オトチの洞穴と残雪の己高山北尾根を周回
- GPS
- 06:47
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 853m
- 下り
- 854m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■金糞岳西尾根の標高800m以上から1mの残雪、尾根には古道がある。 ■己高山北尾根〜己高山は雪切れあり、半分の区間で残雪50〜100cm。道はなく灌木が煩いが冬枯れの時期なら見通しが効く。 ■鶏足寺跡前後は残雪が多い、トラバース区間は要注意。倒木が多い。 |
その他周辺情報 | ・己高庵は休業中 ・北近江の湯 |
写真
感想
己高山には5年前の紅葉の時期に訪れたことがある。鶏足寺の人出は尋常ではなかった。私の若い頃は名前すら知らない寺院だったのに、近年は凄い賑わいだ。しかし昨年はコロナの影響で紅葉祭りは実施されていない。己高庵も休業したままとなっている。以来、己高山から北に続く尾根が気になっていた。オトチの洞穴も訪れたことがなかったので、残雪期の今回に周回することにした。
ひっそりとした己高庵を通りすぎ登山口の駐車場に車を停める。オトチの岩窟見学尾根コースの道標がある。準備していると高齢の男性が山から下りて来られた。寒いので引き返して来たと言われる。山菜採りのようだった。己高山まで行くと告げると「元気やな、もう眠りから覚める頃やからきーつけや、雪の下には穴もあるで」と言われる。金居原の方で山慣れているようだった。
尾根道は巡視路と重なっているようで、クヌギやコナラの自然林が続き綺麗に整備されていた。時々左右の斜面に杉の植林が現れる。二本の鉄塔を過ぎ、三角点522.6を越えるとオトチの洞穴の案内看板がある。右にトラバースしていくと大きな岩窟が現れる。二段の梯子が穴の下の方まで下がっている。底は暗くて伺い知れない。石田三成が村人に案内されて隠れ籠ったと言われる洞穴は予想以上の深さで驚く。
更に標高を上げると古道は浸食されて深く抉られている。残雪が道を塞ぎ踏み抜いて歩きにくい。Ca800を越えると一面が雪に覆われている。堪らずワカンを履く。やがて広い台地状のピークCa920に登り上げる。北には樹間から横山岳や下谷山、白く冠雪した左千方が頭を出している。正面に金糞岳が見えたら右へ90度転向して己高山の北尾根に入る。灌木の藪が行く手を遮るが我慢して下って行くと藪は薄くなる。雪もなくなってワカンを脱ぐ。西側は植林が多い。
杉の植林と自然林が交互に現れ、中間点のP887ピークからは雪が繋がるので再びワカンを履く。己高山手前のCa880ピークでは東側が開け、真っ白な金糞岳と花房尾根が一望できる好展望地となっている。ここで空腹を紛らわすためにゼリー飲料を飲む。己高山までもうひと踏ん張り、山頂表示を見つけてホッとする。時刻は13:38、先ほどまで人がいたようだ。周りには数人分の真新しいトレースがある。ここで遅いランチとした。
尾根を南下して石道寺へ下るコースを諦め鶏足寺跡へ下ることにする。下る尾根は雪切れしているのでワカンを脱ぐ。鶏足寺跡へのトラバースは案の定雪が残っている。ツボ足で慎重にトラバースして鶏足寺跡に辿り着く。しかし一面は残雪に覆われ、中世に発展した山岳宗教の伽藍群の趣が感じられない。無理せず尾根を下った方がよかったかなと後悔。明るい尾根道は春の陽射しでポカポカ陽気。琵琶湖の展望を楽しみながらやっとのことで登山口に下山する。
林道を歩いていると、夏場は枯れている居張滝がソーメン状になって落ちている。行者が身を清めてから入山したと言う、流れている様を見たのは初めてだ。己高山北尾根の藪に突入した時は撤退も考えたが周回出来て満足の山行となった。
コメント
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こんばんは、
おとちの岩屋にいってこられましたか。
余呉や福井県境はまだまた雪あると思いますが、このあたりもまだ雪山なんですね。
もう少しの辛抱かな。
前日にまとまった降雨があったのでかなり融けたようですが、標高700からは残雪が現れ、900を越えると一面に数十センチの積雪がありました。
標高が800でも、日当たりが悪い斜面には結構残ってる場合があります。
余呉の山深いところはもっとありますね。
週を追うごとに残雪ラインは上がって行きます。標高700以下ならもう大丈夫でしょう。
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