松尾山〜嵐山〜烏ヶ岳〜山上ヶ峰〜鷗谷上流部〜沓掛山
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- GPS
- 11:02
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,026m
- 下り
- 1,021m
コースタイム
- 山行
- 9:54
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:02
所々で倒木の片付けをしており、コースタイムは参考にならないでしょう。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - 阪急電鉄嵐山線の上桂駅より乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 松尾山の辺りまでは京都一周トレイルとなっており、標識も十分にあり、安心して歩行可能。 その他の一般ルートにも私設の簡易標識があるし、踏み跡も明瞭で特に問題となるような所はないでしょう。 ■鴎谷上流部 今回の山行で歩いた区間のみについての記述です。 左俣については、この山行の前日の段階でヤマレコの地図検索で赤線が描かれておらず、歩く人はほぼいなさそう。 右俣には地形図にルート記載があるので、少ないながらも歩く人はいるよう。 過去の台風などによる倒木が多く、どちらも所々で通りにくくなっています。 谷自体の傾斜は緩やかで、所々に小滝がある程度ですが、両岸の傾斜はそれなりにあるかなとの印象で、沢に近い位置を進む方が良さそう。 ところが、倒木がルート選択の幅を狭めており、どう対処して進むかの判断が必要でしょう。 やや危険かなと感じる所もありましたし、今後の大雨などで状況は大きく変わる可能性もあるはずで、慣れていない人が安易に歩くのは避けておきましょう。 |
写真
感想
この週末は気温が上がるとの予報で、土曜の午前中ぐらいまでなら愛宕山で軽く雪山歩きができそうかなと思われ、気持ちが傾く。
でも、足の具合に不安があるし、もう少し楽そうな山の方が良いだろうと思い直し、京都西山へ。
ふいに鴎谷が気になってしまい、また歩いてみたくなったのです。
2018年1月に上流部を少しだけ歩いており、今回はその時よりは長めの区間を。
倒木で荒れているはずなので、エスケープも視野に入れつつ。
まだ暗い中、嵐山駅からスタートし、すぐ近くの登山口から入山。
ネックハングのランプを灯しつつ歩いて行きますが、やがてそれも不要に。
咲き始めのアセビを見て、じわりと登って行くと、早くも下って来られる人がおり、驚いてしまう。
苔寺方面との分岐の辺りは倒木が目立ち、それもあってか下界が眼下に見えている。
P264には寄ったりせず、松尾山山頂に到着です。
ここからも展望は得られるけど、近くに展望所があるので、そちらへ。
展望所からは愛宕山も見えており、上の方は白くなっているように見える。
所々で細かい倒木の片付けをしつつ、縦走路を辿って行きます。
写真7の分岐で右に進み、踏み跡を辿って行くと、嵐山山頂に到着です。
特徴のある文字のプレートが何とか健在なのを確認。
巻き道と合流し、先へ。
烏ヶ岳山頂では、前回は見逃してしまったピークハンターさんのプレートをきちんと確認しておきます。
写真の撮影時刻を確認すると、ここからP407の手前の分岐まで随分と時間がかかっており、細かい倒木の片付けに時間を費やしていたよう。
せっかくなので、久しぶりに山上ヶ峰へ寄っておく事に。
残念な山頂だとは思うけど、ピークハンターさんのプレートは健在だし、次に来るのはいつになるか分からないので、少し長めに滞在すべく、パンを食べつつの休憩。
引き返して行き、P407でも少しだけ片付けなどを。
ここから先は初めて歩くので、ちょっと楽しみなのです。
出発して間もなく、ザックの上部のジッパーが開いたままなのに気付く。
P407に落ちているゴミを入れるためにビニール袋を取り出した後、閉め忘れていたようで、この手の不注意はなかなか治らない。
何か落としていないかと確認のためにピークに引き返すが、無事だったよう。
かと思ったら、ゴミを入れていたビニール袋が別の所から落ちているのを発見。
大丈夫かな、この人は?
その後、ルートは歩きやすいし、全般的に良い雰囲気で、これまでに訪れていなかったのが悔やまれるぐらい。
林道に出合う地点には、3人組の先着者が。
その先へと歩を進めると、山の神の好物とされるものの木製品がずらりと陳列されている。
レコで写真を何度となく見かけていたので、妙な感慨があるような、ないような。
少しだけ植林帯を進み、ネットを越えると、その先は再び雑木の尾根歩き。
倒木が多めだけど、すでに処理されていて通行に問題はない。
少し荒れ気味ながらも、こちらも雰囲気は良好で、さっきまでの区間も含め、何よりも歩いている人が多くないのが良いですね。
空腹を抱えつつ歩いていると、好展望の場所にベンチがあり、ここで愛宕山を眺めつつの昼食とします。
その後も気分の良い尾根歩きを経て、所定の鞍部に到着し、予定通りにここから鴎谷の左俣への降下を開始。
数本の倒木を経ると、凹部はそれなりにすっきりし、意外と歩きやすい。
左から細い谷が合流し、そちらから入る方が良いのかも?
