上越国境-奥利根全山縦走5日間(谷川岳-一ノ倉岳-茂倉岳-蓬峠-清水峠-大烏帽子山-檜倉山-柄沢山-米子頭山-巻機山-小沢岳-下津川山-本谷山-越後沢山-丹後山-大水上山-藤原山-滝ヶ倉山-劔ヶ倉山-平ヶ岳-白沢山-景鶴山-尾瀬-鳩待峠)
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- GPS
- 101:22
- 距離
- 77.9km
- 登り
- 6,430m
- 下り
- 6,008m
コースタイム
7:50天神平 - 8:45熊穴沢避難小屋 - 10:10トマノ耳 - 10:30^10:45オキノ耳 - 11:20^11:30一ノ倉岳直下 - 12:00一ノ倉岳 - 12:25^12:30茂倉岳 - 14:00^14:10武能岳 - 14:50蓬ヒュッテ - 16:00^16:15七ッ小屋山 - 17:00清水峠(テント)
5/4
6:00清水峠 - 7:45^7:55ジャンクションピーク - 8:35大烏帽子山 - 9:30^9:45檜倉山 - 11:30^11:50柄沢山 - 12:50^13:00米子頭山 - 14:35巻機山 - 14:50^15:00牛ヶ岳 - 16:00小ピーク - 17:05最低コル(テント)
5/5
6:30最低コル - 7:05三ッ石山 - 8:20^8:40小ピーク - 9:00^9:05小沢岳 - 10:00^10:35下津川山 - 11:55^12:00小穂口ノ頭 - 12:25^12:35本谷山 - 13:25^13:30越後沢山 - 14:45^15:05丹後山 - 15:40^15:45大水上山 - 17:05藤原山の肩(テント)
5/6
5:50藤原山の肩 - 6:05藤原山 - 6:50にせ藤原山 - 7:20^7:30コル - 8:00滝ヶ倉山 - 8:30^8:40コル - 10:35^10:50劔ヶ倉山 - 11:05^11:15コル - 12:00小ピーク - 12:30^12:50平ヶ岳 - 13:55^14:05白沢山 - 15:50大白沢山直下(テント)
5/7
6:40白沢山直下 - 8:10^8:20景鶴山直下 - 8:40^8:45景鶴山 - 9:15^9:30ケイヅル沢 - 10:00ヨッピ吊橋 - 10:35牛首分岐 -11:15^11:30山ノ鼻 - 12:30鳩待峠
天候 | 5/3(金)雪→曇 5/4(土)快晴→曇 5/5(日)曇→快晴 5/6(月)快晴→雪 5/7(火)吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
鳩待峠はGW終わっていたが、さすがに車は多かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【藪】 GW中盤の降雪の為か、今年は雪は多かったのか、藪漕ぎらしい藪漕ぎはほとんどなし。 強いて言うなら ・米子頭山付近 ・滝ヶ倉山付近 ぐらいか 【積雪量】 日中は雪が腐り踏み抜き多発で辛い。日が昇るまでが勝負。 特に大水上山〜平ヶ岳〜白沢山は両足が宙に浮いたのが5回ほど。 雪の表面から地形を読んで慎重に。 【注意箇所】 ・劔ヶ倉山からコルへのやせ尾根 ・景鶴山西尾根 |
写真
感想
昨年から憧れていた奥利根全山縦走。バラバラに歩く人は多くても1回で歩き通す人はそんなにいないだろう。
昨年は仕事の都合もあり谷川馬蹄(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-187251.html)で諦めたが、
今年は天気、仕事共に良く、ぴったしの日程が取れた。
5/3
早朝は下界でも雪がちらつく。こっちはまだ雪なんだなー。
GW初日ということで谷川岳は混んでいると思いきやそうでもない。ラッキー:)
出発する頃には雪は止んだ。熊穴沢避難小屋で先行者を追い抜いてからは誰にも会わない。
ただ、ガスガスで眺めはゼロ。また前日、前々日の湿雪でラッセルが辛い。
特に一ノ倉岳付近は雪が深く。股下のラッセルとなる。
茂倉岳付近はホワイトアウトで何も見えない状態に。西尾根に迷い込まないようにルートファイティングをしっかり。
予定ではジャンクションピークまで行くつもりだったが、湿雪ラッセルの為清水峠で時間切れ。
風もほとんどない静かな夜だった。
5/4
朝、外を眺めると昨日のガスはどこへやら、巻機山に続く山々や谷川岳がばっちし見える。
テンション高めで出発!早朝のモナカ雪ラッセルに苦しめられジャンクションピークに。
既に先行者がいてトレースがある。後続者も多く、朝日岳から巻機山は人気のコースである。
この稜線のいちばんのお勧めは柄沢山だ。素晴らしい眺めを披露してくれる。
ここでしばらくのんびり奥利根の山々を眺める。風も弱く最高の日だ。
巻機山はのっぺりと大きくよく見えるが、この稜線意外と長い。
歩けども歩けどもなかなか巻機山にはつかない。14:30にやっと巻機山。
この頃から風は強くなり、天気も曇りに・・・この日は巻機山と三ッ石山のコルにテントを張った。
5/5
朝、外を覗くとガスガス。天気は悪そうだ。予報だと快晴なのだが・・・
小沢岳へ登りが始まるとガスがどんどん取れてくる!やったー!テンションも上げ上げである(笑
小沢岳の肩の小ピークに着く頃には快晴に:)
このコースのお勧めはなんといっても下津川山だ。奥利根のちょうど真ん中ということで眺めは最高!
