鳥海山「無風快晴、鳥海ブルーの空の下」中島台

2021年02月28日(日) [日帰り]

• GPS: 12:43
• 距離: 26.0km
• 登り: 1,897m
• 下り: 1,886m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:00
• 休憩: 0:43
• 合計: 12:43

距離 26.0km 登り 1,897m 下り 1,899m

2:09 スタート地点
9:28 9:35 御室
9:58 10:34 鳥海山
11:04 御室
14:52 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

県道58号象潟矢島線
冬季通行止めゲートを自己責任で抜け、除雪終了地点に駐車させてもらいました。

コース状況／危険箇所等

除雪終了地点から林道へ
新雪が10センチ程度、歩き始めからスノーシュ・ワカンを使用
鳥越川沿いの林道を進む、前日のトレースがまだ残っていた。
標高550m付近に急登、無理やり直登したが、帰りのトレースを見た限り、そんなところを登ったのは自分達だけだったようだ(苦笑)
鳥越川と赤川の間の狭い尾根を抜け、高度を上げてく。
高度を上げるとクラストしている箇所もみられたが、ほぼ新雪のラッセルが続いた。
ガチガチの雪面の上に新雪が積もり傾斜がある場所では登攀に苦労した。
高度を上げれば、ラッセルもなくなるものだと思っていたが、高度を上げると積雪は増していく一方だった。
千蛇谷、外輪山からの雪崩などはまだなかったようだが、これから気温が上がると雪崩には十分注意しないといけないだろう。
外輪山、新山のスノーブリッジは例年程度？外輪山から下降する場合は状況によっては困難になる箇所なので判断は慎重に。
今回はスノーシュー・ワカン一本で山頂まで行くことができたが、アイゼンの携帯はあったほうが良い。

写真

2/28 5:27

2時に出発して、ようやく空が明るくなり始めた。
すでに森林限界を越え、満月に照らされた鳥海山がうっすらと浮かび上がる。

2/28 5:39

月明りの稲倉岳

2/28 5:39

今回は心強いshinonさんとご一緒です
s）いやいや、かなり頼りにしてますよmaniさん

2/28 5:48

ほぼ無風、快晴
夜明け前、静寂な鳥海山の姿に息を飲む

2/28 5:49

起きだす稲倉岳

2/28 5:50

夜明け前ってなんでこんなに清々しいのだろう

2/28 5:51

静寂の中、聞こえるのは雪を踏む音だけ

2/28 6:14

間もなく夜明け

2/28 6:14

稲倉岳とスノームーン

2/28 6:22

稲倉岳のモルゲンと沈みゆく満月

2/28 6:23

2年前に訪れた時は一面クラストした状態だったのに
今回は終始ラッセルが続く

2/28 6:32

shinonさん、ビューポイントを探しに寄り道中

2/28 6:33

一方その頃mani
(ビューポイントまで行く余裕はないのであった)

2/28 6:37

稲倉岳が背中を押してくれる

2/28 7:15

ラッセルが続く、息が上がる

2/28 7:45

s）疲れてる？

2/28 7:46

む、よく見ると稲倉岳からトレースが続いている！？
昨日、ジャンダルム歩いた人が居たのか！！

2/28 7:46

扇子森が見えてきました

2/28 7:47

中島台コース(積雪期限定)
今の所後続は誰も来ていないようだ

2/28 7:47

稲倉岳全景、背後には日本海

2/28 8:00

千蛇谷目の前でようやく太陽が当たり始めた。
太陽あったけぇ〜

2/28 8:25

エビの尻尾は氷化してガチガチ

2/28 8:26

千蛇谷に到着
2年前にここまでは来た、ここからは未知の領域

2/28 8:26

いざ、進もう

2/28 8:49

千蛇谷も雪が深い、ラッセルが辛い💦

2/28 8:49

前日のスキートレースと自分たちのトレース2本のみ

2/28 9:16

太陽が登り、一気にに暑くなってきた。
雪質はモナカ雪

2/28 9:16

外輪山の壁、その異様な造形美が素晴らしい

2/28 9:30

まだ落ちては来ないだろうが、真下から見ると流石に少し怖い

2/28 9:33

氷化したエビの尻尾拡大

2/28 9:38

スノーブリッジがようやく見えてきた

2/28 9:47

スノーブリッジに上がりました

2/28 9:47

七高山を下から望む

2/28 9:47

碧と白のコントラスト美

2/28 9:48

真っ白な新山、どうやら自分たちが今日のTOPらしい

2/28 9:50

いざ新山へ

2/28 9:58

スノーブリッジに着いた時に外輪山から降りてきた方
なんと昨日稲倉岳から登って来たという人でした。
あのトレースの本人に出会えるとは、お話をしたところYAMAPユーザーさんのようでした。