日当たりが良くないせいか、所々で雪が少し残っている。
さらに進むと水流が発生するようになり、徐々に沢らしくなって来る。
思っていたほどには倒木はなく、意外と大丈夫かも知れないと期待しつつ、ゆったりと下って行きます。
しかし、その期待は長続きせず、倒木が目立つようになる。
多くの京都の山で見て来たように、2018年9月の台風21号によって発生したのか、植林された木々が折り重なるように倒れており、そこに打ち落とされた枝が絡み合い、行く手を阻む。
小塩山の鵜の子谷などで感じたような恐怖感はないものの、進路の選択をしづらい所もあり、苦しめられます。
すると、倒木と流木のせいで沢の状態を確認できず、すぐ近くまで来てから小滝に気付き、回避しようとするのだけど、両岸とも巻くのは難しそう。
右岸の斜面は崩れかけているけど、こちらの方がまだ安全を確保できそうかなと判断し、何とか通過。
その後も不安な気分のまま対処を続け、何とか右俣との合流地点に到着です。
しかし、ここも倒木と流木で埋め尽くされていて、合流地点の流れを確認できない。
堆積している流木の上を歩き、対岸へ。
下流方面を見てみると、そこにはきれいな流れがあるけど、両岸は岩っぽくて、それなりの注意を要しそうで、自分の技量だと不安たっぷり。
少し下ってみるつもりだったけど、疲れもあるし、今回は自重。
ここからは登りに転じ、右俣を辿って行きます。
こちらは地形図にルートが記載されており、少ないながらも歩く人はいるはずで、レコも存在しています。
記憶がはっきりとしないけど、序盤は倒木は少なめだったはず。
ふと前方を見ると、優美な滑滝があり、思わず声が漏れてしまう。
残念ながらの曇り空なのに加え、倒木があったりして、あまり写真映えしてくれないかなという感じだけど、実際に見る風景は心動かされるものがあり、苦労して歩いて来て良かったかなと思わせてくれます。
その先にエスケープする場合に利用しようと思っていた尾根があり、目印もある。
迷ったものの、そちらには進まず、そのまま鴎谷を辿ります。
いくつかの小滝を見つつ登って行くと、沢全体が倒木や流木で完全に埋まってしまっている区間があり、暗い気分になってしまう。
そこも含め、多少の苦労をしながら登って行くと、傾斜が増し、小滝が多くなる。
谷ルートが苦手なので、目の前の対処に追われ、余裕がない。
しかし、ふと疑問に思う。
この谷はこんなに急な傾斜ではないはず。
タブレットで確認してみると、ルートを間違えており、市境の支谷へ進んでしまっている。
少し考えた後、戻って正しいルートを進むのは億劫なので、このまま進む事に。
何とか無事に登り終え、赤線を見直すと最後は微妙な進み方になっているものの、唐櫃越のルートに合流。
ここで使い捨ての手袋を紛失しているのに気付き、呪いの言葉が漏れてしまう。
疲れているし、時間も遅くなっており、探しに戻るのは止めておきます。
申し訳ないです。
本来なら、沓掛山山頂の近くに登り着いているはずなのだけど、ルートを間違えているせいで、余分に歩かなくてはならず、疲れているのもあり、やたらと遠く感じる。
マウンテンバイクの団体さんなどを含め、何人かの人を見つつ歩き、やっとの事で沓掛山山頂に到着し、軽くエネルギー補給。
すぐにマウンテンバイク姿の人がやって来られたり、同じ人かもしれないけど、この後の下山中にも同様の人が下って行ったり。
以前にも山頂付近でマウンテンバイクの団体さんを見たような記憶があり、そっち系の人に人気のルートなのかも知れませんね。
疲れている体を励ましながら唐櫃越を進んで行きます。
途中の展望所では写真撮影する程度にしておき、先へ。
丁塚を経ると、その先は惰性で歩く感じとなり、墓地を過ぎると、程なくして住宅地へ。
スマホを見ながら自転車に乗っている人がおり、「恥ずかしい生き方だなぁ」などと思ってしまうけど、山行の度に色々と落とし物をしてしまう身でもあり、あまり他人の事をとやかく言う資格はなさそう?
上桂駅に到着し、今回もゴールです。
という訳で、久しぶりに訪れた鴎谷の上流部。
前回よりも長めの区間を歩き、それなりに大変で、もう当分は歩くのは勘弁かなと当日には思っていたのだけど、改めてレコを書きつつ振り返ってみると、何だかんだで楽しかったかな。
水量が多めの時にあの滝を見てみたいし、見つからないだろうけど、落とし物を回収しに行くべきだとも思う。
まあ、水量が多めの時には僕の技量だと少し危険かもしれないけど。
P407から沓掛山へのルートも好印象だったし、一帯には西芳寺谷林道とを結ぶルートがいくつか存在しているようでもあり、色々と探索し甲斐がありそうな。
今回は左足のアキレス腱付近の痛みは最後の下山の際に少し気になった程度だったのだけど、帰宅後に確認してみると腫れは増しており、やはり良くなさそう。
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