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Yamareco

記録ID: 3130745
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
十勝連峰

境山

2021年05月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
pah01510 その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:29
距離
13.9km
登り
1,457m
下り
1,470m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:39
休憩
1:26
合計
11:05
8:10
8:10
49
8:59
8:59
11
9:10
9:10
38
9:48
9:48
146
12:14
12:29
125
14:34
14:43
68
15:51
15:56
51
16:47
16:48
13
17:01
17:57
0
17:57
ゴール地点
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
十勝岳温泉 凌雲閣 駐車場
コース状況/
危険箇所等
やはりD尾根の最後の登りはシートラアイゼンでは怖い
その他周辺情報 凌雲閣 700円
境山山頂で
D尾根に乗ります
2021年05月02日 07:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 7:42
D尾根に乗ります
幻想的に現れた化け物岩
2021年05月02日 07:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 7:48
幻想的に現れた化け物岩
上ホロ分岐付近の雪原
このころは新雪パウダーで帰りが楽しみだった
2021年05月02日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:10
上ホロ分岐付近の雪原
このころは新雪パウダーで帰りが楽しみだった
三段山ガケ尾根を横目に
2021年05月02日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:10
三段山ガケ尾根を横目に
青いぞ お空
2021年05月02日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:10
青いぞ お空
三峰山方面
2021年05月02日 08:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:10
三峰山方面
本当は富良野岳が頂上を見せていたが雲の動きが激しすぎ
2021年05月02日 08:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:55
本当は富良野岳が頂上を見せていたが雲の動きが激しすぎ
化け物岩の少し上、八つ手の相当手前
2021年05月02日 08:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:58
化け物岩の少し上、八つ手の相当手前
安政火口をまたいで見える三段山
2021年05月02日 08:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 8:59
安政火口をまたいで見える三段山
上富良野岳
2021年05月02日 10:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/2 10:00
上富良野岳
コンパス切って、さあこっちだ。
2021年05月02日 11:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 11:17
コンパス切って、さあこっちだ。
境山で一休み
2021年05月02日 12:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 12:22
境山で一休み
三等三角点
2021年05月02日 12:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/2 12:32
三等三角点
上ホロカメットク山。後は必死でしゃしんなし
2021年05月02日 14:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5/2 14:40
上ホロカメットク山。後は必死でしゃしんなし

装備

個人装備
スリング 安全環付カラビナ カラビナ 無線 ガス ストーブ 長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター マフラー ネックウォーマー バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 着替え ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 ガムテープ 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール アイゼン ピッケル

感想

今年のGWは5月に入って旗日には必ず荒れるという外れに近い感じである。
愛山渓温泉線も10日以降の点検まで開通はお預けになったようだ。

本来、この計画は5月1日に原始が原からトウヤウスベの取りつきを越えて南側から回り込むという1泊予定だった。
しかし5月1日の暴風予報で、5月2日に入山。十勝岳温泉からD尾根、上富良野岳を経由して西から尾根を走破して境山へという日帰り計画に縮小し変更となっている。
体力的には自信のなかった私は少し救われた気がした。

上富良野牧場(豚舎)から十勝岳温泉線の登りに差し掛かるころには、道路とその周りは厳冬期の装い。
さすがにこの天気では凌雲閣の駐車場もゴールデンウィークなのに駐っている車も少ない。

凌雲閣と登山口のスロープの間を抜けてヌッカクシ富良野川への崖をツボで降りて渡渉しD尾根に乗ろうと最初の尾根に上った。
しかし、D尾根ルートは更に一本南側で「ごめん、あっちのトレースだわ」と同行メンバーに謝る。
そのトレースを見た時には三峰山に行くトレースだと勘違いしたのだった。
まだ視界はあり、化け物岩が正面に見えて更に上ホロ分岐付近に到着するころには三段ガケ尾根、富良野岳、三峰なんかも見えて、足元の新雪パウダーも手伝って帰りが楽しみになる。
いつも、ここって滑ったら楽しいだろうなと思っていた雪渓を詰めて化け物の上に出てD尾根を登るが、直ぐにシートラに切り替える。ガリガリだ。

上富良野岳はガスの中。
まだ楽しく記念撮影に興じるが、そこから境山、下ホロカメットク山への尾根に向かう頃には、全く真っ白で上も下も分からないような状態なのだが、上空が明るいのでついついコンパスとGPSを頼りに歩みを進めてしまう。
境山には山名板はなく三等三角点が枠に収まってはっきりしていて、遠距離恋愛の相手にやっと出会えたようで嬉しかった。
帰りは更に雲の厚さが増し、雪が横なぐりに吹き付けるようになる。
視界は本当に真っ白で心が折れそうになりつつ、多少、確信犯的に計画書にはない上ホロカメットク山に着いたころには精も根も尽きた心持だった。
上富良野岳の下りのガリガリは更に磨きが掛かっておっかない。

登った雪渓の一本手前の雪渓でも楽しめるかなと思った判断が大外れ。
どこでも変わらなかったかもしれないが、とにかくガリガリで一回ターンを切ったら片側のスキー板が外れ滑落する。
落ちていく方向を知らせたく、ただただ絶叫しながら藪が頭を出しているところでやっと体が止まる。
後はスライドで慎重に降りていくが、崖のような段差が見て取れ「こっちに寄るな」と大声で咆哮する。
少しずつ高度を下げ、滑りを愉しみしていた雪原も風紋の凸凹が固く、また見えないので、ひたすら、プルークボーゲンで、なるべくこけない様に滑る。
末端で柔らかい雪に当たったと思ったらやたら重い雪でスキーを曲げるどころの話ではなく、やっぱりプルークボーゲン。
スキー板を脱ぐ狭い下降点におしっこの跡があるのが、なぜかムカつく。
相当神経を病んでおるなと自らを戒めながら、ヌッカクシ富良野川を渡渉し、凌雲閣への崖を噛みしめるように踏みしめていくころには、「無事に帰ってこれてよかった」と安堵が心に広がってきた。

一方では「やりきったぜ」という満たされた部分も心のどこかにはあるので全く説得力はないが、今回は「引き返す判断力」が試され、その経験が不足していたのではないかと自問している。
天候の恵まれなかった今年のゴールデンウィークの山は遭難者がかつて無いほど多い気がしている。今日の夕方のニュースで日勝熊見の遭難者が救助されたことを知ってホッとした。

体力のない私を引っ張ってくれた強力な二人の同行者には感謝しかない。

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