22kg担いで丹波山から秩父湖へ抜けてみました。重かったが偶然の出会いも!(お祭〜三条の湯〜将監峠〜二瀬尾根〜秩父湖)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 2,991m
- 下り
- 3,014m
コースタイム
4/28 6:00将監峠→6:12山の神土6:18→7:07西仙波→7:20東仙波7:30→8:36川俣分岐→8:49二瀬分岐9:16→10:50造林小屋跡11:11→11:52電波反射板→13:03秩父湖13:15→13:35秩父湖バス停
天候 | 27日晴れ時々曇り 28日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
最寄駅始発電車に乗り、奥多摩駅到着7:17。 7:25発の小菅行きで深山橋下車し、お祭までの車道歩きを覚悟していたが、ちょうど居合わせたタクシーに乗り、お祭りバス停からスタート。(タクシー代\5,390) <帰り> 秩父湖から秩父市営バスで大滝温泉へ 13:50→14:04 大滝温泉から西武バスで三峰口へ 14:20→14:40 三峰口発の西武線直通電車で帰宅。(待ち時間は蕎麦屋へ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【アクセス】 奥多摩駅にあったタクシー会社は昨年3月に閉鎖されてしまい、タクシー予約はできなくなった。(人口減で補助金が下りなくなったとのこと) 流しのタクシーがいるかどうかの運次第。鴨沢から先の丹波行きは1日4本のみであり、土日の始発は登山者には遅すぎる9:30。公共交通機関で行こうとすると鴨沢から歩くしかない。 【テン場】将監峠テン場。ふかふかサイトのお気に入りのテン場で活用率高い。水場有りトイレ有り。(ペーパー無し)缶ビール販売有り。 幕営代1人500円。 【ルート状況】 <お祭り〜三条の湯〜北天のタルまで> 問題無し。 <北天のタル〜飛竜権現の下まで> 若干雪・凍結しており軽アイゼン装着したが、例年同時期より格段に凍結箇所少なく、ノーアイゼンでも行ける。 <将監峠〜東仙波> 凍結殆どなし。東仙波の北側斜面若干凍結しているが、ノーアイゼンで行ける。 <二瀬分岐から先の秩父湖までの破線ルート> 破線ルートであるが、それなりに踏跡あり。地形図的にもそう難しくなく、ルートをはずれれば山慣れていればすぐ判る筈。 造林小屋跡の水場も水が出ている。ザックがデカイと枝にひっかかりやすい。 |
写真
感想
天気の好さそうなGW前半。しかし29日は用事があり、普通の土日。(悲)
寒いので冬季テントはしないことにしているため、久しぶりのテン泊。
さて、どこへ行こう?
例年この季節は奥秩父をテン泊しているので、今回も奥秩父のどこかと思っていたが、妻が「和名倉から先の破線ルートで秩父湖へ下りてみたい」と言い出す。1泊ではどうかなと思ったが、丹波から秩父まで抜けてみることにする。
ところが、最近太り過ぎているし、軽量化しようと思いながら1泊なのにザックはなぜか22Kgに!
妻に、「持ちすぎじゃないの?」と言われましたが、軽量化のために広々ステラリッジじゃなくて昔のダンロップにしたんだけどな??どうしてこんな重量に?
しかも4月は週末の天気が悪くてあまり歩けていないし、多大な不安が・・・。
ということで土曜日、最寄駅の始発に乗り、奥多摩へ向かう。
始発に乗っても奥多摩駅到着が7:17。
三連休初日とあって奥多摩駅はバス待ちの登山客でごった返している。鴨沢西行きのバスは7時に出てしまっており、次の7:25のバスは小菅行き。このため、鴨沢よりずっと手前の深山橋で下車してお祭バス停まで車道を歩かねばならない。しかも奥多摩駅にあったタクシー営業所は、なんと昨年廃店されてしまったので事前に予約もできなかった・・・。(悲!)
