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Yamareco

記録ID: 2874475
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

軍荼利山

2021年01月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:02
距離
3.2km
登り
252m
下り
254m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:57
休憩
0:07
合計
2:04
距離 3.2km 登り 270m 下り 274m
7:09
84
スタート地点
8:33
8:40
33
9:13
ゴール地点
天候 曇りのち小雨
過去天気図(気象庁) 2021年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
上二南公衆トイレに駐める。
コース状況/
危険箇所等
時計回りに周回です。

往路は旧参道であり、荒れていますが危険箇所はありません。
復路は踏み跡やテープがありますが、一ヶ所迷い尾根がありました。
小鹿野町観光トイレ
天気はどんよりですが、雨降り前にスタートです。
2021年01月23日 07:10撮影 by  iPhone 12, Apple
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小鹿野町観光トイレ
天気はどんよりですが、雨降り前にスタートです。
瀧上不動尊入口
以前通過した時に気になっていた標柱から取り付きます。
2021年01月23日 07:15撮影 by  iPhone 12, Apple
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瀧上不動尊入口
以前通過した時に気になっていた標柱から取り付きます。
瀧上不動尊入口標柱
高さ153、幅36、奥行き25cmを測り「昭和七年七月 五十嵐政蔵 建之」とあります。台石の高さは31、幅は61cmでした。
2021年01月23日 07:16撮影 by  iPhone 12, Apple
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瀧上不動尊入口標柱
高さ153、幅36、奥行き25cmを測り「昭和七年七月 五十嵐政蔵 建之」とあります。台石の高さは31、幅は61cmでした。
少し藪っぽい道形を辿ると、
2021年01月23日 07:21撮影 by  iPhone 12, Apple
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少し藪っぽい道形を辿ると、
明瞭な尾根になります。
左は崖の崩落のためか、複雑な起伏がありました。
2021年01月23日 07:28撮影 by  iPhone 12, Apple
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明瞭な尾根になります。
左は崖の崩落のためか、複雑な起伏がありました。
急斜面を乗り上げると、小鹿野町を見下ろす展望がありました。
g)良い眺め。あれが小鹿野北アルプス(仮称)です。
2021年01月23日 07:33撮影 by  iPhone 12, Apple
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急斜面を乗り上げると、小鹿野町を見下ろす展望がありました。
g)良い眺め。あれが小鹿野北アルプス(仮称)です。
尾根の突端部には高さ約125cmの小社がありました。右には別の小社の屋根材があります。
2021年01月23日 07:33撮影 by  iPhone 12, Apple
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尾根の突端部には高さ約125cmの小社がありました。右には別の小社の屋根材があります。
小社脇の蓮座
径35、高さ13cmを測り、上部には長方形の窪みがあります。なんらかの石像が祀られていたのだろう。
2021年01月23日 07:35撮影 by  iPhone 12, Apple
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小社脇の蓮座
径35、高さ13cmを測り、上部には長方形の窪みがあります。なんらかの石像が祀られていたのだろう。
小社の裏下には、崖に面して10m四方の怪しい平場が削平されていました。
2021年01月23日 07:39撮影 by  iPhone 12, Apple
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小社の裏下には、崖に面して10m四方の怪しい平場が削平されていました。
平場には礎石のような石もあり、近世期のモノと思われる陶製の鉢片などがありました。
ここは堂宇跡と考えています。
2021年01月23日 07:39撮影 by  iPhone 12, Apple
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平場には礎石のような石もあり、近世期のモノと思われる陶製の鉢片などがありました。
ここは堂宇跡と考えています。
再度小社を調べると、小社基壇の石組に紛れていた石剣を発見しました。土を落とすと「九頭龍大権現」の銘文が現れました。高さ35、最大幅15、厚さ9cmを測り、左面には「明治三十二年九月 再建」とあります。
2021年01月23日 07:43撮影 by  iPhone 12, Apple
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再度小社を調べると、小社基壇の石組に紛れていた石剣を発見しました。土を落とすと「九頭龍大権現」の銘文が現れました。高さ35、最大幅15、厚さ9cmを測り、左面には「明治三十二年九月 再建」とあります。
九頭龍大権現
龍神様が祀られていた小社だったことが判り、嬉しい発見です。小社脇の蓮座と組み合わせてみましたが合わず、小社の前にお戻しし、祀らせていただきました。因みに写真左の石材も石造物の部材の可能性があります。
2021年01月23日 07:48撮影 by  iPhone 12, Apple
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九頭龍大権現
龍神様が祀られていた小社だったことが判り、嬉しい発見です。小社脇の蓮座と組み合わせてみましたが合わず、小社の前にお戻しし、祀らせていただきました。因みに写真左の石材も石造物の部材の可能性があります。
瀧上不動尊
内部には明治〜昭和の奉納額や絵馬などが複数あり、当地が瀧上不動尊という事が判りました。石柱の造立者である、五十嵐政蔵氏の他に地元寄進者の名前がありました。
g)こんなお堂があるなんて全然しりませんでした。
2021年01月23日 07:54撮影 by  iPhone 12, Apple
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瀧上不動尊
内部には明治〜昭和の奉納額や絵馬などが複数あり、当地が瀧上不動尊という事が判りました。石柱の造立者である、五十嵐政蔵氏の他に地元寄進者の名前がありました。
g)こんなお堂があるなんて全然しりませんでした。
モミの樹
再び尾根を進み軍荼利山へ
g)ヤセ尾根に付き物のモミの大木ですね。ガンバレ!
2021年01月23日 08:04撮影 by  iPhone 12, Apple
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モミの樹
再び尾根を進み軍荼利山へ
g)ヤセ尾根に付き物のモミの大木ですね。ガンバレ!
軍荼利山
ヤマレコでは育玉山とされています。三角点(465.5:吉井)と二基の石造物がある山頂です。
2021年01月23日 08:10撮影 by  iPhone 12, Apple
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軍荼利山
ヤマレコでは育玉山とされています。三角点(465.5:吉井)と二基の石造物がある山頂です。
軍荼利明王
前回は不明でしたが、苔を落とすと銘文が読めました。剥落が著しいですが、正面には梵字と文字で「軍荼利明王」、右面「享保□□六月吉日」(1716〜1736)、左面「秩父小鹿野住(以下判読不能)」とあります。高さ60、幅24、奥行き17cmを測り、台石は高さ13cmで、幅、奥行き共に40cmを測ります。
2021年01月23日 08:31撮影 by  iPhone 12, Apple
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軍荼利明王
前回は不明でしたが、苔を落とすと銘文が読めました。剥落が著しいですが、正面には梵字と文字で「軍荼利明王」、右面「享保□□六月吉日」(1716〜1736)、左面「秩父小鹿野住(以下判読不能)」とあります。高さ60、幅24、奥行き17cmを測り、台石は高さ13cmで、幅、奥行き共に40cmを測ります。
軍荼利明王の石祠
高さは77cmを測り、正面には「軍荼利明王」右面には「吉田和泉守政重五代 小鹿野住 吉田藤太夫政□」左面には「元文三戊午天二月吉日」(1738)とあります。
小鹿野の名主による造立というのは前回調査済みでしたが、新旧の軍荼利明王ということが新たにわかりました。
2021年01月23日 08:32撮影 by  iPhone 12, Apple
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軍荼利明王の石祠
高さは77cmを測り、正面には「軍荼利明王」右面には「吉田和泉守政重五代 小鹿野住 吉田藤太夫政□」左面には「元文三戊午天二月吉日」(1738)とあります。
小鹿野の名主による造立というのは前回調査済みでしたが、新旧の軍荼利明王ということが新たにわかりました。
一ヶ所迷い尾根もありましたが無事に下山です。
個人墓の背後に下りてきました。
2021年01月23日 08:57撮影 by  iPhone 12, Apple
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一ヶ所迷い尾根もありましたが無事に下山です。
個人墓の背後に下りてきました。
逸見家
甲源一刀流の逸見家の遠縁にあたる名家のようです。ここを左手へ。
g)お掃除中のご婦人が「信虎に追われた・・・」とまるでつい最近の事のようにおっしゃっていらっしゃたのが印象的でした。
2021年01月23日 08:59撮影 by  iPhone 12, Apple
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逸見家
甲源一刀流の逸見家の遠縁にあたる名家のようです。ここを左手へ。
g)お掃除中のご婦人が「信虎に追われた・・・」とまるでつい最近の事のようにおっしゃっていらっしゃたのが印象的でした。
天満宮
2021年01月23日 09:03撮影 by  iPhone 12, Apple
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1/23 9:03
天満宮
風殿大橋から振り返ってみる軍荼利山(育玉山)
天気予報通りの展開で、雨がパラパラと落ちてきました。無事に周回してゴールです。
2021年01月23日 09:09撮影 by  iPhone 12, Apple
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風殿大橋から振り返ってみる軍荼利山(育玉山)
天気予報通りの展開で、雨がパラパラと落ちてきました。無事に周回してゴールです。
g)帰り道、秩父の農園でゲットした埼玉オリジナルの新品種あまりんです。
2021年01月23日 10:24撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
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1/23 10:24
g)帰り道、秩父の農園でゲットした埼玉オリジナルの新品種あまりんです。
撮影機器:

感想

重点的探索エリアにしている小鹿野町界隈ですが、天気予報によると早朝はなんとかもちそうとのことだったので、gさんをお誘いしてショートコースの探検へ。

ヤマレコでは育玉山とありますが、地元の方の談では軍荼利山と云われており、私もそれを支持しております。今回の目標は軍荼利山への尾根筋にある瀧上不動尊参道の踏査と軍荼利明王の調査でした。

古くから伝承にある瀧上不動尊と軍荼利明王、それからノーマークだった九頭龍大権現(龍神様)の発見もあり、古の信仰の痕跡を再確認することができました。

今週末は雨予報のため山歩きを諦めていましたが、ショートコースながらも実りある探検ができ大満足です。御同伴いただいたgさんに感謝です。

・ショートコースでしたが大収穫の山行でした。今回のルートは昨年下山しようと考えていた(道迷いで別の尾根を下山)尾根で一年越しに目的を達せられました。しかも
あの様なお堂があるなんて驚きました。お堂の傍らで遊ぶ子ども達が描かれた絵馬があり、かつてはこのような光景があったのかと、妄想もふくらみました。
・軍荼利山の石祠は以前からお気に入りでしたが、今回隣の石造物も享保期の軍荼利明王だと判り、これもうれしい発見でした。そして軍荼利明王が見守る小鹿野の町並みも良く見え、ますますお気に入りの場所になりました。本当にお誘い頂いたmさんに感謝です。
・mさんと別れてから高速代を節約して秩父のいちご農園で「あまりん」をゲット。
あれよあれよという間に1パックなくなり、あま〜い帰り道になりました。

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