白谷雲水峡〜縄文杉〜宮之浦岳 (屋久島の旅 前半)
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- GPS
- 15:20
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,824m
- 下り
- 2,788m
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7/7 女満別空港(JAL)20:30 羽田空港(京急) 京急蒲田(ミヤビイン蒲田 宿泊) 7/8 京急蒲田(京急)5:19 羽田空港(SKY)6:20 鹿児島空港(JAC)9:50 屋久島空港 軽レンタカー使用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
縄文杉、荒川登山口までのバスは原則当日購入不可、予約も不可 昨年まであった宮之浦岳淀川登山口、紀元杉の16時台のバスは廃止。これによりバス利用の縦走が困難に。 屋久島の山岳道路は狭くて急勾配、工事中、穴なども多く、少人数なら軽自動車の方が楽 ガスカートリッジ販売店は案内所で教えてもらえる。 たまたま同泊したガイドさんによると高塚小屋はネズミが出るらしく、新品のザックでも喰い破られるとのこと。梁、柱等に釘が打ってあるので、食料、ゴミは吊るした方が良いとのことでした。おそらく他の山小屋も同様と思われます。 吸血昆虫は居ますが、非常に少なく、虫除け程度で十分でした。ヒルは今回の行程では全く見てませんが、雨のメジャーコース以外では付かれたというブログも見ました。 山と高原地図アプリを利用しましたが、水場は現地の地図より多く、アプリ上の水場は何処?という所もありましたが、一応沢はありました(沢はいたる所にあります)。気にする方は注意が必要。 |
写真
そして此処から地図を見て楠川分れを探すと、遥か下に川が。どう見ても一回川まで降りる。ガイドブックの空白の場所。此処から急降下ということを初めて知る。既に14:20
パッキングをし直し、下りへ。
11:00時間的には安全。後は怪我しないように心掛けて。
火を使わず食べられる朝食と昼飯を用意して、淀川登山口へ。
途中の小瀬田、ふれあいパークで見る日没。
感想
数年前、屋久島に来るはずだったが、職場の急な人員不足により断たれ、その後の宮崎の大事件のため、もう来られないかと思っていたが。が、突然人出が余りだし、希望も出してない四連休。これは、屋久島へ行けということなのか?と喜んだが、その前に怒涛の休み攻めで北海道の山を登り続けたため、結局事前情報調査不足。ツアーを使わず何とか屋久島上陸の手配だけできた。
最終便で羽田に飛び、直前にじゃらんで予約した羽田に一番近い京急鎌田で一泊。フロント脇に無料のサービス、パンが在ったので、夜と朝、一袋づつ頂いて出発。これが、山での救いになるとはこのときは想像もできなかった。
スカイマークで鹿児島へ飛び、更にプロペラ機で屋久島空港へ。予約していた軽レンタカーを借り、宮之浦で食計。さあ出発と思ったら、iphoneにメールが。レンタカー屋に携帯を忘れ慌てて戻る。これでタイムロス。白谷雲水峡で弁当を食べ、出発する頃には12時半を廻っていた。
さあ、ぶっ飛ばして登るぞと意気込んで出発も、30分も歩かないうちに汗だく、ドライTシャツがサッパリ乾かない。気温は北海道と大して変わらないはずなのに、湿度のせいか?速い方と思っていた足がさっぱり進まず、普段の三分の一ほどの感覚で歩き続け、美しいコケの森も北海道の風穴の森と変わらないじゃないか(ぜんぜん違います)と文句を言いながら、へろへろで太鼓岩。突風注意で涼しくなると思っていたが、風なんかサッパリ。そして、遥か下に川が。そして地図を見る。どう見てもあの下の川まで降りなければならない。愕然としながら、ダラダラ下り、楠川分れ。しかし、此処からが本番。
トロッコ道は沢沿いに風が抜け、無風のサウナだった白川雲水峡より快適。木道を歩く音が列車の音のように聞こえ、自分がトロッコになった感覚で飛ばせる。楽しく歩いていたが、だんだんウンザリしてきた頃に大株歩道入口に到着。此処までに結構な人とすれ違った。
大株歩道から森の中に木の階段が作られ、周りの森と一体化して美しい登山道だったが、もうそんなことを楽しむ余裕がない。早く高塚小屋に着くために急ぐが、ウィルソン株までが意外と遠かった。大きな切り株の空洞の中から小川が流れだし、神棚もあり厳かな風景。写真で表現しようと頑張ったが、iphoneのカメラで出来る訳もなく、何でphotosynthしようと思わなかったのだろう?