2/28 10:00

雪があると山頂が解りづらい
あれが山頂かな？

2/28 10:08

鳥海山(新山)2236m
ギリギリ厳冬期鳥海山、登頂!!!!

2/28 10:06

快晴の天気、山頂からのパノラマはどこを見ても丸見え
月山、朝日連峰

2/28 10:06

庄内平野と日本海

2/28 10:06

奥には船形連峰

2/28 10:06

神室連峰、栗駒、焼石などなど

2/28 10:11

あれ、何か茶色いもの落としたっけ？

2/28 10:11

しかしよく見るとそれはテン？だった！

2/28 10:11

見事なトラバース

2/28 10:11

厳冬期の山頂でまさかテンが見られるとは夢にも思いませんでした

2/28 10:20

山頂の隣にある眺めの良い偽ピークに移動
歩いて来た中島台と稲倉岳が一望できる

2/28 10:20

少し霞んでいるが男鹿半島まで見る

2/28 10:20

祓川方面、こちらからも一度は登ってみたい

2/28 10:20

偽ピークから新山

2/28 10:20

笙ヶ岳、鍋森、鳥海湖は雪の下

2/28 10:23

帰りたくないが、帰りの行程も長い、名残惜しいが下山します

2/28 10:26

七高山をバックにたたずむshinonさん、絵になりますな
s)いやいや、名カメラマンの腕ですよ

2/28 10:27

山形側の眺めはここで見納め
脳に焼き付けます

2/28 10:34

七高山にも人が何名かおられる

2/28 10:36

ma)ヒャッホ〜駆け降りるぜぇ〜

2/28 10:37

スノーブリッジ
外輪山からの下降のトレースがあります
今はこのルートがベストだと思います
アイゼンは必須です

2/28 10:59

スノーブリッジから千蛇谷へ抜けます

2/28 11:06

折角持って来たのでヒップソリを使うshinonさん
しかしモナカ雪、全く滑れないのであった…
自分はもう諦めて滑りもしませんでした(笑)
S)予定では、千蛇谷を一気に下るはずが・・・

2/28 11:08

空の青さが濃い！

2/28 11:20

登りは苦労したが下りはなんて楽なんだ

2/28 11:46

今日は誰も登ってこないんじゃないかと思ったけど
下を見ると、続々と登って来てる

2/28 11:53

登る太陽、気温はさらに上がる、季節は春の陽気

2/28 12:24

朝は暗くてよく見えなかったので下りも写真撮りまくり

2/28 12:35

別世界を悠々と下るmaniさん

2/28 12:48

懲りずにまたヒップソリに試みるshinonさん(笑)
今回は多少滑れたかな？
s)ダメダメ。次回は大きいので滑ろう

2/28 13:33

ヤドリギだらけ

2/28 13:35

ここの、ブナ林も長かった〜

2/28 14:36

林道歩きは果てしなく長い…
もう二人とも黙々を歩き続ける

2/28 14:52

除雪終了地点に戻ってきました
いやー長かった、もう歩きたくねぇ…

2/28 15:10

冬季通行止めゲート

2/28 15:14

念願の厳冬期の鳥海山に登ることが出来て感無量の山行になしました。

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

E5823 Sony

装備

個人装備

アイゼン スノーシュー ワカン ヘッドランプ サングラス(ゴーグル) ストック

感想

manimani

2年前は千蛇谷で撤退、去年は雪不足で敗退
そして2021年、念願の厳冬鳥海山を登ることができた。
無風快晴と気象条件も味方してくれた。
夜明け前、月明りに照らされた鳥海山、静寂の中のその凛々しい姿は忘れないだろう。
山頂までのラッセルは大変だったがその辛さも一気に吹き飛んだ。
あまりの素晴らしい景色に二人とも笑うしかありませんでした。
四季ごとに色々な表情を見せてくれる鳥海山、また別の季節にまた来たいと思います。

