お遍路第76〜88番札所 女体山そして結願
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コースタイム
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- 山行
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- 休憩
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- 合計
- 10:58
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:12
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:09
11:45 善通寺BT → 12:00 金倉寺 → 12:55 道隆寺 → 14:56 郷照寺 → 15:17 善根宿
05/02(木)42.29km 10時間58分 時速 4.23km/h
7:01 善根宿 → 8:04 高照院・天皇寺 → 9:46 国分寺 → 10:23 白峰寺山道 → 12:07 白峰寺 → 13:57 根香寺 → 15:14 鬼無駅 → 16:57 一宮寺 → 17:59 善根宿
05/03(金)26.28km 8時間12分 時速 3.29km/h
6:39 善根宿 → 8:17 木太町マルナカ → 9:16 屋島御加持水 → 9:35 屋島寺 → 10:22 壇ノ浦 → 11:33 八栗寺登山口 → 11:44 八栗寺 → 12:35 源氏ケ峰 → 12:56 きぬむれ駅 → 14:27 志度寺 → 14:51 旅館栄荘
05/04(土)31.02km 9時間08分 時速 3.45km/h
6:35 旅館栄荘 → 7:59 長尾寺 → 9:47 お遍路交流サロン → 10:22 山王 → 12:01 女体山 12:16 → 12:42 大窪寺 → 14:05 地蔵堂 → 15:43 黒川温泉
05/05(日)31.35km 7時間34分 時速 4.48km/h
6:56 黒川温泉 → 10:21 讃岐相生駅 → 11:57 大坂峠 → 12:31 阿波大宮駅 → 13:21 金泉寺 → 13:56 極楽寺 → 14:10 霊山寺 → 14:30 坂東駅
天候 | 連日晴れ。大窪寺のみ数滴の雨。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所なし。 さぬきうどん屋さんが随所にあります。 |
写真
感想
05/01(水)
昨年5/3に一番札所霊山寺を出発して一年。連休の度にお遍路を続け四季折々の四国を見てきた。
朝の高速バスで三宮を出て、昼には善通寺バスターミナルからお遍路再開。金倉寺、道隆寺、郷照寺を経て午後三時には善根宿に着いた。
ご主人の話ではここに泊まるお遍路さんの一割が外国人。今日も9名の宿泊客に、韓国の男女がいらっしゃる。
この善根宿は有名で、昨日もテレビ局の取材があったとのこと。
夕食がないのでお遍路さん同士、韓国料理の居酒屋に飲みに行く話が出来上がったが、私は高知に単身赴任していた旧友が、坂出市に戻っているので、再会のため別行動になった。
05/02(木)
天皇寺、国分寺と回った。昨日の旧友との親交や、善根宿のアットホームな雰囲気の余韻で、心がポカポカしていた。
国分寺門前のお接待所でお茶をいただいていると、40人程の小学3年生がお遍路文化の勉強に来ているので、お遍路さんのナマのお話を聞かせてほしいと先生にお願いされた。
草むらで膝を抱えて座る子供らに、自己紹介やなぜ遍路をしているのかを話し、子供らの質問に答えていると、「ここまで来ると、私もいっぱしのお遍路さんだ!」と思えてきた。
別れの際は子供らが、手を振って見送ってくれた。
白峰寺を過ぎ足尾大明神でおじいさんに声を掛けられた。その方のお母さんと思われる車椅子のご高齢のご婦人と一緒のところを写真に取って欲しいという。
写真を取り立ち去ろうとすると、再び呼び止められ、一掴みの小銭をジャラッと渡された。これもまた高野山のお賽銭として使い、お二人のためにお祈りをしようと思う。
この後唯一の食堂で、善根宿のメンバーとバッタリ会い、4人一緒に歩くことになった。誰かと一緒に歩くのは昨年5/4以来だ。
