ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 317607
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

三ツドッケ-七跳山周回 - まさに秘境、でも、グミの滝は意外に近かった!

2013年07月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:22
距離
16.0km
登り
1,583m
下り
1,597m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:51
休憩
1:19
合計
9:10
距離 16.0km 登り 1,593m 下り 1,602m
6:24
85
7:58
8:04
0
10:16
10:18
29
10:47
10:56
11
11:07
11:07
8
11:15
11:16
6
11:21
11:22
20
11:42
11:43
5
11:48
11:48
19
12:07
12:43
11
12:54
13
13:08
13:08
147
15:35
ゴール地点
06:13 細久保橋
06:31 シゴー平/三ツドッケ分岐への取り付き
06:59 シゴー平/三ツドッケ分岐
07:48 山葵作業小屋(廃屋)
07:59 グミの滝
08:42 三ツドッケ北尾根の支尾根取り付き
10:15 三ツドッケ北尾根
10:50 三ツドッケ
11:49 七跳山
12:08 大クビレ(昼食)
12:56 大平山
13:25 大ネド尾根分岐
13:53 P1275
14:36 P985
15:35 細久保橋
天候 予報に反し終始曇り。
(平地は猛暑、気象庁は本日、関東の梅雨明け発表)
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天目山林道ゲート(細久保橋)手前の駐車スペース。無料(数台?)
コース状況/
危険箇所等
三ツドッケから七跳山までの長沢背稜だけが一般登山道です。

私は、シゴー平から天目山林道を5分ほど登った、カーブミラーと沢に小ぶりの滝がある場所から、標柱のあるシゴー平/三ツドッケ分岐へ直登しましたが、ほとんど歩かれていない(と言うより道が無い)ザレた急斜面の急登です。遠回りですが、天目山林道を更に登ったグミの滝入口の利用を勧めます。時間的にもその方が早いかもしれません。

グミの滝から三ツドッケへは、沢沿いを登り一杯水近くの長沢背稜に乗るルートではなく、三ツドッケの北側に延びる尾根に乗るルートを取りました。その尾根に乗るまでの支尾根に踏み跡はないに等しく急登ですが、乗れば薄いながらも踏み跡はあり、三ツドッケまで続いています。

七跳山へは、南にある七跳尾根分岐から登ることになってしまいましたが、尾根筋を歩いて行けば、たぶん遠回りせずたどり着けるでしょう。ただし、尾根筋の状況はわかりません。

七跳山から大クビレまでは、地形的に平坦な場所が多いので、意外に道迷いの危険があるので注意が必要です。

大クビレから大ネド尾根分岐までは、踏み跡明瞭で道迷いの心配はないでしょう。ただ、大ネド尾根分岐にはその案内が無いので、意識しながら進んでいかないと通り過ぎて下ってしまい、気付いた後で登る羽目になってしまいます。(当日の私です。)

