ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳〜カラ岳〜堂満岳
- GPS
- 09:50
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,465m
- 下り
- 1,453m
コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:50
花を探しながら歩いていたり、撮影に時間を費やしていたり。
ペースに乱れがあるはずで、コースタイムはあまり参考にならないでしょう。
天候 | 曇り/小雨/雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 標識は多めで、基本的には明瞭な道が続きますが、所々で分かりにくく感じる所はあるかも知れません。 特に危険な箇所はないけど、ガレやザレで滑ったり、転倒したりしやすくなっている所は多そう。 浸食により、道幅が狭くなっている箇所もあり、今後の推移を気にしておきたいですね。 ■その他 昨年の7月の大雨の影響により、八雲ヶ原から金糞峠へ至る区間にて、奥の深谷の源流部で橋が流失や崩壊していたのだけど、いくつかは修復されたよう。 沢の水量が多いと通行への支障があるかも知れないので、大雨の直後は注意が必要でしょうか。 |
写真
感想
バイカオウレンなどを見るべく比良山系へ行くか、カタクリを目当てに小塩山やポンポン山へ行くかで悩み、昨年と同じ順序で訪れるのが無難かと思い、今回は比良へ。
前回の大原への山行では、左足のアキレス腱付近の痛みが生じず、標高差が大きくても何とかなりそうかなと感触が得られたのもあり、久しぶりに比良へ行って来ました。
北小松駅からスタートし、いつものように舗装路を歩いて行きます。
比良げんき村の辺りでは桜がたくさん咲いており、その盛りは過ぎつつあるよう。
登山口にて軽く準備を済ませ、出発しようとした時に花らしきのが目に入り、確認してみると、イカリソウです。
天気はあまり良くなさそうだけど、幸先は良さそう?
少し登って行くと、ミツバツツジの優しい色合いの花が登山道を彩っており、春らしい風景となっている。
滝見台から楊梅の滝の雄滝を眺め、少し息を整えます。
順調に歩いて行き、涼峠に到着。
そのままヤケ山には向かわず、オトシを通って寒風峠経由でそちらへ。
シシガ谷の沢を渡渉し、少し進んだ辺りからは独特の風景となっているけど、倒木が以前よりも増えていて、やや荒れているとの印象。
バイカオウレンの花を見つけたものの、数は少ないよう。
その後は特に記す事もなく、寒風峠に到着です。
冷たい風が吹き抜けており、春対応の服装でもあり、微妙に寒く感じるぐらい。
尾根を辿るルートでは樹木の花が咲いており、少し華やぎを帯びていて良い感じ。
低い位置の花を撮影しようとするのだけど、風が強くてうまく行かない。
風に吹かれて木々が叫び声を上げているかのようで、太い枝が折れて頭上に落ちて来ないかと心配になるぐらい。
ヤケ山でのパンを食べつつの休憩をはさみ、その後も風に吹かれながらの行程となる。
ヤケオ山への登りはいつも通りにしんどいけど、曇り空と風のおかげで暑さは感じず、いつもよりは楽な感じ。
一定以上の標高はガスに包まれているようで、その中へ。
ショウジョウバカマがそこかしこに咲いているのだけど、花は雫をまとっており、凛とした雰囲気があるように感じられる。
ヤケオ山山頂に到着し、ここまで誰も見かけないままです。
かと思ったのだけど、先着の方がおられ、ちょっと驚く。
ガスと冷たい風の中の尾根歩きが続きますが、しばらくは緩やかな傾斜となります。
本来なら好展望を楽しみながら歩く事ができるのだけど、それはまたの機会という事で、道脇の野草の様子を探ったりしながら歩いて行きます。
フジハゲのピークに着く頃には、小雨ではなく、雨という感じだったような。
その後、バイカオウレンが見られずに心配になり始めていたのだけど、きちんと今年も咲いており、小さくも美しい姿に心を動かされてしまう。
