槍ヶ岳、蝶ヶ岳
- GPS
- 80:00
- 距離
- 43.5km
- 登り
- 2,958m
- 下り
- 2,957m
コースタイム
10:53上高地12:45−横尾山荘15:00
28日
横尾山荘6:15−7:40槍沢ロッヂ−12:20槍岳山荘13:15−13:40槍ヶ岳14:10−14:45槍ヶ岳山荘往復(泊)
29日
槍ヶ岳山荘6:20−9:34横尾9:50−11:15槍見台−13:10稜線−13:50蝶が岳ヒュッテ14:36−14:42蝶が岳15:15−15:20蝶が岳ヒュッテ(泊)
30日
蝶が岳ヒュッテ7:30−11:05徳沢園11:40−13:00上高地バスターミナル(整理券受付)−13:15上高地アルペンホテル(日帰り入浴)14:14−14:30上高地バスターミナル
天候 | 27日 雪 28日 快晴 29日 早朝晴れのち曇り、昼近くからまた快晴 30日 山頂は吹雪、樹林帯に入って雨、徳沢が近くなって雨は上がる |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR中央本線 高尾5:14−5:50大月5:52−6:41甲府6:46−8:32松本 アルピコ交通 http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/shinshimashima/ 松本8:42−9:12新島々9:25−10:30上高地(予定) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届はヤマレコからメールで長野県警に送付しました。 開山祭のためバスターミナル付近は大混雑です。 雪を避けてインフォメーションセンター内も人があふれていました。 アラさんが電車に乗り遅れたのと電車の遅れから ビジターセンターで時間をつぶさせてもらいました。 横尾から先は通行規制の張り紙。 上高地〜横尾 真冬のような雪景色の中を整備された平坦な道を歩きます。 下山後はすっかり融けていました。 予定では槍沢ロッヂ泊まりでしたが、スタートが2時間遅れたのの 通行規制を考えて横尾山荘泊。 横尾〜槍ヶ岳山荘 降雪後のため雪崩の可能性もある中槍沢を登ることに。 経験豊富なアラさんの判断もおかげです。 トレースは前日に槍沢トッヂに泊まって先行してくれた登山者方々のおかげで ラッセルなしで歩くことができました。 また、登りではアイゼン無しで問題ありませんでした。 もちろん翌朝の下りではしっかりつけました。 槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳往復 高度感のある岩と雪をよじ登ります。 登りはじめはひやひやしながらですが、登っているうちに度胸がついてきます。 そのためか下りのほうが恐怖感無く降りれました。 これも経験豊富なアラさんが一緒だから安心感があったといえるでしょう。 夏なら登りと下りでルートが分かれていますが、 この時期はほとんど同じルートを攀じるのですれ違うのに時間がかかります。 横尾〜蝶ケ岳 ここからは下界で予定のあるアラさんと別れて単独行に。 初っ端から急登の連続。 最初の槍見台まででバテ気味に。 登山者が各自好き勝手に歩いていてルートがめちゃくちゃ。 ステップもあってないような状態でペースを作って登ことができませんでした。 槍見台から先も急坂なのですが、なんとかペースを戻すことができました。 稜線から登山道には雪が無くアイゼンをはずことに。 振り返って槍ヶ岳を見ると槍沢に下ってきたトレースが一直線についています。 よくここまで歩いてきたものだと我ながら感心してしまいました。 蝶ケ岳までの稜線歩きは槍ヶ岳〜穂高連峰の大パノラマを満喫できます。 登ってきてよかったと思う瞬間です。 蝶ケ岳〜徳沢 長塀尾根を吹雪の中、同宿の方たち6名と一緒に下山。 ばらばらよりも安心しえ下れるだろとの判断ですが、大正解でした。 特に石川県から来られた2人組の方たちには常に先頭を歩いて下さり 心強い限りでした。 頬に吹き付ける雪の痛さと10m先が見えないホワイトアウト状態では私一人では下山はできなかったでしょう。 ルートファイディングに不安がある方は槍見台経由で横尾へ下るのをお勧めします。 下山後は上高地アルペンホテルで日帰り入浴させてもらいました。 汚れた格好で入るのはためらわれるような絨毯の敷かれたホテルですが、 気持ちよく迎えてくれます。 500円というのもお値打ちです。 http://www.m-kamikouchi.jp/alpenhotel/ あと日帰り入浴できるのは清水屋さんがあります。 こちらは温泉。 どちらも上高地登山のためにいつまでも続けてほしいところです。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
