晴天!無風!最高の富士登山(富士宮口〜山頂〜プリンスルート)
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- GPS
- 13:29
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,426m
- 下り
- 1,429m
コースタイム
↓
03:15 6合目 雲海荘&宝永山荘(2490m)
↓
04:29 新7合目 御来光山荘(2790m)
04:47 新7合目 出発
↓
05:50 元祖7合目 山口山荘(3020m) 朝食:クリームパン
06:07 元祖7合目 出発
↓
07:17 8合目 池田館(3250m) エネルギー補給:バナナ
07:36 8合目 出発
↓
08:00 9合目 萬年雪荘(3460m) 休憩、昼寝
09:15 9合目 出発
↓
09:47 9号5勺 胸突山荘(3550m)休憩
10:05 9号5勺 出発
↓
11:05 富士宮口頂上浅間大社奥宮(3720m)
↓
周辺散策
↓
11:36 剣ケ峰(3776m)
12:00 剣ケ峰
↓
12:06 頂上浅間大社奥宮
昼食
12:47 頂上浅間大社奥宮 出発
↓
12:50 御殿場口下山口
↓
13:31 8合目 見晴館(3400m) ※山小屋は倒壊しています
↓
13:43 7合9勺 赤岩八合館(3290m) おやつ:おしるこ/トイレ休憩
14:04 7合9勺 出発
↓
14:23 7合5勺 須走館(3090m)
↓
14:30 7合4勺 わらじ館(3050m) 小休憩
14:37 7合4勺 出発
↓
14:42 7合目 日の出館(3030m)
↓
14:45 御殿場ルート 登山道・下山道合流地点(下りは右の下山道へ)
↓
14:49 走り六号(プリンスルート・御殿場ルート分岐) ※ルート不明で霧晴れ待ち
15:05 走り六号 出発(プリンスルートへ)
↓
15:12 宝永山馬の背
↓
15:36 宝永山第一火口(2420m)
↓
15:56 宝永山遊歩道分岐
↓
16:10 富士宮ルート6合目 雲海荘&宝永山荘(2490m)
↓
16:25 富士宮口5合目(2400m)
天候 | 晴れのち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7/12(金)〜9/1(日)の間、富士山スカイラインはマイカー規制となります。 駐車場・バス・タクシー料金、バス時刻表など、詳細は下記リンク先にてご確認ください。 ■富士宮口富士登山バス・タクシー・マイカーに利用について http://www.fuji-tozan.com/05_access.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
<駐車場> 富士宮口5合目利用。通年無料。 富士山スカイラインのマイカー規制前のため駐車可でした。 深夜2:00過ぎごろで上段の登山口周辺は埋まりつつありましたが、少し離れた場所はまだかろうじて開きがあり上段に停められました。 高度に体を慣らすため1時間くらいかけてゆっくり支度をしている間に、駐車場はどんどん埋まって行きました。 <トイレ> ・富士宮口5合目登山口 深夜のためレストハウスなどは開いていませんでしたが、レストハウスと総合指導センターの間の階段を下りるとレストハウスのトイレがあります。 照明はすべて消灯していたため要ヘッドランプ、要トイレットペーパー持参。 ・富士宮口5合目登山道脇 登山口から少し登った所に設営されたバイオトイレです。 利用料は100円かな? 夜間で使用しなかったので詳細不明。 ・6合目宝永山荘 7/2現在、富士宮ルートではここが最後のトイレとなります。 この日は山頂もトイレ使用不可でしたので、このルートを往復する場合は、ここから登ってここへ下山してくるまでの間(約7〜8時間)トイレは一切無いことになります。 男性は携帯トイレなどで対応できますが、女性の場合はかなり厳しい状況と思われます(^^; (自分が下りをプリンスルートにしたのは、足への負担軽減のほかトイレ事情も考えてのことです) 富士宮ルートは例年、7/1山の開きにすべての山小屋が開きません。 山小屋が開くまでトイレも使用できないので注意が必要です。 http://www.fuji-tozan.com/04_lodge.html ・御殿場口赤岩八号館 山腹にしては綺麗なバイオトイレあり。 利用料は300円。 BGMも流れています。 ほか、御殿場ルートは小屋開けしている所のトイレは使用可能と思われます。 ■登山道 <富士宮口5合目〜6合目> 特に問題無し。 夜間でも歩きやすく、あっとうまに雲海荘に到着しました。 高山病になりやすいので、念のため5合目に到着してすぐに頭痛薬を服用。 山小屋が開くまでは5合目、6合目でトイレを済ますことが最重要事項です(^^; <6合目〜新7合目> 特に問題無し。 6合目までに比べて少し道がガレて勾配がついてきますが、ペースを崩さず登れる範囲です。 7合目までは尾根が邪魔をして御来光は拝めませんが、日が昇った直後に、ほんの少し影富士を見られました(^^) 風がある場合の夜間・早朝は、かなり寒さが厳しいと思われます。 <新7合目〜元祖7合目> 特に問題無し。 宝永山火口の上部よりも高い場所になります。 尾根から登る太陽をやっと拝めました。 火山岩がゴロゴロしたつづら折りの道なので、暗いときは足下に注意が必要かも。 風がある場合は、夜間・早朝はかなり寒さが厳しいと思われます。 この日はほぼ無風でしたが、空気が冷たくて寒冷蕁麻疹が出そうだったので、フリースのネックゲイターで顔を覆うように防寒しました。 山小屋前でザックを下ろして小休止し、エネルギー補給のためクリームパンを食べました。 <元祖7合目〜8合目> 登山道は特に問題無し。 相変わらずのゴロゴロしたつづら折りが続きます。 元祖7合目からは3000mを越えているため、さすがに酸素の薄さが気になり始めます。 高山病にかかりやすい体質なので、6合目からかなりゆっくりなペースで登ってきましたが、さらにペースがゆっくりになりました。 あくびが多発するなど高山病の兆候が出始めたため、呼吸が乱れて心臓がドキドキしたら落ち着くまで立ったまま休憩・・・を繰り返し、慌てずマイペースで登りました。 8合目でザックを下ろして小休止し、エネルギー補給のためバナナを食べました。 <8合目〜9合目> 登山道は特に問題無し。 ここからは、日本のどの山よりも標高が高い登山となります。 酸素の薄さが身に堪え、なかなか足が進まなくなってきました。 あくび多発に加えて意識が朦朧としたり、下を向いていると目眩がしたり、明らかに高山病の兆候が出てきました。 かなりゆっくりなペースで徐々に登るようにしましたが、高度順応の時間が必要と感じ、9合目でしっかり休憩を取ることに。 酸素不足で歩いているあいだは眠くて仕方が無かったので、思い切って昼寝をしました。 (自分は縦走登山のときも標高の高い尾根を歩く時に昼寝の習慣がありますが、無理をして歩き続けると朦朧として危険なので、15〜30分昼寝をして体調を慣らすようにしています。) 登山者の少ない平日だったおかげで、小屋前に横になる充分なスペースもあり、充分休息が取れました。 混んでいる時の登山では、昼寝は周囲の迷惑になる場合もありますので、混雑前の平日を選んで良かったです。 9合目近くなると、富士山特有の赤い火山岩が目立ち始めます。 大きな岩もあるので、ここを夜間に通る場合は足下に注意が必要です。 <9合目〜9合5勺> 登山道は特に問題無し。 相変わらず酸素は薄くなかなか思うペースで進みませんが、9合目での昼寝が効いたのか、少し体が軽く感じられ予想より足の運び良く登れました。 溶岩石の上を歩くような噴火山の荒々しさが見て取れる景色に、富士山らしい登山を実感できます。 雨など悪天候の場合は、落石に注意が必要な道だと思いました。 <9合5勺〜富士宮口山頂> 若干雪渓となっていますが、登山道には影響ありませんのでアイゼンの必要無し。 あとひとふんばりですが、焦らず9合5勺でザックを下ろして小休憩をとりました。 一応、持ってきた携帯酸素を吸ってみましたが、効果があるのかないのかよくわかりませんでした(^^; やはり携帯酸素よりも、高度に体を慣らしながら自分に合ったペースで登る方が、よほど効果があると思います。 このあたりは登りと下りの登山者が行き交うので、混んでいる時はかなりの渋滞が予想されます。 ルートタイムをかなり大幅にロスすると思うので、ハイシーズンの登山計画は大幅に余裕を持った方が良いと思います。 <富士宮口山頂〜剣ケ峰> ここまでくれば、のんびりお散歩的に最高峰に到達できます。 この日は山頂は微風だったため、かなりコンディションが良かったせいかもしれません。 通常は強風が吹いていると思うので、登頂時間帯や気象状況で様々な対策が必要と思います。 びっくりするほどすいていたため、剣ケ峰山頂では写真撮り放題、かなりゆっくりできました。 ハイシーズンは、あの狭い山頂で記念写真行列ができるらしいです(^^; ■下山道 <富士宮口頂上〜御殿場下山口〜御殿場ルート8合目> 岩場の富士宮ルートより、砂道の方が下りは足への負担が少ないため、多少遠回りですが御殿場ルートから下山。 