赤牛岳-槍ヶ岳
- GPS
- 33:55
- 距離
- 62.8km
- 登り
- 5,226m
- 下り
- 5,211m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:51
- 山行
- 12:53
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 13:56
- 山行
- 11:53
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 12:14
天候 | 晴れ 晴れのち曇り 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス | 4月1日から登山者相談所前の駐車場は閉鎖 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
テント xover f
シュラフ 850fp 600g
マット Xサーモ
ガス minimo
服 モンベルメリノ メリノエアフーディ ポーラテックアルファベスト スペリオダウンパーカ
|
---|
感想
[新穂高 - 水晶岳 - 赤牛岳 - 槍ヶ岳 - 新穂高]
- 水晶岳 東面
- 赤牛岳 北面
- 温泉沢
- 槍ヶ岳 飛騨沢
水晶岳を滑りたい、と思って2年前に実行したが前日に季節外れの降雪があって水晶目前で断念、
計画を見直したり山スキーの経験を積むうちに赤牛までいけるんじゃないか、と思い計画に折り込み
晴れがしばらく続いた絶好の春スキー日和な4/1から3日間でチャレンジ
好条件に恵まれて目標達成できました
▼1日目 新穂高ー三俣山荘▼
新穂高3時スタート
今日は三俣山荘までなので気が楽、
登山口から歩いて10分ほどで雪が出てきた、一箇所だけ雪切れ、
デブリは小規模なので余裕で通過
大ノマ乗越からそのまま弓折岳へ
ここから双六小屋までトラバースする
前半は順調だったが小屋手前の尾根通過は木が濃くてストレスだった
トラバースするなら頑張って夏道を辿ったほうがいい
小屋下まで到着したら双六へ登っていく
トラバースに十分な高さまで登ったら三俣蓮華のカールを目指す
これはうまく決まった
三俣蓮華下のカール内からつぼ足で山頂下まで登って三俣山荘に滑り込む
11時到着、ゆっくり歩いた割に早くついてしまった
せっかくなので冬季小屋を掘り返してみたが、これは間違いだった
2時間掘り続けて扉を開けたら中は雪だらけ、
おまけにオイルか何かの臭いがしてとても過ごす気になれない
大人しくテントを張って雪から水を作って就寝
明日は水晶岳、赤牛岳に出かける
風が弱い静かな夜だった、雷鳥の鳴き声だけが聞こえて癒された
▼2日目 水晶岳東面ー赤牛岳北面ー温泉沢ー高天原ー三俣山荘▼
2:30に起きてゆっくり飯作ってお湯作って荷造り
まずは黒部源流をトラバース、
月あかりで明るいのでなんとか見通せた
しかし初めの沢地形で斜度を見誤って尻餅をついた
下まで落ちてたら危なかった
岩苔乗越からは夏道を辿る
トラバースもできるが雪が硬いと気を使う
水晶岳手前のコルまでシール歩行でたどり着けた
残りは板担いでアイゼン、
前回敗退した雪壁はほどよく硬くてなんとかなった
ここのためだけにピッケル持ってきた
その先は雪がついてるものの基本的には夏道な感じ、
そして2年越しに積雪期の水晶岳到着!
まだ雪が硬いので三角点ピークに行ったり東面ルンゼの様子を見にいく
東面ルンゼはモナカ気味、
天気予報と違って風が吹いてるので雪の緩み待ちはやめた
無難にこなせる東面カールを滑ることに
雪は硬いがなんとかターンはできる
でも楽しくないので斜度の緩い面を選んでかっ飛ばす
カール下から見上げると突き出た岩に囲まれてイカつい雰囲気だ、きてよかった
そのまま少し降って東面ルンゼ下をトラバースして一つ北のカール地形から稜線に登り上げる
ここは難なく登り上げれた
稜線に出たら夏道を辿って赤牛岳へ
初めのうちはツボ足だったが雪がつながってきたらシール
雪が切れたらまたツボ足と変えていく
雪が硬すぎなかったのでアイゼンは使わなかった
最後はシール歩行で赤牛岳ゴール!