この先にもたくさん咲いているはずなので、程々にして歩を進め、釈迦岳山頂に到着です。
しばらく雨は止みそうにないかと思い、雨対応の装備に。
カラ岳への道中にもバイカオウレンがたくさん咲いているし、イワウチワも開花し始めているのがあり、なかなか前に進まない。
後ろから子供らしき声が聞こえ、何を言っているのかは分からないけど、こんな天候ではあるけども楽しそうにしているのが伝わって来る。
カラ岳を経て、その後は淡々とした道中がしばらく続く。
比良ロッジ跡の辺りまで来ると人を見かけるようになり、今回は少し余裕があるはずなので、これまでは素通りしていた摩崖佛を見に行ってみます。
ルートから逸れ、踏み跡を辿って行き、最後は何となくで歩を進めて向こう側の斜面を見てみると、モコモコとした凹凸の岩があり、「これなのかな?」という感じで眺める。
確かに、それっぽい形ではある。
ルートに戻ると、すぐに北比良峠に到着ですが、琵琶湖側が少し見える程度で、ここもガスが濃くて、すぐそこの前山の山頂もおぼろげにしか見えない。
バイカオウレンを見るべく、奥の深谷沿いを歩く予定なので、まずは八雲ヶ原へ。
少し歩くと道脇に小さな沢を見るようになり、程なくして八雲ヶ原へ至ります。
湿原を覗いてみると、離れた位置にミズバショウが咲いているよう。
湿原内を歩くための木道は崩壊が進んでいて、以前に一度歩いただけで、その後は避けていたのだけど、せっかくなので見に行ってみます。
慎重に足の置き場を選び、何とかミズバショウの傍に到着。
あまり目にする機会がない花だし、見られて良かった。
いつの間にやら雨も止んでいるし、少し移動して昼食にします。
八雲ヶ原の湿原から流れ下る沢沿いの道へ。
これまで通り、群生地ではバイカオウレンが華やかに咲いており、撮影タイムに突入。
その後も奥の深谷に咲くバイカオウレンなどの花を堪能し、金糞峠に到着です。
ここにもバイカオウレンが咲いており、カメラの休む暇はない。
尾根歩きに転じ、引き続き咲いている花を飽きる事なく見たり、撮影したり。
ここまでの道中に比べると、稜線上ではイワウチワの開花が進んでいるように感じる。
日程的にピーク時に再訪するのは難しいと思われるので、しっかり見ておきます。
分岐にて左に進み、東レ新道へ。
さっきまでよりも開花は遅れ気味のようだけど、こちらも花がたくさん。
別ルートと合流し、そこにおられた男女ペアと少しだけお話し。
堂満岳への道にもバイカオウレンはたくさんの花を咲かせているけど、もう撮影は程々に。
シャクナゲの花芽の具合を窺いつつ歩き、堂満岳山頂に到着です。
曇り空なので見栄えはあまり良くないけど、眼下に琵琶湖が広がっていて、比良の山ならではの展望となっています。
来た道を戻り、分岐で直進して行き、縦走路に合流。
途中、謎の行動をしていた人がいたぐらいで、特に何もないままに南比良峠に到着。
さらに縦走路を辿り、荒川峠へ。
この峠道は安全に下山しやすいルートでもあり、今回もこちらを下って行きます。
前半は良い感じの道が続き、その後の植林帯は黙々と下るのみ。
水場を過ぎるとトラバース道となり、まずまずの道となります。
咲いているイワカガミがないかと探っていると、最後の最後で発見。
思い残す事はなくなり、程なくして登山口に到着。
ここからはほぼ舗装路歩きとなり、電車の発車時刻を考慮してペースを上げます。
少し余裕がありそうなので、琵琶湖畔に少しだけ寄り道。
琵琶湖を見ていると、無事に辿り着いた安堵感にじんわりと包まれるよう。
志賀駅まで歩き、この日も無事にゴールです。
ほぼ5か月ぶりの比良への山行。
目当てのバイカオウレンの花はピークぐらいだったし、他にも色々な春の花を楽しませてもらい、良い時に訪れる事ができ、満足です。
また、この日はどの花も水滴でしっとりとしていて、いつもとは違う雰囲気をまとっており、とても印象的でした。
左足の具合についても、まだ違和感はあるものの、一頃の悪い状態は脱しており、これぐらいの行程なら対応できそう。
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