっさと下山となるところだけど、
風もほぼなかったので、めずらしく山頂でお昼ごはんを食べたりして、
山頂での時間を満喫。
冬の八ヶ岳で山頂でこんな時間を過ごせるなんて、ほんとラッキー。
毎回雪山ではいろんなことを考えさせられ、反省し、自分の至らなさにぶつかることが多いのだけど、
今回の赤岳は、ただただ感動、感激、ココロから楽しい〜!と思える時間だった。
これまで頑張ってきたご褒美かもしれないなぁ、なんて思いつつ、
また次回以降、ステップアップを目指して雪山通いをしようと心に誓った。
赤岳最高ですね。
この前僕は撤退しただけに...
それにしても写真きれいです。
感動しました。
僕もこんな写真とれたいいな〜
ちなみにカメラ何使ってますか?
ってカメラ買っても腕がなきゃ撮れないんでしょうけど
とても楽しいレコありがとうございました。
49ersさん
こんばんは。
コメントいただき、ありがとうございます!
ここまで風がない冬の八ヶ岳も珍しいのでは?
というくらいお天気に恵まれた気持ちの良い山行となりました。
振り返って記録を見てみると雪の赤岳は5回登っていて、
5回とも快晴!と相性が良いみたいです。
49ersさんも、絶好のコンディションでリベンジしていただき、
この気持ち良さを早く共有したいですね。
カメラはcanonの5Dmark2を使ってます。
レンズと合わせると1.5kgあり、
最初は重くてちょっと大変でしたが、
3年くらい使っているとさすがに慣れてきました。
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