常念岳-蝶ヶ岳(三股基点)【久々のテント泊は苦難の連続】


- GPS
- 32:45
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,347m
コースタイム
5:50三股駐車場6:10→6:20三股登山口→8:40広場(2207m)8:50→11:40前常念岳11:50
→12:50常念小屋分岐→13:25常念小屋
【2日目】
5:45常念小屋→6:45常念小屋分岐→6:55常念岳7:25→9:30 2592ピーク9:35→10:15蝶槍10:25
→11:25蝶ヶ岳ヒュッテ11:40→11:45蝶ヶ岳→13:25まめうちだいら13:35→14:15力水14:20→14:45三股駐車場
天候 | 1日目:快晴!(いつも晴れ過ぎて困る) 2日目:快晴!(12時ごろから若干雲が出始める) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況 ○三股→2207m広場 ・2000m付近より残雪が出てきます。アイゼンは特に必要としなかった。テープをよく探しましょう。 ○2207m広場→前常念岳 ・岩場の取り付きまでは樹林帯の中。踏み抜き地獄で体力の限界に達する。 ・その後は岩場。黄色や赤のマークがありますが、基本的には黄色を追います。 ・途中ルートを逸脱してしまったか、浮石地獄にはまりました。後続がいる場合は要注意! ○前常念岳→常念小屋 ・雪渓あるも、特にアイゼンは必要としなかった。快適な稜線歩きです。 ・ここで雷鳥に会える可能性大。 ○常念小屋→常念岳 ・岩の急登。ゆっくり登りましょう。 ○常念岳→2512ピーク ・下りメインの岩道。ここもゆっくりと。 ○2512ピーク→2592ピーク ・完全な雪道。アイゼンピッケル必須です。 ・急斜面のトラバースあり(滑落寸前でした) ○2592ピーク→蝶ヶ岳ヒュッテ ・雪の急登あり。トレースを追うとハイマツ漕ぎを強いられました。 ・2592ピークから眺めて、よーくルートを確認しましょう。 ○蝶ヶ岳ヒュッテ→まめうちだいら ・終始雪道の急斜面トラバースルート。足を滑らしたら一気に滑り落ちる。 ○まめうちだいら→三股駐車場 ・雪は消えます。花・ゴジラ・水を楽しみながらゆっくりと下りましょう。 ☆常念小屋テント場 ○テント場にトイレあり ○水は小屋で購入することになります(200円/L) ○風がいい感じに通り抜け、虫も気にならなかった ☆下山後の温泉 常念・蝶の定番(?)、「ほりでーゆ〜四季の郷」 http://www.holiday-you.co.jp/ 温泉に特徴はないが、常念を眺めながらの露天風呂は格別 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
去年の冬は蓼科方面に出掛ける事が多く、そこから眺める北アルプスの絶景には目を奪われた。
誰もが槍・穂・大キレットに眼がいくなか、見事な曲線を描くひときわ美しい山容に心も奪われた。
それが常念岳。
今回GW出勤の振休をとれることになり、約1年半ぶりのテント泊山行を計画。
行先は勿論常念岳。
常念へは、
‘帰りも十分可能な一ノ沢コース
中房から燕を経由しての縦走コース
三股を起点としたピストンor蝶ヶ岳縦走周回
が考えられる。
車登山が主体の自分としてはに決定。
初日の三股〜常念の急登をクリアしてしまえば、あとはお気楽なハイキングコースだろ
と勝手に思い込み、安易な気持ちで乗り出す。
それがあんなにツライ思いをすることになるとは。。。
【1日目】
三股登山口からいきなりの急登。
事前リサーチもあって2207広場までは順調。
そこから樹林帯を経由して岩場の急登に。
樹林帯の踏み抜き地獄にすっかり体力を奪われ、ヘトヘトになりながらなんとか前常念に到着。
意気消沈していたところに、穂高の絶景と雷鳥に励まされる。
常念分岐に近ずくにつれ槍ヶ岳も姿を見せ、北アルプスに来てるんだな〜と改めて実感。
眼下には本日のテン場、常念小屋も見える。この時点で生ビールのことしか頭にない。
急な岩場を下り、常念小屋に到着。
「生ビールとテント泊をお願いします」
「生はないよ」
「・・・」
ハイシーズンしか置いてないのかな。缶ビールで我慢しつつテント設営に取り掛かる。
1年半ぶりのテントだったけど、全く戸惑うことなく楽勝設営。
フライシートが腐ってなくてよかった。
