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Yamareco

記録ID: 312984
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

光岳(易老岳・イザルヶ岳・光石)

2013年06月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
09:35
距離
20.2km
登り
2,316m
下り
2,327m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:02
休憩
0:28
合計
9:30
4:38
65
5:43
5:46
103
7:29
7:30
45
8:15
8:15
55
9:10
9:13
13
9:26
9:27
15
9:42
9:42
13
9:55
9:57
9
10:06
10:07
15
10:22
10:26
31
10:57
10:57
49
11:46
11:58
71
13:09
13:09
57
14:06
14:07
1
14:08
ゴール地点
04:35易老渡登山口〜05:39面平05:39〜07:26易老岳07:29〜08:09三吉平08:09〜08:55静高平08:55〜09:09光小屋09:09〜09:24光岳09:34〜09:40光石09:45〜09:54光岳09:54〜10:05光小屋10:05〜10:13イザルヶ岳分岐10:13〜10:20イザルヶ岳10:24〜10:29イザルヶ岳分岐10:29〜10:34静高平10:34〜10:56三吉平10:56〜11:45易老岳(休憩・昼食)11:57〜13:11面平13:11〜14:05易老渡登山口
 
天候 晴れ!
 
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
易老渡駐車場(無料/20台程度)
※林道はあいかわらず荒れています。北又渡発電所より先はダートとなります。

易老渡の直前で落石が道路を塞いでいて、クルマから降りて石を脇に寄せました。
人のアタマよりもひとまわりほど大きい石だったので何とか動かすことができました。
帰りも別の場所で根元から折れた大きな枝が落ちていてこちらもどかす必要がありました。
日中にクルマが入っているにも関わらずこんな状態なので、落石は頻繁に発生していると思われます。
 
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
易老渡駐車場にあり。ボランティアが設営した雨宿り処と簡易トイレもあります。

【コース状況】
コース全般を通して、リボン&テープは頻繁に付いているので迷う心配はないでしょう。

●易老渡〜易老岳
駐車場から遠山川を少し下ったところのにある赤い橋が登山口となります。
橋を渡ってから尾根に乗るまでは九十九折りの登山道を登って行きます。
登り始めてからすぐに2つほど崩落箇所がありますが、
踏み跡が付いているのでこれを足がかりに慎重に進めば問題ないかと思います。

尾根に乗ってからも急登は続きます。
ちょっと傾斜が緩んだところが面平となり、ブナの中に檜の大木があります。

易老岳分岐の直下は、痩せ尾根の登り降りがあり、
この箇所のみ両手両足を使う必要がありました。
易老岳の頂上標は分岐を茶臼岳方面に少し進んだところにあります。

●易老岳〜三吉平
易老岳から進路を右手にとり、
苔むした樹林帯の稜線をアップダウンを繰り返しながら、
標高2200mの三吉平までおよそ150m下ります。
途中右手の視界が開けたところが「三吉ガレ」。
三吉平は特に標識のようなものは見当たりませんでした。

●三吉平〜光岳
三吉平からは沢筋を登って行きますが、この辺りから残雪が目立ち始めます。
滑りやすい雪質ですが、アイゼンは使うほどのことはないのでは、と思います。
その後も雪渓とガレ場とを交互に繰り返しながら高度を上げていき静高平に到着。
この時期、静高平の水場は勢いよく出ていました。

静高平を過ぎると木道となりイザルヶ岳への分岐あり。
左手にセンジヶ原、前方に光小屋を眺めながら快適に歩くと、
ほどなく光小屋に到着です。
光小屋の営業は7月10日からだそうです。
この日はスタッフが小屋開けの準備をしているようでした。

光小屋からは15分ほどで山頂です。
日本最南端のハイマツ帯を進みますが、視界は完全には開けません。
光岳の山頂から10mほど進んだところに展望台があり。西〜南の眺望が得られます。

