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Yamareco

記録ID: 3071946
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
四国

筏津〜大歩危(四国山地中央トレイル)

2021年04月09日(金) ~ 2021年04月11日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
55:54
距離
53.8km
登り
3,612m
下り
4,090m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:41
休憩
0:36
合計
7:17
距離 13.4km 登り 1,372m 下り 814m
10:13
82
11:35
11:43
83
13:06
13:07
54
14:01
14:10
71
15:21
15:30
37
16:07
20
16:27
16:36
54
17:30
宿泊地
2日目
山行
10:42
休憩
0:34
合計
11:16
距離 14.7km 登り 1,404m 下り 1,267m
6:18
128
宿泊地
8:26
8:43
48
9:31
9:43
301
14:44
14:45
37
15:22
15:24
12
15:36
15:38
116
17:34
宿泊地
3日目
山行
11:23
休憩
0:25
合計
11:48
距離 25.7km 登り 837m 下り 2,016m
6:17
113
宿泊地
8:10
8:20
51
9:11
9:26
88
10:54
9
11:03
422
18:05
ゴール地点
天候 気持ちよく晴れた
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
筏津までは新居浜からコミュニティバスが出ている。
コース状況/
危険箇所等
すべて石鎚側から剣側に抜ける際の記載

・ヤブ
特にキツイのが大登岐山への登りと下り。そこそこの距離、背丈を超える濃い笹薮が襲いかかるように行く手をはばかる。
次いで橡尾山から笹ヶ峰への縦走路部分。部分的ではあるがこちらも背丈ほどの濃い笹が密集している。
いずれも立っていると視界が笹のみでルートを見失うので、たまにしゃがんであげると、足元に道が続いているのが分かる。

・岩場
東光森山の登りにロープを使って登る岩場あり。
大登岐山〜玉取山間、部分部分に岩場があり、緊張感が伴う。
ピンクリボンを追いかけるとうまいこと巻いていたりするので、岩場だからと気を抜かずルーファウを常に意識したい。

・道不明瞭
中川峠〜p.1389まで、急にピンクリボンがなくなる。踏み跡もよくわからないが、尾根伝いに登ればなんとかなる。

・水場
白髪隧道の南側、登山道沿いに降りると10分ほどで沢あり。
立川越の林道(三傍示山から降りて一番最初に見える林道)から北へ5分ほど行くと沢あり。
どちらも生水で飲んでたが、特に問題なかった。また、どちらも枯れる心配はなさそう。
その他周辺情報 峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか
にて立ち寄り湯。日によって日帰り入浴できる時間が変わるっぽいが、この日は20時までとのこと。
加温、循環、消毒ありの温泉。露天の景色が良い。
宿泊者には岩盤風呂もあるよう。
この規模の縦走後の温泉は体に染み渡りまくる…。
下の方はアケボノツツジが咲き始めている
2021年04月09日 11:45撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 11:45
下の方はアケボノツツジが咲き始めている
黒岩山までは笹がかられている
2021年04月09日 16:22撮影 by  iPhone XR, Apple
4/9 16:22
黒岩山までは笹がかられている
2日目朝は霜がおりているた
2021年04月10日 06:39撮影 by  iPhone XR, Apple
4/10 6:39
2日目朝は霜がおりているた
大登岐山の藪のトンネル
2021年04月10日 07:51撮影 by  iPhone XR, Apple
4/10 7:51
大登岐山の藪のトンネル
大森山からの縦走路が美しい
2021年04月10日 14:47撮影 by  iPhone XR, Apple
4/10 14:47
大森山からの縦走路が美しい
大ブナの駄場への分岐が見える
2021年04月10日 15:34撮影 by  iPhone XR, Apple
4/10 15:34
大ブナの駄場への分岐が見える
剣がちらっと見える
2021年04月11日 06:52撮影 by  iPhone XR, Apple
4/11 6:52
剣がちらっと見える
大歩危はどこを切り取っても美しい
2021年04月11日 17:46撮影 by  iPhone XR, Apple
4/11 17:46
大歩危はどこを切り取っても美しい
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット 携帯トイレ
備考 朝が強烈に寒く、グローブと耳あてありの帽子が役に立った。
水汲み用の空のペットボトルがあると便利。
靴のインソールを入れ忘れるという大失態を犯したが、山道はなんとかなる(途中豆ができそうでハイドロコロイド包帯を巻いたが)。ただ、長距離林道ですごい勢いで色んなとこに水ぶくれができた。

