記録ID: 3226584
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雪山ハイキング
白山
【両白】美濃禅定道から行く残雪期別山
2021年05月30日(日) [日帰り]
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体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 05:58
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,142m
- 下り
- 2,148m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:41
距離 23.3km
登り 2,176m
下り 2,152m
12:51
ゴール地点
天候 | 天気:北西の風やや強く晴れ時々くもり(ただし三ノ峰から上はガスが取れず) 気温:登山口で6℃、別山山頂で4℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
石徹白大杉の駐車場、朝6時の時点で5割くらいの埋まり具合、下山後(13時頃)には満車で、多少の路駐があった。駐車場の少し上に登山届提出のポストがある東屋が、その更に少し上にはトイレもあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から大杉に通ずる石畳の階段(約420段)は問題なし。ここから、おたけり坂〜神鳩ノ宮避難小屋まで夏道が完全に露出しており残雪も道上には無く、倒木等の障害物も無く、全くもって問題なし。神鳩ノ宮避難小屋〜母御石〜銚子ヶ峰までも同じく問題なし。 銚子ヶ峰〜一ノ峰までは、P1784ピークの前後に短いもののやや急斜面の残雪が夏道を塞いでおり、転倒・滑落に注意が必要だった。自身は滑り止めなしで通過したが、硬く締まった雪のため十分に蹴り込んで滑り落ちないように注意した。不安な場合はアイゼン等の滑り止めを装着するか引き返すべし。 一ノ峰〜二ノ峰まではほとんど夏道が露出しているため概ね問題なしだったが、数カ所に平坦〜極緩傾斜の残雪がある。まず問題ないが油断は禁物。 二ノ峰〜三ノ峰避難小屋までは、避難小屋直下に急斜面の雪渓パートと、それを登り切ったあとに緩傾斜の雪渓パートの2部構成の危険箇所がある。この時期のこのルートで最も危険なセクションであり、特に午前中は雪は硬く締まっているため、前爪のあるアイゼンを装着するのが望ましい。ピッケルなどがあると更に良い。チェーンアイゼンはオススメしない。自分は以前につぼ足でこの雪渓を通過したことがあるが、危険なうえに時間がかかってしょうがないので、アイゼンを装着したほうが速く楽に登れると思う。 三ノ峰避難小屋〜三ノ峰までは完全夏道で問題なし。その先鞍部まで降りるのに急斜面の雪渓を通過しなくてはいけないのだが、不安のあまり笹と雪の境目を歩くのはオススメしない。かえってツルンツルン滑って危険。その先別山平までは、2〜3箇所ほど残雪の上を歩いたり登ったりする場面があったが短いため問題なかった。 別山平〜別山山頂までは、1箇所だけ残雪の上を歩く箇所があるが短いため問題なかった。それ以外は夏道が露出しているため問題なかった。 |
その他周辺情報 | 石徹白界隈にコンビニなどはもちろん無いので、あらかじめ国道156号線沿いで準備するのが良い。温泉施設はなんと言っても満天の湯がありオススメ。しかし時節柄、利用せずにまっすぐおうちに帰った。 |
写真
またここにやってきた。しかし慣れてしまったとかそういう感覚は不思議と無くて、ここに来るといつもなぜだか新鮮な気持ちでスタートできる。それだけ素晴らしい山なんだろうなきっと。登山口にある美味しくて冷た〜い水を一口飲んで出発する。
数週間前には寒々しかった木々に鮮やかな新緑が芽吹いている。その隙間からゼブラ模様の別山が... あれ?ガスが被ってるじゃあ〜りませんか! この時はそのうち取れるだろうと楽観視していたのだが、このあとその姿を見ることは叶わなかった。
笹原に刻まれる一筋のトレイル。この風景は自分の大好物なのだが、この美濃禅定道はこの笹原に延びるトレイルがとても長く楽しめることも、何度来てもここが飽きない理由のひとつだ。キツイけど。
笠羽湿原から願教寺山の様子。笠羽湿原といえば、つなぎ節のヒノキと呼ばれる、まるで大蛇がとぐろを巻くような不思議な天然のヒノキがあると聞く。白山の伝承にもある光景が見られるのかと思うと、そのうち是非とも行って見たいのだが、今からの時期は藪漕ぎがな...
夏道上に残雪が出てきて行く手を阻む。この時間、残雪の具合は硬くてよく締まっているため歩きやすいが、急斜面のところもあるので油断するとツルツル〜ンと滑り落ちて面倒なことになるので、注意して歩く。
三ノ峰へは今回のメインイベントとなる雪渓の急斜面をよじ登るハイライトが待っている。雪渓登りは2部構成になっており、中央付近に写っている雪渓が急斜面なので危険で怖い。自分はチェーンアイゼンで深く足を雪渓に蹴り込んで通過したが、オススメできない。前爪のあるアイゼンが安心・安全・速い。謎のミステリーサークルも見えていて嫌な雰囲気だったが、あの部分は通らなかったため問題なかった。
別山山頂に到着!気温4.3℃、風速8m/s前後。ガスがひっきりなしに流れてきて意外と寒くて、じっとしていると寒くてしょうがないので、パンをかじってタバコ吸ったらすぐに撤収することにした。こんな日もある。さらば別山!また会う日まで!
別山山頂ではあまりの寒さに凍えかけたので、体を暖めるべく一気に駆け下りた。一ノ峰まで来ると寒さは和らいだ。ここからは残雪に注意しつつも、登山道の両脇には色とりどりの花が咲いていて賑やかだったので、愛でながらのハイキングを楽しんだ。
撮影機器:
感想
新型コロナビールスがなかなか落ち着かない中、外出自粛とは言うけれど、ぶっちゃけそんなこと何週間も続けているほうがかえって不健康な気が。かと言って県外に出かけてましてや人混みの中というのはちょっと... と、悩んだ挙げ句最終的に選んだのは石徹白から登る別山! こちらには数週間前のGWに行ってきたばかりだが、県内の近場で歩き甲斐があって、人混みにならないところとなると、ここ以外には見当たらなくて。そんな困った時にはここに来ることが多いのだが、しかし不思議なことに飽きるようなことはなくて、いつも感動を与えてくれる素晴らしい山。今回はガスに覆われていて少々残念な気もしたが、何度も来ていればこんなこともあるし、とにかく歩き甲斐があって、十分満足できた。
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