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Yamareco

記録ID: 273874
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳(赤岳)

2013年03月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:40
距離
17.2km
登り
1,475m
下り
1,472m

コースタイム

06:07美濃戸口〜06:58美濃戸山荘06:58〜08:45行者小屋(休憩/アイゼン装着)09:16〜10:24文三郎分岐10:24〜11:02赤岳(休憩・昼食)11:41〜11:58赤岳天望荘11:58〜12:02地蔵ノ頭12:02〜12:31行者小屋12:36〜12:58赤岳鉱泉13:16〜13:39堰堤広場13:39〜14:01美濃戸山荘14:01〜14:36美濃戸口
天候 快晴!
稜線上の風もほとんどなし
美濃戸口駐車場05:30頃時点で気温はマイナス13度
過去天気図(気象庁) 2013年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口駐車場(1日500円/5:30頃到着時空きスペースはラスト2台でギリギリ滑り込みセーフ )
駐車場内はスケートリンクみたいにツルツル
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
美濃戸口/美濃戸にあり。

【コース状況】
登りは行者小屋からアイゼン、ピッケルを装着。下りは美濃戸口まで。

●美濃戸口〜美濃戸山荘
轍が凍結してアイスバーンになっているので転倒注意。
ショートカットルートもツルツルでノーアイゼンの場合は素直に林道を歩いた方がよいでしょう。

●美濃戸〜行者小屋(南沢)
日曜日の入山なのでしっかりしたトレースがありました。
凍結し易い箇所には緑のロープが張ってある。危険箇所は特になし。
前方に横岳が見える開けた場所に出ると行者小屋はもうすぐ。

●行者小屋〜文三郎尾根分岐
鉄階段は雪に埋没。クサリの手すりもほぼ埋没していた。
この日は風がほとんどなく登っている最中は暑いくらい。

●文三郎尾根分岐〜赤岳
雪が飛んだザレ場(だいたいいつも強風だけどこの日は微風)を通過し、山頂直下の岩場へ進む。
山頂直下の岩場は岩と雪にミックス。鎖は使用可能。

●赤岳〜地蔵の頭
岩がちょうど隠れるくらいの適度な雪の付き方で歩きやすい。
赤岳天望荘の厳冬期営業は3月4日(日)宿泊までとのこと。

●地蔵の頭〜行者小屋
地蔵の頭直下に痩せ尾根あり。
その後もトラバース気味に進む箇所あり。直下からしばらくは集中が必要。
樹林帯に入る直前の斜面は尻セードで。緩斜面になると行者小屋はすぐ。

