ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 304192
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
屋久島

宮之浦岳

2009年08月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 montedio
GPS
12:00
距離
19.7km
登り
1,094m
下り
1,830m

コースタイム

日帰り
山行
9:05
休憩
2:55
合計
12:00
5:30
30
淀川登山口
6:00
6:10
85
淀川小屋
7:35
7:40
30
花之江河
8:10
8:20
70
投石岩屋
9:30
10:45
85
宮之浦岳
12:10
12:20
60
新高塚小屋
13:20
13:55
55
縄文杉
14:50
15:00
30
ウィルソン株
15:30
15:40
40
大株歩道入口
16:20
16:30
20
楠川分れ
16:50
40
小杉谷事業所跡
17:30
荒川登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 飛行機
鹿児島APで時の人とお会いしました
2009年08月15日 14:07撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/15 14:07
鹿児島APで時の人とお会いしました
まもなく屋久島APです
2009年08月15日 15:29撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/15 15:29
まもなく屋久島APです
山が迫っていますね
2009年08月15日 15:38撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/15 15:38
山が迫っていますね
奥は「種子島」です
2009年08月15日 15:39撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/15 15:39
奥は「種子島」です
まだ暗い「淀川登山口」
2009年08月16日 04:38撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 4:38
まだ暗い「淀川登山口」
「淀川小屋」までは雨降り
2009年08月16日 06:01撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 6:01
「淀川小屋」までは雨降り
「花之江河」で雨が止みました
2009年08月16日 07:30撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 7:30
「花之江河」で雨が止みました
「投石平」
2009年08月16日 08:17撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 8:17
「投石平」
ヤクシカは堂々としたものです
2009年08月16日 08:47撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 8:47
ヤクシカは堂々としたものです
ロボット?
2009年08月16日 09:04撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 9:04
ロボット?
見事に晴天の山頂です
2009年08月16日 10:29撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:29
見事に晴天の山頂です
虫がウザイ
2009年08月16日 10:21撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:21
虫がウザイ
晴れ男?かも
2009年08月16日 10:27撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:27
晴れ男?かも
「永田岳」をバックに
2009年08月16日 10:34撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:34
「永田岳」をバックに
西部の山々
2009年08月16日 10:35撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:35
西部の山々
圧倒的な迫力の「永田岳」
2009年08月16日 10:48撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 10:48
圧倒的な迫力の「永田岳」
「永田岳」から連なる峰々
2009年08月16日 10:35撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 10:35
「永田岳」から連なる峰々
岩がすごいですね
2009年08月16日 10:45撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 10:45
岩がすごいですね
東部の連なり
2009年08月16日 10:46撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:46
東部の連なり
下山路です
2009年08月16日 10:48撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 10:48
下山路です
「永田岳」とお別れ
2009年08月16日 10:50撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 10:50
「永田岳」とお別れ
本峰を振り返ります
2009年08月16日 10:59撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 10:59
本峰を振り返ります
かっこいいですね
2009年08月16日 11:04撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:04
かっこいいですね
だいぶ下りてきました
2009年08月16日 11:06撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:06
だいぶ下りてきました
「ラピュタ」みたいです

2009年08月16日 11:06撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:06
「ラピュタ」みたいです

見飽きません
2009年08月16日 11:14撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:14
見飽きません
雰囲気あります
2009年08月16日 11:17撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:17
雰囲気あります
個人的奇岩1
2009年08月16日 11:39撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/16 11:39
個人的奇岩1
南洋の島とは思えません
2009年08月16日 11:40撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 11:40
南洋の島とは思えません
本峰の姿ともお別れです
2009年08月16日 11:53撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 11:53
本峰の姿ともお別れです
「新高塚小屋」
2009年08月16日 12:18撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 12:18
「新高塚小屋」
水場は貴重です
2009年08月16日 12:20撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 12:20
水場は貴重です
「高塚小屋」
2009年08月16日 13:10撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 13:10
「高塚小屋」
「縄文杉」
2009年08月16日 13:23撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 13:23
「縄文杉」
「ウィルソン株」
2009年08月16日 14:49撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 14:49
「ウィルソン株」
「大株林道」入口
2009年08月16日 15:25撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 15:25
「大株林道」入口
トロッコ道が延々と続きます
2009年08月16日 16:05撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 16:05
トロッコ道が延々と続きます
「小杉谷小中学校跡」
2009年08月16日 16:50撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 16:50
「小杉谷小中学校跡」
現役トロッコ
2009年08月16日 17:32撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/16 17:32
現役トロッコ
「大川の滝」
2009年08月17日 11:37撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/17 11:37
「大川の滝」
「千尋の滝」
2009年08月17日 16:35撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/17 16:35
「千尋の滝」
「永田いなか浜」
2009年08月17日 10:36撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/17 10:36
「永田いなか浜」
「栗生浜海水浴場」で泳ぎました
2009年08月17日 14:59撮影 by  NIKON D60, NIKON CORPORATION
8/17 14:59
「栗生浜海水浴場」で泳ぎました
生まれたばかりのウミガメです
2009年08月17日 20:18撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/17 20:18
生まれたばかりのウミガメです
冒険の旅の始まりです
2009年08月17日 20:37撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/17 20:37
冒険の旅の始まりです
宿泊した「JRホテル」から「モッチョム岳」
2009年08月18日 07:31撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/18 7:31
宿泊した「JRホテル」から「モッチョム岳」
「JRホテル」デッキで
2009年08月18日 08:16撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/18 8:16
「JRホテル」デッキで
「薩摩半島」の「開聞岳」
2009年08月18日 11:35撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
8/18 11:35
「薩摩半島」の「開聞岳」

