二日目に達成!念願の西穂高岳
- GPS
- 04:53
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 691m
- 下り
- 903m
コースタイム
6:50西穂山荘-7:00丸山-7:31独標-8:00ピラミッドピーク-8:45西穂高岳山頂8:50
-9:22ピラミッドピーク-9:50独標(休憩)10:08-10:35丸山-10:40西穂山荘10:55
-10:28西穂口
天候 | 3月29日 ガス-曇り 3月30日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1 独標下り最後の部分の足の置き場 2 独標からピラミッドピークに行く途中、トラバースの途中で岩を巻く所が 狭く絶壁で岩をつかみ辛いので注意 3 西穂山頂直下の急な雪面、凍っていたり、雪が腐っていたりして不安定です |
写真
感想
今年の目標だった積雪期の西穂に登ってきました。
我々未熟者が良く登って来れたと思っています。雪と氷の世界は厳しいかったです。体力以上に技術の未熟を痛感しました。
初日の29日、出来たら日帰りをねらっていたのです。
平日だったのでロープウェーの始発は空いているだろうと思っていたら、団体さんが押しかけあわや乗り遅れそうでした。ロープウェー組ではその日一番に山荘から出発しましたが、ガスと強風で視界がきかない中、独標まで行くのが精一杯でした。さらに独標から先はトレースがなかったので、下まで降りてしばらく行っただけで退散しました。迷いましたが結局、山荘に1泊して翌日チャレンジすることにしました。
午後から山荘で読書をしたり、酒を飲んだりのんびり過ごしました。
天候は一旦回復しましたが、夕方まだガスが出てきて、はっきりしない天気です。果たして泊まって正解だったのか心配になりましたが、天気予報では翌日は良い天気になるとのことで期待が高まります。
またトレースの事も、夕食後の宿泊者の皆さんの情報から、明日西穂に登られる方が何人かいらっしゃる様なので、我々は後からトレースをたどっていこうと言うことでなんとかなりそうです。同室だった三重のYさんも西穂に行くとのことでさらに安心しました。
翌日は、日の出の時刻はそれほど天気は良くなかったのですが、朝食後、出発の準備を始める頃には青空が広がってきました。昨日強風の中、ガスで何も見えない中、下を向いて黙々と登った辛抱の登山とは雲泥差です。朝日に輝く中、澄み切った稜線を進みながら、泊まって良かったとA君と何度も話しながらうきうきしながら登ります。40分くらいで独標に到着、そこからは昨日とは全く違う素晴らしい景色が広がり大満足。
昨日下った独標下りは簡単に下ることが出来ました。そこから山を巻いてピークに進んで、トラバースで岩を巻いていく所でうまく手が岩にかからずひやっとしました。その後はピラミッドピークまでは特に危険な所もなく行けました。
途中、ピラミッドピークまで行って帰ってきた女性が、その先はもっと大変だと言っていたので心配になってきました。A君はそのことで半分登頂をあきらめぎみ、でも途中から同行してくれた三重のYさんが、ピラミッドピークから先頭で進んでくれたので、彼の後を着いていくことで何となく山頂直下までたどり着くことができました。ありがとうございました。
山頂直下は、急な雪面を直登しているトレースだけがありましたが、あんな所を登るのかとびっくり、始めて経験する急角度の雪面です。ちょうど山頂から下ってくる男性がいて、ロープワークで降りてきました。我々にはロープもないので、はいつくばって、ピッケルのピックとアイゼンの前爪で遮二無二登りました。登りながら果たして下ることが出来るのかと一抹の不安があったのですが、ここまで来たら登るしかないと、がむしゃらに登りました。長い長い(主観です)斜面が終わって、顔を上げたところが山頂だったのは以外でした。
山頂では絶景の写真を撮りながらも、とにかく風も強くなってきたようだし、早く安全な独標辺りまで戻りたいという気持ちが強くなります。できたらこの直登のルートではなく、巻いて下るルートを探して少し下ってみましたが、余計に危険を感じて元に戻ります。結局登ってきた雪面を同じ格好で下るしかないと判断して、手足の長いA君が下りだします、最初難儀していたようですが、後はリズミカルに下っていきました。自分も後を追って下ります、やはり下りの3歩ほどが掴まる岩がなく、凍っていてピッケルが効きません、これには焦りましたが、思ったほど滑らずなんとか降りてくることが出来きました。ここが今回の最大の危険箇所であると痛感です。もし滑落したとしても大怪我をする程まではないかも知れませんが、滑る・落ちる・下が見えない、と言う恐怖はかなりのものです。この時の緊張が解けたのはずっと後になってロープウェーから降りた時です。A君はしばらく夢でうながされそうと言っていました。
昨年、奥穂から西穂へ縦走したとき、西穂まできたらホッとしたことを覚えていますが、今回登ってみて全く別の山だと思いました。
でも登れて良かった、ほっとしています。
途中ご一緒させていただきました、三重のYです
解りやすいレポートありがとうございます。
核心部分は y-urano さんが先行していただいたおかげで、私も登頂できました
正直、独標の下り&10峰のトラバース後は、核心を越えたと思っていたのが、頂上直下のアイスの上に新雪が積もってるウルトラ急斜面とは
冬はスキーばかりで、冬山はほとんど始めてでした ので、後ろを付かせていただいた時の y-urano さん、Aさんのアイゼン&ピッケルワークは見習うものばかりでした。
何時もはバタバタと日帰りが多い中、山小屋に泊まって、同じ目標に向かう新しい出会いがあった事は、私にとって一つの財産を手に入れたものです。ありがとうございました。
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