感想

剣山と石槌山の接続
2年前のGWに計画、実行していたものだが、当時は力量不足でこの核心部を歩いていなかった。
改めて接続するに当たり、ここはそもそも登山道ではない認識だったので、下道でつなぐ予定だったが、山と高原地図の2020からこのルートが「四国山地中央トレイル」として新規に収録されていることを知り驚愕した(破線が多いが)。
一般的に認知されている道なのであれば、一度計画した道、歩かねばならぬとリベンジを決行した。
ただ、あくまで今回は四国中央トレイルの全てではなく、前回歩けなかった大田尾越〜吉野川への県境尾根を計画としていた。
あれから2年、結構な場数を経験し、体力も装備も満を持しての挑戦となった。

結論、やはりキツい道に変わりはなく、重い荷物を長距離運び続ける体力、水の確保やテン場選定などの知識と経験、ルーファウや岩・藪こぎ(非整地道)での技術など、総合力を求められる縦走路だった。
そして最後、一歩及ばず、予定していた野鹿池山、黒滝山をスルーして楽な林道ルートで降りてきてしまった。
技術的には行けるだけの力はついていた。もう一泊前提にするとか、夏装備で荷物が軽ければ、というのはあったが、もうタイミングの問題で、エスケープとも言えない位の距離は歩いている(目的地には着いている)ので、しょうがないかな、という気持ちである。

・1日目
2年前東赤石山を登ったときに、降りてきた登山口筏津からスタート。
標高が低いところはもうアケボノツツジが咲き始めている。
野地峰まではきれいな登山道。近い時期に笹刈りがされたようなあとがある。
野地峰にて幕営予定だったが、1時間ほど巻いていたので黒岩山を超えて降りたところで幕営。
風が強い夜で、翌日には周り全部霜が降りて氷の世界だった。

・2日目
登り始めから笹が濃く、最大の笹の難所大登岐山を迎える。
この時点でまだ霜がついていて、ウェアが霜を弾いてくれたのが不幸中の幸い。タイミングが悪ければびしょびしょになっていたと思う。
人生最大級の藪漕ぎを抜け、玉取山へ。
細い尾根の岩場が続くが、リボンがちゃんとついており、見失わなければ比較的安全に進める。
白旗隧道の南側で給水し、大森山、佐々連尾山へ。この辺りは道も明確で景観もよく歩いていて気持ちいい。
中川峠で幕営予定だったが、その先の道のりが不明瞭で、あまり夜明けに歩きたくなかったことから、少し足を伸ばしてビバーク。

・3日目
ここからしばらくはなだらかなアップダウンかなと思っていたが、まあまあきつかった。
橡尾山から笹ヶ峰は薮も続く。ただ、大登岐山の藪を越えていれば瞬間的なもので造作もない。
橡尾山からの下りは少し迷った。かなりの急坂で、尾根も複数あり、正解が分かりづらい。慎重さが求められる。
笹ヶ峰を超えると後は普通の登山道に近いが、この時点で予定をそこそこ押していたので、黒滝方面は断念。
立川峠から大歩危方面へ林道を下山した。
もう一度来れば黒滝方面も行けると思う。(あまり来たいと思わないが)

全体通してトレーニングに近い登山だったが、2年前の自分を振り返りながら、成長を実感できた山行だった。
特に、準備時点での時間の使い方がこなれてきていて、この規模の山行計画を、食料の調達からルートの確認、エスケープルートの確保、水場の確認、行き帰りの交通手段などを1週間かからず計画できているのは、成長したなぁと思う。
今後も非登山道を恐れず歩きたい。

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