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Yamareco

記録ID: 318305
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道北・利尻

沓形〜利尻山〜鴛泊(約四半世紀振りの再訪。台風崩れ温低並の強風)

2013年07月01日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:00
距離
10.8km
登り
1,352m
下り
1,561m

コースタイム

見返台園地5:40ー6:45避難小屋7:00ー8:208.5合トイレプース8:50ー9:05三眺山ー
9:10背負子投げの難所ー9:35親不知子不知9:50ー10:30利尻山北峰11:20ー
12:25避難小屋1255ー13:00長官山ー13:356.5合トイレブースー14:30甘露泉14:40ー
14:50北麓野営場
天候 曇り時々晴れ。強風
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
稚内までの列車は、JR東日本「大人の休日5日間フリーパス切符」(25,000円)
を利用。(通常料金は往復約60,000円)
1日目札幌泊。2日目鴛泊港着
コース状況/
危険箇所等
親不知子不知のトラバースは初心者には歩き辛い。落石の恐れは誰でも同じ確率。
強風時の痩せ尾根通過は要注意
笠雲は悪天のサイン
2013年06月30日 16:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
6/30 16:57
笠雲は悪天のサイン
「たこしゃぶ」
しょっぱぁ〜い
2013年06月30日 18:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
6/30 18:23
「たこしゃぶ」
しょっぱぁ〜い
行き先はあちら
夕暮れ時のようだ
2013年07月01日 05:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 5:30
行き先はあちら
夕暮れ時のようだ
10日経った今日はどうかな
2013年07月01日 05:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 5:39
10日経った今日はどうかな
入下山者カウンター
2013年07月01日 05:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 5:46
入下山者カウンター
2013年07月01日 06:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:24
強風で木も揺れる
2013年07月01日 06:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:24
強風で木も揺れる
2013年07月01日 06:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:24
避難小屋
2013年07月01日 06:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:46
避難小屋
まだ、設置前です
2013年07月01日 06:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:51
まだ、設置前です
2013年07月01日 06:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 6:52
相変わらずガスってます
2013年07月01日 07:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:05
相変わらずガスってます
2013年07月01日 07:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:11
2013年07月01日 07:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:23
2013年07月01日 07:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:25
2013年07月01日 07:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:25
2013年07月01日 07:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:33
ツツジ系かな
2013年07月01日 07:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:44
ツツジ系かな
コケモモかな
2013年07月01日 07:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:44
コケモモかな
2013年07月01日 07:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:54
2013年07月01日 07:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 7:54
強風で揺れるので
手で固定
2013年07月01日 08:17撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 8:17
強風で揺れるので
手で固定
ガスの切れ目から
下方を望む
2013年07月01日 08:56撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 8:56
ガスの切れ目から
下方を望む
ちゃんと整備されてる
2013年07月01日 09:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 9:04
ちゃんと整備されてる
三眺山辺り
2013年07月01日 09:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:06
三眺山辺り
下方を望む
2013年07月01日 09:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:07
下方を望む
2013年07月01日 09:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:07
2013年07月01日 09:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:08
背負子投げの難(?)所
2013年07月01日 09:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:11
背負子投げの難(?)所
2013年07月01日 09:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:13
2013年07月01日 09:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:25
2013年07月01日 09:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:25
2013年07月01日 09:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:33
2013年07月01日 09:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:34
親不知子不知の始まり
ご親切にルート工作
してあります
2013年07月01日 09:36撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:36
親不知子不知の始まり
ご親切にルート工作
してあります
親不知子不知
ルート途中
2013年07月01日 09:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:38
親不知子不知
ルート途中
2013年07月01日 09:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:38
火星みたい
2013年07月01日 09:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:44
火星みたい
雪の切れた所を
縫っていけばOK
2013年07月01日 09:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 9:46
雪の切れた所を
縫っていけばOK
ルート見極めは
慎重に自己判断
2013年07月01日 09:46撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 9:46
ルート見極めは
慎重に自己判断
殆どお終い