今まで登った山で10本の指は間違いなく入る山だ。30分以上のんびりする。
ネコブ山からの足跡も多くあった。
越後沢山から丹後山もまた遠く感じる。丹後山避難小屋でご夫婦に会いしばらく談笑。
避難小屋の快適さに心はぐらつくが、この快晴の中進まないのはもったいないということで藤原山へ。
大水上山から藤原山への道は悪い。慎重にルートを選んでも踏み抜きが多発する。
両足が宙に浮いて焦ることも2度3度。膝まで潜りながらなんとか進む。藤原山の肩で時間切れでテント。
この日も風は弱く、快適な夜だった。
5/6
この日も朝から快晴。ただ午後からは雨との予報。晴れているうちに平ヶ岳には着きたい。
早朝は雪が締まっており快調に飛ばす。しかし、8時を過ぎるともう駄目。
膝までもぐるラッセルを繰り返しゆるゆると進む。滝ヶ倉から劔ヶ倉まで2時間半もかかり苦労する。根性である。
劔ヶ倉山に着くとついに平ヶ岳が目の前に!コルへはやせ尾根が続くがそこまで厳しくはない。
小ピークを乗り越え、平ヶ岳に着いたときは嬉しかった:)
天気もここまで持ってくれて本当に感謝。360度の展望を楽しむ。
白沢山に向かい始めると風も強くなり曇り始める。大白沢山付近ではついに雪が降ってきた。
急いで平地を見つけテントを張る。整地をする暇がなく居心地は悪い夜だった・・・
5/7
吹雪の中撤収する。テントのポールが凍り付いて撤収に手間取る。こんなこと初めてだ。
アルプスと違って2000m級のこの時期の雪は湿って嫌らしい。
モナカ雪のラッセルを繰り返し景鶴山に。一般道である東尾根と違って石尾根は急だ。
急なトラバースややせ尾根を進み山頂へ。展望ゼロの吹雪である。
標識は捜せなかったのが残念。ここから尾根を伝いケイヅル沢へ下降する。
ここまで来ると風はなくなり雪が舞うだけだ。誰もいない尾瀬を横断して鳩待峠に。
至仏山に登ろうかとも思ったが、5/7からは入山禁止となっていた。
天気も悪いし登らずにそのまま下山。温泉がとても気持ちよかった。
念願の奥利根全山縦走を果たすことができ、感動がいっぱいの山でした:)
GW中盤の降雪のせいか藪漕ぎがほとんどなく歩きやすかったのも幸いでした。
また、この近辺縦走したいです:)
さぁ次はどこを縦走しようか:D
riCさん、こんにちは。
相変わらずの積雪期大縦走のレコ、堪能させていただきました
朝日〜巻機はGWは人気のコースなのですね。この区間なら、トレースがあれば妻を連れてもテントでなんとか行けそうです。巻機〜景鶴は今の自分には無理かな。一人でなら何とか行けそうだけど・・・
大縦走お疲れ様でした。また次のレコも楽しみにしています
すごい山旅されましたね
5/5は丹後山〜大水上山でニアミスだったようです
riCさんなら、越後三山を入れた大縦走も難なくこなしてしまいそうですね
僕は今回中ノ岳を歩きましたが、素晴らしい大展望の山でした。
riCさんにも是非歩いてもらいたいですね。
来年のレコを期待しています
こんばんわー
>相変わらずの積雪期大縦走のレコ
今年のGWは長く休みを取れましたし、天気も良くて本当に良かったです:)
サラリーマンは本当に休みのタイミングをどうするかが重要ですよね。。
>朝日〜巻機はGWは人気のコースなのですね
人気コースでしたねー。20人近く入っていたんではないでしょうか?ぜひ奥さんとご一緒にいかがでしょうか?
柄沢山からの眺めは感動もんですよー!
こんばんわー
>越後三山を入れた大縦走も
積雪期の八海山から出雲先行けますかねー?単独はきつそうです・・・
>中ノ岳を歩きましたが、素晴らしい大展望の山
いやぁ中ノ岳は本当に行きたいですね!
休みと天気が合えば来年行ってみたいですよ:)
お互いお疲れ様でした!
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