●行者小屋〜赤岳鉱泉
中山乗越まで緩やかな登り赤岳鉱泉まで下る。危険箇所なし。のんびり歩けます。

●赤岳鉱泉〜美濃戸山荘(北沢)
赤岳鉱泉から堰堤広場までは、凍結箇所もほとんどなくとても歩きやすい(下りやすい)。
堰堤広場から美濃戸山荘までは林道。

静かな樹林帯歩き
静かな樹林帯歩き
行者小屋手前の平坦地に出ると大同心と小同心がお出迎え
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行者小屋手前の平坦地に出ると大同心と小同心がお出迎え
美しいトレース
燦々と降り注ぐ陽光の中を進む
燦々と降り注ぐ陽光の中を進む
そして赤岳が姿を現した
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そして赤岳が姿を現した
行者小屋から赤岳と朝日
行者小屋から赤岳と朝日
行者小屋から横岳
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行者小屋から横岳
行者小屋から阿弥陀岳
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行者小屋から阿弥陀岳
行者小屋から中岳
行者小屋から中岳
阿弥陀との分岐を過ぎ文三郎の急斜面に取り付く
阿弥陀との分岐を過ぎ文三郎の急斜面に取り付く
埋まったクサリ
中岳のこのライン好きです
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中岳のこのライン好きです
阿弥陀岳 北稜がクッキリ
阿弥陀岳 北稜がクッキリ
赤岳 この日は主稜に登っているパーティがたくさんいた
赤岳 この日は主稜に登っているパーティがたくさんいた
振り返ると北アのお出まし
振り返ると北アのお出まし
よい光にも恵まれました
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よい光にも恵まれました
雪質が良く歩きやすい
雪質が良く歩きやすい
ご機嫌のkomemame
阿弥陀の北稜と中岳の稜線が際立つアングル
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阿弥陀の北稜と中岳の稜線が際立つアングル
後から見るとなかなかの高度感
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後から見るとなかなかの高度感
分岐直前のトラバース気味の斜面を行く
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分岐直前のトラバース気味の斜面を行く
横岳をバックに
分岐に到着すると南側の眺望が開け、権現・ギボシと南アルプスがズドーンと目の前に現れる
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分岐に到着すると南側の眺望が開け、権現・ギボシと南アルプスがズドーンと目の前に現れる
いつもは稜線に乗ったとたん強風が直撃するけどこの日はそよ風
いつもは稜線に乗ったとたん強風が直撃するけどこの日はそよ風
目指す赤岳山頂
ガレ場を進む
素晴らしいコンディションに恵まれました
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素晴らしいコンディションに恵まれました
分岐を過ぎてガレ場まで来ると阿弥陀と中岳が一直線のアングルとなる
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分岐を過ぎてガレ場まで来ると阿弥陀と中岳が一直線のアングルとなる
阿弥陀をバックに【PHOTO by komemame】
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阿弥陀をバックに【PHOTO by komemame】
阿弥陀の横に御嶽
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阿弥陀の横に御嶽
核心部の岩稜帯に入る
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核心部の岩稜帯に入る
この辺りの雰囲気はいいですね
この辺りの雰囲気はいいですね
山頂まであと少し
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山頂まであと少し
この辺りも後から見ると中々の高度感
この辺りも後から見ると中々の高度感
ギボシと南アルプスをバックに
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ギボシと南アルプスをバックに
赤岳/権現岳・新教寺尾根分岐に到着するとズドーンと富士山の姿が何度来ても心躍る瞬間
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赤岳/権現岳・新教寺尾根分岐に到着するとズドーンと富士山の姿が何度来ても心躍る瞬間
赤岳/権現・真教寺尾根分岐のちょっと上のテラスにて
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赤岳/権現・真教寺尾根分岐のちょっと上のテラスにて
富士山をバックにパチリ
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富士山をバックにパチリ
頂上直下の最後の登り
頂上直下の最後の登り
この日は終始笑顔のkomemame
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この日は終始笑顔のkomemame
赤岳山頂到着
なぞのポーズ
反省のポーズ【PHOTO by komemame】
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反省のポーズ【PHOTO by komemame】
横岳と背後に浅間山
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横岳と背後に浅間山
硫黄岳〜天狗〜北横岳〜蓼科山
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硫黄岳〜天狗〜北横岳〜蓼科山
権現・ギボシとその背後に南アルプス 仙丈、甲斐駒、北岳
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権現・ギボシとその背後に南アルプス 仙丈、甲斐駒、北岳
北アルプス 穂高から白馬までバッチリです
北アルプス 穂高から白馬までバッチリです
中央アルプス
金峰山と奥秩父
富士山 雲海の上に頭だけ出している
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富士山 雲海の上に頭だけ出している
さて下山です
地蔵の頭方面に降ります
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地蔵の頭方面に降ります
さよなら阿弥陀と中岳
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さよなら阿弥陀と中岳
地蔵さんこんにちは
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地蔵さんこんにちは
こちら側からの赤岳はやっぱりカッコいい
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こちら側からの赤岳はやっぱりカッコいい
地蔵尾根の痩せ尾根
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地蔵尾根の痩せ尾根
痩せ尾根を進む
湧き立つ雲
細いトラバース道
細いトラバース道
地蔵尾根から横岳
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地蔵尾根から横岳
青と白を半々ずつ
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青と白を半々ずつ
尻セーディング
北アルプスも見納め
北アルプスも見納め
ケーキでできたような行者小屋
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ケーキでできたような行者小屋
アイスキャンディーは休憩中
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アイスキャンディーは休憩中
良い天気の中歩くことができて
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良い天気の中歩くことができて
美濃戸山荘に到着 あ〜楽しかった
美濃戸山荘に到着 あ〜楽しかった
美濃戸口に到着 お疲れさまでした
美濃戸口に到着 お疲れさまでした

感想

「赤岳に行きたい!」と珍しくkomemameがリクエスト。
そう言えばkomemameは意外にも赤岳は未踏。
ということ美濃戸口にクルマを走らせる。

5:30過ぎに美濃戸口に到着すると八ヶ岳観光の駐車場が
3段目までクルマで埋まっていてビックリ。
これまでは混んでいても2段目まで。しかも3段目もラスト2台でギリギリ滑り込みセーフ。

この日はホントに天候に恵まれ風もほとんどなく、
ノホホンと文三郎尾根を登ることができた。

岩稜帯に入ると、どこかで見かけたことがあるような人がいて、
山頂でお声をかけさせていただいたらやっぱりnoborundaさん(と相方の自称kudarundaさん)だった。
頂上山荘の脇で何となくお昼ごはんを隣同士で食べ、少しの間ご一緒することに。

この日はちょっと仕事が残っていてあまり遅くなれないのだけれど、
いざ登っちゃうと赤岳だけだ物足りなく感じちゃって
半ば本気で「阿弥陀行くよ!」と言ったもののこの餌にはまったく食いつかない様子。
ショボンとおとなしく地蔵尾根から下り赤岳鉱泉経由で北沢から帰りました。