妻は「前にもここの車道を歩いたことあったし、大丈夫よ!」と言って延々と歩く気満々であったが、何とか妻を言いくるめて鴨沢から雲取に行き先を変更してお茶を濁そうと思いつつ渋々小菅行きのバスに乗り込む。
バスに乗り込んで発車まで座っていたら、駅の方を見ていた妻が、「タクシーが来る!」と叫んで飛び出していき、こちらが呆然としている間に流しのタクシーをGET!あまりの行動の素早さに驚いたが、良かった、これでお祭バス停まで歩かずにすむ、と安堵。
本当は後山林道のゲート前まで行って欲しかったが、運転手さんが「この道、初めてなので林道は勘弁して下さい」と懇願してきたので、お祭バス停で下車。
まあそれでも深山橋から歩くことを考えれば、良かった良かった。
ということでスタート。三条の湯まではまず長〜い林道歩き。このルートは昔は三条の湯のそばまで車が入れたが、数年前からはかなり手前にゲートが設けられ、そこから先はずっと車両通行止めが続いている。三条の湯の方には申し訳ないが、このルートは沢沿いの気持ちのよい道なので、車が入ってしまうと良さが損なわれてしまうので、ずっと通行止めであって欲しい。
しかーし、荷物は重いし、林道歩きは疲れるし、途中から妻に着いて行けなくなった。妻は「先に歩いて」と言って後ろに着いたが、せっつかれているようで落ち着かず、「先に行ってて」と言ったらあっという間に見えなくなってしまいました。
ドンガラペースで三条の湯に到着。テン場にはテントがまだ1張のみ。ここのテン場はお風呂も入れるし、好きなところであるのでこのままここで泊まりたくなってしまったが、大休止したあと、渋々前進。
孫左衛門尾根は途中に水場もあって暑い季節には良いルート。しかし、ここで足が本当に上がらなくなり、途中であまりにも来ないのに心配した妻が下りてきて、「荷物もっとこっちで持つよ!」とのことなので、妻に配分。(これで妻の方は15Kg位か?)が、今度は妻が久々の重量に耐えられなくなり、北天のタルあたりから両足の親指が靴ずれになってしまったとのこと。
ということでノロノロペースで将監峠へ。でも今日は全く人にあわず、稜線上でも単独お姉さん1名に出会ったのみであった。
北天のタルで若干凍結していたため、軽アイゼンを付け、「この時期、いつも飛龍権現から大ダルまでかなり凍結しているからアイゼン着けたままで行こう」と言っていたが、例年になく雪が無くてノーアイゼンでも良かった。なーんだ。着けて歩きにくいだけでした・・・。
大ダルでアイゼンはずし、大常木山付近の登山道のど真ん中に骨だけになった死骸が突然出現!妻は超怖がっていたが、ここを通らねば進めないので飛び越えるしかなく・・・。
将監のテン場への下りは、妻の両足の親指靴ずれの痛さが最高潮に達したとのこと。確かに親指は下りだと力を入れざるを得ないし・・・。
ということで、よれよれしてテン場に到着し、早々に張る。
と、テントを張っていたら、お隣のテントのカップルがどうも見たような・・・。
いつもブログを拝見している矢車草さんご夫妻のような??
テント代払いに行って帰ってきた妻に、「隣のテント、男性の方しか今お顔が見えないけど、ラスカル兄さんのような感じがするから、矢車草さんご夫妻じゃないかな?」と聞いてみる。
矢車草さん大好きでよくコメントしている妻は、「えっ!ホント?どうしよう!?変な顔してない?!」と恥ずかしがってテントに潜ってしまった。
暫くテントの中で「どう呼びかけよう・・」ともじもじしていた妻が意を決してテントを出て隣に向かったら丁度同じタイミングで矢車草さんも近づいてこられた。
いや、こんなところでお会いできるとは思いませんでした!
妻は超喜んでしまって、靴ずれが痛いのもどこかへ吹っ飛んだ模様で、早々と夕食も済ませておられたお隣のテントにゴリゴリお邪魔し、寒風に耐えながらお喋りさせて頂きました。
妻はビールまでご馳走になり、ありがとうございました!
矢車草さんご夫妻はいつもブログで拝見していた通りの本当に素敵なご夫婦でした。また近いうちにぜひぜひお会いしたいです!