感想

 「百名山」に出会うまで南洋の孤島にこんな山があることはまったく知らず、ましてやそれが九州一高い山で、冬には3mもの積雪があることなど知る由もありませんでした。それでも、「いつかは」と夢を見続けて年月が過ぎ、ようやく息子と登る日がきたのです。
 日程の関係でどうしても「縄文杉」も一緒にやっつける必要があったのですが、宿の人や観光案内でも「それは無理」と諭されて一時はピークハントだけにしようと諦めかけました。しかし、いろいろな登山記録を調べると13-14時間で行けないことはないと判断してやることに決めたものの、総距離数21km。天気よりも自分の足がもつかどうかだけが不安な父でした。
 AM4時に予約していたタクシーに乗り込み前夜手配していた弁当屋で弁当をザックに詰め込んで登山口の「淀川」に無事到着しました(4:40)。21km先の「荒川登山口」にPM6時に車を回すようにお願いしたものの、愚かなことに南国の屋久島は山形よりも日の出が1時間遅いことを忘れていて、白むまで待つハメに。ところが結果的にこの遅れが青天のピークに導いてくれたのです。
 雨は落ちずも夜半に降った雨と亜熱帯雨林のせいで息苦しいほどにジメジメした登山道。「淀川小屋」で一服し、次のポイントである「花之江河」を目指します。いくらなんでもこんな過酷で長いルートを息子に歩かせて本当に良かったのかと自責の念にかられながらも親子はもう前に進むしかありませんでした。2パーティーを追い抜いて順調に高度を上げ割と楽に「花之江河」に到着。この高層湿原で標高が1600mを超え高山らしくなってきました。ジャングルから解放され爽やかな風が当たるようになったのですが、それでもガスはとれず目的のピークはどこにあるのやらと忌々しくもなりました。「投石平」あたりからヤクシカに出会うようになり、登山道も糞だらけ。しかも奴らは実に堂々としたもので、人をまったく怖がらず道を塞いで寛いでいます。会釈をして傍らを静かに通り過ぎるしかありません。巨岩だらけの「栗生岳」からひと登りでついに山頂に立ちました。山頂には栃木から来たという青年が一人だけで、互いにガスが晴れないものかと淡い期待を抱きながら同じ店の弁当を食べていました。長い縦走路中、山頂までは8km登ったに過ぎず、下りとはいえまだ13kmもの道のりを克服しなければならない身としては、長居もできず「そろそろ下りの支度を」と思っていたら奇跡が起きました。見る見る間にガスが剥がれ青空が広がったのです。知らぬ間に山頂には十数人が陣取っていましたが、全員大喜びでした。「ひと月前の皆既日食から屋久島にいるが4回目の登山でやっと晴れてくれた」と感極まるカメラマン氏や「こんなに晴れちゃって運を全部使ったみたい」と騒ぐ若者たちの言葉どおりの貴重な青空に、遠い山形から来た親子も大感激でし。目の前には第二の高峰「永田岳(1886m)」、眼下には「縄文杉」を抱く屋久杉原生林への縦走路が伸び、まったく八重に連なる峰々のすごいこと。幸運とはまさにこのことで、飽きることのない絶景に涙が零れそうでした。
 「縄文杉」までは山頂から約5km。その道中もずっと青空に恵まれ、「もののけの森」を楽しみながら下りました。「縄文杉」はガイドに連れられた大勢のハイカーで大賑わい。「ウィルソン株」内の祠にお参りして、今もトロッコが走る「大株歩道入口」で休憩しました。ザックを背負った親子に若いガイドが「どこからですか」と聞くものだから、「上(宮之浦岳)からです」と答えたら、「じゃ昨晩はすごい雨だったでしょ」と返されました。どうやら小屋泊まりと勘違いしたようです。「いえ今朝早く淀川を出てきたんです」と返したら、「この子もですか?」と目を白黒して「これって小学生の記録じゃない」と周りのガイドたちとビックリしていました。
 トロッコの軌道を歩く「大株歩道」は約8km。「縄文杉」ツアーの人たちはこの道を往復するわけで、これも結構足にきます。今はなき「小杉谷」の集落からは父の足が悲鳴をあげ、やっとの思いで「荒川登山口」に辿り着きました。頼んでいたタクシーの運ちゃんが出迎えに立っていて「よく来れたね、すごい子だよ」と息子を褒めてくれました。
 その息子はというと涼しい顔で「全然平気、まだ縄文杉まで行ける」と元気いっぱいでした。道中は「大丈夫?」と父を励まし続けてくれたし、本当に逞しく成長してくれたものだと泣けてきました。
 標高差2000m、総距離数21km。亜熱帯雨林⇒杉林⇒ブナ林⇒熊笹と植生の変化を楽しみ、快晴のピークに立てた幸運に感謝するとともに、息子との大冒険が達成できた喜びに浸りながらタクシーに乗り込みました。屋久島はすごい。さすが世界遺産です。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1068人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 屋久島 [3日]
宮之浦岳縦走(淀川登山口 黒味岳 宮之浦岳 縄文杉 白谷雲水峡)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら