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記録ID: 3046159
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雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

十石山 〜 残雪の穂高、乗鞍を眺めたくて、つらい登りの先へ

2021年04月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:48
距離
8.9km
登り
1,074m
下り
1,067m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:07
休憩
1:31
合計
6:38
6:46
6
7:49
77
9:06
9:07
67
10:14
10:24
5
10:29
11:46
24
12:10
32
12:42
12:43
31
13:24
十石峠登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白骨温泉から上高地乗鞍スーパー林道に入って3個目のヘアピンカーブに登山口。周辺の路肩に数台駐車できるスペースあり。
コース状況/
危険箇所等
山頂まで危険箇所はない。
(4/3 雪の状況)夏道の「十石山方面分岐」付近から山頂まで雪は繋がっていた。所々で踏み抜き多発地帯あり。スノーシューやスキーなど様々なトレースがあったが、自分はツボ足アイゼンで通した。
登山口は白骨温泉から上高地乗鞍スーパー林道を少し登ったところ。5台ほどの車があり、思ったよりも人気の山みたいです。
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登山口は白骨温泉から上高地乗鞍スーパー林道を少し登ったところ。5台ほどの車があり、思ったよりも人気の山みたいです。
登山口の看板。マイナーな山ですが、無雪期はしっかり整備されているのでしょう。山頂まで5kmの表示。
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登山口の看板。マイナーな山ですが、無雪期はしっかり整備されているのでしょう。山頂まで5kmの表示。
数分も歩くと雪が出てきました。この看板を過ぎたところで左手の尾根に取り付きましたが、結果的に失敗…。
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数分も歩くと雪が出てきました。この看板を過ぎたところで左手の尾根に取り付きましたが、結果的に失敗…。
尾根に出たら雪がなく、プチ藪漕ぎに…。残雪の状態にもよると思いますが、地図上の夏道ルートあたりまで行くことをおすすめします。帰りはしっかり雪が繋がっているルートを歩きました。
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尾根に出たら雪がなく、プチ藪漕ぎに…。残雪の状態にもよると思いますが、地図上の夏道ルートあたりまで行くことをおすすめします。帰りはしっかり雪が繋がっているルートを歩きました。
藪を抜けて、雪があるところまで来ましたが、めちゃ急登。途中でアイゼン付けました。
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藪を抜けて、雪があるところまで来ましたが、めちゃ急登。途中でアイゼン付けました。
急登を終えて、湯沢ノ平手前の巨木のある広場で小休憩。早く藪を抜けたい思いでペースが乱れたせいか、まだ序盤なのにかなりの疲労感。この先が思いやられます…。
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急登を終えて、湯沢ノ平手前の巨木のある広場で小休憩。早く藪を抜けたい思いでペースが乱れたせいか、まだ序盤なのにかなりの疲労感。この先が思いやられます…。
湯沢ノ平のあたりはトレースはあったけど不明瞭でした。横に広い地形なので、どこを歩いても大丈夫と思います。あまり踏まれていないトレースに乗ってしまい、時々踏み抜いて、ここでも体力消耗…。夏道ルート上でレトロな道標を発見。
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湯沢ノ平のあたりはトレースはあったけど不明瞭でした。横に広い地形なので、どこを歩いても大丈夫と思います。あまり踏まれていないトレースに乗ってしまい、時々踏み抜いて、ここでも体力消耗…。夏道ルート上でレトロな道標を発見。
再び急登が始まります。ずっと樹林帯の中で、イベントらしいことはなく淡々と登って行きます。気温が高く、メリノウールの長袖Tシャツ一枚ですが、それでも大汗かきまくり…。
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再び急登が始まります。ずっと樹林帯の中で、イベントらしいことはなく淡々と登って行きます。気温が高く、メリノウールの長袖Tシャツ一枚ですが、それでも大汗かきまくり…。
木々の間から霞沢岳が見えました。かなりシンドイ登りなので、これだけでも少し気持ちが晴れます。
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木々の間から霞沢岳が見えました。かなりシンドイ登りなので、これだけでも少し気持ちが晴れます。
さらに登ると乗鞍岳も。剣ヶ峰はまだ真っ白です。
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さらに登ると乗鞍岳も。剣ヶ峰はまだ真っ白です。
登りの傾斜がやや緩くなると、森は明るい感じになって来ました。
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登りの傾斜がやや緩くなると、森は明るい感じになって来ました。
前方に真っ白な雪原が見えて来ました。あのあたりが山頂の稜線なのかな? 意外に近くて心が軽くなります。実際にはまだまだ辛い登りが待っていましたが。。
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前方に真っ白な雪原が見えて来ました。あのあたりが山頂の稜線なのかな? 意外に近くて心が軽くなります。実際にはまだまだ辛い登りが待っていましたが。。
穂高が登場です。吊尾根が格好いいです。
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穂高が登場です。吊尾根が格好いいです。
木々が少なくなって、陽当たりが良いせいか、踏み抜きが多くなり、また体力消耗…。
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木々が少なくなって、陽当たりが良いせいか、踏み抜きが多くなり、また体力消耗…。
近そうで、でもなかなか近づかない山頂部。
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近そうで、でもなかなか近づかない山頂部。
樹林帯を突破して、だだっ広い雪の斜面を登って行きます。かなりの傾斜です。穂高を横目にゆっくり一歩一歩。
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樹林帯を突破して、だだっ広い雪の斜面を登って行きます。かなりの傾斜です。穂高を横目にゆっくり一歩一歩。
頭上には気持ちのいい青空。でも、登りは相変わらず厳しいです。これが最後の急登のはず。
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頭上には気持ちのいい青空。でも、登りは相変わらず厳しいです。これが最後の急登のはず。
左手には乗鞍岳の全貌が姿を現しました。
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左手には乗鞍岳の全貌が姿を現しました。
傾斜が緩やかになって、山頂は目前。でも、この先、雪は無くなっていて、最後にハイマツの藪漕ぎが待っていました…。もう嫌になっちゃって写真はありません(苦笑)。少し遠回りになりますが、避難小屋の方から迂回すれば良かった。
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傾斜が緩やかになって、山頂は目前。でも、この先、雪は無くなっていて、最後にハイマツの藪漕ぎが待っていました…。もう嫌になっちゃって写真はありません(苦笑)。少し遠回りになりますが、避難小屋の方から迂回すれば良かった。
そんな感じで山頂部に到達すると、それまでの苦労が完全に報われる眺望が待っていました! 穂高から笠ヶ岳、北アルプスの大パノラマです。
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そんな感じで山頂部に到達すると、それまでの苦労が完全に報われる眺望が待っていました! 穂高から笠ヶ岳、北アルプスの大パノラマです。
笠ヶ岳。
前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳。これ、格好良すぎでしょ。あまり目立たないけど、西穂の背後に槍ヶ岳も。
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前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳。これ、格好良すぎでしょ。あまり目立たないけど、西穂の背後に槍ヶ岳も。
山頂の看板が見つからず、地図上の三角点周辺をウロウロ。しばらく探して発見しました。
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山頂の看板が見つからず、地図上の三角点周辺をウロウロ。しばらく探して発見しました。
乗鞍岳も大迫力です。
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乗鞍岳も大迫力です。
剣ヶ峰。位ヶ原にもまだしっかり雪がありますね。3月に雪崩事故があったけど、今日は賑わっているかな?
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剣ヶ峰。位ヶ原にもまだしっかり雪がありますね。3月に雪崩事故があったけど、今日は賑わっているかな?
これは四ッ岳かな? 十石山から稜線を辿って乗鞍まで行けるみたいですが、難路のようです。
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これは四ッ岳かな? 十石山から稜線を辿って乗鞍まで行けるみたいですが、難路のようです。
遠方は霞んでしまって、あまりよく見えませんでした。雲の上に稜線を出している中央アルプス(たぶん)が辛うじて。
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遠方は霞んでしまって、あまりよく見えませんでした。雲の上に稜線を出している中央アルプス(たぶん)が辛うじて。
十石峠避難小屋の方へ移動しつつ、もう一度、穂高の眺望を楽しみます。笠ヶ岳の手前にあるのは焼岳。焼岳がそんなに存在感を示さない穂高のスケールの大きさ。
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十石峠避難小屋の方へ移動しつつ、もう一度、穂高の眺望を楽しみます。笠ヶ岳の手前にあるのは焼岳。焼岳がそんなに存在感を示さない穂高のスケールの大きさ。
槍の穂先は雪が付いていないですね。
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槍の穂先は雪が付いていないですね。
何度見ても惚れ惚れとしてしまう穂高の風景。岳沢から登った前穂高、吊尾根、奥穂高の縦走が思い出されます。
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何度見ても惚れ惚れとしてしまう穂高の風景。岳沢から登った前穂高、吊尾根、奥穂高の縦走が思い出されます。
小屋は入りませんでしたが、しっかりした造りで、中も快適だそうです。
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小屋は入りませんでしたが、しっかりした造りで、中も快適だそうです。
小屋の裏手の丘に上がると、こちらも素晴らしい展望地になっています。
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小屋の裏手の丘に上がると、こちらも素晴らしい展望地になっています。
遮るもののない穂高と笠ヶ岳の眺望。同じような写真ばかりで申し訳ないですが、この感動が伝えたくて。
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遮るもののない穂高と笠ヶ岳の眺望。同じような写真ばかりで申し訳ないですが、この感動が伝えたくて。
ここでランチとすることにしました。この景色を眺めながらのお昼御飯、贅沢な時間です。
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ここでランチとすることにしました。この景色を眺めながらのお昼御飯、贅沢な時間です。
本日のメニューはキムチ餃子鍋。そろそろ鍋のシーズンも終わりかな。
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本日のメニューはキムチ餃子鍋。そろそろ鍋のシーズンも終わりかな。
4月で異動になった会社の後輩の山友が贈ってくれた「ヤマノモリ」という安全登山のお守り。写真のように靴紐に付けるシューズプレートです。導きの神である八咫烏(ヤタガラス)のデザインが刻印されていていい感じ。いつかまた一緒に山へ登ろう!
https://yamanomori.stores.jp/
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4月で異動になった会社の後輩の山友が贈ってくれた「ヤマノモリ」という安全登山のお守り。写真のように靴紐に付けるシューズプレートです。導きの神である八咫烏(ヤタガラス)のデザインが刻印されていていい感じ。いつかまた一緒に山へ登ろう!
https://yamanomori.stores.jp/
食後のデザートは最近はまっている鎌倉小川軒の「レーズンウィッチ」。サクサクのサブレとラムレーズンの入ったバタークリームのバランスが絶妙です。
https://www.ogawaken.jp/
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食後のデザートは最近はまっている鎌倉小川軒の「レーズンウィッチ」。サクサクのサブレとラムレーズンの入ったバタークリームのバランスが絶妙です。
https://www.ogawaken.jp/
風もほとんどなく、温かな陽気が気持ち良くて、1時間以上ゆっくりしちゃいました。午後になって雲が出てきて、笠ヶ岳は隠れてしまいました。そろそろ下山しましょう。
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風もほとんどなく、温かな陽気が気持ち良くて、1時間以上ゆっくりしちゃいました。午後になって雲が出てきて、笠ヶ岳は隠れてしまいました。そろそろ下山しましょう。
時々ズボっとはまりながらも、適度に雪が柔らかいので、重力の勢いに任せて、ガンガン下って行きます。
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時々ズボっとはまりながらも、適度に雪が柔らかいので、重力の勢いに任せて、ガンガン下って行きます。
右手に乗鞍岳。
左手に穂高を眺めながら。
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左手に穂高を眺めながら。
樹林帯に入って、急斜面を下って行きます。
樹林帯に入って、急斜面を下って行きます。
湯沢ノ平の広場で小休憩。最後までいい天気でした。
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湯沢ノ平の広場で小休憩。最後までいい天気でした。
快調に下って、1時間半と少しで下山完了。
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快調に下って、1時間半と少しで下山完了。