光石は光岳山頂から加加森山への縦走路と光石との分岐を通過し、
少し下ったところにあります。
 
易老渡で出発準備中に空が凄まじい色と模様に。こんなの山の上で見たら卒倒しそうですね
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易老渡で出発準備中に空が凄まじい色と模様に。こんなの山の上で見たら卒倒しそうですね
赤い橋を渡るところからスタート
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赤い橋を渡るところからスタート
美しいブナ林の中を進みます
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美しいブナ林の中を進みます
急登の途中でチラッと聖岳が見えました
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急登の途中でチラッと聖岳が見えました
ブナの新緑が美しい
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ブナの新緑が美しい
ようやく樹林に日が射し始めました
ようやく樹林に日が射し始めました
苔むした古い倒木
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苔むした古い倒木
深い樹林帯の中を分け入っていきます
深い樹林帯の中を分け入っていきます
面平を過ぎるとシラビソが目立ち始めます。シラビソは枝先に控え目に新緑をつけていました
面平を過ぎるとシラビソが目立ち始めます。シラビソは枝先に控え目に新緑をつけていました
鬱蒼とした雰囲気がたまりません
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鬱蒼とした雰囲気がたまりません
コイワカガミ
易老岳の分岐に到着
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易老岳の分岐に到着
易老岳の頂上標は茶臼岳方面に少し進んだところにありました
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易老岳の頂上標は茶臼岳方面に少し進んだところにありました
易老岳の分岐から光小屋方面に進みます。これから向かう光岳が一瞬見えました
易老岳の分岐から光小屋方面に進みます。これから向かう光岳が一瞬見えました
この辺りは立ち枯れた木が目立ちます
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この辺りは立ち枯れた木が目立ちます
しばらく下ると三吉のガレが見えてきました
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しばらく下ると三吉のガレが見えてきました
三吉のガレの向こうには兎岳
三吉のガレの向こうには兎岳
三吉のガレ付近では西側の視界が開けます。中央アルプス木曽駒と空木。雪をたっぷりたくわえているのは御嶽山
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三吉のガレ付近では西側の視界が開けます。中央アルプス木曽駒と空木。雪をたっぷりたくわえているのは御嶽山
こちらは恵那山
三吉のガレを覗き込んでみました
三吉のガレを覗き込んでみました
光岳までの稜線にはコバイケイソウの新芽が至る所に生えていました。有毒らしいです
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光岳までの稜線にはコバイケイソウの新芽が至る所に生えていました。有毒らしいです
三吉平に到着。この付近も苔むした樹林帯になっています
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三吉平に到着。この付近も苔むした樹林帯になっています
三吉平を過ぎると残雪が現れ始めます
三吉平を過ぎると残雪が現れ始めます
振り返ると聖岳と兎岳。尖ったのは大沢岳
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振り返ると聖岳と兎岳。尖ったのは大沢岳
静高平に到着。水場からはしっかりと水が出ていました
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静高平に到着。水場からはしっかりと水が出ていました
沢を登り詰めて行くとだんだんよい雰囲気になってきました
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沢を登り詰めて行くとだんだんよい雰囲気になってきました
振り返って上河内岳と茶臼岳、笊ヶ岳
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振り返って上河内岳と茶臼岳、笊ヶ岳
光小屋が見えてきました!
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光小屋が見えてきました!
木道が現れると小屋と山頂はもうすぐ。気持ち良く歩くことができます
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木道が現れると小屋と山頂はもうすぐ。気持ち良く歩くことができます
イザルヶ岳とセンジヶ原
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イザルヶ岳とセンジヶ原
部分的に残雪があったりします
部分的に残雪があったりします
この辺りは光岳とイザルヶ岳の二重稜線になっているらしい
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この辺りは光岳とイザルヶ岳の二重稜線になっているらしい
光小屋に到着。立派でキレイな感じの小屋でした
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光小屋に到着。立派でキレイな感じの小屋でした
小屋の横から上河内岳と茶臼岳。その横に笊ヶ岳
