若桜鬼ヶ城・三倉富士・弁天山 〜山城の尾根から1000mの稜線へ〜
- GPS
- 06:44
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,034m
- 下り
- 853m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から鬼ヶ城までは標識が設置されているので迷うことなく上れます。危険個所も特にありません。 鬼ヶ城から弁天山は尾根と稜線歩きです。下草はほとんど無く歩き易く,道に迷うようなところもありません。 弁天山から先は尾根の下りです。道は不明瞭なので地形を見ながら赤・ピンクのリボンを目印に進みます。落ち葉で滑りやすい所があります。 |
その他周辺情報 | 若桜は旧街道の宿場町です。レトロな店や食事ができる場所もあります。 道の駅わかさで弁当を買っても良いでしょう。駅前のスーパーは朝9時開店なので、早く出発したい時は事前に買い物は済ませておきましょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
靴
サブザック(19L)
トレッキングポール
昼食(あんころ餅+牛乳+トマト)
行動食(飴&魚肉ソーセージ)
予備食(シリアルバー他)
飲料(お茶600mL
水500mL)
箸
iPhone(GPS+ナビ)
iPad mini
サブバッテリー
カメラ
携帯電話
腕時計
ラジオ
手拭い
ウエットティッシュ
ティシューペーパー
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感想
先日「分県登山ガイド鳥取県の山」制覇の目標を立てたところだが、改めてリストを見て、県東部の山で登り残している山が一つあることに気付いた。「鶴尾山」,と言うより「若桜鬼ヶ城」の方が通りが良い,若桜町を見下ろす山城の山だ。車でも山頂付近まで上がれるし,麓からの距離も短く,一日かけて歩くには少し物足りないような気がして,お預けになっていた。それでも歩いてみようと決めて,下調べをすると,鬼ヶ城から尾根を辿って三倉富士まで歩けそうだ。国土地理院の地図には道の表記が無いのでやや心配ではあるが,情報によるとトレッキングコースの設定もあるようなので,歩けるのだろう。三倉富士まで上がれば弁天山までの稜線は以前歩いたことがある。東山の稜線と並行しながら歩くルートはなかなか気持ち良かったと記憶しているので,またその稜線を歩いてみようと思った。
登山口はふもとの八幡広場の脇にあった。傾斜はそこそこあるが,比較的広く,標識も整備された道で,ペースを上げ過ぎずに歩けば,かつての曲輪や出城の石垣跡を辿りながら山頂へ向かうことができた。山頂の城跡は思っていたよりも広く桜の花も見頃だった。
鬼ヶ城から尾根を辿って三倉富士へ向かった。登山道として整備されている感じは無かったが,下草も尾根を遮る倒木も大きな岩も無く思いの外歩き易い道だった。標高差がそこそこある直登なのでペース配分や休憩のとり方を意識して歩かなければならないが,時折氷ノ山や麓の町並みを眺めながら落葉した明るい尾根を登って行くことができる。
麓から眺めた山の斜面には白いものが見えていて,残雪があるのだろうか,それとも桜が咲いているのだろうかと気になっていたが,弁天山の山頂まで残雪を見ることはなく,鬼ヶ城より先には桜の花も見ることができず,時折見かけたのはタムシバの白い花だった。タムシバの花は枝の高い所についていることが多く,最初は何の花だかよくわからなかったが,大きな5枚の花弁はタムシバのようだ。コブシとの識別がその場では難しかったが,後でいろいろ調べてみるとやはりタムシバのようだ。ただし,地元ではあまり厳密に区別せず,コブシもタムシバもまとめて「コブシ」と呼んでいるようだ。残雪は,弁天山から下りるとき,北側の斜面の沢に少し残っていたが,基本尾根を下るので,雪の上を歩くようなことはなかった。
今回歩いた場所は落ち葉が積もっているところは多かったが,下草が茂っているところはほぼ無かった。山域によっては笹や羊歯(シダ)が茂っていて歩くのに苦労するところもあるのだが,ここはスッキリと綺麗な尾根で気持ちよく歩けた。多分鹿が下草をみんな食べてしまうのだろう。ただ,それは麓の農家にとっては農作物の食害に悩まされる状況でもあるのだろう。
山行が終わって,思いの外しっかり歩いた気がしたが,よくよく考えてみれば,登山口は標高200m程度,最高点は弁天山の1,017m,約800mの標高差があり,稜線のアップダウンも加えると累積標高は1,000mに達していた。この辺りで例えると,(伯耆)大山に登るぐらいの運動量になる訳だ。この日はあまり陽射しは無かったが,吹く風の冷たさはあまり感じられず,春の息吹を感じられるなかなか充実した山歩きができた。今年単独で初めて標高1,000mを超えることもできたので,「ハイキング」ではなく,「登山」として記録しておこう。
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