そしてあまりにも寒くなってきたので寝ることに。気温はかなり下がり、夜は霜が降りました。
妻の靴ずれがあまりにも痛むようだったら、ここから下山してもと思ったが、「大丈夫。ゆっくり行けば行けると思う」とのことで予定どおり翌日は秩父湖目指すことに。
翌朝。快晴の朝。今日は和名倉ピストンされるという矢車草さんご夫妻と別れて、テント撤収して出発。
和名倉山はこれまで2回来てましたが、いずれも将監峠からのピストンで荷物が軽かったので、重装備では初めて。二瀬分岐から先は破線ルートで初踏であるため、無事下りられるか若干緊張しつつスタート。
まずはお気に入りの西仙波〜東仙波〜吹上の頭付近の伸びやかな尾根を行く。ここはいつ歩いても本当に気持ちの良いルート。富士山や南アルプスの真っ白な山並みも綺麗。
東仙波の北側斜面は若干雪が残っていたが、ノーアイゼンでOK。
荷物は重いし、妻も靴ずれが痛くて足に力が入らないと言っていたが、まあ何とか許容範囲のペースで二瀬尾根分岐到着。ここで大休憩。カフェオレとサンドイッチを食べながら妻の指の調子を見る。だいぶ擦れてなかなか凄い状態なので、和名倉山頂はもう2回行っているし、眺望も無いので今回はパスすることにする。
それに今日のメインはここからの破線ルート。
やはりあまり人が入らないだけに大荷物だとザックが枝にひっかかるところが多かったが、ルートそのものは破線という割にはかなり明瞭だった。2,3度、どっちかな?と思うところもあったが、誤った方に行くと、歩いた感じから「違う」ということがすぐ判る。
歩きにくさからいえば倒木多発で笹に覆われて道の見えなかった奥千丈から大ダオ間の方が上。奥多摩のウトウの頭からタワ尾根に似た感じ。
スズタケ群生ルートまでは、基本的に尾根を行く。造林小屋手前の急下降はかなりザレザレ。水場に水は出ていたが、造林小屋跡はかなり汚い廃墟跡となっていました。ここから軌道跡を行くが、1箇所ちょっとした岩場あり。
登尾沢の頭から先はまた急下降。ここで妻の靴ずれの痛みが最高潮に。急下降だと親指への負担が大きい。ここから先秩父湖までの下りは本当に痛そうでゆっくり下山。林業作業道と交差しながらずっと下山。
ようやっとエメラルド色の秩父湖畔に降りてきました。秩父湖の吊り橋で涼みながらワッフルを食べる。
車道に登り、ダムまで湖畔を歩く。ここは以前、三峰から下山時に「バスを待っている間に歩いて下りれば着くよ」と妻に無理やり歩かされたところ。あのときは妻に「騙された!」と思い、ぶっすりしながら歩いたっけ。などと思いながら
秩父湖の二瀬ダム到着!
三峰口駅では電車を待つ間に、駅前の蕎麦屋で「名物みそぶた定食 うどん&天麩羅付で750円」というのを爆食してしまいました。丼ご飯にうどんもついているという値段の割にボリュームありまくりのもの。(また太ってしまう・・・)
ということで色々盛りだくさんありましたが、GW第一弾山行終了!
いやー、ひさびさの重装備は辛かった!もう少し軽量化しなければ。(荷物も体重も)
でも天気も良く、何よりも矢車草さんご夫妻に偶然出会えて嬉しかったです。
今日は実家へ行き、所用を済ませて明日からは仕事。
GW後半どうするかは、妻の靴ずれの治り具合次第ですな・・・。(3日で治るのか??かなり無理では・・・。)
※因みに将監から和名倉ピストンした昨年GWのレコはこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-187942.html
コメント
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Pengin22さん
こんにちは。またまたスゴイ縦走と荷物ですね〜
本当にいつもスゴイレコを拝見してビックリです。
低山でも本当に気持ちよさそうな稜線です。
ああ・・どう頑張ってもマネできない
そのパワーを下さい〜
私も破線ルートは先日行って来ましたがショートコースでした。
そそるコースですね〜〜〜
うらやましい
しかし、しかし・・・
22kgって、いったい何が入っていたの?
夜逃げ?????
後半はどこかな?