御殿場ルートは登山道と下山道が違うルートのため、間違えないように。 頂上直下は急峻ですが、登山道はつづら折りのため歩きやすい道です。 ガスが上がってきましたが、ルートに沿ってロープが張ってあるため迷うようなことはありません。 8合目の見晴館は、倒壊していて建物の形は残っていない状態です。 <8合目〜7合9勺赤岩八号館> 特に問題無し。 歩きやすく、迷うことは無いです。 赤岩八号館は小屋開けしているので、やっとトイレが使用で来ます(^^; 登り始めからここまでトイレに行きたくならないよう、少し厚着をして、水分が下に降りる前に汗として体外に出るよう工夫。 水分摂取を控えることは脱水症状を招くので、お茶類を飲まないようにして水とポカリのみ摂取、努めて発汗するよう心がけました(笑 食事や飲み物もあるので、補給地としても重要です。 <7合9勺赤岩八号館〜走り六号> 特に問題ありません。 ブル道を横切る箇所がありますが、ブル道に入るとルートを外れるので、登山道を降りましょう。 途中、小刻みに山小屋が続きますが、須走館、わらじ館は小屋開けしており、日の出館は閉鎖となっていました。 登山道と下山道の合流地点では、右へ下ってブル道を横切り、下山ルートへ。 ここからは、ちょっとした砂走り的な道となるため、登山道がすいていれば一気に駆け下りることも可能。 あっという間に、大砂走りルートと宝永山ルートの分岐である走り六号に着きます。 走り六号には分岐の標識が立っているので見落とすことは無いと思います。 ただ、霧で視界が無い場合、宝永山へのルートがわかりづらく、少々迷うことが。 自分も宝永山ルートがどこから始まるのかがわからなくて、かなり周囲を確認し思案しました。 ルートを確認後も、途中で追い越したカップルさんが分岐がわからないと言っていたので、ルートを見落とすかもと心配し、しばらく分岐で待っていることに。 カップルさんが分岐に辿り着いた頃に霧が晴れて来たのですが、マーキングや目印が分岐の少し先にあるのでわかりづらかったのだなあと。 視界が良ければまったく迷うことはありませんが、視界の悪い時のことは考えていない目印だなぁ。。。と、ルート案内としては少し不親切に感じました。 この分岐を見落として御殿場口へ行ってしまう方がいるという話をよく耳にしますが、自分で歩いてみて、なるほど、と思わされました。 世界遺産で山慣れない方々が大挙するでしょうから、案内標識はいろいろな天候や状況を考慮した親切なものにした方がよいのでは・・・ <走り六号〜宝永山第一火口> ガレた砂地の道なので、下りは足に優しいと思います。 火口まで、思ったよりもかなり長く下りました。 霧で視界が無かったため落石が怖いと思いましたが、無事に通過できました。 火口に向かっての落石があるようですので、悪天候時や大雨の後の通過は注意が必要と思います。 実際、火口全体に大きな石がゴロゴロしていました。 登山道は踏みならされているので、間違うことは無いと思います。 下りで2ヵ所ほど90度に曲がったりUターン気味に下る所があるので、悪天候時にルートを見落とさないように注意。 <宝永山第一火口〜宝永山遊歩道分岐> 最深部からの登りは、さほどきつくありませんでした。 下りよりも短い距離と思うので、サクサク登って行けばそのうち登りきれる感じ。 最後の岩場の登りでルートがわかりづらいところがありましたが、視界が良ければ迷うことは無いと思います。 ルートから外れた所に登って行く足跡が見られますが、つられてルートを外れないように注意。 <宝永山遊歩道分岐〜富士宮ルート6合目〜富士宮口5合目> 特に問題無し。 遊歩道なので歩きやすく、迷うこともありません。 宝永山からは登山装備の無い観光ハイキング客もいるので、観光地範囲となります。 下山で疲れていても、観光客が多い時は山慣れない方やお子さんなどへの配慮を忘れないようにしたいものです。 |
予約できる山小屋 |
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写真
山頂もトイレ改修中のため、同ルート往復の場合ここへ戻ってくるまでトイレ無しとなります。
物影の無い富士山で携帯トイレの使えない女性にとって、これはゆゆしき問題(^^;
傍に寄ると小銭がビッシリ刺さってて、間近で見たら、罰当たりにも気持ち悪くて吐きそうになってしまった('A`)
掻き毟って全部剥がしたい;;
こういうの、ちょっと苦手です(^^;
っていうか、昨日の山開きのニュースで取材されてましたよね?(^^;
翌日また登山?
