三ツドッケ-七跳山周回 - まさに秘境、でも、グミの滝は意外に近かった!
- GPS
- 09:22
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,583m
- 下り
- 1,597m
コースタイム
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 9:10
06:31 シゴー平/三ツドッケ分岐への取り付き
06:59 シゴー平/三ツドッケ分岐
07:48 山葵作業小屋(廃屋)
07:59 グミの滝
08:42 三ツドッケ北尾根の支尾根取り付き
10:15 三ツドッケ北尾根
10:50 三ツドッケ
11:49 七跳山
12:08 大クビレ(昼食)
12:56 大平山
13:25 大ネド尾根分岐
13:53 P1275
14:36 P985
15:35 細久保橋
天候 | 予報に反し終始曇り。 (平地は猛暑、気象庁は本日、関東の梅雨明け発表) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三ツドッケから七跳山までの長沢背稜だけが一般登山道です。 私は、シゴー平から天目山林道を5分ほど登った、カーブミラーと沢に小ぶりの滝がある場所から、標柱のあるシゴー平/三ツドッケ分岐へ直登しましたが、ほとんど歩かれていない(と言うより道が無い)ザレた急斜面の急登です。遠回りですが、天目山林道を更に登ったグミの滝入口の利用を勧めます。時間的にもその方が早いかもしれません。 グミの滝から三ツドッケへは、沢沿いを登り一杯水近くの長沢背稜に乗るルートではなく、三ツドッケの北側に延びる尾根に乗るルートを取りました。その尾根に乗るまでの支尾根に踏み跡はないに等しく急登ですが、乗れば薄いながらも踏み跡はあり、三ツドッケまで続いています。 七跳山へは、南にある七跳尾根分岐から登ることになってしまいましたが、尾根筋を歩いて行けば、たぶん遠回りせずたどり着けるでしょう。ただし、尾根筋の状況はわかりません。 七跳山から大クビレまでは、地形的に平坦な場所が多いので、意外に道迷いの危険があるので注意が必要です。 大クビレから大ネド尾根分岐までは、踏み跡明瞭で道迷いの心配はないでしょう。ただ、大ネド尾根分岐にはその案内が無いので、意識しながら進んでいかないと通り過ぎて下ってしまい、気付いた後で登る羽目になってしまいます。(当日の私です。) 大ネド尾根分岐から細久保橋そばの尾根末端までは、落葉のせいもあり全体的に踏み跡不明瞭です。植林帯では伐採された木や枝で歩き辛い場所もあります。また、最後にトラバース気味に支尾根を乗り換えるので、確実なルート取りが必要です。 |
写真
感想
なんと今日は、先週に引き続き、リベンジを兼ねてのグミの滝です。連続で同じ場所に行くなどということは、かつてないことです。
ただ、私の山行スタイルとして、できるだけ先週とは違った山行にするべく試行錯誤した結果、第一目的の影が薄れるほど、ハイリスクなルートとなりました。
(このルートは、fuya0123さんのレコ情報がなければ敢行できませんでした。fuya0123さん、ありがとうございました。)
テーマは次の通り。
1.先週の下山時に「この道は今はない」と標柱に書かれていて降りなかった、林道とシゴー平の分岐までを直登する。
2.グミの滝を間近で見る。(一応、第一目的)
3.長沢背稜へは、先週の沢沿いルートではなく、グミの滝上部付近から、三ツドッケの北に延びる尾根の支尾根に取り付き、北側から三ツドッケに登頂する。
4.七跳山から栗山に延びる尾根の途中から分岐する大ネド尾根を尾根末端の細久保橋そばまで下る。
では、出発です。
今日は、いつもより気合を入れ、少しハイペースで歩く覚悟でした。
実は私、ルート最後の大ネド尾根に若干の不安を感じていたのです。多くが一般登山道ではないので、見込みの所要時間に自信が持てません。8時間で歩ける気もするし、10時間以上かかるかもしれない、と。最後の最後に、超マイナーな下りルートなので、日没までに降りられれば良い、などと考えてはいけないことは自覚していましたから。
出発が6時過ぎになってしまったので、8時間ならセーフですが、12時間では結果的にはOKだったとしても山行の判定としてはアウトでしょう。そこで、遅くとも正午までに七跳山に到着することを目安とし、もし過ぎてしまった場合は、大クビレから天目山林道を延々下る覚悟を決めました。
が、ココだけの話、実際に過ぎてしまった時、その覚悟がすごーく軽いものになってしまうかもしれない疑惑も感じていたので、何としても、という思いでした。
第一のテーマですが、天目山林道からシゴー平/三ツドッケ分岐への最短ルートを直登します。取り付き地点は地図を見れば一目瞭然ですし、先週歩いた時にも取り付き場所の踏み跡は確認していました。
登り始めて数分後、沢から右に離れる踏み跡を辿ってしまったのですが、たぶんそこはまだ沢沿いを進むのが正解だったんだろうと思います。何故かというと、しばらくしてから気付いたのですが、辿った踏み跡が鹿のものだったということと、登り着いた場所が目的の標柱より北だったからです。ちなみに道と言えるものは無く、朽ちた雑木を避けながらしか進めない急斜面です。
でも、そんなルートの選択が難しい場所では、鹿の踏み跡に助けられました。一見違うと思う方向でも、うまい具合に障害物を迂回していたりするので(こんなこと言うと鹿に怒られそうですが)感心させられました。
第二のテーマ、今日の第一目標だったはずのグミの滝ですが、先週の苦労がバカみたいに、あっけないご対面と相成りました。場合によっては沢に入るつもりでサンダルまで持参したのですが、多少の歩きにくさはあるものの、踏み跡もある沢の右斜面を伝って行き数分で到着できました。
