金剛・○○・霧島・比叡(高千穂峰、大浪池、韓国岳)
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- GPS
- 11:39
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,078m
- 下り
- 2,048m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:09
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
えびの高原キャンプ場駐車場:キャンプ場を利用するのなら無料。本当かどうか不明だが、「予約客で満車」との記載あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【高千穂河原-自然探勝路分岐】多くの部分はパヴェです。自然探勝路で下山しましたが、こっちもパヴェです。歩きにくいですが、特に雨の日は滑りそう。 【自然探勝路分岐-高千穂峰】溶岩が砕けてずるずる滑ります。しかもそこそこ急登です。動かない岩の固まりに足をかけて登るのが楽なのですが、ルート取りをどうするかでしょうか。途中肩になっているところは楽です。 【えびの高原キャンプ場-つつじヶ丘登山口】カジュアルなハイキングコースで、歩きやすいのですが、ちょっと道標が不足しています(まあ、迷うような所じゃないですが)。 【つつじヶ丘登山口-大浪池】西側は普通の道ですが、途中から細かいアップダウンと階段、泥濘です。思っているより体力減らされます。分岐の所からは外輪までそこそこ急登です。外周は概ね歩きやすい道でした。 【登山口-硫黄山分岐】普通の登山道です。暗いと不安でしたが、両サイドにロープが張ってあるので安心です。左のロープ沿いに歩きました。 【硫黄山分岐-山頂】ガレ場の登りが続きます。分岐らしい分岐がないので迷う心配はなさそうです。 【山頂-獅子戸岳】(韓国岳から見て)最初の1/3は急な下り(ガレ場)、次の1/3は下り基調の平坦路。いい加減に登りに変わって、と感じました。最後の1/3はガレ登り。危険箇所はありません。当たり前ですが、山頂から新燃岳へは行ってはいけません。 |
その他周辺情報 | えびの高原キャンプ場には、利用者が無料で入れる温泉があります。 |
写真
感想
今度、子供が栃木に住むことになりました。今回は自動車も必須みたいなので、それなら顔を見に行くのにかこつけて、榛名山の登山口まで送り迎えして貰えないか、と期待しています。一方、関西在住なので、金剛山と比叡山は済ませており、それなら霧島山には行っとかないとね、とそういうのが今回の九州遠征の背景でした。しかし、この話をしても、「それはそうですね」と即答してくれたのはおひとりだけで、多くの方はこの四座を制覇することにあまり意義を感じておられない。女性はともかく、男子でもわからないものかなあ。
ありがちな霧島・開聞の百名山ふたつという日程。移動はレンタカーで、宿泊はキャンプ場。初日は早い飛行機でも10時くらいの登り始めがいっぱいいっぱいなので、コースタイムが短い高千穂峰へ。mackyさんからも勧められてはいましたし、天孫降臨も外せない(でも、私は高千穂峰と高千穂峡を混同していたという)。飛行機のチケットは、行きはマイル特典が使えましたが、帰りは18時の便がタイトで、通常チケットに。でも、結果的には早い便に振り替えることになったので、逆によかった。
伊丹空港近くのakippa駐車場に車を停め、スーツケースにバックパック、テント、シュラフ、食糧などを詰め込んでデポジット。7時5分の日航便で鹿児島空港へ。レンタカーを借りて高千穂河原駐車場へ。途中、緑が本当にきれいだったので、車を停めたい誘惑に駆られましたが、先の予定がタイトだからと誘惑を振り切りました。駐車場に着くと、満車で車の列。コースタイムが短めの山だから、一番に登った人はもう降りてくるのでは、と尋ねたら、既にその人たちが出ていってこの有り様だと。しかし、結局はほどほどに車が出て行ってくれたので、予定の10時よりは多少早い登り出しになりました。
いや、凄い人でした。途中火山岩の急登があるのですが、わらわらと人が取り付いていて。しかし、登るにつれて中岳の向こうに新燃岳が徐々に姿を現し、さらに向こうから韓国岳がどーん。一方、御鉢の向こうには噴煙を上げる桜島が。まさに絶景でした。崩れやすい足元に苦労しながら、予定よりも多少早めに登頂。ここにもたくさんの人がお見えでした。
下山途中、足元が不如意だなと思って気をつけていたつもりが、下りとも言えないところで突然靴が滑り出してスリップダウン。あれはなんだったんだ? その後、さらに足元に気をつけるようになりました。ゆっくり降りていると、とにかく目が痛くなるような新緑。しかもこれから葉を伸ばそうとしている状態でこれなので、もうしばらくするとさらに目を奪われるような光景が広がるのでしょうね。
下山後、茶屋のカレーライスで栄養補給に勤しみ、えびの高原キャンプ場に移動。途中、大浪池登山口付近にたくさんの自動車が停まっていました。キャンプ場に着いたら、「予約車で満車」の断り書き。予約しておいてよかったのか? テントサイトはそんなに混んでいるようではなかったが。駐車後、事務所に行ったら「受付は14時からだ」というので、少し歩いてくることにしました。というのも、えびの岳を済ませておけば少しでも翌日の行程を縮めて、3日目に余裕ができるのではないかと。
