焼野から【竜ヶ岳】to see the White Sheeps 🐏🐑🐏🐑🙄🐑🐏
- GPS
- 07:14
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:14
天候 | 曇り のち 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
約2km先の道端の広地に駐車(焼野登山口) |
コース状況/ 危険箇所等 |
竜ヶ岳山頂の主稜線に合流する太尾分岐までの上りルート、および静ヶ岳からの下山ルートは、いずれも山と高原地図においては波線ルートです。 目印は頻繁にあり、よく踏まれていて危険箇所や迷い易いポイントは少ないと感じましたが、GPS等によるルートファインディングは必須です。 なお、この日ヤマビルは一匹も出没しませんでした。 |
写真
感想
竜ヶ岳のシロヤシオ、今年は当たり年とのこと。約一週間前のどなたかのレコによると開花はまだまだこれからで今週末が盛りかな?とのことだった。
土曜日はちょうど仕事が休みである。天気予報はイマイチだが行ってみよう。
しかし大人気の竜ヶ岳。混雑を避けたいと思う。滋賀県側の林道茨川線の焼野という地から未踏の太尾尾根ルートで登ることにする。下山は静ヶ岳から矢張り未踏の南西尾根で下ることにしよう。
八風街道から林道茨川線に入ると直ぐにも道は未舗装路となる。想像していたほどには荒れていないが、それでも水溜まりや轍が多くて普通乗用車では運転に気を遣う。このまま茨川の廃村までも入れるらしいのだが、悪路10kmの運転は肩が凝るだろう。
今日は2kmほどで済んだ。突如広大な空き地に出る。車を停めると直ぐ横に太尾登山口の標識が立っていた。
登山口から序盤は比較的緩やかな尾根道が続いてゆくのだが、植林の尾根道に並行して今はもう使われて無さそうな林道が走っていて興醒めだ。
しかし40分ほど歩くと、やがて美しい自然林の尾根となり標高点730を過ぎたところで目の前に池が現れた。長池と標識のあるこの池はその名の通り長い池なのだが、水は殆ど枯れかかっている。それでも周囲の樹の枝にはモリアオガエルの卵を含んだ泡がぶらぶらと幾つもぶら下がっている。
なだらかで広い自然林の尾根は太尾最高点(p770)まで続いてゆく。通過点のようなピークでは真っ赤なヤマツツジが鮮やかに花を咲かせている。南東側に展望が広がるのだが、あいにく眺望はガスの中である。
道は一変して細い尾根道となる。白谷越へと一旦下り、さらに登り返してゆくと突然白い山肌が剥き出しの斜面が現れた。細かな石のザレ場の上り坂を一気に登り上がろうとしたのだか、なかなか苦戦を強いられた。
ザレ場を過ぎたところで今年初めて見たベニドウダンツツジに癒されたのも束の間、その先p962へは急峻な上り坂であった。道らしきものは無く何処でも歩けるのだが地盤は滑り易くて急坂マニアの私でも流石にかなり疲労した。今日のルート上おける核心部であろう。
p962からは広々とした尾根となり、植生が馬酔木などの低木に変わる。そしてやがてシロヤシオの樹が現れた。噂どおりの花付きである。しかし既に盛りは過ぎたのか、それとも昨日までの雨に打たれたせいなのか、花に元気が無い。
やがてすぐに樹々も無くなり、竜ヶ岳らしい笹の大地が広がり出す。どうやらメジャーな登山道(表道ルート)に合流するようだ。しかし周囲はすっぽりとガスに包まれている。
まぁ竜ヶ岳らしい天気だなぁと思いながら、ガッスガスの山頂へと到達した。
山頂にはたくさんの登山者が見え、さらに次から次へと登って来られる。口々に「あぁ何にも見えない〜」などと嘆きの声を上げていらっしゃる。
しかし事前に見てきた「天気と暮らす」の登山指数は9時〜15時はAであった。ガスが晴れてゆくことに期待して暫く待ってみるか。
風の通り道の竜ヶ岳にしては風はそれほど強く無いのだが、じっとしていると冷たく寒い。ウィンドシェルを羽織って風下に移動し、笹の中に座り込んでコンビニ握り飯を2つ頬張る。
しかし一向にガスは流れてゆきそうに無い。仕方なく北側斜面を静ヶ岳方面へと下り始める。
