摂氏0度のポンポン山でバーナーデビュー(西尾根ルート〜釈迦岳〜天王山)
- GPS
- 08:52
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 1,031m
- 下り
- 1,105m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 8:53
天候 | 曇りときどき霧雨or時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・急坂なくおおむね歩きやすいが、標高が高くなると昼間でも若干雪が残っている箇所あり。雪解け水で濡れた枯れ葉道や、ぬかるみが気まぐれに点在していることも。 ・「森の案内所」は暖をとれる大部屋(30名)があり、洋式トイレの便座も温かい。 リカバリーにもってこい。 ・釈迦岳から大杉(一本杉)を過ぎた辺り、おおさか環状自然歩道が一部通行止めになっている。迂回路は倒木が残っているが、怯むことはない。丁寧に足場を選んで進んでいけば、眺めの良いところや個性的な橋・堰堤などおもしろいポイントに遭遇できる。 ・県境の道路から楊谷寺への林道に入ると、同様の林道が複数錯綜してわかりにくいが、分岐点のどちらの道でも楊谷寺に通じていたりする。 (以上文責 kumakumo) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
バーナー
ライター
水
|
感想
コロナ感染が再び拡大しているようで、地元のポンポン山へ。
少しだけ京都府から大阪府に入ってしまいましたが、密でない所なのでご容赦を。
前日は京都市内でも積雪がありましたので、京都市内でも南方面への山行としましたが、所々に雪が残っており、肌寒い一日と成りました。時折降るあられや雨には参りました。
しばらく前に、氷ノ山に行ったとき、山頂で凍えそうな中で冷たいパンと保温ポットのコーヒーだけでひもじい思いをしました。今回は高速でお湯を沸かせるJET BOILの、購入後の初めての山行でもありました。やはり、寒い中での暖かい飲み物と食べ物は最高でした。こんなことなら、もっと早く購入しておけば良かった。荷物になると敬遠してきましたが、そのデメリットよりメリットの方が大きいと感じました。これからの山行きが楽しみです。いつか山頂で肉を焼いてみたい!!!
金蔵寺(こんぞうじ)から逢坂峠にさしかかる道を黙々と歩いている
と、対岸の斜面でガサガサッと音がした。その方へ目をやれば、
黒っぽい獣の塊が駆け抜ける。獣は後ろ姿を見せながら、そのまま
斜面の裏手へ回って行った。二頭の鹿だ。
そういえば今朝、いまの二頭とは無関係だろうが、枯れ葉の上に
たくさんの木の実が散らばっていた。
またしばらくすると、高めの斜面を駆け上がる鹿の影が見えた。
この場所は、鹿のような動物たちにこそふさわしい。さまざまな
装備を身につけてようやく登ってきた自分は、あくまでもストレン
ジャーなのだとあらためて思う。
ポンポン山は、いかにも山頂らしい山頂だ。わかりやすいところに
山の名と高度を記した立て札があり、三角点はケルンで囲まれて
いる。グループで囲めるテーブルにベンチ、見渡せる山々とランド
マークの名前を記した案内板もある。
開けた眺望のどこから見ていこうかともたもたしているうちに、
テーブルの上には前日買ったばかりのバーナーがさっそく組み立て
られていた。冷たい風に晒されながら尾根道を上ってきて、お腹の
中に温かいものを補給できるのはありがたい。
向日市のとある五辻に「柳谷 千眼講」と彫られた立派な石灯籠が
ある。それをいままでに千回以上は目にしていると思うが、 そこ
から何キロも先に位置する柳谷観音を拝んだのはこれが初めてだ。
楊谷寺へは府道から山道に入って行くと同じような林道がいくつか
あり、迷いやすいのだという。眼の病で困っている人が訪ねる
観音様なのだから、道を眼で見ていてはかえって間違うのでは
なかろうか。実際、石ころを並べて矢印にした、嘘か誠か判断の
つかない合図を見つけてしまい、GPS機器との齟齬が生じた。
その合図はあながち間違いではなかったようだが、眼病に御利益が
あるとされる柳谷観音の独鈷水(おこうずい)で、心の眼をこそ
濯ぎたいもの。
天王山へ行く途中、龍神の池に立ち寄った。
きまぐれな雹やみぞれは、その辺りでは小雨となって小さな池の
水面を震わせていた。さりながら少し青みがかかった水の色が、
池の奥底の静けさを思わせる。こんな日は、龍神は冬眠しているに
ちがいない。
龍神池から10分ほど歩けば、はや天王山山頂。「天下分け目の
天王山」と書かれた幟が立ち、秀吉の天下取りを物語る大きな陶板
絵図まである。すっかり観光地の体だが、城跡に目をやると暮れ
はじめた西日に照らされて、まさに落日の城である。
見晴らしは、城跡から少し下った旗立松展望台がよく開けている。
標高はさほど高くはないが、その分、周囲の川、道路、町並みの
様子がよくわかる。新幹線をはじめとする各種電鉄の線路に加えて
いくつもの高速道路や自動車道が立体的に絡み合い、現代にあり
ながら未来都市を眺めている気分。
こうして、終盤は相変わらず日没を気にしながらの下山であったが、
総じて寒暖緩急の愉快に満ちた山行きとなった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
sayup18さん kumakumoさん
おはようございます。低山でもかなり冷えるようになってきました。
山で温かい食べ物や飲み物が美味しい季節になってきましたね。
お二人の教養を感じさせる、他にはあまり見ることのないレコが大好きで、いつも時間をかけて読ませて頂いています。
私はソロばかりなので、少し羨ましいです。
zasanさん、おはようございます
拙文をていねいに読んでくださいまして、ありがとうございます。
登山や地理に関する知識不足を妄想・仮想で埋め合わせている次第です。
確かに、経験と情報が豊富な同行者がいると、初めての山でも
心強さがあります。また、互いに冒険抑止の引力も生じます。
いっぽうで、ソロで行かれた方の記録は小回りが効いていて
大変参考になりますよ。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する