その代わり今回は登る赤岳よりも撮る赤岳をガンバリました。



私のはじめての雪山は、前シーズンに行った硫黄岳。
冬靴の重さ、足の自由の効かなさ、ピッケル持つ手がじんじん冷えていく感じ、
山頂のびっくりするくらいの強風の洗礼を受け、恐怖を感じたり、
下山でアイゼンを自分の足に引っ掛けてこけそうになってヒヤッとしたり。
「雪山ってなんて怖いとこなんだろう><」ってちょっと泣きそうになったっけ(しみじみ…)。
でも今思い返すと、雪たっぷりの山道、ざくざくと雪道を歩く感触、そして山頂からみた雪景色…
このとき、私はすっかり雪山にはまってしまっていたんだろうなぁ。

「あれが八ヶ岳の最高峰、赤岳だよ」
硫黄岳から見えた赤岳は、ゴツゴツしていて怖そうで、
「あんなところ行く人はすごいなぁ」なんて関心するばかりで、
自分には関係ないんだろうなぁ、なんて他人事のような思いを抱いていた。
でもそれから何度も雪山に通うようになって、
あのとき見たゴツゴツの雪山は、私の中でいつか行きたいあこがれの場所になっていた。

…とまぁ、前置きが長くなったけど、
そろそろ行っても大丈夫でしょ!というわけでいざ赤岳へ♪
この日は私の赤岳への思いが通じたのか、天気も良くしかもほぼ無風!
前の週、山歩きをサボったため体はしんどかったけど、気分は爽快。

行者小屋までは、比較的なだらか。でもいつもながらペースはあがらず亀の歩みで、
雪景色を楽しみながら進む。
すると行者小屋の手前で、赤岳の姿が。登っている人の姿も見える。
こうしてみると、あれ?赤岳って近いんじゃん、なんて思う。

行者小屋で、トイレ休憩&栄養補給&アイゼン・ヘルメット装着。
目の前に立ちはだかる道を前に、
あらためて、きゅっと気を引き締める。

そしていきなりの急登。「あぁ、やっぱり赤岳ってのは大変なとこだ」と、
右足、左足、右足、左足・・・と心の中でかけ声をしながら、一歩一歩進む。
でも辛くなりそうな気持ちを吹き飛ばすかのような、この日の天気の良さ!
風もそよ風程度、ときどき立ち止まっては振り返り、景色を満喫する余裕も持てるほど。
「あーこんな日に来れてなんて幸せー♡」とつい頬がゆるむ。
気分が良いせいか、疲れも山頂までの急登もしだいに気にならなくなってくるのが不思議。

そうこうしているうちに、山頂直前のゴツゴツした岩稜帯に。
いよいよここが危険なところ、核心部か!気をつけないと、、、と思ったら、
あれ?あれあれ?平気そう。
確かに危険箇所はあるけれど、一歩前に出ることをためらうほどでもない。
しっかり確実に進めば、問題ない。
もくもくと登り、ふと顔をあげると目の前に山頂が。
念願の赤岳は、天気が味方してくれたのか、私に少しでも経験と力がついたのか、
道のりに関して言えば、意外や意外、あっけないものだった。

とはいえ、山頂からの景色はすごすぎて大感動!!!
いつもなら山頂で写真をとったらさっさと下山となるところだけど、
風もほぼなかったので、めずらしく山頂でお昼ごはんを食べたりして、
山頂での時間を満喫。
冬の八ヶ岳で山頂でこんな時間を過ごせるなんて、ほんとラッキー。

毎回雪山ではいろんなことを考えさせられ、反省し、自分の至らなさにぶつかることが多いのだけど、
今回の赤岳は、ただただ感動、感激、ココロから楽しい〜!と思える時間だった。
これまで頑張ってきたご褒美かもしれないなぁ、なんて思いつつ、
また次回以降、ステップアップを目指して雪山通いをしようと心に誓った。



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コメント

お疲れさまです。
赤岳最高ですね。
この前僕は撤退しただけに...

それにしても写真きれいです。
感動しました。
僕もこんな写真とれたいいな〜
ちなみにカメラ何使ってますか?
ってカメラ買っても腕がなきゃ撮れないんでしょうけど

とても楽しいレコありがとうございました。
2013/3/5 13:10
風のない赤岳
49ersさん

こんばんは。
コメントいただき、ありがとうございます!

ここまで風がない冬の八ヶ岳も珍しいのでは?
というくらいお天気に恵まれた気持ちの良い山行となりました。

振り返って記録を見てみると雪の赤岳は5回登っていて、
5回とも快晴!と相性が良いみたいです。

49ersさんも、絶好のコンディションでリベンジしていただき、
この気持ち良さを早く共有したいですね。

カメラはcanonの5Dmark2を使ってます。
レンズと合わせると1.5kgあり、
最初は重くてちょっと大変でしたが、
3年くらい使っているとさすがに慣れてきました。
2013/3/6 0:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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