筏津〜大歩危(四国山地中央トレイル)
- GPS
- 55:54
- 距離
- 53.8km
- 登り
- 3,612m
- 下り
- 4,090m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:17
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 11:16
天候 | 気持ちよく晴れた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
すべて石鎚側から剣側に抜ける際の記載 ・ヤブ 特にキツイのが大登岐山への登りと下り。そこそこの距離、背丈を超える濃い笹薮が襲いかかるように行く手をはばかる。 次いで橡尾山から笹ヶ峰への縦走路部分。部分的ではあるがこちらも背丈ほどの濃い笹が密集している。 いずれも立っていると視界が笹のみでルートを見失うので、たまにしゃがんであげると、足元に道が続いているのが分かる。 ・岩場 東光森山の登りにロープを使って登る岩場あり。 大登岐山〜玉取山間、部分部分に岩場があり、緊張感が伴う。 ピンクリボンを追いかけるとうまいこと巻いていたりするので、岩場だからと気を抜かずルーファウを常に意識したい。 ・道不明瞭 中川峠〜p.1389まで、急にピンクリボンがなくなる。踏み跡もよくわからないが、尾根伝いに登ればなんとかなる。 ・水場 白髪隧道の南側、登山道沿いに降りると10分ほどで沢あり。 立川越の林道(三傍示山から降りて一番最初に見える林道)から北へ5分ほど行くと沢あり。 どちらも生水で飲んでたが、特に問題なかった。また、どちらも枯れる心配はなさそう。 |
その他周辺情報 | 峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか にて立ち寄り湯。日によって日帰り入浴できる時間が変わるっぽいが、この日は20時までとのこと。 加温、循環、消毒ありの温泉。露天の景色が良い。 宿泊者には岩盤風呂もあるよう。 この規模の縦走後の温泉は体に染み渡りまくる…。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
---|---|
備考 | 朝が強烈に寒く、グローブと耳あてありの帽子が役に立った。 水汲み用の空のペットボトルがあると便利。 靴のインソールを入れ忘れるという大失態を犯したが、山道はなんとかなる(途中豆ができそうでハイドロコロイド包帯を巻いたが)。ただ、長距離林道ですごい勢いで色んなとこに水ぶくれができた。 |
感想
剣山と石槌山の接続
2年前のGWに計画、実行していたものだが、当時は力量不足でこの核心部を歩いていなかった。
改めて接続するに当たり、ここはそもそも登山道ではない認識だったので、下道でつなぐ予定だったが、山と高原地図の2020からこのルートが「四国山地中央トレイル」として新規に収録されていることを知り驚愕した(破線が多いが)。
一般的に認知されている道なのであれば、一度計画した道、歩かねばならぬとリベンジを決行した。
ただ、あくまで今回は四国中央トレイルの全てではなく、前回歩けなかった大田尾越〜吉野川への県境尾根を計画としていた。
あれから2年、結構な場数を経験し、体力も装備も満を持しての挑戦となった。
結論、やはりキツい道に変わりはなく、重い荷物を長距離運び続ける体力、水の確保やテン場選定などの知識と経験、ルーファウや岩・藪こぎ(非整地道)での技術など、総合力を求められる縦走路だった。
そして最後、一歩及ばず、予定していた野鹿池山、黒滝山をスルーして楽な林道ルートで降りてきてしまった。
技術的には行けるだけの力はついていた。もう一泊前提にするとか、夏装備で荷物が軽ければ、というのはあったが、もうタイミングの問題で、エスケープとも言えない位の距離は歩いている(目的地には着いている)ので、しょうがないかな、という気持ちである。
・1日目
2年前東赤石山を登ったときに、降りてきた登山口筏津からスタート。
標高が低いところはもうアケボノツツジが咲き始めている。
野地峰まではきれいな登山道。近い時期に笹刈りがされたようなあとがある。
野地峰にて幕営予定だったが、1時間ほど巻いていたので黒岩山を超えて降りたところで幕営。
風が強い夜で、翌日には周り全部霜が降りて氷の世界だった。
・2日目
登り始めから笹が濃く、最大の笹の難所大登岐山を迎える。
この時点でまだ霜がついていて、ウェアが霜を弾いてくれたのが不幸中の幸い。タイミングが悪ければびしょびしょになっていたと思う。
人生最大級の藪漕ぎを抜け、玉取山へ。
細い尾根の岩場が続くが、リボンがちゃんとついており、見失わなければ比較的安全に進める。
白旗隧道の南側で給水し、大森山、佐々連尾山へ。この辺りは道も明確で景観もよく歩いていて気持ちいい。
中川峠で幕営予定だったが、その先の道のりが不明瞭で、あまり夜明けに歩きたくなかったことから、少し足を伸ばしてビバーク。
・3日目
ここからしばらくはなだらかなアップダウンかなと思っていたが、まあまあきつかった。
橡尾山から笹ヶ峰は薮も続く。ただ、大登岐山の藪を越えていれば瞬間的なもので造作もない。
橡尾山からの下りは少し迷った。かなりの急坂で、尾根も複数あり、正解が分かりづらい。慎重さが求められる。
笹ヶ峰を超えると後は普通の登山道に近いが、この時点で予定をそこそこ押していたので、黒滝方面は断念。
立川峠から大歩危方面へ林道を下山した。
もう一度来れば黒滝方面も行けると思う。(あまり来たいと思わないが)
全体通してトレーニングに近い登山だったが、2年前の自分を振り返りながら、成長を実感できた山行だった。
特に、準備時点での時間の使い方がこなれてきていて、この規模の山行計画を、食料の調達からルートの確認、エスケープルートの確保、水場の確認、行き帰りの交通手段などを1週間かからず計画できているのは、成長したなぁと思う。
今後も非登山道を恐れず歩きたい。
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