韓国女性は行動派でお遍路は4回目。遍路仲間に似顔絵を書いてもらい、「キムチ女」のあだ名を付けられて喜んでいる明るい人だ。今回の旅が終わったらお遍路の本を書いて、韓国にお遍路文化を紹介したいという。
三十代男性は先週バツイチになったという。もう一人は出雲大社の神職から高野山の僧に転身したユニークな方で「バツイチなんてかわいいものだ。俺は3回別れた」とおっしゃていた。
やはり一緒に歩くのは楽しい。
夜は宿が違うので別れたが、三十代男性は私が予定した善根宿に泊まることになった。一時間遅れで善根宿へ来たのは昨日の善根宿でご一緒した韓国男性だった。話を伺うと、この方も「ベビーいるよ、だけど別れた」とのこと。
今回は訳ありメンバーが多い。
05/03(金)
今日はそれぞれの目的地が違うので、各自バラバラに出発した。
屋島寺、八栗寺、志度寺と回った。壇ノ浦の接待所でおばあちゃん二人にお茶やアメを頂いた。志度寺でもお接待をしているおばあちゃんに、お菓子やポケットティッシュを頂いた。
香川だからか?連休だからか?お接待が多い。お守りも幾度かもらい、リュックに結びつけていたが、瓦づくりのお地蔵さんが消えていた。
重量があるので紐が切れたようだ。
明日はいよいよ88番大窪寺。この日は自分へのご褒美で旅館に泊まり、ご馳走を食べていると、初日の善根宿のテレビ放送があって、あの韓国女性が出ていた。
05/04(土)
黙々と歩く。長尾寺を終えると次はお遍路交流サロン。「四国八十八箇所遍路大使任命書」とお遍路のDVDを頂いた。
ここから女体山越えのコースを取った。ネットで調べると女体山のいわれは微妙に違うが、交流サロンで聞いた所では、京から来た美しい女性が死ぬ時、息子に「私を青木池に葬れば、竜神となって雨を降らせます」といったそうな。しかしそのうち青木池に不浄の物が漂着するため、祠を山に移したのが女体山だという。
女体山を降りると88番大窪寺。自分が1,200kmを歩きおおせた、と言うよりお接待してくださった方々、元気な挨拶をしてくれた子どもたち、毎回四国まで運んでくれた高速バスの運転手、家を空けて迷惑をかけた妻や仕事仲間等など…多くの方への感謝の気持ちで一杯だった。
最後の般若心経を唱える時、眼に涙が滲んだ。
孝行したいときには親はなし。生前、父や母に、もっと優しい言葉を掛けてやればよかったと悔やんでも仕方がない…。自分への気休めに過ぎないかもしれないが、無神論者の私が八十八ヶ所を周り、父の十三回忌と母の七回忌を迎えたいと思った。
関西で家を建て、福岡にいた両親を呼んだとき「あんたがこんなに親孝行してくれるとは、正直思わんかったよ」と母は言った。
今の私を見たら、母は同じ事を言うだろう。
母のこぼした涙か?連日快晴だったのに、この時不思議と数滴の雨が降った。
高速バスの車中泊や前泊を除くとのべ34日目だった。
黒川温泉まであと9.5km。黙々と歩いた。
05/05(日)
讃岐相生駅、大坂峠、阿波大宮駅を経て懐かしい3番札所金泉寺へ着く。極楽寺を経て霊山寺でお礼参り。高速道路の大渋滞が予想されるので、坂東駅から徳島駅に戻り、発券所でなるべく早いバスの便に変更を申し入れると、運良く今出るバス飛び乗れた。
予定より3時間早いバスであったため、少しの渋滞で済んだ。これも結願のご利益か…
PS
遍路仲間から幽霊が出る通夜堂の噂を聞いた。私が初体験で一人で泊まった無人の通夜堂だった。
ネットで調べるとキリシタンの迫害で死んだ人や、首吊り自殺などの噂はあるが、泊まった人自身の幽霊目撃談は皆無だ。
通夜堂のお世話をされている方と話した方のブログでは、夜に牛丼の差し入れまでしてくれたらしい。
お遍路さんを首吊りに追い込む幽霊がいる通夜堂と知って、こんな親切をする人はいないので、都市伝説なのだろう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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いやはや感服いたしました
距離:1230Km
所要時間:695時間(30日)
累積標高:32000m
期間:2012年5月3日〜2013年5月5日の
1年かけて八十八か所を巡り
GPSログまで残されたのは初めてではないでしょうか
満願成就おめでとうございました
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