記録ID: 3113280
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
北岳、ルナティック!(池山吊り尾根から)。
2021年04月26日(月) ~
2021年04月28日(水)
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体力度
9
2~3泊以上が適当
- GPS
- 24:07
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 3,627m
- 下り
- 3,606m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 10:13
距離 14.5km
登り 2,025m
下り 752m
2日目
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 8:26
距離 8.5km
登り 734m
下り 1,325m
3:58
44分
宿泊地
12:27
天候 | 1日目、早朝ガスものち晴れ、風強し。 2日目、快晴、眺望出る。 3日目、曇り、小雨あり。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
野呂川下降点から歩き沢橋) 特に問題なし、こう言った登山道を歩き慣れてればですが。帰りの400m超の登り返しは、とってもキツイ。 歩き沢橋から池山小屋) 取り付きから暫くは、尾根が広くルーファイがたいへん。取り付いてからは急登。 一般道ではありませんから、地形図、GPSは、必須です。 ヤマレコのルート逸脱警告は、一度でしたが、位置確認、方向確認は数え切れずでした。まぁ、少々のルートロスは気にせずに。 池山小屋からボーコン沢の頭) 積雪あり、砂払近辺まで、不明瞭な箇所多数。尾根に乗っかると、夏道無視の稜線を辿ります。 私は、砂払手前の森林限界でビバークしました。 ボーコン沢の頭から八本歯ノコル) 結論から言うと、コルの残置ロープは出ていました、が、懸垂下降しました。偉そうに言いますが、この時期、ここまでザイル等を持ち上げて、懸垂下降できない人が来るルートではないと思います。 山頂まで) つり尾根分岐からは、直登せずに、トラバースしました。10m。 全体を通じて、最も厄介だったのは、夜明け前の池山小屋からの下り。ログの乱れ具合は半端無い。 |
写真
装備
個人装備 |
八本歯コル用のザイル
12m。<br />ハーネスその他。
|
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感想
「ルナティック」この言葉を山のレコに使うとは思っても見なかった。ムーンではなくルナ。
塩野七生さんによると、「満月の月の明かりは人を狂わせる。英国では、月明かりの綺麗な日の犯罪は、減刑対象となった。」
あまりに凄い、北岳と月、いや「ルナ」狂気のコラボ。沈む満月と出でようとする朝日、月光と薄明が交差する中の360度の大絶景。
https://youtube.com/shorts/27Y1aciyNlU?feature=share
2013年12月21日、友たちと挑戦した厳冬期北岳。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-385629.html
ボーコン沢の頭から見た北岳は、厳冬期には、とても登れる山とは思えなかった。それで良かった。
ところがである。この3月からの残雪期登山、常に好天候好条件の連続だ。県界尾根からの赤岳に始まり、桂小場からの木曽駒ヶ岳、地蔵尾根からの仙丈ヶ岳、黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳、、、と来れば、次は、、、。
かつて、運用担当責任者であった私は、モメンタムトレンドフォロワーとして知られていた。トレンドが終わった時の、手のひらを返した情け容赦ない決断力こそが、私の取り柄。
来てしまいました、勢いに乗って。しかもこれは何だろう。この狂気の絶景は。体が揺すぶられ(無風なのに)、大声を発し、涙ぐむこの絶頂感。
見てはいけないものを見てしまったのだろうか?
追記)たぶんこの日に、最愛の父が亡くなりました。
親不孝。
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コメント
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池山吊尾根から「行ってキタダケ」。😃
リベンジと言うかリトライ成功おめでとうございます。
4月の満月は「ストロベリームーン」とも言うそうですが、これは正にルナティックですね。
動画で見たいです。
あらためて、ベントのピッケル、有難うございます。私の宝物(奥とポルラの次ですが)です。。雪の北岳はヨーロッパアルプスにも負けない絶景でした。
動画アップしました♪
ちょっと苦労しましたが、(^_^)
こんばんは 北岳すごです。
写真での絶景⛰全部すごいから、お気に入りにさせて下さいね。
お疲れ様でした。
北岳は、私の一番好きなお山です。広河原、ボーコン沢、どこから見ても。加えて、キタダケソウ、ここにしか咲かない花。毎年、見に行きたくなります。
白でかわいいですが、似てる花も多く、探すのが大変でした。
キタダケソウは、八本歯のコルから北岳山荘へのトラバース道の斜面にしか咲きません。この斜面の岩は、遠くガラパゴス諸島で生成された特殊な石灰岩で、それを好むキタダケソウが氷河期にシベリアからやって来て、取り残された。ロマンを感じるお話です。
まず、キタダケソウが咲き始め、その後ハクサンイチゲ。6月下旬なら、キタダケソウがほとんどです。
葉っぱがモシャモシャとしてて、花びらに葉脈の様なのが多く、萎れた感じ、、、かな?
去年、行けなかったので今年は行きたいと思ってます。(^_^)
私は、雪渓を登りました。8本歯のコル!懐かしいです。
一昨年は、大樺沢の雪渓を登りました。6月下旬でも雪タップリで、とってもキツイ。でも、広河原からのこの雪渓と北岳の眺めは大好きです。
初めまして。
積雪期の北岳のレコ久しぶりに見ました。
一度登りましたがやっぱりイイもんです。
初日随分担ぎ上げたんですね、あそこ幕営したかったんですが私は城峰で尽き果てました(笑)
「1日かけても見えなかった北岳」
本当コレ、どデカい山ですよ。
アタック日の北岳と月、鳥肌ものです。
素晴らしいレコのUPありがとうございます。
「突き抜けた」山歴をお持ちの方から、コメントをいただき、恐縮です。本当に素晴らしい山です。
私が北岳を知ったのは、登山など興味もなかった若かりし時。
高村薫の「マークスの山」。明るいイメージ の富士山とは違う、暗さも伴った畏怖すべき山。
「マチコと北岳に登って富士山が見たい。」
わかる、いや、わかる気がします。
今は、低山を登ってますが、時が来たら、高山も登ります。
山がないと生活できないです。
最近、滑落事故、遭難と多く、警察署、山岳救助隊、家族への負担を考慮しなければなりませんね。でも、登ります。笑⛰
映画、WOWOWドラマと十数回は見てると思うのですが、また見たくなりました。今から、WOWOWドラマを(全5話)見まース(^_^)。
そうですね、キタダケソウ、また見に行きましょう。
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