大ネド尾根分岐から細久保橋そばの尾根末端までは、落葉のせいもあり全体的に踏み跡不明瞭です。植林帯では伐採された木や枝で歩き辛い場所もあります。また、最後にトラバース気味に支尾根を乗り換えるので、確実なルート取りが必要です。
今日は、先週と逆に、細久保橋からスタートです。
2013年07月06日 06:19撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 6:19
今日は、先週と逆に、細久保橋からスタートです。
シゴー平。
2013年07月06日 06:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 6:26
シゴー平。
先週は降りなかった、グミの滝への道にショートカットしようとココから入りました。写真にありませんが、左にカーブミラー、沢には落差1mほどの滝があります。
2013年07月06日 06:31撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 6:31
先週は降りなかった、グミの滝への道にショートカットしようとココから入りました。写真にありませんが、左にカーブミラー、沢には落差1mほどの滝があります。
ここまで登ってきました。途中で沢を離れましたが、廃道はそっちだったかもしれません。
2013年07月06日 06:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 6:42
ここまで登ってきました。途中で沢を離れましたが、廃道はそっちだったかもしれません。
さて、コッチは登れそうかな?
2013年07月06日 06:45撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 6:45
さて、コッチは登れそうかな?
いや、石積みもあるし、コッチか?
2013年07月06日 06:46撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 6:46
いや、石積みもあるし、コッチか?
人間ではなく鹿の踏み跡ですが、この状況では貴重な情報です。
2013年07月06日 06:55撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
7/6 6:55
人間ではなく鹿の踏み跡ですが、この状況では貴重な情報です。
先週見下ろした景色に似ているが・・・
2013年07月06日 06:57撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 6:57
先週見下ろした景色に似ているが・・・
目的の道にはまだ早いので、歩かれなくなって久しい廃道跡か、と思いきや、
2013年07月06日 06:58撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 6:58
目的の道にはまだ早いので、歩かれなくなって久しい廃道跡か、と思いきや、
すぐ近くに標柱があり、登り切ったようです。約30分は林道経由の方が早かったかもね。
2013年07月06日 06:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
7/6 6:59
すぐ近くに標柱があり、登り切ったようです。約30分は林道経由の方が早かったかもね。
細いロープで降りて、向こう側で登る。
2013年07月06日 07:03撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
7/6 7:03
細いロープで降りて、向こう側で登る。
この橋が渡れなくなったための対処です。
2013年07月06日 07:04撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7
7/6 7:04
この橋が渡れなくなったための対処です。
先週と逆の登りルートなので、神秘的な沢がよく見えます。
2013年07月06日 07:39撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
7/6 7:39
先週と逆の登りルートなので、神秘的な沢がよく見えます。
先週窮地に追い込まれた渡渉場所。やはり逆ルートでは、ルートを見失うことはなさそうです。
2013年07月06日 07:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 7:41
先週窮地に追い込まれた渡渉場所。やはり逆ルートでは、ルートを見失うことはなさそうです。
山葵作業小屋。また来ましたよ。
2013年07月06日 07:48撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
7/6 7:48
山葵作業小屋。また来ましたよ。
先週は、ココから左に登る踏み跡に誘われましたが、
2013年07月06日 07:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 7:49
先週は、ココから左に登る踏み跡に誘われましたが、
今日は、沢を渡って右側を進んでいきます。足場は悪いですが、踏み跡もあり十分行けますね。先週の苦労は何だったんだ?
2013年07月06日 07:53撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 7:53
今日は、沢を渡って右側を進んでいきます。足場は悪いですが、踏み跡もあり十分行けますね。先週の苦労は何だったんだ?
と、岩の陰から、ついにグミの滝が見えました。
2013年07月06日 07:57撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7
7/6 7:57
と、岩の陰から、ついにグミの滝が見えました。
おめでとう!!!
2013年07月06日 08:05撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
17
7/6 8:05
おめでとう!!!
崩落場所。こちら側からだと、この先の復帰場所がわかり辛く、少し探してしまいました。
2013年07月06日 08:34撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 8:34
崩落場所。こちら側からだと、この先の復帰場所がわかり辛く、少し探してしまいました。
予定では、グミの滝上部の支尾根に取り付く予定だったのですが、こちらの方が優しそうに見えたので、ココから登りました。
2013年07月06日 08:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 8:42
予定では、グミの滝上部の支尾根に取り付く予定だったのですが、こちらの方が優しそうに見えたので、ココから登りました。
ゴジラ岩?
2013年07月06日 09:20撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 9:20
ゴジラ岩?
とにかく登る。
2013年07月06日 09:25撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 9:25
とにかく登る。
地図ではわからない鞍部もあります。
2013年07月06日 09:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 9:28
地図ではわからない鞍部もあります。
自ら斜めに登ったりしますが、足首への負担が増してくるのを感じます。
2013年07月06日 09:34撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 9:34
自ら斜めに登ったりしますが、足首への負担が増してくるのを感じます。
念のため長袖に着替えましたが、その必要は無かったようです。でも暑い。
2013年07月06日 09:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 9:43
念のため長袖に着替えましたが、その必要は無かったようです。でも暑い。
やっとのことで、三ツドッケ北側の尾根に乗りました。何ヵ所かの白ペンキが目印のようです。
2013年07月06日 10:15撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 10:15
やっとのことで、三ツドッケ北側の尾根に乗りました。何ヵ所かの白ペンキが目印のようです。
三ツドッケに続く尾根ですが、思いのほかアップダウンがあります。
2013年07月06日 10:21撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 10:21
三ツドッケに続く尾根ですが、思いのほかアップダウンがあります。
これもピーク。
2013年07月06日 10:27撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 10:27
これもピーク。
