塔ノ岳古道(大金歩道)/箒杉沢/玄倉川/ユーシン/丹沢山/堂平
- GPS
- 30:00
- 距離
- 33.1km
- 登り
- 2,368m
- 下り
- 2,393m
コースタイム
4月29日 7:10ユーシン-7:45熊木沢出合-9:19弁当沢ノ頭9:30-10:26棚沢ノ頭-11:28丹沢山(昼食)12:10-堂平-14:12塩水橋-15:43宮ケ瀬湖(三叉路バス停)
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:宮ヶ瀬湖の「三叉路」バス停から小田急線「本厚木」まで。運行本数は1時間に1本ほど。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■塔ノ岳古道(大金歩道) 不動の清水から西へ50mくらい降りると、西に向かって右側(北側)に小さな窪地のような広場がある。古道はこの広場から北西へ延びている。 少しだけ痩せてゴツゴツした尾根もあるが、全般的に明るく開放的な道が続く。 踏み跡は一部不明瞭。標高1150m付近で尾根が少し広くなり、真北と北西に尾根が別れる。正解の尾根は後者。コンパスで「真北には進まない」ことを確認して進んだ。 ところどころにピンクテープと鹿柵設置用の(?)資材が置かれている。 箒杉沢直前の堰堤は、右岸(北側)がなだらかな坂になっており、簡単に通行できる。 ■オガラ沢出合〜熊木沢出合 玄倉林道が2箇所で大きく崩落している。この崩落は以前から(一年以上前から)あり、頭上からの落石に注意しながら通行してきたが、今回はオガラ沢に降りて熊木沢出合まで河原を歩いてみた。水量が多く、靴を脱がないと渡渉できない箇所があった。 ■熊木沢出合〜棚沢ノ頭 取り付きの道標は赤いスプレーで塗られ、よく目立つようになった。 はじめは檜林の急坂をジグザクに登り、尾根に取り付いてからもしばらく急坂が続く。 棚沢ノ頭から降りてくるときにルートを誤って熊木沢へ降りてしまった、というレポがヤマレコにちらほらあるので、間違えやすい箇所を検証しながら歩いた。ジグザクのトラバース道がそのまま支尾根に延びているように見える箇所が2つほどあり、下山時にうっかりするとそちらへ引きこまれてしまうかも。 弁当沢ノ頭からは明るいブナ林になる。西側が崩落気味なので注意が必要だが、樹木がない分遠望は素晴らしい。富士山、同角山稜、檜洞丸、大室山、蛭ヶ岳などが一望できる。 トゲトゲ茨のガレ場を過ぎ(茨はある程度刈られている)、更に15分ほど登れば棚沢ノ頭に到着する。 |
写真
感想
今回の山行目的
1. 丹沢山から不動ノ峰の間の笹原尾根を眺めたい。
2. 玄倉川やユーシンでまったりしたい。
3. 塔ノ岳古道を探索したい。
4. GW後半に予定している、妻子と一緒のハイキングの下見として、堂平の新緑や道の状況をチェックしたい。
初日の予定は、塔ノ岳→丹沢山→不動ノ峰→棚沢ノ頭→熊木沢出合→ユーシンでしたが、塔ノ岳の頂上に着いたのが昼頃になってしまい、棚沢ノ頭まで行くと時間的余裕がなくなってしまうため、塔ノ岳から古道で箒杉沢へ降りることにしました。
大倉尾根も塔ノ岳の山頂も相変わらずすごい数の人々で賑わっていますが、少し西へ降りた不動ノ清水はとても静か。水も豊富にあり、食事をするにはうってつけの場所です。
塔ノ岳古道は、以前yamajinnさんとkazikaさんのレポで知ったルートです。私は「歩いたことのないバリエーションルートを下りで使わない」ことにしているのですが、まだ早い時間帯だったこともあり、今回はその掟を破ってしまいました。道に迷ったら登り返すつもりでしたが、紛らわしい支尾根がないため、ルート確認も容易で、問題なく箒杉沢まで降りられました。
ユーシンについてから、食料が意外と少ないことに気づきました。Futaroさん主催の24H/12Hに参加するかどうか迷っていたため、あまり深く考えずに食料をパッキングしたのです。夕食と朝食でコメ1合のつもりだったのですが、全然足りません。珍しくお菓子もあまり持って来ませんでした。仕方ないので甘ったるいドライマンゴーを食べて腹を満たしました。
二日目は林道を歩いて玄倉へ下りるか雨山峠を越えて寄に下りるか考えましたが、やはり当初の計画通り堂平の新緑を見に行くことにして、熊木沢出合から棚沢ノ頭まで登ることにしました。このルートを歩くのは、3年くらい前の大晦日以来。登り始めてすぐに左足のふくらはぎが攣りそうな違和感を感じたので、筋肉に負担をかけないように、疲労の蓄積がなるべく少なくなるように、ゆっくりゆっくり登りました。
もう一つ困ったこと。それは、塩分を含んだ食材をほとんど持って来なかったことです。汗で塩分が失われて筋肉疲労が起こり足が攣ることを恐れました。それだけに、無事に丹沢山に着いたときはホッとしました。
丹沢山での食事を終えて地図を再確認したところ、塩水橋まで2.5時間、塩水橋から宮ヶ瀬湖まで2時間もあるではないですか。もっと近いイメージを勝手に抱いていました。大倉へ下山したほうが早そうですが、大倉尾根を下るのは敬遠したい、竜ヶ馬場と日高のアップダウンを歩きたくない…。塩水橋から登ってきたという近くにいた人に聞いたところ、「ヤマビルはいなかった」とのこと。予定通り、堂平の経由で塩水橋へ下ることにします。
丹沢山までペースを抑えて歩いてきたためでしょう、苦手な下り道も軽快に歩けます。堂平の新緑はまだ少し早い様相。ここにはベンチもないし(離乳食を与えるためにはベンチが欲しい)、塩水橋から遠いので、GW後半に妻子を連れてくるべき場所ではありませんでした。
今回の山行で新緑がもっとも綺麗だったのは雨量観測所と塩水橋の間です。長い林道歩きも苦になりませんでした。
塩水橋から宮ヶ瀬湖までの林道は…長くて、長くて、長い。覚悟はしていたけど、長い。くねくね林道には特に見るべきものもなく、走り屋のバイクが猛スピードでカーブを攻めてきて危ない。この道は歩きで使うものではありませんね。
今回、晴天に恵まれて充実した二日間を過ごせましたが、丹沢に慣れてきて準備が疎かになってきた自分に気づきました。平日は忙しいのですが、それでも出発の数日前から準備について考える時間を作るようにしたいものです。
melonpanさん
こんな冒険をしていたとは
帳尻合わせで計画どおり歩けて良かったです。
熊木から棚沢ノ頭まで
大荷物で大変だったでしょう。
玄倉へ林道歩きに変更しようと
つい思いますよね
御一緒出来る日を楽しみにしています。
(パンが食べたいよ )
当初の計画と変わりましたが、結果的に塔ノ岳古道と笹原尾根と堂平を歩けて大満足でした。臨機応変といえば聞こえがいいですね。
熊木沢から棚沢ノ頭は荷が軽くても辛い登り道です。しかし、棚沢ノ頭が近づくに連れて蛭ヶ岳がどどーんと大きく迫って見えるようになり、勇気づけられました
また山の中でホットサンドを焼いて食べましょう
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