花を付けたシロヤシオの樹が緑の笹の草原上に点在する光景が、まるで白い羊が放牧されているかのように見えることで人気がある風景は、ちょうどこの辺りから俯瞰するんだなぁと考えながら、間近の笹原しか見えないガスの登山道を下っていく。と、そのとき、前から登って来られるハイカーさんの列の中に見覚えのある一人の女性を見つけた。
「hiropyさん⁉︎」「ウリウリさん?」
お花が好きで、訪れる山域が良く似ているhiropyさんとは、そのうち何処かでお目にかかれるとは思っていた。しかしなんと今日ここで!矢張り考えることが似ている。嬉しくてハイテンションでご挨拶する。
見覚えがあるとは言ったが、hiropyさんとは初対面だ。だが初対面と思えない親しみやすさのある優しい方だった。しばし山談義・花談義をしていると、なんと急速にガスが晴れていき、緑の笹の草原とシロヤシオの白い樹のコラボレーション風景が周囲に広がったのである。これだから山は辞められないね、とhiropyさんと話す。
近々またお花探しハイキングにご一緒しましょう、と約束してお別れする。
幾つものシロヤシオの樹と花を間近で鑑賞しつつ、竜ヶ岳の柔らかで雄大な山容を振り返りながら治田峠分岐まで心地よく歩いてきた。そして静ヶ岳方面の縦走路へと入ってゆく。
複雑に入り組んだ地形と新緑に見惚れながら先を進む。
セキオノコバ付近は特に雰囲気がよく池も現れる。合計3つの神秘的な池の畔を訪ねて、いよいよ静ヶ岳へと登頂する。
三等三角点のある静ヶ岳の山頂では男性がお一人休憩されていた。ご挨拶をすると柔和な表情で返して下さる。三重の方で、山は冬のバックカントリーがメインだと仰る。夏山山行や地元での山登りはトレーニングだと。60代半ばと仰る年齢にしてはとても若々しい方である。それにしても沢山の山の経験をお持ちだ。今日は全く私と同じルートを辿っておられるとのこと。話が弾み気がつけば40分ほど横に腰掛けて話し込んでしまっていた。
男性にご挨拶して山頂を辞し下山を開始する。下りの稜線も歩き易い道が続き、時折広く南側の展望が開ける。朝歩いて来た尾根から柔らかい山容の竜ヶ岳が一望出来る。
しかし軽快に下ってゆく自身の額や頬に冷たいものが当たり始めた。小雨が降り出したのだ。
急ぎ足で下ってゆくとあっという間に林道へと着地した。あとは3km、40分ほどの林道歩きだ。雨が少し強くなってきた。しかし今更カッパを着るまでもなく、蒸し暑い空気の中では逆に心地がよい。春雨じゃ濡れてまいろう。
駐車地に帰着すると急いで片付けをして車に乗り込む。再び林道茨川線。轍や水溜りを避けようとしても上手くいかない。バシャバシャと水しぶきを上げながら国道へと出る。
翌日愛車プリウスを見ると、案の定、黒いボディは黒とグレーのツートンカラーに変身しているのだった。梅雨は始まったばかり、洗車なんて辞めだ辞めだ〜
同じ日のhiropyさんのレコ↓↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3197260.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ウリさんこんにちは。
お知らせありがとうございます。というか友達の特権かな? それにしても使い方の思惑が狂っちゃいましたね。
タイムラインで「山行計画」って出ていたことを思い出しましたが「タイムライン」って名前が変わる前の話だったけど設定があるのかな??
この季節は、竜ヶ岳のシロヤシオですよね。白砂ザレ場はチェーンスパイク履きたい気分? そんなことしたら荒れちゃいますけど。
このルート、案内板も立っているんですね。アプローチやルートのことを考えると利用する人は少ないのかと思っておりました。
いつものようにカシミール3Dにこのルートも追記していますが、ウリさんのGPXデータもプラスして補正しておきます。
そうそう、白谷越手前でルート間違えました?
ヤマレコ繋がりっていいですね。お山で出逢ってお相手が誰だかわかるのも凄いけど。
洗車は中止? 黒いボディーの車を桜の木の下に置いておいたら綺麗な桜模様の車になるみたいですけど??