今回、急にお誘いしてご一緒してくれたshinonさんに感謝、二人でなければ登頂は諦めていたでしょう、ありがとうございました。

shinonshinon

　週末2日間とも天気が良さそうなので、テン泊で庄内の百名山を縦走しようかと計画していた。そこに、manimaniさんから厳冬期の鳥海山へ行かないかとお誘いがあったので、二つ返事で行くことに。この冬の最大の目標は、厳冬期の鳥海山だったから。
　当日は予想以上のコンディションで、満月の月明かりの中快調に進む。しかし、前日に降った雪が上部では20センチ程積もっており、二人でラッセル交代しながら高度を上げていくが、徐々に体力を奪っていく。しかし、この天気で登らない選択肢は全くなく、気力は満タンに。
　稲倉岳に近づくとスノームーンがジャンダルム付近へ沈むではないか！！。千蛇谷へ乗り上げると、そこには、奇跡の世界が。外輪山の岩壁に張り付いた雪の芸術に囲まれた静寂なる世界。星野道夫の本で読んだアラスカの山中にいるような錯覚を覚えた。初めてのスノーブリッジから山頂へ登り、感激のハイタッチ。360度パノラマの世界を楽しんでいると、何と「テン」が雪穴から出てきて歩いているではないか。なぜ、この厳しい山頂にいるの？？？あれはきっと、大物忌神社の守り神だったのでは。
　とにかく、快晴でほぼ風もない完璧な日に登ることができたことと、誘ってくれたmaniさんに大感謝。

コメント

mooree

最高の景色！
ツワモノお二人と冬の鳥海山はよく似合いますな。
凄い世界ですね。シノンさんが言う、アラスカの世界にいるようだ、はなんとなく分かる気がします。アラスカは行った事ありませんが😆
それにしても夜中の２時出発！
絶対登頂するんだと言う気合いが感じられました👍
本当にお疲れ様！そして登頂おめでとうございます👏

shinonshinon

moreeさん、chickenさん
ありがとうございます。
夜中出発の長時間山行でも、アドレナリン出まくりで眠さはありませんでした。それくらい素晴らしい絶景でした。
今度は、稲倉岳〜ジャンダルム〜御浜のコースを行ってみたいですね

manimani

Re: 最高の景色！
数日前から寝溜めして体調万全にして当日の睡眠不足を軽減しました(笑)
ゲートから除雪地点までの歩きがなくなっただけでかなり気持ちが楽になりました。
山頂からmooreeさんに声掛けたんですが感じ取れられたでしょうか？
最高の一日に登れて大満足でした〜

chicken_man

出発時間
かなり気合い入った行程、お二人でいらしてたんですね。しかしこの時間でこの距離、しかもラッセル付き。なかなかの条件でしたがその苦労を吹き飛ばす山頂の絶景。厳冬期登頂おめでとうございます。お疲れ様でした。

manimani

Re: 出発時間
クラストした斜面を考えていたんですが行って見れば終始ラッセルでキツかったのですが、shinonさんが居たおかげでなんとか登頂することが出来ました。
山頂の絶景を見たら疲れもぶっ飛びましたね
帰りはヒップソリで楽できなかったけど、それもまた良し！
chicken_manさんにもオススメのコース是非一度訪れてみてはいかがでしょうか

さいとうさん

すばらしい
最高のコンディションだったようですね。
正直うらやましいの一言です。
厳冬期の鳥海山はBCしか無理かなぁと正直思っていましたが、意欲が湧いてくる記事に感謝です。
これからも応援しております。

manimani

Re: すばらしい
まさにこの日の登ってくれと言われているような一日でした。
中島台コースは確かにBC向けなのは間違いないと思いますが、難所もなく、体力さえあればなんとかなると思いますので、ぜひ挑戦してみてください
Saitou1977さんの山行も楽しみにしております〜

shinonshinon

Re[2]: すばらしい
Saitou1977さん、ありがとうございます。
本当に最高のコンディションでした。最高でなければ、登頂は厳しかったと思います。
自分も日帰りでは難しいと思い、鳥海山に登るためBCでも始めようかと思っていました。でも、何とか登頂出来て本当に良かったです。
最高のコンディションの日にSaitou1977さんの挑戦を期待しています