楽しみにしてま〜〜〜す
いやteku姐さんのコメが面白すぎてつられちゃいました。
GW前はなんかもうバタバタでヤマレコ開いても、閉じるだけでした
なんだかんだいつもの面々で鹿島槍にいってきました。carolさんのプロフィール画像の山を堪能してきました!剱のかっこよさにヤラレマシタ。
さわやかな春レコですね〜。ん・・・さわやかに夜逃げ!?
将監はそのうちテント泊してみたいなぁって思ってました。
22kgは読んでるだけで親指(私も痛くなります )とヒザが痛い〜
うち、それだけ背負ったらたぶん立ち上がれないです、家から出られないです(^_^;)
いつもながらの通なコース選択ですね
うち、三条の湯〜飛龍〜雲取行ってみたいんですが、今までに3回くらい計画しては流れてるんです(-_-;)
秩父湖までなんて行けなくていいから飛龍のハゲ岩からの絶景見て、三条の湯でお風呂入ってみたいです
carolさん、
呼んでみましたが、猫バスは来てくれませんでした〜
パワーなんか全然無いですよ
体重があるだけです・・・。
ワンゲルでいらしたcarolさんのがずっと基礎体力あると思いますよ〜。
teku姐さん、
いつまでたってもパッキングが下手なもんで・・・。
前はテン泊用は懐かしきミレーのグランキャプサンだったのですが、このカリマーの70ー95リットルザック買ったとき、妻に「そんな大きいの要るわけないでしょ!」とブーブー言われたのを押し切って買ったのですが・・・。
妻のいうことを聞かなかったのが悪うございました。。。
s3214さん
「さわやかに夜逃げ」ですか〜?
いやー、荷物は重いし、妻は珍しく靴ずれになるし、
さわやかだったのは天候だけでしたよ〜
将監のテン場はかなり好きで、よくここに張ります。
下がふかふかで水はけも良く、水も美味しいし。
トイレも昔は「壁穴だらけ」だったのが塞がれましたし。sさんも金峰〜奥多摩縦走の際はここにぜひ
Catさん、
三条の湯もいいですよ〜。テントの場合300円でお風呂も入れますし。ちょっとトイレが上ですけど。
(唐松のテン場から唐松岳山荘と同じ感じかな)
三条の湯に来る場合は、天平尾根経由がオススメです
ハゲ岩も晴れてればすごくいい展望です
Pengin22さん、こんにちは
いつもパワフルで軽快に歩かれるお二人でも
流石に30勹曚┐任修里荷物!
ちょっぴり弱音が聞こえてきたようで安心しました
核心部の破線ルートは何時か行ってみたい処だったので
参考になりました(…今は夢のまた夢ですが )
約1年前にお二人にお目にかっかたのはこの山域だった
ことを思い出せて戴きました。
お体ご自愛くださいませ
ペンギンさん
ここでのテクさんのコメントで 夜逃げ ワードが出てるんですね
ん〜〜22キロ背負って縦走ですか!!
すごいです。
私は一昨年GW、涸沢まで22キロ背負って歩いたら、着いたとき動けないモード でしたが。。
華奢な体に、どんだけのパワーが秘められてるのでしょう
naotosasさん、
いやいや、自分は常に弱音をはきまくっております
大抵、元気なのは妻ですよ!
秩父湖への道、殆ど破線ではない感じですので、
ぜひ今度!
pikachanさん、
全く華奢な体型ではないですよ〜
自慢じゃないですが、
身長は無いですけれども、横幅はあります・・・
pengin22さんはGWどこへ行かれたかと今頃覗いて見たら前半は22圓眞瓦い任海鵑淵魁璽垢鯤發れてましたか。
相変わらず根性ありますね。
将監のテント場、そうですかお気に入りなのですか。
今年の候補に入れておきます。
お友達の記録、もっと読むってところをポチリしたら見ることができました!
それにしても、このGW期間中のお友達の山行記録、随分多いので驚きました。
将監小屋のテント場、
Penさんの昨年の和奈倉のピストン山行の際にも
コメントさせていただいた記憶がありますが、
私は一度しか行ったことがありませんがとってもいいところですね。
和奈倉へ行く時にまたここに泊まって見たいですね。
GW後半はどちらに行かれたのか、続けて見に行きます、ワクワク!
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