七倉岳・船窪小屋
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,496m
- 下り
- 1,486m
コースタイム
(2日目)7:05船窪小屋-7:30天狗ノ庭-8:10鼻突八丁-8:40岩小舎-9:00唐沢ノゾキ-10:00七倉駐車場
天候 | 曇り・雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
七倉駐車場に登山ポストあり 船窪小屋1泊1食@8100円 上原(わっぱら)の湯@400円 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
七倉の無料Pに深夜1時半位に到着、車横にテントを張って一杯飲んで就寝。おトイレも綺麗で広くていい所でした。既に結構車が泊まってました。夜中、あれ、テントを叩く雨音が・・。雨だっけ?まぁ朝にはやむでしょう‥zzz。ところが朝を迎えても雨音消えず。まじー、雨?!早朝から登山口のおじさんの「登山届け出してー!」の元気な声に目が覚めます。スムーズにスタートするため、必ず用意して行くべしなのです。
天気が良ければ船窪小屋から北葛岳ピストンを予定していましたが、この天気で早々断念し、出発は7時半と少し遅めのスタートです。駐車場から山の神トンネルに入りすぐ右に曲がって進むと登山口の標識です。さて、予告はされていましたが、登山口すぐからさっそくの急登!暫くジグザグ坂道が続くのですが、これが長くて急で、あっという間に汗と息切れと。黙々と登ります。1:15ほどで唐沢ノゾキという少し開けた小ピークへ到着。いやぁきつかったー、お疲れさま!・・じゃなくて、ここからもっと大変なんだと。少し下ってまた登り。この辺からお花がちらほら見え始めました。お馴染みのゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツマトリソウ、そしてあのギンリョウソウがにょきにょきと沢山顔を出しててその度に反応しちゃいました。
岩やら根っこやらで足場があまり良くなく、またどうしても一歩が大きくならざるを得ない登りが続き足に疲労が溜まり始め、、さて、いよいよ今回の核心部・鼻突八丁に!急な梯子の連続です。確かに梯子がないと登れない急登。整備して頂いて感謝ですが、きつい‥。思ったよりも早く疲労が来、休憩までの時間が短くなります。とりあえず後ろからの登山者さんに追われるのが嫌で先に行ってもらい、ゆっくりマイペースで登ります。うーん、なかなかハード!ここを過ぎると少しは緩めになるのですが、なにしろそれまでの後遺症?普段だったら比較的すいすい行けそうな傾斜もきつい・・完全ばてて、足の一歩一歩が我ながら超スローリー。この足の重さ、久しぶりの経験です。弱冠情けなさを感じましたが、聞くとこの船窪新道、北アルプス3大急登に勝るとも言われる急登で、みんな辛いって。あーよかった。
樹林帯の鼻突八丁梯子群を抜けると徐々に木も低くなり、周りにはチングルマやらイワカガミやらコケモモ(?)やら出現し、展望も雲が多いながら開けてきました。天狗ノ庭に着くと目の前に高瀬ダム、左の方に七倉ダムも見えました。そして北アルプスの山々が〜。ここからは奥に槍・穂高連峰が晴れていると見えるらしいのですが今回は見えずざんねんでした。天狗ノ庭にて、超突風・雨!稜線に入り急に寒くなりました。ここからは緩やかな登りでお花を撮ったりゆったりと進みました。雪渓その2を行っていた先行者から呼ぶ声がして、なになに〜?と行くと、ライチョウの親子がいるぞと!わ〜☆なんとライチョウに出会えるとは!3羽の子連れで、ばっちり見えたし写真も撮れました。やったー。頑張って登った御褒美かな♪ライチョウちゃん、うちらが歩く道を逃げる?感じで、親が子供を鳴きながら呼んでて声も可愛かったです。最後子供2羽と逸れてましたが大丈夫だったかな?!