今シーズンの最大の目標、今回の行程としてはそんなに長く感じないが、
ここに至るまでの計画、経験値積みを考えたらなかなかに長かった
赤牛岳、その周りの山にも滑りにいい斜面はいくつもある、
こういうのは来ないとわからないものだなあ
一通り写真を撮ったら北面を滑る
北に入ると目の前に尾根がある
今回は左を選択
目の前に立山と黒部湖、黒部川へ落ちるどこまでも続きそう、
こんな奥深い山で更に奥に侵入したら良いのかとドキドキしながら滑る
するとまさかのパウダーだった
降雪からしばらく経ってるのでパックされてるが滑りの良い雪だった
意気揚々とターンを繋げる
うーーん山スキーやっててよかった
次第にザラメになってドンドン下りたいところだが登り返しが大変なので斜度が急になる手前で終了
風がなく、日が当たってるので、まあ暑い
Tシャツ一枚で稜線まで登り上げて赤牛岳山頂に戻る
途中、自分のシュプールを見ることができた
雪の赤牛岳は黒部ダムから眺めることができる
見えるのに遠い山、そこにシュプールを刻めたのは感動だ
山頂からスキーで来た道を戻って、夏道をツボ足で戻る
そして2083ピークから温泉沢へ、高天原までスキーで滑り降りる
温泉沢はしっかり雪が緩んで快適ザラメスキー
出合を通過して更に下ると沢の雪が割れて水が出ていたのでここで水分補給
高天原の温泉地を過ぎたところで滑りは終了
濡れた服を乾かしながらまったりらシールを貼る
目の前には薬師岳がドン!
この頃から空は曇り、暖かかったのが一変して冬の寒さに
服を着込んで岩苔乗越を目指して歩く
はじめは森を歩き、池を通過、
沢地形に入ると河床の雪が割れていたのでまた水分補給
この先、たまに水の流れが出てくるが地形を読み取れば難なく通過できる
しかし岩苔小谷の登りは長い、ひたすらに緩い斜度を登っていくので飽きる
たまに川の水を飲んだりセッケイカワゲラを避けたりして進んでいく
曇り空の午後、もう直ぐにでも日が暮れるんじゃないかと思えてくるが
時折見える青空のおかげでまだ昼なんだと認識する
岩苔乗越到着17時、いやー今日はよく動いた
あとはトラバースして小屋まで少し登り返してこの日は終了
今回の目標は達成したので明日どうするかは明日決めよう
赤牛岳山頂から見えた槍が素晴らしかったので槍にしようかな
▼3日目 西鎌尾根ー槍ヶ岳ー新穂高▼
だらだらとスマホに入れたラジオ番組を聴きながら21時ごろ就寝、
0時過ぎくらいに雷鳥の鳴き声に起こされてそこからは寝付けなかった
鳴き声はするのに姿を見せてくれない、恥ずかしがり屋だな
たらたら転んでてもったいないので4時半から行動開始
三俣蓮華からトラバース開始、丸山南側のカール内でほんの少し登り返してトラバース継続すればいい感じに双六小屋
今回はトラバースが何回もできていい感じだ
樅沢岳は夏道に雪がついてないのでツボ足
その先はスキーで滑った、雪は柔らかいしいくつか穴が見えたのでスキーでよかった
樅沢岳から一つ東のピーク通過は怖いポイント
カチカチ雪をトラバースで通過する
斜度があって下は雪が続いていてどこまでも落ちていく感じ
ピッケルを使って通過
過去きた時は雪が柔らかかったのでスキーのシール歩行で通過した
今思えばとんでもない
この先は夏道と雪の道が交互に出てくるのでシール又はツボ足とかえて進む
千丈乗越手前の鎖場は、夏道が右手なのでそちらに進むんでみたが
過去に通過した左手の方が歩きやすいと感じた
乗越から飛騨沢を見下ろすとスキーヤーが2人シートラーゲンで登っていた
しばらく夏道をツボ足でたどり、途中でテント類の荷物をデポ
雪のルンゼ地形まで来たらシール・クトーで登り上げる
斜度はあるが場所を選べば無理なく登り上げることができる
小屋まで着いたらさっさと山頂登ってさっさと降りた
先週も登ったしね
飛騨沢滑走開始、
上部は石が出てるので少し下りて滑走開始
いい感じに緩んだザラメでかっ飛ばす
おっと途中で寝袋とテントをデポしたんだった
回収して更に滑るが中間部はストップスノー混じりで足にくる
細い沢地形から槍平小屋までの方が雪が冷えていて滑りが良かった
小屋から滝谷までは快適な沢スキーだったが白出沢までの夏道スキーは雪が緩んで、穴があったり、夏道が出ていて時間がかかった
白出沢手前は雪が消えて半分夏道だったし
白出沢からのボブスレーも雪が減って地面がところどころでている
穂高平小屋までくるともう林道に滑れるだけの雪がない
博打でカーブのショートカットを試みたら成功
でももう滑れる雪は無くなった、残り1.5km歩いて新穂高ゴール
いやーめちゃくちゃ遊んでめちゃくちゃ楽しかったー!
3日間しっかり晴れたので顔は焼けて熱ってる、
日焼け止めはこまめにしたつもりだが
大きなトラブルも、怪我もなく終えられたことに感謝!
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