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小屋の横から上河内岳と茶臼岳。その横に笊ヶ岳
小屋の横から聖岳と兎岳。聖の横に見えているのは荒川中岳か
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小屋の横から聖岳と兎岳。聖の横に見えているのは荒川中岳か
光岳山頂を望みます
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光岳山頂を望みます
これが日本最南端のハイマツです
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これが日本最南端のハイマツです
光岳山頂に到着。串団子タイプの頂上標
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光岳山頂に到着。串団子タイプの頂上標
こちらは南アタイプの頂上標
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こちらは南アタイプの頂上標
すぐ近くの展望台から。正面に見えるのは黒法師山
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すぐ近くの展望台から。正面に見えるのは黒法師山
すぐ近くの展望台から。光石と池口岳
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すぐ近くの展望台から。光石と池口岳
百俣沢の頭と左奥に大無限山
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百俣沢の頭と左奥に大無限山
光石まで降りました。登ってみます
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光石まで降りました。登ってみます
石の頂にはケルン
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石の頂にはケルン
下にももう一つありました
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下にももう一つありました
光石より池口岳
稜線に沿って水平に登山道が付けられているのが見えます
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稜線に沿って水平に登山道が付けられているのが見えます
光石より光岳を見上げる
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光石より光岳を見上げる
光小屋まで戻ってきました。聖岳には雲がかかり始めています
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光小屋まで戻ってきました。聖岳には雲がかかり始めています
イザルヶ岳へ向かいます
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イザルヶ岳へ向かいます
分岐からほどなくイザルヶ岳山頂に到着
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分岐からほどなくイザルヶ岳山頂に到着
イザルヶ岳山頂から上河内岳と茶臼岳
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イザルヶ岳山頂から上河内岳と茶臼岳
イザルヶ岳山頂から聖岳、兎岳、大沢岳
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イザルヶ岳山頂から聖岳、兎岳、大沢岳
東側は雲が湧き立っていて残念ながら富士山は見られませんでした
東側は雲が湧き立っていて残念ながら富士山は見られませんでした
イザルヶ岳より聖岳を単体で
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イザルヶ岳より聖岳を単体で
イザルヶ岳より上河内岳単体で
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イザルヶ岳より上河内岳単体で
イザルヶ岳より光岳、光小屋を望む
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イザルヶ岳より光岳、光小屋を望む
上河内岳と茶臼岳も見納めです
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上河内岳と茶臼岳も見納めです
易老岳から再び深い樹林帯の中に潜り込みます
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易老岳から再び深い樹林帯の中に潜り込みます
大きな赤いキノコ
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大きな赤いキノコ
歩いていると突然異臭が漂ってきました。辺りを見回すと…こっ、これは!
歩いていると突然異臭が漂ってきました。辺りを見回すと…こっ、これは!
心臓をバクバクさせて大きな声で歌を歌いながら下山しました
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心臓をバクバクさせて大きな声で歌を歌いながら下山しました
ようやく赤い橋に到着。心底ホッとしました
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ようやく赤い橋に到着。心底ホッとしました
橋の上から遠山川をパチリ。赤石山脈の由来でもある赤い石?
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橋の上から遠山川をパチリ。赤石山脈の由来でもある赤い石?
登山口到着です。お疲れさまでしたぁ〜
登山口到着です。お疲れさまでしたぁ〜
下山後のオールフリー。定番となりつつあります
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下山後のオールフリー。定番となりつつあります