キャンプ場の途中に登り口があるので、ここから登っていきますが、緩やかな道で歩きやすいです。平坦になると間もなく三角点がある山頂。しかしここは眺望はほとんどありません。えびの岳は御鉢を取り囲むように位置するので、道の西側に樹がなければ御鉢や韓国岳が見えるはずなのですが。少し先に眺望所があります。ここからは西側の眺望を楽しめます。もう少し先で左にちょっと登ると韓国岳が見えました。ここから道は下りになって、間もなくつつじヶ丘登山口に出ました。
しかしまだ時間が早いので、「大浪池行っとく?」ということに。あまり考えもせずに! 翌日は午前中に大浪池に行くだろうから、時間が違うとまた楽しいかも知れないという理由でした。ええと、大浪池とえびの高原を結ぶ道は、距離的に3kmちょっとで、それほど高低差はないのですが、細かいアップダウンがあるのと、途中からガレたり泥濘になったりして、そこそこいやらしい道です。歩きながらちょっと後悔していました。しかし、途中で引き返すのも癪なので先に進み、分岐に到着。ここで池が見えるかと思ったら、カルデラの上まで登らないといけないわけね。結構急でした。
登り終えると、確かに深い青の大浪池がそこに。いろんな方向から見ないとと、外輪を回り始めました。ここもほとんど平坦なんですが、このあたりで右踵が痛み始めました。靴擦れみたいです。プロテクトJ1塗ってきたのに。そのため、どこで引き返すかを考えながら。理想は外輪を一周することですが、それだと翌日にまるまる同じ道を歩くことになる。大浪池登山口に降りると、そこから車道を1時間。なんだかいい解決策がないまま歩いていましたが、予想以上にくたびれていたようで、だんだん道が下っていくのに耐えられず、引き返すことにしました。帰りはそこそこしんどかったですね。大浪池、行くなんて思うんじゃなかった---この時点では後悔していました。
キャンプ場に戻って、受付を済ませてテントを張ります。幕営は2回目なので、見よう見まねですが、だんだん早くなってきました。この後、実は楽しみにしていた温泉へ。本当かどうか知りませんが、えびの高原キャンプ場には、日本で唯一温泉があって、キャンプ客は無料で入れるそうです。もちろん、石鹸やシャンプーはないのですが、ゆっくり疲れを癒すことができました。アルファ米とゆで餅で炭水化物だらけの夕食を摂り、18時過ぎにはテントに潜り込みました。わりに早く眠れたと思うのですが、2区画隣の子供連れも含め、あちこち騒いでいたようです。このふたつ隣のテント、一晩中鼾が聞こえてきて。睡眠時無呼吸ではなかったようですけど、なんかちょっと心配になりました。
さて、眠りの間に翌日の算段。韓国岳から大浪池に渡って、その後どうしようかと考えるも、あの道をさらにもう一度通るのもなあと思ううち、「それなら大浪池やめちゃおう」と思いつきました。韓国岳への登りは夜明け前なので、景色も何も見えない。だったら下山路に使う意味があるんじゃないか。そうすれば10時くらいに降りてこれる。そこから開聞岳まで移動したら、途中で食事をしても14時には登り始めて、18時には降りてこれるだろう。なんだ、だったら今日大浪池に行っといてよかったじゃないか---今さらながら選択正解でした。
御来光を狙うのなら、3時の登りだしと考えていましたが、朝食を食べたりテントを撤収したり、挙げ句の果てに星を撮っていたりすると、気がつけば1.5時間が経過しており、予定より30分以上遅いスタートです。鹿の目に監視されつつ登山口まで移動し、ヘッデン点けて行動開始。暗いので足元しか見えませんが、ルートは明瞭で、硫黄山分岐まではずっとロープがはってあるので、これに沿っていけば迷う心配はありません。硫黄山分岐からはガレ場になります。上に山小屋の灯りが見える、と思ったら月だったというのはお愛嬌でしたが、山頂近くにヘッデンの灯りが見えて、同じような人がいるんだと思っていたら、まさかの下山途中。えー、御来光見たいのは私だけ?
途中から、どうも早く着きすぎそうだという気になってきましたが、結果的には早すぎると言うほどでもなく、東の空が明るくなってくるくらいに到着し、夜から朝への変化を楽しむことができました。また、天気予報に霧マークがついていたので多少期待していたように、大雲海とは言えないまでも、要所要所に雲の海が見えたため、これも嬉しかったですね。特に、高千穂峰・新燃岳が次第に明るく照らされていく様は、神々しく感じました。昨日の風景もよかったですけど、カレンダーの写真はもう決まりと思えるくらい。ただ、大浪池を撮っている間に、気付いたら太陽が出てきました。いけないいけない。空の色も美しかったです。
のんびりしているといつまでも居そうなので、適当に切り上げて獅子戸岳へ。ちょうど、3月から新燃岳の規制緩和で近付けるようになったところです。ここへの途中から見る高千穂・新燃も素晴らしい。途中、稜線に雲が入ってきたりして、これは神の所業かと喜んだのですが、残念、新燃が雲に浮かび上がることはありませんでした。でも、火口を見晴らせるところまで近付けて感動。ただし、この箇所はなかなか辛い道のりでしたね。特に帰りは韓国岳の登りが堪えます。
本来は大浪池を回って帰るつもりでしたが、夜中に計画変更した通り、ピストンに変更。暗くて全くわからなかった眼下の風景を、改めて堪能することができました。こっちも正解。ただ、登りよりも長く感じたなあ。下山後、山の駅の売店で唐揚げを食べました。500円で高いかなと思ったら、山盛り入っていて堪能。午後の予定に向けていい蛋白補給になりました。自動車に乗って、一路南へ。
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