乗鞍 剣ヶ峰南東斜面
- GPS
- 06:33
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:32
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ゲレンデ〜ツアーコース入口】 ・かもしかゲレンデはピステンで均されて、直登だとシールがややスリッピー。 【ツアーコース入口〜ツアーコース終点】 ・スキートレースはほぼ埋没。ぼっちフルラッセル(踝〜脛)。 ・6番標識先の沢地形は埋まり切っていない。 【ツアーコース終点〜肩の小屋口付近】 ・所々ハイマツの頭が出ている。ツボだとズボるでしょう。 ・伊奈川の谷は地形そのまま埋まっていない。 【肩の小屋口付近〜剣ヶ峰】 ・朝日岳の北東斜面は雪が柔らかくシールのみでトラバース可。 ・朝日岳の北東斜面2850付近の急登手前で念の為、クトー装着。 ・所々に露岩あり。朝日岳と蚕玉岳コル乗り上げ手前は岩ゴロ。 ・コルから剣ヶ峰までの稜線は露岩多め。 ・山頂小屋付近は岩をかわしきれないので板のまま岩ゴロを踏んで行く。 【滑走】 ・山頂直下は岩ゴロ。スキー装着場所までツボで歩くがズボる。 ・山頂直下はパウダー、パックスノーと南東面ならでは雪質。 ・前川本谷手前で高度を落とし過ぎると、位ヶ原台地に戻りにくくなる。 ・ツアーコースは斜度がある所はパウ滑走。緩い所はトレースに乗りボブスレー。 |
写真
感想
今日の山行後は、松本に用事があったので中二日で乗鞍岳にした。
3時にやまぼうし駐車場に到着すると風がびゅーびゅー吹いていて、テンション下がり気味で車中泊。摩利支天岳を目指し7時過ぎにゆっくり出発すると、山頂方面のガスが抜けて剣ヶ峰が光ってる。おぉ〜テンション上がる。
いつもと同じくヨーデルコースの端を歩きだす。今日のかもしかゲレンデはピステンが入っていて綺麗に均されている。整備された端を直登するが圧雪の上に薄っすらと新雪がのっていてシールがスリップするがほぼ直登で登り切る。
ツアーコースに入るとトレースは埋まり、急登になると踝〜脛ラッセルになる。風はやや吹いているがラッセルで火照った体には心地よい。空は抜けるような乗鞍ブルーが広がり疲れを癒してくれる。
6番標識の沢は埋まり切っていないので、帰りの登りが少なくなるようにトレースを引く。ツアーコース終点から位ヶ原急登を見ると薄っすらトレースが見えるが、ほぼリセット状態で脛ラッセルでした。結局、位ヶ原台地までぼっちラッセル。。。疲れた。
摩利支天の東斜面、滑り台は真っ白く滑ったら絶対美味しいだろう。剣ヶ峰は山頂直下ルンゼ喉辺りで露岩が多く快適ではなさそう(4月のトラウマでネガティブ思考になってるだけ?)。隣の剣ヶ峰と蚕玉岳のコルからなら滑れそうかなと考えながら進む。風はやや強くなってきたが相変わらず光り輝く剣ヶ峰の誘惑には抗えず進路を剣ヶ峰とする。
朝日岳を見上げると斜面はカリカリではなさそうなので、肩の小屋から夏道を経由するのではなく、定番の朝日岳と蚕玉岳のコルを目指す。シュカブラも軟らかくシールのグリップも効くが、露岩が鬱陶しいのでルート取りが厄介だ。斜度が増してくる2850m辺りからジグる事になるので念の為クトー装着。下を見たらシートラで2名PTが登って来ていた。
もう少し低い位置でコルに乗り上げたかったが、岩ゴロで進路が無かったので若干朝日岳側に登り上げた。
下から見上げたコルはいい斜面に見えたが、上部は岩ゴロなのでここの滑降はないな。稜線を進み滑降候補だった剣ヶ峰と蚕玉岳のコルを覗いてみたが、ノール地形の先がガスってしまい確認できなかった。
コルから剣ヶ峰までは露岩が多く岩に乗り上げながらもスキーのまま登り上げる。乗鞍山頂神社の長野県側で念入りにお参りをする(これを怠ると大変な目にあいます)。
神社の社殿を回り込んだら剣ヶ峰登頂〜。
風は強めだが太陽が出ているので温かい。厳冬期にしては穏やかなので自撮りなど写真をパシャパシャする。暫くすると後続の2名PTも登頂されたので、少しおしゃべりをする。
白山、白馬方面北アは全く見えない。たまたま社殿裏に回り込んだら槍穂の頭が見えたのでパシャる。十分に山頂を堪能したら滑降準備。来たルートを戻りつつ朝日岳北面から大雪渓を滑ろうと思い社殿裏側の岩ゴロを避ける位置までツボ足移動。途中で何度もズボった。
スキーの履ける位置に来て南東面を見下ろすと、そこにはおいしそうな斜面が広がっていた。その先は何度も滑った剣ヶ峰と高天ヶ原コル下部の前川本谷の源頭なのでGPSを確認するまでもない。
ストックを突いても固い底付きはない。ガスってる間にプローブを刺してみるが固い所はなく50〜80儖未撚爾鉾瓦韻襦覆そらくハイマツ)。行けるだろう。ガス切れを待ちGO〜。
南東面なので日射の影響を受けてパック気味だと思ったが予想外のパウダー。さすが標高3000mはダテじゃない。快感の白い粉をまき散らし落として行く。最高〜で〜す。2800くらいから少しパック気味になるが快感継続。コルに入っていくとまたパウダーが待っていた。やや雪量は少ないが、吹き溜まり状態なのでパウパウ。ごちそうさまでした。
コルを抜ける手前の前川本谷源頭から剣ヶ峰の東を高度を落とし過ぎないように巻き気味に位ヶ原台地をトラバースする。摩利支天の滑り台には気持ちよさそうなシュプールがあった。伊奈川左股、右股の段差をこなして無事登りトレースに合流。勢いをそのままに位ヶ原の急斜面も一気に落とす。
自分の後も後続が登りトレースを使ってくれていたようで乗鞍ハイウェイが仕上がっていた。ツアーコースは斜度のある所ではパウを食らい、斜度が緩めばハイウェイに乗るを繰り返しツアーコース入口の急登まで戻る。急登の残されたパウを拾い、かもしかゲレンデを快適クルージングして無事下山。
予想外の好天に恵まれて、今年初の剣ヶ峰ゲットとなり会心の山行だった。
帰りにカモシカスポーツに寄りザックを新調した。いい一日でした。
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