更に歩いて縄文杉、誰も居ない独り占め、しばらく堪能して高塚小屋へ。と思ったら、看板に旧高塚小屋の文字。旧って?違うのか?と後戻りしてタイムロス。しかし、縄文杉登り道にある水を満タンにできて良かったと言えば良かった。で、高塚小屋のドアを開けると誰も居ない。こんな遅い時間なのに・・・と寛いで、夕食、ガス・・・。カートリッジ買うの忘れた。生で食べられるのは、ホテルのパン二袋と昼飯のお菓子。明日の予定を考え、夕食、パン一袋(小バターロール二つ)、インスタントみそ汁を二袋そのまま舐め(極度の発汗のため塩分不足で意外と美味かった)あっと言う間にディナー終了。徐々に追い抜いた人たちがやってきて、テント泊の人達が居なければ小屋満員状態。ガイドさんもいて、ネズミ情報などを聞き、おそらく事情を話せばガスを使わせてもらえたと思うが、すべて自分の不注意、痛い目に遭わなければまた同じ失敗をすると思い、やせ我慢で他の人たちのディナーを横目に夕景の高塚小屋の幻想的な風景を楽しみ、疲れて就寝。
翌日、日の出前に起きるが、もう5時を過ぎている。北海道との違いに愕然としながら、朝食のパンを片手に縄文杉へ。独占だったが、徐々に人が集まりだし、朝食の準備をするガイドさんも。こちらは小スティックパン2本と小バターロールひとつ。あっと言う間に終了。朝日を浴びる縄文杉を見終えると、使えないガスコンロヘッド、コッヘル、米四合をデポ。シュラフを干して出発。
食料不足から宮之浦は無理だろうと思い、新高塚の先の展望台で帰り、翌日淀川口からピークハントと考えていたが、第一展望台から見える快晴の青空に映える宮之浦岳を見ると・・・、やっぱり進んでしまう。グーグー鳴る腹を昼のお菓子を少しだけ食べて誤魔化し、ぶっ飛ばして歩くが、頂上直下でシャリバテ。最後の秘蔵の焼き芋ようかんでブースとし、誰も居ない宮之浦岳。早速photosynth。後から来た山ガール3人とイケメンが寛ぐのを羨ましく思いながら、淀川口よりはるかに長い白谷雲水峡のキロ数を見てうんざりしながら帰り道。スタミナ保存で高塚小屋に戻り、塩分不足で飲んだ冷たい味噌汁がとても美味かった。
意外と時間の余裕が出て、怪我だけしないように注意して下山。登り返しも何とかクリア、白谷雲水峡の奉行杉コースも周れたが、面倒になりそのまま下山。
近くの楠川温泉は¥300、お湯は良かったが・・・、少ない。シャンプーソープ無しです。
湿ったシュラフをコインランドリーの乾燥機にかけ、豪華な飯でもと思ったが、結局コープの弁当に。ガスを買って当然余るので面倒なので、今回はガスなしで食べられるレトルトカレーとパン、お菓子を沢山買って淀川登山口へ。シカ親子やサルの群れを轢かないように注意して真っ暗な淀川登山口へ。遠かった。
誰も居ない登山口で車中泊。簡易水洗の動力が変な音を立てて気持ち悪いが、フロントガラス越しの満天の星が凄い。こぐま座が、北斗星が、死兆星は見えなかった。寝ながら星を見られるように助手席にザックを置き、無理矢理ベッドメイク、フロントガラスから空を見ていたら、流れ星5つ、人工衛星無数、飛行機、そして蛇行する発行体、夜の空は意外に色々な物が飛んでいるんだと感心して就寝。
夜中眠い目を擦って眼鏡をかけるとやっと天の川が、そしてはくちょう座、夏の大三角形。寝るときは暑くてクーラーをかけたが、夜中はTシャツではちょっと寒かった。なかなか良い夜だった。
縄文杉
スカッ晴れの宮之浦岳
コメント
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