感想

南ア南部。
今週も引き寄せられるように遠路はるばる向かってしまいました。
登るのは光岳です。

朝出発の準備をしていると空と雲が凄まじい色に染まっています。
先々週の聖に登った時もそうでしたが、今回はそれ以上でした。
この辺りの朝焼けの美しさには何か理由があるのでしょうか…。

登山口には「易老岳まで6時間、光岳まで8時間」
と記載されていてちょっとビビリました。
確かに易老岳まではひたすら登りですが、
実際登ってみると3時間もかかりませんでした。
安全マージンでちょっと大げさに書いているのかもしれません。

易老岳の分岐からは三吉平までは下り基調で、
三吉平からは登り返して静高平〜光小屋、そして光岳に到着です。
易老岳から光岳を2時間というタイムは、逆にだいぶキビシイのでは?と思いました。

光岳の山頂は眺望がなく、すぐ近くの展望台からだと西〜南の眺望が開けます。
ちなみに北〜東の眺望は光小屋付近からが一番良い感じだと思います。

せっかくなので、光岳の山名の由来となった光石を見に行ってみました。
なんだかスゴい存在感。麓から夕日を受けて光る様子をいつか見てみたいですね。

帰りにイザルヶ岳に立ち寄ります。
おっとりした山頂でこちらは360度の眺望が楽しめます。
この日は残念ながら東側には雲が湧き立っていて富士山の姿は拝めませんでしたが…。

そうそう。
帰りに3人組の男女のパーティを追い越しました。
彼らは大きな声で浪漫飛行を歌ってました。
「トランキュヒトツダャケデェ、リョマンヒコウヘ、インザスキャイ〜」
となぜかとても巻き舌で。

モクモクと下り続けて面平を過ぎると、濃い森の匂いの中に、突然異臭が漂ってきました。
辺りを見回すと熊のウンチらしきものが…しかも臭うということはまだ新しい?
その瞬間、耳までバクバクしてきました。

熊鈴は持っていません。
「何とか自分の存在を知らせなきゃ!歌を歌わなくきゃ!」

自然と口ずさんでいたのはもちろん浪漫飛行。
巻き舌だったことは言うまでもありません。

しかし、熱唱しているにも関わらず突然「ガサガサ」と音がしました。
音がした方に目をやると、タヌキかイタチのような動物が逃げていきました。
もう本当に本当に心臓が押し潰されそうになりました。

その後も生きた心地がしないまま、とにもかくにも何とか下山完了。
易老渡の赤い橋が見えてきた時には心底ホッとしました。
 

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コメント

連チャンですか、、、
よく易老渡まで月に 回も足を運びますネ
私は年に1回が限度です
山に登るより運転の方が疲れます。

易老岳の山頂標、これですか、、、
私も探したのですが、分岐道標の頭まで雪がありましたので、きっと埋もれていましたネ。

お疲れ様でした
2013/6/26 12:18
バカですよね…
hottenさん

こんにちは!

何なんでしょうか…自分でもバカじゃないかと思いつつ、
でも行っちゃいました。これが南南アの魅力なのでしょうか。

この日も帰りは小仏渋滞で自宅に戻るまで7時間かかっていて、
往復で12時間ほど運転してたことになるんです…。

易老岳の頂上標、
てっきりhottenさんが先月掘り起こしてくれたのだと思ってました(笑)

コメントありがとうございます!
2013/6/26 18:34
光岳日帰り
danyamaさん こんにちは

お盆の剣岳までに登っておきたかった光岳ですが、詳細な情報を参考にさせて頂き、無事登ることができました。

わずか半月で雪の残り方は全然違うものですね

ガスだらけで何も見えなかったので、danyamaさんの画像を当日の景色に重ね合わせさせてもらってもいます。

本当に参考になりました。ありがとうございました
2013/7/7 14:36
コメントありがとうございます!
espritさん

こんにちは。
コメントありがとうございます!

光岳の記録、参考にしていただき光栄です。
espritさんの光岳も拝見しました。
天気が良くなかったのが残念です…。
espritさんの写真だと確かに三吉平から静高平までの
谷筋の雪はすっかり消えてますね。
どこのお山も6月末頃から雪融けがいっきに加速しますよね。

百名山99座、スゴいです!
自分もいつかは登れるといいなぁ、なんて思ってますが…。
それにしても剱を最後に持ってくるところが粋な計らいですね。

お盆の剱、天気が良いといいですね。
2013/7/8 12:31
プロフィール画像
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技術レベル
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体力レベル
5/5

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