飲んだり、本を読んだり、ご飯を作ったりとゆっくりと優雅な時間を過ごす。
テント泊の醍醐味です。
【2日目】
朝日を拝み、2日目のスタート。
本日は蝶ヶ岳経由で三股まで戻ります。
このルートは事前に調べていませんでした。
名前から判断して楽勝なハイキングルートと勝手に思い込んでいたため。
「高山植物とか結構開花してるのかな?」とかお気楽な気持ちで常念を出発。
しかし先を見渡すと完全に雪に覆われている急斜面がみえる。
嫌な予感を感じつつ歩を進めると、2512ピーク辺りですれ違った方に「山頂までずっと雪だよ」と。
北側斜面。地図を見れば一目瞭然。
何も考えずに未体験のルートを歩こうとした自分が恥ずかしくなった。
その後超急登の登りに全く脚が上がらなくなる。
急斜面のトラバースでは足を滑らせ、なんとかピッケルを突き刺し難を逃れる。
下を見ると100m以上の急斜面が続いていた。
その後もハイマツ漕ぎを強いられたりと、気持ちが折れかかる。
疲労が蓄積していたものの、蝶ヶ岳ヒュッテでは気分的にほとんど休む気になれず、さっそく下山。
三股までの下りも急斜面のトラバースルートが永遠に続き、緊張の連続。
ゴジラの木と力水でホッと一息つき、今回の反省だらけの山行を締めくくりました。
【今回の反省点】
・荷物重すぎ(1泊2日で20kgは重い。ウルトラライトは嫌だけど、もっと軽量化も検討が必要)
・アイゼンの効きが甘かった(2シーズン使ってきたので爪を砥ぐべき。命を預ける道具にもっと目を配るべき)
・睡眠不足(山行前の2日間しゃっくりが止まらず、ろくに寝ていなかった)
・登りが弱い(荷物が重かったこともあるけど脚力なさすぎ)
・日焼け(高山の稜線は涼しいから日焼けを感じさせないことは充分知っているのに、
またやってしまった。。。これでまた会社でいじめられる)
・朝飯(テント撤収とかで時間が取られることもあるけど、ちゃんと食べないとパワー不足に陥る)
・ルートの下調べ不十分(三股〜常念のルートは事前に調べたけど、常念〜蝶ヶ岳のルートはほとんど調べなかった。
名前のイメージから、楽なハイキングルートとの先入観を勝手に持ってしまった)
・寒さ対策不十分(外気は計っていないが明け方のテント内は4℃。夜中に寒さで何度も目覚める。
ダウンジャケットは持参してきたが、ダウンパンツ・ダウンソックスは持ってこなかった。
もうすぐ6月とはいえここは2500mオーバーの北アルプス)
こんにちは。
天気に恵まれ、素敵な景色を満喫されたご様子。
良かったですね。
夏の周回はしたことがありますが、この時期は大変なんですね。
無事に帰還されたようで、良かったです。
お疲れ様でした。
久々のテント泊、満喫してきました
色々大変でしたが、いい思い出になりました。
夏の常念〜蝶の稜線はお花畑で彩られてそうですね
また時期を変えて訪れてみたい山が増えました
こんにちわ。
24,25日も天気が良かったようで何よりです。
23日に、いろいろと無駄な足跡を残してしまい
申し訳なく思っております。。。
力水、美味しかったですよね!!
去年、双六の水を飲んだ時も感動したんですが、
この力水もたまりませんでした。
何倍も頂いてからタンクに詰めて持って帰ってきました。
Kazu405さんの山行がこの後も良いものでありますように。
無駄な足跡??とんでもないです。
トレース感謝しております!
蝶槍手前の雪渓を登りきってハイマツ漕ぎに入る際は戸惑いましたが、
あそこはもう戻るのは無理でした。
トレースを信じて突入して良かったです
苦労の山行の後の力水、一生忘れられない味でした
Kazu405さん こんばんわ!
反省点もいろいろあるみたいですが、
1日目のゴールデンタイムはファンタスティック
Kazu405さんは本当に時間の使い方が上手だぁと思います
欲張って自滅するパターンが多い自分にはとても参考になりますよ
気になる山が増えるのはいいことですね。
また楽しいレコを期待しています
doppo634さん、ありがとうございます。
久々のテント泊で、体力的・精神的に辛いところもありましたが、
なんといってもテント泊は「自由」です!
好きな時に飲んで、本を読んで、寝て、起きて
自分の性格にはよくマッチした山行ですね
でももっと脚力をつけないといけません
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