十勝岳から美瑛岳の縦走ルートにトライ
- GPS
- 07:55
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,490m
- 下り
- 1,471m
コースタイム
天候 | 快晴→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
山と渓谷社の分県登山ガイドを見て、十勝岳から美瑛岳の縦走ルートにトライした。望岳台を出発すると岩ばかりのゴロゴロした大地。なんというか火山という雰囲気がしますね。国土地理院の地図にはスキーリフトか何かが載っていたし、ガイドブックには避難小屋が載っていましたが、そんなものはもう実在しないのですね。
初めて登る荒涼とした大地に、息は切れ切れだけれども、すっかり魅了されて歩きました。62-2火口のほうからまっすぐら立ち上る噴煙も格好いいです。途中、昭和火口というのの傍を通るということで楽しみにしていましたが、よくわからない内に通過していてスリバチ火口のところまで来てしまいました。でも、この大きなスリバチを見れただけでも良かったです。
スリバチの点にある1720m標識あたりで一段高くなって、登山中に隠れていた山頂の全貌が見えて、その格好良さに驚きました。でも山頂に近づくに連れて砂が足にまとわりついて、平坦なルートの割には、ものすごく疲れました。標高1800mあたりに来ると山頂へ急斜面がドーンと迫ってくるみたいで、うおぉ、ここ登るのかと気が引き締まりましたが、登って見ると意外と行けるものですね。途中でも何度も小休止を繰り返しつつ十勝岳の山頂へ。百名山だし立派な山頂標識があるのかと思っていたら、何だかよくわからない石碑の横に小さい「十勝岳2077」と書かれたプレートがおいてあるだけで、少し拍子抜けでしたが、それでも山頂に立つと新得側も景色まで見れて、本当に最高の山だと思いました。
少し休憩した後は美瑛岳へと向かいます。もう稜線というよりは砂漠を歩いているみたい。RPGか何かの世界に入り込んでしまったような錯覚を受けます。去年まで長距離を歩くと膝の痛みに悩まされていて、こんなところまで自分の足で来れるなんて夢みたいな感じです。暫く砂漠のような大地を下って行くと緑がポツポツと見えて来ました。
ボチボチ十勝岳の領域は終わって美瑛岳の領域に入りつつあるようです。最低標高点まで降りた後の登りでは、何だかラッパのような青い花もいっぱい咲いています。「これ、なんて言う花なんだろうか」と思いつつ進みます。途中、美瑛岳近くの崖から十勝岳がよく見えるポイントでラジオを聞きながら休憩していた男性と話をします。今年に入ってようやく長距離歩けるようになって、行った山といっても札幌近郊の山々と、大雪も化雲岳と旭岳のあたりぐらいですから、話の内容も殆ど未知の領域ばかりで、今後、色んなところに登ってみたいなぁと夢がますます膨らみました。
長くそして楽しい話を終えてボチボチ行こうかと男性と一緒に美瑛岳へと登り始めましたが、何と運の悪いことにさっきまでの晴天がうそのように、ガスが上がってきて、山頂についた頃にはガスの中でした。しかし、ここで山頂の岩場に寝ていた男性から「よぉ」と声を掛けられました。驚ろいたことに先週の夏休みに、悪天候の中、中岳温泉を目指して一緒に歩いたHideさんでした。彼は寝袋持参で美瑛富士避難小屋に一泊してオプタテ方面に行くと言っていました。今まで山と言えば日帰りだと思いこんでいましたが、そんな山の楽しみ方もあるんだなぁと思って、グッと興味がひかれてしまいました。
昼食をとりつつHideさんと談笑して、彼が早く降りないと日が暮れると脅かすものだから30分ほどで山頂を後にします。帰りは侵食してとんでもなく掘れた道を辿り、急斜面を降り、ポンピ沢までやってきました。天気も曇っていてなんだか熊でも出そうでとても無気味です。とっとと写真を撮って後にします。しかしここから先がまたまた登りで
何だか思ったよりも長いなぁと地図を見ながら思います。途中の函状の地形のところは雪が溜まっていてとても涼しい。少し涼んで元気回復してから下山しました。
とても、しんどい山でしたがすごく良かったです。心底、また機会があれば来てみたいと思いました。
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