最後のピーク。
2013年07月06日 10:37撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 10:37
最後のピーク。
枝の向こうに見えるのは、
2013年07月06日 10:39撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 10:39
枝の向こうに見えるのは、
まぎれもなく、三ツドッケだ。
2013年07月06日 10:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
7/6 10:41
まぎれもなく、三ツドッケだ。
でも一旦下って、登り返します。
2013年07月06日 10:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 10:42
でも一旦下って、登り返します。
こんな所から登頂。
2013年07月06日 10:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 10:47
こんな所から登頂。
梅雨時らしい富士山。が、今日関東は梅雨明けだそうです。早っ!
2013年07月06日 10:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6
7/6 10:49
梅雨時らしい富士山。が、今日関東は梅雨明けだそうです。早っ!
誰もいませんでした。首の後ろにチラっと見えるのは背中に入れていたタオルです。汗疹防止に効果ありますよ。
2013年07月06日 10:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
12
7/6 10:51
誰もいませんでした。首の後ろにチラっと見えるのは背中に入れていたタオルです。汗疹防止に効果ありますよ。
登ってきた北側の尾根。コブが二つあって尾根らしくないですね。
2013年07月06日 10:52撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
7/6 10:52
登ってきた北側の尾根。コブが二つあって尾根らしくないですね。
七跳尾根分岐。遭難者情報がありました。早く見つかることを願うばかりです。
2013年07月06日 11:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 11:43
七跳尾根分岐。遭難者情報がありました。早く見つかることを願うばかりです。
七跳山。台地のような地形で迷いそうです。長沢背稜を離れ、大クビレを目指します。
2013年07月06日 11:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 11:49
七跳山。台地のような地形で迷いそうです。長沢背稜を離れ、大クビレを目指します。
踏み跡は、あるにはありますが、
2013年07月06日 11:55撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 11:55
踏み跡は、あるにはありますが、
地図からわかるほど、現場では尾根筋がはっきりしません。
2013年07月06日 12:00撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 12:00
地図からわかるほど、現場では尾根筋がはっきりしません。
大クビレに到着です。
2013年07月06日 12:07撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 12:07
大クビレに到着です。
滝見の際に必要かも、と持ってきたサンダルに履き替え、しばし足を休ませます。
2013年07月06日 12:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
7/6 12:12
滝見の際に必要かも、と持ってきたサンダルに履き替え、しばし足を休ませます。
最も高いピークが三ツドッケですね。
2013年07月06日 12:22撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
7/6 12:22
最も高いピークが三ツドッケですね。
山中より虫が少ないだろうと、ここで昼食にしました。が、そうでもありませんでした。
2013年07月06日 12:29撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
7/6 12:29
山中より虫が少ないだろうと、ここで昼食にしました。が、そうでもありませんでした。
大平山。
2013年07月06日 12:56撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 12:56
大平山。
整備はされていませんが、踏み跡は明瞭です。
2013年07月06日 13:07撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 13:07
整備はされていませんが、踏み跡は明瞭です。
ここが大ネド尾根分岐。気付かず通り過ぎ、一旦この先を下ってしまいました。精神的に辛。
2013年07月06日 13:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 13:26
ここが大ネド尾根分岐。気付かず通り過ぎ、一旦この先を下ってしまいました。精神的に辛。
踏み跡あります。
2013年07月06日 13:39撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 13:39
踏み跡あります。
踏み跡見失う。
2013年07月06日 14:01撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 14:01
踏み跡見失う。
きのこ?
2013年07月06日 14:06撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 14:06
きのこ?
ザレた急坂ですが、木があって助かります。
2013年07月06日 14:18撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 14:18
ザレた急坂ですが、木があって助かります。
ここでルートミスは致命傷になりかねません。慎重に方向を確認しながら進みました。
2013年07月06日 14:33撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
7/6 14:33
ここでルートミスは致命傷になりかねません。慎重に方向を確認しながら進みました。
木の切り株で少し休憩しながら、最後の下降ルートを予習しました。
2013年07月06日 14:46撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 14:46
木の切り株で少し休憩しながら、最後の下降ルートを予習しました。
休憩後歩き出したら、鳴り出した熊鈴に驚いたのか、子鹿が飛び出してきました。親とはぐれたのかな。たぶん埼玉側で初めて見ました。
2013年07月06日 15:03撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 15:03
休憩後歩き出したら、鳴り出した熊鈴に驚いたのか、子鹿が飛び出してきました。親とはぐれたのかな。たぶん埼玉側で初めて見ました。
ハッキリした尾根ですが、ゴール地点へは、
2013年07月06日 15:08撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 15:08
ハッキリした尾根ですが、ゴール地点へは、
こんな歩きにくい山腹をトラバース気味に南に移動し、
2013年07月06日 15:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
7/6 15:12
こんな歩きにくい山腹をトラバース気味に南に移動し、
別の尾根に乗り換えます。けっこうなヤセ尾根を末端まで辿っていくと、
2013年07月06日 15:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
7/6 15:26
別の尾根に乗り換えます。けっこうなヤセ尾根を末端まで辿っていくと、
眼下に天目山林道が見え、
2013年07月06日 15:32撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
7/6 15:32
眼下に天目山林道が見え、
予定通りの出口に到着できました。林道を5分ほど登れば細久保橋のゴールです。今日も満腹だ。
2013年07月06日 15:33撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
7/6 15:33
予定通りの出口に到着できました。林道を5分ほど登れば細久保橋のゴールです。今日も満腹だ。
撮影機器:

感想

なんと今日は、先週に引き続き、リベンジを兼ねてのグミの滝です。連続で同じ場所に行くなどということは、かつてないことです。

ただ、私の山行スタイルとして、できるだけ先週とは違った山行にするべく試行錯誤した結果、第一目的の影が薄れるほど、ハイリスクなルートとなりました。
(このルートは、fuya0123さんのレコ情報がなければ敢行できませんでした。fuya0123さん、ありがとうございました。)

テーマは次の通り。

1.先週の下山時に「この道は今はない」と標柱に書かれていて降りなかった、林道とシゴー平の分岐までを直登する。
2.グミの滝を間近で見る。(一応、第一目的)
3.長沢背稜へは、先週の沢沿いルートではなく、グミの滝上部付近から、三ツドッケの北に延びる尾根の支尾根に取り付き、北側から三ツドッケに登頂する。
4.七跳山から栗山に延びる尾根の途中から分岐する大ネド尾根を尾根末端の細久保橋そばまで下る。

では、出発です。

今日は、いつもより気合を入れ、少しハイペースで歩く覚悟でした。
実は私、ルート最後の大ネド尾根に若干の不安を感じていたのです。多くが一般登山道ではないので、見込みの所要時間に自信が持てません。8時間で歩ける気もするし、10時間以上かかるかもしれない、と。最後の最後に、超マイナーな下りルートなので、日没までに降りられれば良い、などと考えてはいけないことは自覚していましたから。

出発が6時過ぎになってしまったので、8時間ならセーフですが、12時間では結果的にはOKだったとしても山行の判定としてはアウトでしょう。そこで、遅くとも正午までに七跳山に到着することを目安とし、もし過ぎてしまった場合は、大クビレから天目山林道を延々下る覚悟を決めました。
が、ココだけの話、実際に過ぎてしまった時、その覚悟がすごーく軽いものになってしまうかもしれない疑惑も感じていたので、何としても、という思いでした。

第一のテーマですが、天目山林道からシゴー平/三ツドッケ分岐への最短ルートを直登します。取り付き地点は地図を見れば一目瞭然ですし、先週歩いた時にも取り付き場所の踏み跡は確認していました。
登り始めて数分後、沢から右に離れる踏み跡を辿ってしまったのですが、たぶんそこはまだ沢沿いを進むのが正解だったんだろうと思います。何故かというと、しばらくしてから気付いたのですが、辿った踏み跡が鹿のものだったということと、登り着いた場所が目的の標柱より北だったからです。ちなみに道と言えるものは無く、朽ちた雑木を避けながらしか進めない急斜面です。
でも、そんなルートの選択が難しい場所では、鹿の踏み跡に助けられました。一見違うと思う方向でも、うまい具合に障害物を迂回していたりするので(こんなこと言うと鹿に怒られそうですが)感心させられました。

第二のテーマ、今日の第一目標だったはずのグミの滝ですが、先週の苦労がバカみたいに、あっけないご対面と相成りました。場合によっては沢に入るつもりでサンダルまで持参したのですが、多少の歩きにくさはあるものの、踏み跡もある沢の右斜面を伝って行き数分で到着できました。
古い物でしょうが、食材を入れていたビニール袋や、土に半分埋まったジュースの缶などのゴミが目に付き、その点は少し残念でしたが、滝自体は想像通り見事でした。念願の滝を数枚写真に収め、まだ先の長い予定ルートを急ぎます。

第三のテーマの支尾根に向かう途中で、予定していた支尾根と上方で合流する別の支尾根が目に入りました。改めて地図を見ると、予定の支尾根より距離が長い分、傾斜は緩いことは明らかです。予定を変更し、念のため長袖に着替えたうえで、この支尾根に取り付きました。とは言え、急登には違いありません。何度も木の幹に寄りかかり休みながら、三ツドッケに続く主尾根を目指しました。
やっとのことで主尾根に乗ると、踏み跡は割と明瞭になります。一体どこからの踏み跡なんだろう、との疑問も湧きましたが考えても仕方ありません。結局効果が得られなかった長袖を半袖に着替え、三ツドッケに向かいましたが、ココから三ツドッケまでの間でこそ長袖の方が良かったようです。

誰もいない三ツドッケでは、本日唯一の展望を楽しみました。相変わらずの曇天で、富士山には北側に雲がかかっていましたが、視界は良好でした。
この時点で11時前。目安の七跳山12時まであと1時間。ペースを上げ、約50分で七跳山に到着しました。覚悟が軽くならずに済みました。だいぶお腹も空いてきましたが、大クビレまで我慢です。
大クビレでは、グミの滝用に持参したサンダルに履き替え、足を休ませながら昼食(コンビニのおにぎりとバナナ)を取りました。ここなら虫が少ないかと思っていたのですが、そうでもないですね。ハエって、なんで目の前でホバリングするんでしょうね?目的を聞いてみたいです。本当にウザい。嫌がらせ?