古い物でしょうが、食材を入れていたビニール袋や、土に半分埋まったジュースの缶などのゴミが目に付き、その点は少し残念でしたが、滝自体は想像通り見事でした。念願の滝を数枚写真に収め、まだ先の長い予定ルートを急ぎます。
第三のテーマの支尾根に向かう途中で、予定していた支尾根と上方で合流する別の支尾根が目に入りました。改めて地図を見ると、予定の支尾根より距離が長い分、傾斜は緩いことは明らかです。予定を変更し、念のため長袖に着替えたうえで、この支尾根に取り付きました。とは言え、急登には違いありません。何度も木の幹に寄りかかり休みながら、三ツドッケに続く主尾根を目指しました。
やっとのことで主尾根に乗ると、踏み跡は割と明瞭になります。一体どこからの踏み跡なんだろう、との疑問も湧きましたが考えても仕方ありません。結局効果が得られなかった長袖を半袖に着替え、三ツドッケに向かいましたが、ココから三ツドッケまでの間でこそ長袖の方が良かったようです。
誰もいない三ツドッケでは、本日唯一の展望を楽しみました。相変わらずの曇天で、富士山には北側に雲がかかっていましたが、視界は良好でした。
この時点で11時前。目安の七跳山12時まであと1時間。ペースを上げ、約50分で七跳山に到着しました。覚悟が軽くならずに済みました。だいぶお腹も空いてきましたが、大クビレまで我慢です。
大クビレでは、グミの滝用に持参したサンダルに履き替え、足を休ませながら昼食(コンビニのおにぎりとバナナ)を取りました。ここなら虫が少ないかと思っていたのですが、そうでもないですね。ハエって、なんで目の前でホバリングするんでしょうね?目的を聞いてみたいです。本当にウザい。嫌がらせ?
さて、残すは第四のテーマ、大ネド尾根の下降です。まずは、踏み跡明瞭な尾根を以前とは逆の大平山方向に進みます。
気が急いていたせいか、とあるピークを過ぎ、下ってしまってから、通過したピークが大ネド尾根分岐だったことに気付き、「勘弁してよ」と戻る始末。そういえば最近特に「せっかく登ったのに、また下るんかい」とか、目の前の急斜面に「マジか?」とか、それに対して「まぁまぁ、そんなこともあるさ」とか、随分と声に出しての独り言が多くなった気がします。
気を引き締め、ハイカットの靴も最上段まで締め上げ、下り始めた大ネド尾根は、さすがに踏み跡は不明瞭で、尾根らしくない場所もあり、下りは特に道迷いの危険性大だと思います。私はGPSのおかげで、ほぼ問題なく予定のルートを辿ることができましたが、最後の下降時には、支尾根を乗り換えるようなルート取りが必要なので、少なくとも今の私にはGPS無しで正確なルートを進むことは不可能ではないかと思います。
そうそう、この尾根で鹿に遭遇しました。奥武蔵(埼玉)で見るのはたぶん初めてではないかと思います。子供らしい一匹(一頭?)で、逃げる途中で立ち止まりキョロキョロしていたので、お母さんと逸れてしまったのかもしれません。辛うじて写真にも収められたのでラッキーでした。
そんなこんなで、何とか今日の山行も無事に踏破できましたが、やはり計画が大雑把である点は否めません。GPSに頼りっきりですし。(地形図は、もちろん持っていきましたが、ほとんど見ませんでした。)
これからは、GPSを、あくまでも自分の判断を補う道具、という位置付けで利用していきたいとチョットだけ真面目に思いました。
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初めまして。
シャクナン尾根(三つドッケの北側尾根)を登ったヤマレコを初めてみました。
私も2年前廃道のようになってしまっている長沢背陵の北側ルートにはまってしまい毎週迷いながら矢岳、熊倉ルートやグミの滝ルートを歩き回っていましたが残念ながらその年の9月、新潟に転勤となり今では中々行けなくなりましたがシャクナン尾根を登った時の記憶は今も鮮明に残っています。
登ったのは冬でグミの滝から上の道が崩壊している所から右側の尾根に登り急登坂(崖のような登り)を木につかまりながらやっと尾根ピークに着き、その後尾根沿いに登って行ったのですが3回ほど偽ピークが現われ、もうすぐ三つドッケだと勘違いし、またガックリしながら降りて登ってを繰り返してやっと三つドッケに辿り着いた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-94934.html
シャクナン尾根に乗るまで、どれほどキツクて急登だったかは登って見たことがある人でないと理解できないでしょうね。
長々と思いで話を書いてすみませんでした。
これからも長沢背陵の北側ルートレコ見させて頂きます。
lizhijpさん、初めまして。じゃないですよ。タワ尾根のウトウの頭を巻いたのは私です。
グミの滝を計画した時、lizhijpさんのレコも参考にさせていただいており、偽ピークも心得ていました。ありがとうございました。
三ツドッケの北に延びているのは、シャクナン尾根っていうんでしたね。確かにレコは少ないですが、踏み跡はそれなりにありました。
シャクナン尾根までの支尾根は、ルートを見るとlizhijpさんとは違うものでしたが、まぁきつかったですねぇ。わかってもらえる人がいるとうれしいです。
奥武蔵にも、いろんな顔がありますよね。
ありがとうございました。
そうでしたね。
ウトウの頭を巻いたり、シャクナン尾根を登ったりするのはkinoeさんくらいしかいないみたいですね。(笑)
こんどはどんなとこ登るのですか? あまり無理をなさらずに!
(あまり人のことを言える立場じゃないですが・・・)
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