剣沢をベースに剣岳、立山、大日岳
- GPS
- 75:50
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,708m
- 下り
- 2,704m
コースタイム
8/16 5:00剣沢発−6:10一服剣−7:10前剣−8:30-9:30剣岳山頂−11:50一服剣−13:10剣沢(テント泊)
8/17 5:00剣沢発−6:30立山別山−7:10真砂岳−8:10-9:00立山(大汝山)山頂−9:20-30立山(雄山)−11:20-12:10立山別山−12:50別山乗越−13:20-14:00剣御前−14:50剣沢(テント泊)
8/18 6:00剣沢発−7:00別山乗越−7:50-8:20室堂乗越−10:00-50奥大日岳−11:50-12:20室堂乗越−13:00雷鳥沢−14:00室堂
天候 | 8/15 晴れ、のち霧 8/16 晴れ、のち霧 8/17 晴れ、のち霧 8/18 晴れ、のち霧 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
【帰り】室堂ー(アルペンルート)−立山駅ー(富山地鉄)−富山ー(JR夜行急行)−大阪ー(JR)−宇野ー(宇高連絡船)−高松ー(JR)−新居浜 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
【山行No 68】
※ 社会人となって初めての夏山シーズン。
行きたいところは、それこそ山ほどあるが、なかでも憧れの剣岳を第一目標として、テント泊で行くことにした。
8月14日(火)
・お盆期間だというのに、今日まで仕事があった。
定時で脱兎のごとく退社し、駅へと向かう。
新居浜駅からJRに乗り、今治へ、ここで今治港から高速艇に乗り、本州側を目指す。
三原から新幹線に乗り、大阪へ。
22:10-23:20 大阪駅
・大阪駅に着くと、急行「きたぐに」が入線していたが、すでに中は満員状態。
なので、次の急行「たてやま」の行列へと並ぶ。
行列に並んだせいで、座席も確保できた。
8月15日(水)
5:50-6:20 富山駅
・JRの駅を抜け、富山地鉄のホームへ向かうと、朝早いというのに、
かなりの行列となっていた。
7:10-50 立山駅
・ロープウエーも改札前に行列が長く伸び、待ち時間が長い。待ち時間を利用し、手持ちのパンで朝食を取る。
8:00-9:00 美女平
・ああ、ここもまた大行列だ。バスは次々来るが、それでも1時間も待たされた。
9:40:10-10 室堂(気温=19℃)
・いろいろと交通機関を乗り継いで、ようやく登山口に到着。
さすがに標高2300mを越えているので、少し肌寒いくらいだ。
18kgの荷物を背負い、さっそく、剣沢へと出発する。
11:00-10 雷鳥沢
・ここから標高差300m強の登りが続く。
初めてのテント装備での登りだし、夜行での疲れもあり、ペースは上がらない。
日帰りらしき軽装の人たちにどんどんと抜かれてしまうが、しかたない。マイぺースで標高を少しづつ稼いでゆく。
13:10-30 別山乗越(気温=21℃)
・ようやく長い急登が終わり、一休みとする。
午後になって雲が湧いてきて、期待していた剣岳の姿は見えなかったが、
剣沢からの雪渓を渡ってくる風はひんやりして心地いい。
14:10 剣沢着(テント泊)
・ようやくテント場に到着。さっそくテントを張り、中でのんびりとした。
今日のテントは50張りと、そう多くはない。
・夕食はレトルトの五目飯。今回、初めてハンゴウを持ってきたので、ガスでお湯を沸かすが、
ガスボンベを確認すると、半分くらいしか入っていないのに初めて気づき、ぎょっとする。
予備を持ってきてないので、これでは4日分もちそうに無い!
・・明日からは何とか工夫しなくては・・・
8月16日(木)
・今日は、第一目標の剣岳へ向かう日。朝からまずまずの天気だ。
5:00 剣沢 発
・デイパックに日帰りの荷物を詰め、出発。
が、なんだか今日は調子が良くない。ゆっくりしたペースで進む。
5:50 剣山荘前
・このあたりから登り坂となるが、ようやく息苦しさがなくなって、調子が出てきた。
小屋に泊っていた人たちも続々と剣岳をめざして歩いており、行列ができている。
6:10-20 一服剣
・まずまずのペースで第一の前衛峰に到着。小休止する。
・ここからいったん下り、次の峰、前剣へと急登をジグザグに行く。
7:10-20 前剣
・ここからは、岩尾根となり、所どころ鎖場が出てきた。
でも、思っていたほどは難しくなく、わりとスイスイと進める。
7:50 平蔵のコル
・ここからいよいよ、難場のカニノタテバイが待ち構えている。
さすがに垂直に近い岩場を登るし、高度感もあるので、思い切り鎖を頼りにして、慎重に登る。
8:30-9:30 剣岳山頂
・とうとう、憧れのピークに登頂できた。素直にうれしい。
今朝は良く晴れていて眺めも素晴らしい。
北アルプス全域の山々はもちろんのこと、南ははるかに富士山、南アルプスまで見える。
西には白山、北には富山湾を隔てて能登半島も良く見える。
あまりに気持ちがいいので、山頂でだいぶんのんびりとした。
・下りは、登りと道が異なり、カニノヨコバイを下る。
ここはその名の通り、岩場をトラバース気味で下るが、
入り口が少し難しく感じ、鎖を頼りに力任せで下った。
前後の登山者も、苦戦している人がいて、少し渋滞していた。
