大杉谷から大台ケ原
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- GPS
- 26:31
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 3,192m
- 下り
- 1,945m
コースタイム
- 山行
- 2:32
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 3:16
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
大杉谷が通過可能になって2年を経過したので、是非とも行きたいと思い山仲間に声をかけたところ二つ返事で確定した。
4/26早朝の京都から近鉄・JRを乗り継いで大台道の駅にやっとたどり着いた。予約したバスには、もう数名の登山者が乗っていて私たち2名が乗るとすぐに大杉谷へ向けて出発した。途中でトイレ休憩を兼ねて登山届を出し、12時前に登山口の宮川第3発電所に到着した。
発電所脇を過ぎると、途端に岸壁を刳り貫いたワイヤロープのつけられた絶壁の道だ。そのうちに川原に登山道はおりて雑木林の中のような歩きが始まるが、また岸壁をへずるワイヤ道が続いた。しばらく歩くと、大杉谷の名物?のつり橋が現れた。長く、水流迄の高低差が大きい割には歩くのに不安は感じない。相棒は高所恐怖症だというが、怖がる風もなく清流の大杉谷と高度差を楽しんでいるかのようだ。そうこうするうちに右岸から大きな音がすると思ったら滝だ。ものすごく高い場所から落下している。千尋の滝である。きっと100m以上と思われる。ここは見学する展望台があって、怖い場所にもかかわらず、安心して写真撮影が可能である。殆ど左岸のへずりであるが、峡谷になってから初めて河原におりたかと思うと前は10mもない狭い岩場で岩の高さは50m以上である獅子淵に到着した。しばらくすると、右岸に渡る吊り橋を通過すると、ものすごく大きな岩壁平等瑤現れた。幅も高さも200mくらいあるのではないだろうか?大きすぎて全体が見渡すことなどはできないのである。右岸をへずりながら進むとつり橋と対岸に小屋がみえてきた。本日宿泊の桃の木小屋である。この小屋は風呂があって汗を流せるのがうれしい。早速一番風呂に入って、夕食前の酒盛りとなった。
4/27宿泊者は私達を除くと5,6名であるので静かに朝食も終わり6:30には大台ケ原へ向けて出発できた。小屋の前に名前にふさわしく桃の花が咲いていた。昨日同様左岸のへずりをしていると七ツ釜滝が現れるが7つの全ての滝が見えるわけではないのが残念である。右岸に渡ると前方に大きな岩が不安定に積まれたようなところに来た。これが崩壊地で大杉谷不通過の原因の場所のようだ。どこをどのように歩くのか皆目見えないが、行くしかない。赤ペンキで所々に印があるにはあるが、何しろ大きな岩だらけなので迷路のようだ。崩壊地の中央部分からは下部が見え、崩壊地の下の方は土砂で平坦地になっているではないか?これなら10〜20年もすれば普通の谷間、いや平地になってしまうかもしれない。続いて光滝、隠れ滝と現れて、最後の堂倉滝に着いた。この滝は水量によって滝途中の岩の関係でオオカミの顔に見えるそうな!本日は普通の落ち方のように見えた。此処からは日出ケ岳までの標高差800m以上を登るのだ。心を引き締めて、今までの平坦地歩きから急斜面を登りだした。樹林の中をジグザグと折り返しの道を進んでいると急に平坦地に出た。堂倉避難小屋がある場所で、水平に北側にすこし行けば粟谷小屋(営業小屋)にも行けるらしい。久しぶりに一気に高度を上げる登りはつらい。ここからもまだまだ日出ケ岳までの登りは続くので、ゆっくりゆっくりとの歩みで進むとシャクナゲの木が現れ、少しだけだが花芽がついていて、何輪かは花がほころび掛けていた。満開の時はさぞかしきれいだろうなと登るつらさを忘れようと花に気持を移していた。『雪かな?』と言うと相棒は『石でしょう』とのことだが、近くへ行ってみると雪であった。シャクナゲ林の中で残雪として残っていたものと思われる。これは標高が高い証拠だと最後の上りにかけた。すると上に大きな展望台が見えたのは、日出ケ岳の山頂である。展望台に上がると熊野灘が手に取るようだ。尾鷲方面であろうか?新宮か。西に向くと大峰山脈が長々と横たわっている。奥掛け5泊6日の長い縦走をしたいとは考えるが、体力と気力がその気にさせないのである。
帰りのバスまでの時間に余裕があるので、大台ケ原を全周して大蛇瑤悗盥圓海Δ般收蹴段のトレッキングコースに入る。立ち枯れとクマザサの大きな平原が昔のままであるが、何かが違っているがそれはよくわからない。観光客も日出ケ岳までくるのにはやはり驚いた。大台ケ原の一周はやっぱりシンドイが歩く価値はありそうだ。バス停まできて、今回の山行が無事終了することを確信して、お茶屋でビールの乾杯をした。
"永" L
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