雪渓その2にビールを埋めて、今年初の女王・コマクサを過ぎ、ようやく船窪小屋に到着、ばんざーい、まじおつかれさま!もう登らなくていいのねという喜びが(笑)。みちしるべの会のボランティアさんが鐘を鳴らしてくれました。
小屋ではすぐに温かいお茶を出して頂き、ほんとに美味しかったです。奥に荷物を運んで軽く昼食&コーヒーで一息入れ、北葛までは無理だけど七倉岳はピークを踏もうと再度出発です。あと水場で水汲みも兼ねまして。この雨で手の指先が感覚がなくなるくらい冷えてしまってちょっと心配しましたが、歩いているうちに回復し、七倉岳2509m登頂!やばい突風・・。やっぱりどう考えても北葛は無理でしょう、相方さんは今回はかなり行きたかったみたいですが、この天候に断念です。お天気良ければ素晴らしい展望なんだろうなぁ。でも思ったよりも見えて私的には満足でした。
小屋から水場までは結構距離あり、しかもなかなかの危険地帯。けど色んな種類のお花がいっぱい咲いてました!途中のテン場、この天候に一張もなしです。私もなんとか水場にたどり着けました。いやいや、すごいねこの水場(写真参照)。帰ってから見たどこかのサイトで「北アルプスで一番危険な水場」と書いてる人がいました(^^;。空の水入れを沢山持って行って約6.5Lくらい汲んで小屋に戻りました。私は手ぶらですみません(笑。もちろん全部は使いきれず、翌朝小屋に寄付致しました。雪渓2から回収した冷えたビールで部屋で乾杯、ようやくほっと一息つき、夕食までちょっとお昼寝。。布団あったかくて夕方から寝るなんて極楽ゴクラク・・
この日はお客さん多くて夕食は2回に分けられ、我々は17時からの部。船窪小屋はおとうさんとおかあさん、そして心のこもったご馳走が有名とのことで、まさにほんとにご馳走☆ボリューム満天。囲炉裏を囲んでの晩餐でした。もちろん完食です。赤いご飯が美味しかった。あと山菜天ぷら。クロマメを採って作ったゼリーのデザートまで出てきました。全部美味しかった!
6時半から希望者募ってお茶会が催され、参加しました。夕食食べてからお茶会までの僅かな時間も寝てしまってました。フカフカ布団気持ち良くて〜。で、会の司会はなんと御年79歳のフッチーさん。この小屋に来て10年くらいだそうですが、なんてお元気なんでしょう。そして皆がそれぞれ自己紹介をしました。皆さま山を好きな人ばかりで、色々な思いを持ってここに来られたんだなと感じました。フッチーさん、面白い方で、DVD制作も趣味とかで、電気も通っていないこの小屋でなんと上映会が開催されました。小屋と、おとうさんとおかあさんの歴史も紹介され、外はガタガタ暴風の音の中、ランプの灯りの元で楽しいひと時を過ごさせて頂きました。ちなみに相方さんは4年連続の船窪小屋です。
山小屋の朝は早く、縦走の方々が鐘の音に送られている様子を聞きながら、ピストンで降りる我々はゆったりラスト出発です。小屋の後ろから下界の大町がよく見えました。小屋のTシャツとバッジを購入、最後におかあさんにコーヒーを御馳走になり小屋とお別れです。おかあさんが手を握ってくれて鐘をならし、スタッフさんが最後まで手を振って送ってくれました。いい小屋だ〜って、帰ってから改めて思います。おふたりは今年喜寿でそろそろ小屋を下りるようなことも話しており、出会えて良かったなと思いました。
下山も雨、雨・・。はぁ〜。なにー、梅雨明けじゃないの?!結構本降りでカメラもしまい元来た道を下りるべし。下りは登りに比べて早いですが濡れているので木とか危険、転ばないよう慎重に下りました。何回かコケました。下ってて思ったのは、ここよく登ったな〜って。特にラストのつづら折り坂道を下りきって上を見上げたら、なにこの急登!ってびっくりしちゃいました。3時間弱で無事駐車場へ到着。おつかれさまでした!ちなみにフッチーさんも3時間で下りると言ってましたが、すごいんですけど・・。
天気はいまいちでしたが、この急な船窪新道をやったということと、素敵な小屋を体験できて、ほんとにいい山行でした、楽しかった!また来たいな〜〜
帰りの温泉は上原の湯(わっぱらのゆ)@400円で汗を流し、信州そばを食し、安曇野で少し観光して渋滞の中帰途につきました。
追伸;帰った夜から筋肉痛・・。翌日、翌々日、翌々々日まで響く、去年の赤岳以来の超・筋肉痛なりました。ちょこちょこ登ってたので来ないと思ったんだけどなぁ〜 まだまだですな。
追伸その2;この為にザックを新調しました、デビュー戦でしたのです。38Lのグレゴリー。なかなか使い勝手good、当たり前ですが今までの25Lより沢山入った。因みに熊鈴も買ったけど使わず。因みにチビリュックも購入、水汲みで使用。モノが増えてゆく今日この頃
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