立山・テン泊(雄山ピークハント&BCスキー)


- GPS
- 24:17
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,293m
- 下り
- 1,285m
コースタイム
11:50弥陀ヶ原 - <スキー登行> - 15:00室堂 - <スキー登行> - 15:40室堂平(幕営)
【2日目】
6:00室堂平 - <スキー登行> - 7:15一ノ越 - <アイゼン登行> - 8:25雄山山頂8:45 - <スキー滑走> - 9:05室堂平(テント撤収)10:00 - <スキー歩行> - 10:15室堂 - <スキー歩行・滑走> 12:00弥陀ヶ原
天候 | 1日目:晴れ 2日目:曇り(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
美女平 - 弥陀ヶ原 :高原バス ※この時期の立山黒部アルペンルートは部分開通となっており立山駅-弥陀ヶ原間しか開通していない。 ■料金: 往復3,030円+10kg以上の荷物片道300円+スキー片道300円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【弥陀ヶ原〜室堂】 ・弥陀ヶ原バス停より天望立山荘に向かい、裏口横から雪の上に登ることができる。 ・この日はトレースあり。雪が降ると消える可能性もある。 ・雪が深いためつぼ足だと歩行困難。スキーかスノーシュー、ワカン等が必要。 ・湿った深雪がシールに張り付きやすいためシール用のワックスを塗った方がよい。(反省点) ・自分以外は日帰りのスキーヤーが多く、天狗山、国見岳あたりのピストンがほとんどだった。(立山までは時間的に厳しい) 【室堂〜一ノ越】 ・室堂からはトレースもなく(というか除雪作業以外に人がいない)、スキーでもくるぶし程度のラッセルが必要。 ・雪で辺り一面真っ白なのでホワイトアウトになると方角がわからなくなる可能性あり。 【一ノ越〜雄山山頂】 ・凍った岩場に変わるのでスキー登行不可。アイゼン+ピッケル必須。 ・この日は一ノ越から上部は強風が吹き付けていたため風対策も必要となった。 【雄山山頂〜室堂】(スキー滑走) ・パウダー半分、クラスト半分の微妙に滑りにくい状態。 ・シュカブラ、吹き溜まりもあるため飛ばしすぎに注意。 【室堂〜弥陀ヶ原】(スキー滑走) ・斜度がなく、ダラダラ長いためお世辞にも楽しい滑走ルートとは言えない。 ・2日目は係の人がツアーコース上にポールを立てていたので道はわかりやすかった。 ■ドコモ電波状況 ・室堂周辺は問題なし。 ・意外にも弥陀ヶ原では電波が入らない。 |
写真
感想
4月10日から立山駅-弥陀ヶ原間が部分開通したということで早速今年の目標のひとつである「立山BC」に挑戦することに。
(ちなみに今年の目標は次の5つ)
1.白山BC(3/30達成)
2.富士山BC
3.針ノ木岳BC
4.立山BC(今回達成)
5.剱岳登頂
天気予報によると土日ともそこそこ天気がよさそうだったのでテン泊付の1泊2日でBCスキーを楽しむことにした。
立山駅に到着すると、いきなり重大なミスをしたことに気付く。
財布を忘れた。
チケット売り場で電子マネーが使えないか聞いてみるも撃沈。
財布を取りに帰ることになり2時間以上ロス。
ただでさえ始発が遅いケーブルカーなのに、結局弥陀ヶ原に着いたのは昼の12時頃。
1日目はあきらめて室堂までのハイクアップに専念することにした。
途中何人かのスキーヤーやスノーシューでのハイカーに会うものの、テントを背負っているのは自分だけ。
どうやらみなさん日帰り山行らしい。
重いテン泊装備を背負って疲れてきたところに更に追い打ちをかけられる。
シールに湿った深雪がまとわりついてゲタ状態になってしまった。
シールにワックス塗るのを忘れていた。本日2回目のミス。
想定以上に体力を奪われ、本来は雷鳥沢あたりまでハイクアップする予定が室堂平で断念。
半ばビバークのような形で幕営することになった。
時刻も15時半を回り、陽も傾きかけている。
さすが豪雪の立山、幕営するにしても雪が深くなかなか整地がはかどらない。
30分以上かけて整地を終え、何とか寝床を確保した。
辺りには誰も人はいない。
室堂や室堂山荘では除雪作業が急ピッチで進められていたが、夜になると全く人気はなくなっていた。
そして、予報でわかっていたことだが、風が段々と強くなってきた。
ピッケルとスコップでテントはしっかり固定してあるので大丈夫だと思うが、風の音を聞くと不安になる。
それでも暗くなると眠気が勝り、いつの間にか眠りについていた。
23時頃、ふと眼を覚まして外を眺めると立山の頭上に一面の星空が広がっていた。
しばらく眺めたり写真を撮ったりしてから二度寝突入。
次に目を覚ました時は朝5時だった。
2日目、いよいよ雄山ピークハントと山スキーに挑む時が来た。
毎度のお茶漬けでエネルギーを補給すると、早速スキーでハイクアップ。
まずは一ノ越を目指す。
荷物も軽いし、シールも好調でガンガン登る。
一ノ越からは岩・雪・氷のミックスなのでアイゼン+ピッケルに換装。
自然とスキーヤーから登山者に気持ちも切り替わる。
久しぶりのアイゼン+ピッケルなのでなんだか懐かしい感じすらする。(とは言っても2カ月ぶりくらいだが)
一ノ越から上部は風が一段と強くなる。
山頂付近では恐らく20m以上吹いていたかもしれない。
担いだスキーが更に風圧を強くする。
社務所でスキーをデポし、山頂で素早く写真撮影。
セルフ撮影の時もカメラが飛んで行かないか心配になる。
そして強風から逃げるように社務所直下からドロップイン。
山崎カールを滑りたかったが、幕営地までのアプローチを考えると少し厳しかったので山頂直下を滑り降りる。
雪質はあまり良いとは言えず、パウダーとクラストのハーフみたいな感じで油断できない。
慎重に急斜面を下り、ある程度余裕が出てきたところから本格的に滑り込む。
あれだけ登りで苦労したのに瞬く間に幕営地まで到着。
結局幕営地から山頂往復の道中は誰とも会わなかった。
テントを撤収し、室堂経由で弥陀ヶ原を目指す。
下るだけ、と思ったがあまりにも緩斜面すぎて板が走らない。
2回ほどシールを付けたり外したりしながら結局2時間程度かかって弥陀ヶ原に到着した。
立山の大自然を独り占めできる機会はそうないので、今回はとても貴重で贅沢な経験ができた。
もう少し暖かくなったら雷鳥に会いに来よう。
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