白峰三山から笹山:10時間25分のトレイルラン


- GPS
- 10:27
- 距離
- 34.0km
- 登り
- 3,373m
- 下り
- 4,064m
コースタイム
6:32 広河原 → 8:32 八本歯のコル → 9:16 北岳 → 9:50 北岳山荘 → 10:14 中白根山
→ 10:47 間ノ岳 → 11:25 農鳥小屋 → 11:57 西農鳥岳 → 12:17 農鳥岳 → 12:47 大門沢下降点
→ 13:04 広河内岳 → 13:55 大籠岳 → 14:21 白河内岳 → 15:09 笹山 → 16:58 奈良田
天候 | 曇りのち晴れ(夕方一時にわか雨) 白根三山稜線は西風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢コースでは二股上部より雪渓を上がりますが、踏跡がしっかりしており苦労しません。 ガレの上りより歩きやすい場合すらあり。ただし、下りには余りオススメできません。 白河内岳から笹山への樹林帯へは一瞬東巻きになりますが、この辺の進入口が若干不明瞭でした。 奈良田から笹山の登山口は、登山道が流されているとの情報あったものの、全く問題なし。 ハイカー多数。北岳山頂30人強、間ノ岳山頂数名、農鳥岳山頂20人程度。 広河内岳以降、白峰南嶺稜線には縦走ハイカー2名のみ。 笹山ダイレクト尾根上のハイカーは10人弱。 参照記録(2012年8/15 by ainu):http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-215659.html 参考(山梨交通バス時刻表):http://yamanashikotsu.co.jp/ (奈良田初5:30のバスに乗り込めば芦安発のバスと同時刻に広河原到着可(料金¥1,100)) |
写真
感想
久々のyamayoさんとの企画で本日は白峰三山から笹山を日帰りで走覇してきました。
yamayoさんとは、以前からも南アルプスを一緒にやる話がちらほらありました。
しかし、お互いの休みが合わずなかなか実現しませんでした。
前日の家族との海水浴の余韻もまだ残る中、午前2時自宅出発。yamayoさんとは、事前に待ち合わ
場所を決めておき、乗り合いで奈良田に向かいました。
奈良田では、この三連休で大勢のハイカーが訪れてましたが、首尾よく第一駐車場に駐車できました。
バスに揺られる事1時間弱。ようやく広河原に到着。
ここから、更に芦安からのハイカーが入り混じり登山口は一層混雑を極めます。
yamayoさんとainuは、とりあえずこの雑踏を先に抜けようと、登山届をすみやかに提出し先を目指しました。
登山口からの北岳山頂はガスに包まれてます。
天気はすぐれない様でしたが、大雨が降るような気配もありませんでした。
空に雲は伺えますが、大気は安定しているようでした。
序盤からグイグイ高度を上げていきます。
今回は、yamayoさんが初めてという八本歯のコル経由でまづ北岳山頂を目指します。
二股到着7:32、所要時間1時間。余裕を持った二人行動としては、まづまづのペースです。
二股では雪渓の下を流れる流水をいただき元気付けます。
二股以降、傾斜が増す雪渓歩きが始まります。
今回アイゼンは持参してませんでしたが、雪渓はハイカーにより踏み潰されており逆に歩きやすかったです。
ただし、下りの場合は高度感も十分あり皆慎重でした。
この雪渓区間はだいぶペースが上がった気がします。
やがて、木段の急登を抜け八本歯のコルに到着。
ようやく稜線に到着しましたが、どうもどの山頂もてっぺんはガスに包まれているようです。
北岳、間ノ岳いづれも山頂付近は重い雲に覆われてました。
こんな調子だったので、正直笹山の稜線もガスかな、今日はムリかななんて思ったりしてました。
斜面に花乱れ咲く斜面を抜け北岳山頂到着。ハイカーは30名くらいだったでしょうか、結構いましたね。
山頂でyamayoさんの最初のピークで握手を交わし記念撮影とします。
ほんの一瞬ですが、ガスが晴れてくれて対面の仙丈ヶ岳を見渡すことができました。
さて、先を目指します。一旦、登山道を戻ります。
途中デポしておいたトレランザックを北岳山荘への分岐でピックアップし北岳山荘に下ります。
北岳山荘では、まだまだ体力も食料も十分確保されていたので中の様子だけ物色して先に進みます。
yamayoさんとのペースは基本的に早歩き、もしくは早歩きを超えない範囲の小走りに努めました。
勿論、下りは早くなりますが、それでも激下りなしで体調維持と安全重視を最優先としました。
もうちょっと、yamayoさんに先頭を切って進んでもらっても良かったのかなぁと後になってみて思うところもあります。
ガスの北岳山頂と同様に間ノ岳山頂もまたガスに包まれてました。
どうやら今日は西風が強いらしく、雨こそ無いものの稜線歩きでは風に打たれっぱなしでした。
しかし、耐えられない程の寒さという訳でなく、逆にこの風のおかげで大汗をかくことも無く
エネルギー消費も必要最低限でヒンヤリ感を味わいながら進む事ができました。
西風を避けるように間ノ岳の岩陰で食糧補給して次なる農鳥小屋を目指します。
この辺からでしょうか、これまでのガスがだいぶ少なくなってきたのは。
相変わらず、風はあったものの展望がとたんに良くなり進行方向左手には、八本歯以降
お目にかかれなかった富士山の容姿が顔を出し始めました。
農鳥小屋への下りを済ませて再び200m強の上り返し。前線には多くのハイカーが登り返しに苦労してます。
相変わらず風はあるものの、ここは一気に抜けます。
西農鳥岳山頂を経て農鳥岳山頂に到着したのがお昼過ぎ。おおむね予定通りでした。
唯一、気になっていたのが稜線のガスです。
農鳥小屋周辺で掻き消されたガスがまた稜線を包み始めてました。
笹山の稜線は踏跡が不明瞭なので、余りガスが多いと歩きにくくなります。
yamayoさんに声を掛けてみたところ元気満々です。まだまだ行けそうだったので、
ここは最後まで行って見る事としました。
その直後です。
再び稜線のガスが晴れてくれて、笹山への稜線が素晴らしいスケールで眼前に現れたのは。
二人とも大喜びし、「これは白根南嶺に行かない手はない!」といわんばかりにはしゃぎだしてしまいました。
大門沢下降点到着12:45。既に6時間以上経過してますが、富士山の景色も素晴らしく元気一杯です。
大門沢下降点には7-8人のハイカーが休憩してましたが、彼らを後にして広河内岳を目指します。
皆どこに行くのだろうという感じで見てましたが、自分達にとってはここからがまだ後半開始なのです。
素晴らしい景色に包まれ、yamayoさんとの会話も弾みながらあっという間に広河内岳到着。
途中、広河内岳をピストンしてきた3人のハイカーとすれ違い声を掛け合います。
うち、一人からは笹山の登山口では登山道が川に流されたような情報を入手しました。
しかし、何とかなるだろうくらいの感じで先を進み続けます。
その後ゆるやかな稜線を上ったり時に下ったりしながら大籠岳・白河内岳を抜けていきます。
稜線は広く、左右には富士山・塩見岳とそこから続く蝙蝠岳の稜線がはっきり望めました。
お互いTJARの選手があそこを抜けただのと話をしながら先をめざします。
このゆるやかな稜線、遠目からは走りやすそうに見えるものの、
実際にはゴツゴツした岩が多く、なかなか走れるような箇所が少ないです。
また、踏跡が不明瞭なので、絶えず僅かに目に付くケルンを頼りに進む必要があります。
基本的には、稜線の西側(塩見側)を進んでいく形となります。
やがて今回の行程も終盤に差し掛かってきます。
稜線からハイマツの樹林帯を抜けて、少しばかりの樹林帯トラバース道に入ります。
この辺から雲行きが悪くなってきてポツポツと雨が降り始めます。
笹山に到着した午後3時過ぎには、このにわか雨もだいぶ強さを増してきた為、山頂は数分程度にして
さっさと樹林帯の下りに逃げ込みました。
樹林帯は程良く雨が落ちてきてくれて気持ちが良かったです。
ただし、ダイレクト尾根登山道の整備状況が厄介でした。
道幅が非常に狭く雨に濡れた木の根や枝のおかげで慎重な足裁きが要求されました。
yamayoさんはうまく切り抜けられてましたが、こちらはなかなか難儀して転倒すること数回。
ここで、yamayoさんにトップを譲る事にしました。
yamayoさんの後に続きながら暫く下るとハイカーが登って来るのが目につきました。
登山口付近のルート状況が気になっていたので聞いてみると、全く問題ないとの返事があり安堵。
心機一転、久しぶりに他のハイカーと会話でした嬉しさもあり元気が出てきます。
先ほどの雨も気が付くと止んでおり空が明るくなってました。
再びトップをyamayoさんから譲っていただき下りを楽しみ始めます。
最初は急たった登山道もだいぶ落ち着いてきて傾斜もゆるやかになってきました。
おかげで、ついマイペースで勢いを増した下りを楽しみだしてしまい、激走りになってしまいました。
(yamayoさん、ペース上げすぎてスミマセン)
一気に高度を下げた事と激走したことで、蒸し暑くなってきましたが、
同時にハイカーも増えだして、麓に戻ってきた感が増してきました。
「もうすぐだ!」そんな事も考えていると早川が眼下に見えてきました。
最後は、yamayoさんと今回の山旅の思い出を反芻しながらゴール。
久しぶりのロングでヒザがかなり疲労したけれど、やっぱり来て良かったという気持ちと、
仲間への感謝の気持ちを噛みしめながら今回の山旅を終えました。
おまけ:久しぶりにボロボロの自分に会えました。このボロボロ感が何とも言えませんね。
ainuさん(はじめましてかな?)、yamayoさん
素晴らしい
トレランの方のスピードと距離にただただ驚くばかりです。
稜線からの景色はきっと頑張っているお二人へのご褒美でしょうね
兎にも角にもお疲れさまでした〜〜
ainuさん、yamayoさん、こんにちは。
素晴らしいコラボのロングですね。流石にこのルートでこの30キロ超のトレラン、なかなか大変だったでしょう。お疲れ様でした。
自分だとバスを入れて計画すると、下りが暗くなりそうなので逆回りでしょうか。でもちょっと大変そうです。でもお二人のレコに触発されて、似たルートの計画を立てました
ainuさん、昨日はありがとうございました。
ロングコースをこなした後でも、とても丁寧なレコ
頭が下がります。。
今日は久々に、足に疲れが残っている感じです
コメントありがとうございます。
この素晴らしいレコには名前を載せて頂きましたが、
私のレコは手抜き記録です
ainuさんと一緒だったので、達成できました。
自分一人では不安ですね
ガスが晴れて、稜線が見えた時には二人ともニヤニヤでした
Futaroさんが、どんなコースをやられるのか、楽しみです。
yamayoさんのレコでinaminさんのお名前を拝見したような気がします。
SHCのメンバーやられてますか?
yamayoさんとは山に子供を連れて行けるガッツある父親の話を良くします。
子連れのヤマレコには実はこちらが脱帽だったりします。
このコースは昨年走覇してますが、今回はお目当てのあの稜線(白根南嶺)で晴れ渡ってくれました。
前回はガスに包まれたまま抜けたので願ったりです。
広河内岳から白河内岳は蝙蝠岳稜線のような感じでしょうか。
ゴツゴツした岩が無ければ、素晴らしく走り抜けられる美しい稜線だと思います。
あの稜線はテント泊が一番かもです。
本心ではぜひとも一泊してほしいです。
ainuさん、こんばんは。
直接のコメントは初めてですが、Fuutaro さんの丹沢24ではお会いできなかったものの、同じ計画書に名前を連ねました。
私が北岳を出たのが6時前なので、3時間差のニアミスでしたね。この日は風が強くてたいへんだったと思います。
白根南稜コースはトレースがはっきりせず、小さいケルンを見つけながらで、ガスると迷いやすいので、晴れてよかったですね。
以前白根三山だけの日帰りや、白根南稜縦走はしたことがある(あの稜線はテント泊は最高でした)ので、このレコのルートを私も次にやってみたいと思いました
shigetoshiさんの行動時間をみると吊尾根分岐から北岳山荘の間で
すれ違っているような気がしますね。
それにしても、shigetoshiさんのレコの花々の写真は素晴らしいですね。
こちらも北岳草を探してましたが、うまく見つけられませんでした。
この日は確かに風が強かったですね。ただし、ハイペースでの行動でしたので、
うすら寒かったですが、概ねポリエステルの半袖シャツ一枚で通しました。
(おかげで、汗も着干しできて濡れて寒い思いをすることはありませんでした)
大門沢下降点から笹山の稜線はのびのびしていていいですよね。
蝙蝠岳の下り稜線も楽しそうです。
丹沢24、だとするとFutaroさんのお友達ですね?
次回はきちんとご挨拶できればと思います。
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