ゴールデンウィークを有効に活用したいと少々欲張りの計画を立ててしまいました。
槍ヶ岳と蝶ヶ岳の両方を一回の登山で登ってしまおうという計画です。
おかげで1日で槍ヶ岳山荘から横尾まで1300m以上下って、1000m以上登り返すことになりました。
二日間快晴が続いてくれたおかげでそれに見合った満足を得ることができました。
3日間それぞれ山小屋に泊まっての感想と注意事項を記載したいと思います。
横尾山荘
立て替えてそれほどたっていないのか、きれいな建物です。
涸沢へのルートが通行止めのためか、結構混んでいました。
風呂付なのがうれしいです。石鹸は使えませんが汗は流せます。
ただし混んでいたのでゆっくりはできませんでした。
泊まったのは2段ベットが4つあり計8人の部屋です。
ベット式は好き嫌いがあるかもしれませんが、混んでいるときは
自分のスペースが確保できるので私は苦になりません。
ただ部屋での飲食禁止となっていますが、それにしては飲食できるスペースが狭いのが残念です。
私たちは風呂上り後夕食までの時間偶然あいた席が確保できたので、美味しくビールを飲んで過ごすことができました。
1泊2食付で9500円。他より500円高いです。
スリッパがおいていないので足が冷たくなるので、持参するのをおすすめします。
槍ヶ岳山荘
なんといっても従業員の挨拶、てきぱきした動きは気持ちが良かったです。
特に食事のときの応対はしっかりしたものです。
すばらしロケーションにある小屋であることに胡坐をかくことなく営業している、
しかりした姿勢を感じることができました。
2階の談話室からの眺めがいいです。
横着してご来光はストーブのある部屋でコーヒーを飲みながら、拝むことができました。
(コーヒーは持参です。お湯は前夜の夕食時に小屋でもらえます)
蝶ヶ岳ヒュッテ
前日は涸沢が通行規制のためにコース変更で登ってきた人たちで混雑したようですが、
私が泊まった日は十数名と少人数でアットホームの雰囲気のなかで過ごせました。
翌日の吹雪の中の下山も俄かグループで協力しあえたのもそのお蔭だと思います。
水が不足しているので宿泊者も水、お湯とも有料です。
内トイレも水不足のため夜だけしか利用できませんでした。
蝶ケ岳の雪山登山はいくつかのガイドブックでは初級コースになっていますが、
長塀尾根は初級者だけでの登山には決しておすすめできません。
特に下りに利用するのは道迷いを起こしやすいでしょう。
赤テープ等の目印がいたるところにありますが、それでも見失いがちです。
私たちは7名がそれぞれの目で探しながら余裕を持つことができたおかげで
何とか下れたのだと思っています。
前日の快晴でさえ道に迷い滑落して足を骨折してしまう遭難者があったそうです。
ちょうど私たちが下山途中、前夜ビバークしたうえでレスキュー隊に担ぎ降ろされている方がおられました。
ガイドブック(日本雪山登山ルート集)の本書の使い方を読み返して
★一つは雪山入門者向きですが、前提が無雪期の登山経験が充分であることが前提とあります。
ルートファインディング力がまだまだおぼつかない自分を発見した山歩きでもありました。
蝶で同宿だった者です。山頂で写真をとっていただいき、朝食では隣で日帰り入浴のお話をさせていただいた、と言えばおわかりになるでしょうか。
この時期、槍に行かれたということで密かに尊敬していました!
我々は早々に半日停滞を決め込んだので余裕でしたが、みんなぼちぼちと出て行ってしまうのは内心心細かったです。
あのあと横尾から上がってこられた方が這うように小屋入りされ、稜線はまだヤバいとのことでした。
お互い無事下山でき何よりですね。
蝶ケ岳での稜線上の風と雪は思っていた以上でした。
ヤッケのフードの隙間から雪が頬にあたって痛かったくらいです。
あのあと稜線も予報通り天気が回復したのですね。
あの天気では本来なら停滞するのが正しい選択です。
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