・あとは、登りと同じ道を、平蔵のコル、前剣とたどってゆく。
今日の目的は達したので、周りに目を配る余裕も出て、チラホラ咲いている高山植物の花をスケッチしながらのんびりと行く。
11:50-12:00 一服剣
13:10 剣沢着
・第一目標の剣岳に、以外とスムーズに登れて満足感いっぱい。
午後はテントの中でうつらうつらしながら、のんびりと過ごした。
・ガスボンベのガスが残り少ないので、せっかく持ってきたカップラーメンを食べることができない。
夕食も、行動食として持ってきたパン1個で済ませた。淋しい夕食だ。
8月17日(金)
・今日は、第二の目標、立山へと、日帰りで向かう予定としている。
5:00 剣沢発
・今日もデイパックに軽く荷物を詰めての出発。
5:40-50 別山乗越
・今朝の天気は、上空は青空でよく晴れているが、稜線に出ると、
東の信州側は一面に雲海に覆われている。
雲海の中から鹿島槍ぐらいが顔を出しているだけなので、午後は天気が悪くなるか?と少し気になった。
(結局、この日も夕立もなく、安定していた)
・乗越から少し行くと、ライチョウがいた。初めて見るゾ。・・ちょっとうれしい。
乗越からの稜線は、ガラガラの岩屑の道だが、その中にトウヤクリンドウが
薄緑色の姿でパラパラと咲いているのは、夏山らしくて印象的だった。
6:30-40 (立山)別山
・立山など大したことはない、と思っていたが、この別山から見る立山本峰はなかなかに大きい。
7:10-20 真砂岳
・真砂岳から富士の折立までの急登は、少しキツイ登りだった。
8:10-9:00 立山山頂(大汝山;標高=3015m)
・今回の目的の、第二峰に到着。
展望も良好で、東の方に、後立山連峰の山々が、雲海をまとっている姿も、
なかなかいい感じだ。
眼下には黒部湖のエメラルドグリーンが見え、そのうえに立つ針の木岳は、
3000mに満たないとは思えないほど、堂々とした姿だ。
9:20-30 立山(雄山)
・大汝山は、人影も少なくてのんびりできたが、ここ雄山は、
一の越から登ってくる人たちで大混雑している。
ここからは、南に、五色が原の美しい姿が見えたのが収穫。
人も多いので、早々に戻ることにする。
11:20-12:10 別山
・別山は南北に長い山頂部を持つが、北の先端まで行き、剣沢を隔てて大きい、剣岳の姿を、存分に眺めた。
12:50-13:00 別山乗越
・午後も天気が悪くなる風ではないし、時間もあるので、剣御前方面に足を延ばしてみた。
・道はほとんど平坦な道で、登山者の姿も少ない、気持ちの良い散歩道といった感じ。
13:20-14:00 剣御前山頂
・ここからも、別の角度から、剣岳の姿を存分に眺められた。
岩と、ハイマツと、湧き上がる夏雲とのコンビネーションが素晴らしい。
14:20 別山乗越
14:50 剣沢着
・今日も軽装で登ったので、疲れもあまりない。
・今日もガスボンベの残量がほとんどないため、お湯が作れず、
カップラーメンを生でバリバリ食べる、というむちゃくちゃな夕食。
・夜中、23時ころ、外に出てみた。上空は、振るような星空が広がっている!久々に天の川も眺められた。
8月18日(土)
・今日は下山日だが、夜に富山駅に着いておけばよいので、
途中で寄り道して大日岳へと行く予定。
6:00 剣沢発
・残量の少ないガスボンベで、最後のお湯を沸かし、温かいお茶を飲んでから出発。
7:00 別山乗越
・今日も上空は良く晴れているが、昨日とは違い、富山側に雲海が広がっている。
・ここから稜線伝いに、大日岳への尾根を進むが、北風が少し寒いくらいだ。
7:50-8:20 室堂乗越
・この少し先、新室堂乗越との間あたりに、重たいザックをデポし、
ここから大日岳へは、デイパックで行く。
・今日は、昨日、一昨日とは違い、ガスの湧くのが早い。
まだ朝の内なのに、北の立山川の谷筋から雲がどんどんと湧いてきて、
稜線からも剣岳はあまり望めなかった。
10:00-50 奥大日岳山頂
・山頂の直前には結構大きい雪田があった。
山頂に着くと、日光浴をしている登山者が1名とイワヒバリがさえずっているだけの、
静かな山頂だ。気持ちがいい。
・山頂でじっと待っていると、時おり雲が動いて、雲間に剣岳の鋭い姿が眺められた。
・再び稜線を戻り室堂乗越へと向かう。
11:50-12:20 室堂乗越。
・デポしたザックを再び担ぎ、室堂へと帰路に着く。
13:00 雷鳥沢
・この付近、今日は一面の霧に覆われている。
雷鳥沢のテント場のテントも、来た時よりはずいぶんと数が減った感じで、
お盆休みももう終わりか..と少し淋しい感じがした。
14:00-30 室堂
・充実した山行が終わった。
ガスボンベの不足で、満足な夕食を取れなかったのは反省点だが、
第一目的の剣岳も登れたし、立山、奥大日岳へも登れ、充実感の大きい夏山だった。
・あとは、アルペンルートでバス、ケーブル、電車を乗り継ぎ、下界の富山へと下る。
涼しかった山上とは大違いで、下界はゲンナリするような暑い夏。
・富山からの帰路は、またまた夜行急行「たてやま」。
待ち時間が長いので、いったん、繁華街の総曲輪へと出て、この付近の2.5万図などを大量に購入。
・翌、19日は、朝方、大阪着。
駅前の登山用品店(L)で、軽登山靴を購入してから、四国へと帰路に着いた。
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