さて、残すは第四のテーマ、大ネド尾根の下降です。まずは、踏み跡明瞭な尾根を以前とは逆の大平山方向に進みます。
気が急いていたせいか、とあるピークを過ぎ、下ってしまってから、通過したピークが大ネド尾根分岐だったことに気付き、「勘弁してよ」と戻る始末。そういえば最近特に「せっかく登ったのに、また下るんかい」とか、目の前の急斜面に「マジか?」とか、それに対して「まぁまぁ、そんなこともあるさ」とか、随分と声に出しての独り言が多くなった気がします。

気を引き締め、ハイカットの靴も最上段まで締め上げ、下り始めた大ネド尾根は、さすがに踏み跡は不明瞭で、尾根らしくない場所もあり、下りは特に道迷いの危険性大だと思います。私はGPSのおかげで、ほぼ問題なく予定のルートを辿ることができましたが、最後の下降時には、支尾根を乗り換えるようなルート取りが必要なので、少なくとも今の私にはGPS無しで正確なルートを進むことは不可能ではないかと思います。
そうそう、この尾根で鹿に遭遇しました。奥武蔵(埼玉)で見るのはたぶん初めてではないかと思います。子供らしい一匹(一頭?)で、逃げる途中で立ち止まりキョロキョロしていたので、お母さんと逸れてしまったのかもしれません。辛うじて写真にも収められたのでラッキーでした。

そんなこんなで、何とか今日の山行も無事に踏破できましたが、やはり計画が大雑把である点は否めません。GPSに頼りっきりですし。(地形図は、もちろん持っていきましたが、ほとんど見ませんでした。)
これからは、GPSを、あくまでも自分の判断を補う道具、という位置付けで利用していきたいとチョットだけ真面目に思いました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1821人

コメント

シャクナン尾根
初めまして。

シャクナン尾根(三つドッケの北側尾根)を登ったヤマレコを初めてみました。
私も2年前廃道のようになってしまっている長沢背陵の北側ルートにはまってしまい毎週迷いながら矢岳、熊倉ルートやグミの滝ルートを歩き回っていましたが残念ながらその年の9月、新潟に転勤となり今では中々行けなくなりましたがシャクナン尾根を登った時の記憶は今も鮮明に残っています。
登ったのは冬でグミの滝から上の道が崩壊している所から右側の尾根に登り急登坂(崖のような登り)を木につかまりながらやっと尾根ピークに着き、その後尾根沿いに登って行ったのですが3回ほど偽ピークが現われ、もうすぐ三つドッケだと勘違いし、またガックリしながら降りて登ってを繰り返してやっと三つドッケに辿り着いた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-94934.html
シャクナン尾根に乗るまで、どれほどキツクて急登だったかは登って見たことがある人でないと理解できないでしょうね。

長々と思いで話を書いてすみませんでした。
これからも長沢背陵の北側ルートレコ見させて頂きます。
2013/7/11 20:23
re: シャクナン尾根
lizhijpさん、初めまして。じゃないですよ。タワ尾根のウトウの頭を巻いたのは私です。

グミの滝を計画した時、lizhijpさんのレコも参考にさせていただいており、偽ピークも心得ていました。ありがとうございました。

三ツドッケの北に延びているのは、シャクナン尾根っていうんでしたね。確かにレコは少ないですが、踏み跡はそれなりにありました。

シャクナン尾根までの支尾根は、ルートを見るとlizhijpさんとは違うものでしたが、まぁきつかったですねぇ。わかってもらえる人がいるとうれしいです。

奥武蔵にも、いろんな顔がありますよね。
ありがとうございました。
2013/7/11 22:35
あああああ・・・
そうでしたね。

ウトウの頭を巻いたり、シャクナン尾根を登ったりするのはkinoeさんくらいしかいないみたいですね。(笑)

こんどはどんなとこ登るのですか? あまり無理をなさらずに!
(あまり人のことを言える立場じゃないですが・・・)
2013/7/15 22:16
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら