宝剣岳&木曽駒ケ岳(霧と霧雨と強風)



- GPS
- 05:54
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 487m
- 下り
- 477m
コースタイム
天候 | 霧・霧雨・稜線は強風で霧雨も・・・、視界不良で高度感なし 午前9時の千畳敷は10℃、日中の稜線で12〜13℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駒ケ岳ロープウェイ千畳敷駅に登山ポストあり 千畳敷から極楽平間に数箇所の雪渓(残雪)がありますが、アイゼン等は必要なし 宝剣岳区間は手掛かり、足掛かりが充実しており、気後れしなければ大丈夫 但し、雨で花崗岩が滑りやすくなっている場合はより慎重に・・・ 中岳の巻道も花崗岩が滑りやすい場合は要注意。 その他のコースは安全上特に問題はなし。 |
写真
感想
中央道・恵那峡SA(上り線)にて車中前泊(エンジンを切っていたので、暑くて睡眠不足気味でした)
当初は御嶽山を目指す予定でしたが、5時前の天気予報では雨の予報なので、恵那峡SAをスタートして中津川ICの間で木曽駒に予定変更しました。
食料調達のため寄った駒ケ岳SAは大盛況、登山客とおぼしき方々があふれておりました。恵那峡SAはさほどではなかったのですが、さすがに中央・南アルプスを控え標高も恵那峡に比べ高い(760M)ので、皆さん良くご存知のようです。
午前7時前でメインの菅の台バスセンターの駐車場は既に満車、黒川平の駐車場へ誘導されました。ここは3回目ですが、出庫時にチェックを受けたことがありません。私たちの隣に駐車した青年は片道切符と2日分の駐車料金を支払っていましたが、”日本人の矜持”を感じました。
しらび平で既にロープウェイ30分待ちのアナウンスと整理券の配布が行われていました。この段階では雨は一粒も降っていませんでした。
結局、千畳敷へ到着したのが9時前、ロープウェイ乗場の温度計は10℃を指していました。あたり一面の霧で視界は数十メートルと云ったところです。嫁はんはフリース+フード付パーカーに脚が寒いとのことでスパッツ着用です。私は歩き出すとすぐに汗を掻くのが分かっていたので、長袖の山シャツのままです。
高度順応のため30分を過ごした後、極楽平へ向け出発しました。このコースは宝剣岳を越さなければ木曽駒ケ岳方面へは行けません。嫁はんは今回が3回目の千畳敷ですがこのコースは今回が初めてです。
1回目は私の高山病発症のため中岳まで、2回目は一般的なコースで木曽駒ケ岳山頂往復、宝剣岳は今回が初チャレンジ。
極楽平へ向けて出発して間もないころ、一組のご夫婦が下りて来られました。極楽平から下りて来られたのかをお聞きしたところ、「途中で雪が残っていたので引返してきた。」との回答でした。また、花を撮影していると、別の男性が下りて来られ、「極楽平から上は結構花が咲いていますよ。」と教えてくださいました。
極楽平までに雪が残っているところが数ヶ所ありましたが、アイゼンがほしいと思うところはありませんでした。しかし、上へ行くに従って風は強くなり、極楽平に到着すると木曽側からの猛烈な風と霧の中の水分が凝結した水滴が容赦なく吹きつけます。(雨とは明らか違う感じでした)
ここで私もようやくウルトラライトのウインドブレーカーとレインハットを着用しました。帽子は風で持っていかれるのを防ぐため、ワークマンの汗止めヘアバンドをしたまま、頭を押し込むように超タイトに被りました。結局、最後まで嫁はんも私も雨具は着用しませんでした。ザックカバーも不使用です。但し、指先が冷たいため、手袋は指先まであるものを追加しました。
宝剣岳への鎖場が始まる手前で、ご夫婦とすれ違いました。挨拶を交わし、私が「宝剣岳を超えてこられたのですか?」と聞くと、ご主人が不安そうに地図を出され「宝剣岳を超えずに木曽駒へ行く道はありますか?鎖場があるので引返して来ました。」と云われました。
千畳敷を出発するとき八丁坂へ向かわず、間違って極楽平へ登って来られた由、私が「うちの嫁はんも宝剣岳は初めてです。甘く見てはいけませんが、慎重に行けば、鎖もステップもあり、大丈夫ですよ。」と申し上げましたが、極楽平方面へ去って行かれました。一度千畳敷へ下り、八丁坂を登り返すくらいならチャレンジする価値は十分あると思うのですが・・・
嫁はんはというと、及び腰で出来れば避けたいとの意思表示はするものの、宝剣岳を制覇しました。ガスで視界が利かず高度感がゼロというのも奏功したかも知れません。しかし、濡れた花崗岩を良くグリップしてがんばったと思います。
頂上では先客が「(宝剣山荘から)間違って登ってきました。引返します。」とのことでした。結構、地図を確認せず行動される方が多いのにはびっくりです。
宝剣山荘まで下りて来ると時刻は既に12時前、霧雨の中での食事も考え物なので、宝剣山荘を利用させてもらいました。内部は登山客でごった返しています。やっとのことで相席をお願いして席を確保することが出来ました。
山菜入りのうどん(700円)×2を注文し、持ち込みのコンビニおにぎりで昼食としました。外を窺いながら結局、45分以上停滞してしまいました。
嫁はんはこれで八丁坂から千畳敷へ下りて終わりと思ったようですが、ここまでの歩行距離は1.57Km、これでは余りにも淋しいので、駒ケ岳へ向かいました。
行きは巻道経由、一ヶ所滑りやすいところがあった以外は、問題ありませんでした。駒ケ岳山頂はやはり視界は利きませんが、結構な人数でした。2つの駒ケ岳神社をお参りし、今度は中岳経由で帰りました。
3時前でも八丁坂を結構な人数が登って来られていました。縦走装備の方も複数おいででしたが、ツーリストの方が多いように感じました。
千畳敷ではロープウェイの整理券を配布していましたが、私たちの番は15分後の便で、それ以降は整理券配布は行われないようでした。
下山後は、「こまくさの湯(600円)」で入浴し、明治亭でソースカツどんを頂いて、帰途につきました。
こまくさの湯の休憩スペースで仮眠して、中央道の運転に備えるつもりでしたが、悪ガキが走り回って、騒音と振動で睡眠できませんでした。途中で起き上がりざまに「このクソガキ!!」と叫びましたが、嫁はんに制止されてしまいました。
聞くところによると、隣で休憩されていたご夫婦も気持ちは同じだったらしく、帰り際に、その家族に物申されていたとのこと。
私も帰り際に「どこのガキじゃ!うるさいのォ!!」と捨て台詞を吐いておりました。
スタート時の青年の正直さに比べ、最後に出合ったこの家族の傍若無人ぶりは、日本人として恥じ入るばかりです。(ひょっとして外国の方だったのでしょうか?)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する