感想

まだまだ雪山が楽しみたくて、以前から気になっていた十石山へ。乗鞍岳の北側に位置する十石山はそれほど知名度ないと思いますが、穂高と乗鞍の眺望が素晴らしすぎる、ぜひおすすめしたい山です。

登山口は白骨温泉。スタートしてすぐに雪が残っていて、山頂までしっかり雪が繋がていました。ただ、僕は尾根に取り付く位置の選択をミスって、序盤からプチ藪漕ぎをする羽目になりました…。取り付きは夏道のルートと同じ感じで入って行くのがいいと思います。藪漕ぎから早く脱出したくて気持ちが急いだのか、ペースが乱れて、これが最後まで尾を引くことに…。急登も何度も登場して、なかなかシンドイ登りになりました。

中盤までは樹林帯で、特に見どころもなく、淡々と急登を喘ぎながら登って行きます。前方に山頂部の真っ白な雪原が見えて来ると、徐々に穂高、乗鞍が見えるようになって、幾分、辛さから開放されます。それでも最後の急登はなかなかのもの。踏み抜きもあって、余計に疲れました。最後は山頂直前でハイマツの藪漕ぎになって心折れそうに(避難小屋の方から回り込めば、藪漕ぎを回避できます)。

それでも、山頂からの眺望は素晴らしいの一言。乗鞍岳は目の前にある大迫力だし、何より穂高から笠ヶ岳の大パノラマ。それまでの苦労が吹き飛び、報われたって感じになりました。

中には入らなかったけど、十石峠避難小屋はきれいで快適らしく、星や夕暮れ、ご来光を眺めに泊りで来るのもいいかも知れません。

ブログもぜひ↓
稜線に吹く風のむこうへ
https://ridgeline-wind.hatenablog.com/entry/jukkoku/210403

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