吉田口山頂の小屋泊まり??
値段のわりにはアレな感じですが、この過酷な環境の山腹でこれだけのサービスを望めるのですから、文句は無しが鉄則です(^^)
ここは、平地のレストランじゃないのですからね?
不満があるなら、自分で食料や水やコンロを持って上がりましょう。
ここも小屋開けしてるみたいですが、ブルドーザーで物資を運んだりして準備していました。
ベンチも造っている最中だったので、小屋番の方が即席の簡易ベンチで休憩させて下さいました(^^)
カップルさんが追いついてくる頃に、ちょうど霧も晴れて来て。。。
この標識の向かいには、皇太子様が登山されたときに休憩するように造られたというベンチがありました。
でも、霧に包まれていつ落石が来るかもわからないので、怖くて休めませんでした(^^;
感想
今年の夏は、槍ヶ岳縦走を計画しているので、足慣らしと高度感に慣らすトレーニングに日帰り富士登山をすることに。
富士登山なんて十年以上振りだなぁ〜なんて思いつつ、計画は5月に立てていたのだけど、そんな年に限って世界遺産登録ですよ(^▽^;
これは、ハイシーズンに登ったら例年以上に大混雑間違いなし、マイカー規制前の平日が狙い目か?
マイカー規制前に平日仕事が休めるのは3日ほどしかない。
山開き後だとそれはそれで混んでいそうだけど、天気が良さそうならチャンスは無駄にしないようにと、アッサリ7/2に決断。
下界は曇っていたので心配になりつつも、登山口へ着くと、肉眼で天の川まで見えるほどの快晴。
これはイケルかも。
ゆっくり支度をしながら高度に体を慣らし、夜中の3時ごろ出発。
足が遅く、高山病になりやすい体質のため、ルートタイムを大幅に見積もって、ゆっくりペースで登りました。
おかげで、ほぼ予定通りの時間で登頂。
途中、高山病の予兆が出たので、9合目でお昼寝をして体調を戻したのが、その後のスムーズな行動を促したと思います。
混んでいたらお昼寝なんてできるスペースは無かったし、のんびりマイペースで登ることもままならなかったと思うので、山開き後でもすいていた平日に登山できたのは良かったと思います。
おそらく、富士宮口ルートは完全開通していなかったため、山頂も途中の山小屋も小屋開けしておらず、登る人が少なかったのだと思います。
開通前だとトイレの問題があるのでルートを変えようかとも思いましたが、下りを御殿場ルート→プリンスルートで富士宮口に戻ることで、御殿場ルートの赤岩八号館を利用できることに着目。
これなら、富士宮ルート往復よりも都合がよいかも。
ということで、登山開始からは少し厚着をして、摂取した水分を汗で外に出すよう工夫しつつ、トイレ問題で困窮すること無く、快適にピークハントすることができました(笑
御殿場ルートは砂地が多く、下りの足への負担も少なく済みました。
富士宮ルート往復より遠回りではありますが、いろいろな事情や体への負担を考えると、自分には結構快適なルート選択だったと思います。
また、今回の山行はたいへん良い気象状況に恵まれ、夜中からずっと無風・快晴で登山し、山頂でも晴れ渡り微風で清々しく過ごせ、下りは直射を懸念していたところ霧で涼しく下ることができ、これ以上無いくらいの最高の富士登山となりました。
富士山は、ルート上は特別な技術も必要なく難しい山ではありませんが、やはり標高の高さによる登りづらさは、他のどの山よりもキツかったです。
穂高を縦走したり、暴風雨の北岳や強風の間ノ岳など、3000mの山々を歩き続けることと、3000mを越える地点をさらに登るのとでは、勝手が違います。
最後に富士山に登った時は、高山病で下山の記憶が無いくらい苦しみましたが、今回は事前にリスク回避の準備と計画を入念に行い、無理をしない自分のペースで登れたことが幸いしたように思います。
世界遺産登録で、軽い気持ちで山頂へ行こうとする方が増えそうな富士山ですが、山慣れた自分でも、やはり日本一標高の高い場所への登頂は楽ではありませんでした。
健康な方でも自分を過信せず、悪天候時に無茶をしたり体調を顧みず無理をしないよう、マナーを守り、充分な心構えで富士登山にのぞんでいただきたいと思います(^^)
楽しい思い出は、他人に迷惑をかけないことから生まれると思いますので。。。
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