槍ヶ岳 中の湯スタート 横尾避難小屋泊 槍沢ピストン
- GPS
- 25:59
- 距離
- 58.4km
- 登り
- 2,657m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:52
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 4:14
- 合計
- 13:50
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今シーズンの北アルプス締めを1ヶ月前にしたあと今度は八ヶ岳を毎週行ってましたが、まだ雪が少ない時期なら槍を見に行こうと横尾避難小屋泊の山行を計画しました。
当初は蝶ヶ岳に登り槍ヶ岳を眺めようとしましたが、1日目に槍見台まで偵察にいったらくっきりと槍ヶ岳が見え、翌日の天気も風はあるものの崩れずトレイルも雪が少なそうなので、0時スタートで槍ヶ岳に向かいました。
0時スタートは八ヶ岳で毎回やっていたし、10月末に槍沢ピストンをしていたので不安要素はあまりなく、ババ平からのルートに雪がどれくらいあるかだけが心配でした。
大曲まではほぼ雪は出てこなく、ペースも順調でしたが、天狗原手前で風が強くなり、スパッツに半ズボンからハードシェルを掃き替えて進んだところ、1度目のルートロスをしてしまいました。
ルート上にトレースはなく、ところどころ雪に隠れた○印を拾いながら進んできましたが、暗闇に惑わされ左にそれていた様です。なんとか本線に戻り、播隆窟を目指しましたがここでも左にそれてタイムロスしました。段々と暗闇の中から槍のシルエットが見え、目指す方向はわかっているのですがなかなかルートが定まらず苦戦しました。
殺生ヒュッテを右手に見ながら雪面を登り、時折吹く強風に身を屈めてやり過ごし、ようやく最後の斜面に来たところで肩の小屋のテラスから2つの明かりがみえました。
飛騨沢からの登山者が先に上がっているようで、自分も少しずつ歩を進め5時30分に肩の小屋に到着しました。
振り返ると空は素晴らしいグラデーションで刻々と変化していきます。テラスは爆風な為ひとまず冬季小屋に避難し体勢を整えることにしました。小屋は二重ドアで、1枚目は簡単にあきましたが、2枚目がうまく開きません。ガチャガチャしてると内側からさっきの飛騨沢の登山者の二人が開けてくださりようやくなかに入れました。
風の遮られた小屋内は快適で、しばらく休憩をしました。空は刻々と色が変わり、10分くらいでかなり明るくなってきたので、ピッケルだけ持って山頂を目指します。
取り付き部分は身体が持っていかれそうな風が吹いていましたが、登るにつれて気にならなくなり、穂先も多少雪はあるものの鎖も出ていた為に問題なく山頂まで上がれました。
かなり明るくなってきたので日の出には間に合わなかったと思っていましたが、山頂についたらまだ太陽は上がっていなく、またまたタイミング良くご来光を拝めました。山頂はそこまで風が強くなく、独り占めの山頂を満喫できました。今日のルートはまだまだ先がながく、タイムリミットがあるのでまだまだ山頂にいたかったのですが、小屋に戻ることにしました。山頂からの下りも危なく感じる所はなかったのですが、右の靴ヒモが切れてしまいアイゼンもグラグラになるアクシデントが…。なんとか小屋に入ってヒモを縛りなおし、中の湯へ向けてリスタートです。
下りは明るいこともあり迷うことなくババ平を過ぎあっという間に槍沢ロッヂに着きました。ここで最後の槍を遠望し、横尾まで小走りで下山しました。
10時に小屋に戻り早めのランチをとって15時の中の湯のバスに乗るために余裕をみて11時すぎに山荘をあとにしました。
タイミングもあるかと思いますが、槍沢からのルートは今回は誰にも会うことはなく、黙々と歩きに徹しました。肩の小屋では2人組の登山者と2組あっただけでそれ以外はホントに静かな山行でした。天気にも恵まれ大好きな槍ヶ岳をこの時期に登れたのはラッキーでした。
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