2013年07月01日 09:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 9:50
殆どお終い
ガスが切れてきた
2013年07月01日 09:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:50
ガスが切れてきた
天気回復傾向か?
2013年07月01日 09:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:55
天気回復傾向か?
いやいや、まだまだ
2013年07月01日 09:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 9:55
いやいや、まだまだ
そこを左へ曲がります
2013年07月01日 10:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:15
そこを左へ曲がります
崩落防止措置
2013年07月01日 10:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:18
崩落防止措置
2013年07月01日 10:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:25
2013年07月01日 10:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:25
ご存知、ローソク岩
2013年07月01日 10:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:52
ご存知、ローソク岩
ガスがまとわりついて
流れる
2013年07月01日 10:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 10:52
ガスがまとわりついて
流れる
証拠写真
2013年07月01日 11:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
2
7/1 11:18
証拠写真
下山開始
山頂方向を振り返る
2013年07月01日 11:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 11:30
下山開始
山頂方向を振り返る
崩落防止措置
2013年07月01日 11:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 11:32
崩落防止措置
2013年07月01日 11:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 11:41
次回はもっと
残雪の多い時季に
しようっと
2013年07月01日 11:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 11:41
次回はもっと
残雪の多い時季に
しようっと
2013年07月01日 11:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 11:43
2013年07月01日 11:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 11:44
2013年07月01日 12:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:03
下山者は正念場
過ぎちゃった
2013年07月01日 12:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:04
下山者は正念場
過ぎちゃった
2013年07月01日 12:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:05
2013年07月01日 12:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:20
山頂にガス
まとわり付き
2013年07月01日 12:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:37
山頂にガス
まとわり付き
2013年07月01日 12:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:50
礼文がうっすら
2013年07月01日 12:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:50
礼文がうっすら
2013年07月01日 12:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:51
山頂まだだめ
2013年07月01日 12:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:52
山頂まだだめ
下界はそれなりに見えてる
2013年07月01日 12:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:57
下界はそれなりに見えてる
2013年07月01日 12:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:57
2013年07月01日 12:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 12:59
長官山の記念碑
2013年07月01日 13:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:00
長官山の記念碑
2013年07月01日 13:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:09
姫沼見えます
2013年07月01日 13:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:10
姫沼見えます
2013年07月01日 13:36撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:36
2013年07月01日 13:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:41
2013年07月01日 13:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 13:54
2013年07月01日 14:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:14
こちらにもカウンター
2013年07月01日 14:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:29
こちらにもカウンター
2013年07月01日 14:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:29
2013年07月01日 14:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:31
思ったほど
甘露ではなかった
2013年07月01日 14:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:41
思ったほど
甘露ではなかった
便利グッズで靴洗い
2013年07月01日 14:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 14:50
便利グッズで靴洗い
今日はお祭り
2013年07月01日 15:55撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 15:55
今日はお祭り
御輿もあるでよ
2013年07月01日 16:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 16:01
御輿もあるでよ
見るだけで
登りはパス
2013年07月01日 17:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/1 17:34
見るだけで
登りはパス
何の魚の竜田揚げ
だったっけ
2013年07月01日 18:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/1 18:23
何の魚の竜田揚げ
だったっけ
旅館の典型的朝食
2013年07月02日 07:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
1
7/2 7:31
旅館の典型的朝食
青年団による見送り
2013年07月02日 08:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/2 8:45
青年団による見送り
帰る時も笠雲
次回は出るなよ
2013年07月02日 09:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 25 IS, Canon
7/2 9:00
帰る時も笠雲
次回は出るなよ
撮影機器:

感想

 2度目の利尻富士。前回は四半世紀以上前に稚内まで後輩のマイカーでドライブだ
った(小生は都合により乗ってただけ)が、今回は列車と相成った。稚内までは空路

ならば初日到着可だが、片道約6万円。列車では2日目到着で、1泊分の宿料がプラス
になっても、今回の列車格安切符の方がトータルで断然おトク。どちらを選択するか
は人それぞれである。

 フェリー客に我々以外の山ヤなど殆ど目に付かなかった前回に比べ、今回はいかに
も...って感じの人があちこちに。昨今のご時世そのものだ。鴛泊港着岸まであと

僅かとなった頃、お山を見ると笠雲が被っている。「富士に笠雲」って天候悪化のサ
インじゃん。チョットぉ〜。勘弁してよぉ〜。

 沓形登山口でも送迎可という「民宿夕陽」に宿泊。宿の旦那によると、昨日から今
日の午前中までは、絶好の登山日和だったとのこと。明日はどうだろうか。笠雲では

、期待できないが...。夕食に「たこしゃぶ」も並んだ。初めてだったが、しょっ
ぱいことしょっぱいこと...。元々あんなに塩辛いもんなんだろうか。

翌朝5時に宿を出発。この宿の客で沓形から登る人は年に数人だけとのことだ。全
天曇り。車窓から山方向を見るとガスに覆われた部分が多い。鴛泊側登山道にはあま

り無いが、沓形側は「ウゥ〜ん」。昨日のサインは当たりで、降ってないのがせめて
もの幸いというところ。

 沓形登山口着。時刻に見合った明るさではなく、まるで夕暮れ時のよう。登高意欲
は大いに削がれるも、雨降りではなく「遠路はるばる、せっかく来たので...」出

発する。名だたる山の無い県から中部山岳辺りへ来る人達と似たようなスタンスであ
る。

強風の中、樹林帯の道を黙々と登る。草木の朝露が強風に煽られるので、まるで横
殴りの雨に当たっているのも同然。雨合羽もザックカバーも着けずだったので、じわ
りじわりと浸透してきた。ただ、冷たくも寒くもないので、そのまま進む。

 起床後飲まず食わずで2時間半経過。空腹を感じてきたので宿で貰ったバナナを食
べることに。ただ強風吹きっさらしでは大変なので、トイレブースの中へ。トイレ個

室で弁当を食う学生がいるという話が思い浮かんだ。中は臭くも何ともなく(当然
か)、アレに使用する特製イスもあって快適なレストスペースだ。いざという時は避
難小屋にもなる。

 標高が上がって風も冷たくなり、半袖Tシャツのままの腕の血流が滞って、手の感
覚が薄れてきたので、雨合羽の上衣だけ纏う。ズボンも相当濡れてしまったが、今更
合羽を履いても蒸れるだけなので、下はそのままにする。

 三眺山(なぁ〜んも見えない)、背負子投げの難所(難所かなぁ?)を過ぎて、下
りの3人パーティとすれ違う。「コンチワ」だけ。この天気じゃ、ゆっくり談笑する

気にもならない。いよいよ、親不知子不知へ。ガスっていて全貌が見通せないが残雪
は少なく、アイゼン、ピッケルは使用せずとも行けると判断して先を進む。砂地は濡

れているためか、乾燥時より粘度が大きく、ステップが踏み易くズリ落ちも少ない。
途中、数メートル前方の上方から直径数センチと思われる小石が落ちていくのを目撃

した。いくら小さいとはいえ、当たり所によっては.....。結果論だが、十数秒
の時間差だった。危ネェ。危ネェ。
 
 鴛泊登山道と合流するも、風は一向に弱まることなく、むしろ強まっていく感じ。
随所に崩落防止の工事が施された道を黙々登って、10時30分山頂着。強風吹きすさぶ

露天で民宿夕陽特製の岩海苔握り飯をモクモクと食す。思い返してみると、今朝から
口に入れたのはバナナと握り飯だけ。水は一滴も飲んでなかった。勿論定番のアルコ

ールも持参したが、チョット宴をする気にはならず、お持ち帰りだ。まあ、こんな山
行もあるってことね。

 天候回復を期待して、山頂近辺を約50分間ウロウロした。部分的にガスが切れて
下界を望むことができる瞬間もあったが、殆ど周り中が白い世界。

 下山は鴛泊口へ向かってGO。下るに従って風も弱まり、日差しも強くなってきた。
海岸線や港もよく見える。但し隣の礼文はぼんやり。途中で何度も山頂方向を見上げ
るが、終始ガスが纏わり付いて、昨日見た笠雲と一緒。

 甘露泉に到着。本日初めての所謂「水」を口にした。(驚異。ここまで全く飲まな
かったとは。変だぞ)あまり「甘露」ではないなぁ。体調のせいかも?

 10分ほどで北麓野営場に到着し、備え付けの水洗用ブラシで靴の火山灰砂泥落とす
。これ便利グッズだ。登り時に水滴で濡れた衣服もザックも、下山時に終始強風に煽
られたせいで、殆ど乾いてしまった。

 鴛泊港近くの「旅館なりた」から迎えに来てもらって、ほどなくお宿に到着。7月
1日は毎年恒例のお祭りの日とのこと。窓から獅子行列や御輿行列の行くのが眺めら
れた。

 翌朝一番のフェリーで稚内へ。船上からお山を振り返ると、相変わらず笠雲。結局
6月30日夕方からずぅ〜っと笠雲だった。いつか3度目を画策することにしよう。

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