ののさん、こんばんは。
山行計画をアップしたらフォロワーさんに通知がいくのかなぁって試してみましたが、ダメでしたね。物好きな方が見てくださったなら、ご一緒させてくださ〜い!なんてね、あったら面白いな、と。
このルート、普通に登山道でしたよ。綺麗な道標、頻繁に現れるピンクリボン。歩き易い尾根ルートです。
ズルズル滑るザレ場と、一部強烈な急坂がありましたけどね。
白谷越の手前はリードテープ(ピンクリボン)に従って行ったら、どんどん下るので、勿体ないので尾根に戻りました。どうやら痩せ尾根を回避するための道があとから付けられたのかな。間違えたと仰る道が正しい道です。私が横着しただけです。
ヤマレコユーザーさんとの偶然の出逢いは嬉しいですね。あまり危機感(リスク)感じずに顔出ししてる理由はここにあります。気づいてもらいやすいですのでね。
そうそう、遠山の金さん模様のプリウスになったことありますよ。へばりつくと中々取れないんですよね。しばらくそのまま走ってましたわ。
uriさん、お疲れ様でした。
この滋賀県側からのルート、以前から気になていましたが、写真30枚目以降の
急登は、急登フェチのuriさんが写真を撮る余裕がないほどの急登なんですね
これからは、山ヒルの時期になりますので、チャレンジは秋以降となりそう
ですが、心してかからないといけませんね
皆さんの情報から、今年はシロヤシオの当たり年と言われているようですが、
かなり葉っぱ(緑)が多いような感じですね。
現状の愛知県の状況を考えると、今年もいけそうになさそうです
カメさん、こんばんは。
そうです、ちょっと物足りない、ですね。
当たり年と聞いてたけど大当たりでは無いなあ、とすれ違いざまにベテランハイカーさんが仰ってました。もう花も終盤で葉っぱの方が多かったです。green sheepsでした。
上りの尾根道後半の急登は大した長さでは無かったんですけどね、乾いていればガシガシ行ける坂だと思うのですが、雨降りの後で地盤がズルズル。木立に掴まりながら息を切らして登りました。それにしても最近、上り坂に弱い私。急坂マニアの名を返上せねばならないかも。
早くコロナが明けてくれないと堪りませんね。思う存分好きな山へ行きたいですよね。
こんばんは
その節はありがとうございました。数十秒くらい見つめあい?探り合い?のあとお声をかけて下さりありがとうございました。必ずやどこかで逢うはずと思ってましたが突然にその日がやってきました(*^^)v
お話させてもらってるうちにガスが晴れて良い景色が見ることができました。
uriuriさんはいつも素敵なコース歩かれてますね。レコも丁寧で楽しく拝見させていただいてます。
下山して帰る途中に雨が降り始めたのでお山はどうかなと心配しておりましたが雨をも楽しまれてるご様子(^_-)-☆
機会がありましたらどこかでご一緒よろしくお願いいたします。
hiropyさん、こんばんは。
この日すれ違いざまお姿見て、いつものレコの写真の方に似ている気がする…いやしかしそんな偶然が…でも竜ヶ岳のシロヤシオ狙い、あり得るあり得る…頭にスカーフ巻いていらっしゃる〜…間違いない!
って感じでした😁なんか考えること一緒で面白いですね。ようやく出逢えて感動です!
お逢いした直後に霧が晴れ渡っていったのもhiropyさんの神がかり的なパワーのお陰では⁉
私のレコは長いだけです。写真も多けりゃいいってもんじゃない!駄作レコにいつもお付き合い頂いて恐縮です。
でも山は、晴れてなくても、ガスでも雨でも、魅力はいっぱい見つかるものですよね。
そうそう、早速サルの顔、見に行きませんか?😁
お世話になります。静ヶ岳では、お時間をとらせました 💦あの後、ご指導頂いた通りストック無しで太ももを意識して下山したところ膝の痛みはまったくありませんでした。ありがとうございました。夏山も下りを意識せず登れます。また機会ありましたらお会いしましよう。テーブルランドに頻繁に出没します。
besanさん!
レコをご覧いただいて有難うございます。とても嬉しいです。
山頂では沢山お聞かせいただいた話がとても興味深く、時間を忘れてしまってました。
下山が嫌いなのでパラグライダーを覚えた、というお話が驚きでした😆
太腿の筋肉で下る!を実践して下さったのですね。上手くやるとホントに膝痛が無くなりましたよ。パラ無しで山登り出来ますね😁
御池岳は私も大好きな山です。またそのうち訪れますので、お目にかかりましょう。
ご覧の通りの長いだけの拙い山行記録ですが、よろしければまたご訪問くださいね。
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